all written by 矢口みつる(ともみちる)
はあ……もう明日だよ。
明日なのに、明日なのに、まだプレゼントがきまってないよ。
明日はあの人のたん生日。びっくりさせるような物をプレゼントしたいのだけど。
何がいいのか全く思いうかばない。
男の子にプレゼントするのもはじめてだし……
あわてても、いいアイディアはうかばないし
落ちつかないと……
そう思い、ピアノをひきはじめる。
ピアノをひいているときが、一番落ちつくから。
そういえば、あの人のために、曲をつくってあげるって言ってまだつくっていなかった。
よし、この世に一つしかない、あの人の曲をつくろう。
……あの人のことを思いうかべる……
いつも、やさしい笑がおでわたしのそばにいてくれる
やさしい人、わたしの自まんの……
指がうごくのにまかせて、ピアノをひく……
どのくらい時間がかかったのかわからないけどできあがった。
歌しもつけたかったのだけど
そんな時間はもうなかった。
あとは曲名をかんがえるだけ。
……曲名は、できあがるまえからきまっていたんだけどね。
『Dear my brother〜しんあいなるわたしのお兄ちゃん〜』
あとがき
今回はオーケストラの館(*1)の5000HIT記念ということで
『音楽』と『プレゼント』をキーワードにつくってみましたがいかがでしょうか。
それにしても兄のことを「あの人」と言っている妹、変ですね(汗)
この話の登場人物は僕が高校生の時に考えていたキャラで
この兄妹は義理の兄妹なんです(まだ兄妹の関係になって一年未満)
だからなのですが……まだまだスキルが足りないですね。
それでは。
(転載厳禁)
読んでいて思わず笑みがこぼれました。うちの住人全員、お気に入りです。出来た曲は二人にとって何よりの宝物になりますね。(微笑)
ともみちるさん、ありがとうございました。
(*1) 2002年12月31日まで当サイト名はオーケストラの館でした。