ちみ丸エンディング:昼下がりの稲荷神社にて
GM
クリスタルボウイとの死闘の数週間後です。
ちみ丸はなんとなくこの思い出の場所、稲荷神社が気に入り、今は昼寝の最中。
誰かが階段を上ってこちらに来る気配で目が覚める。
目を開けてそちらを眺めると、ちょうど天神沢美子が階段を上りきった姿が目に映る。
彼女もどうやら君に気がついたようだ。

ちみ丸
鳥居の上で寝ているオイラ。ピョンと飛び降りて言うよ。よう!天神沢。

GM
「こんにちは。今日もいい天気だね。」
少しびっくりしつつも、笑顔で答えます。
「そっか、やっぱりあれ夢じゃなかったんだ。あなた、茂宇くん、だよね?」

ちみ丸
そうかもね。ここはクールに決めちゃうよ。

GM
彼女の手には花束と小さな弁当箱があった。「ここのお稲荷さんにお供えしようと思ったんだけど、よかったら食べる?中身は稲荷鮨なんけどね。」

ちみ丸
コーン!と一鳴きして飛びつく。パクリ!

GM
稲荷鮨に飛びつくちみ丸を見てクスリと笑う。
「茂宇くん、ありがとう。あなたのおかげで私たち救われた。本当にありがとう。」
と、最後は涙声になりながら御礼を述べる。すこし時間が経っておちつくと、
「でも、私たちに正体がばれちゃったけど、茂宇くん、そのせいでどこかにいっちゃう、なんてことはないよね?」
と心配そうにちみ丸の顔色を伺う。

ちみ丸
あはは。心配するなよ天神沢。オイラはいつもここにいるよ。また何かあったら訪ねてきなよ。

無邪気に笑って…、《綾取る夢》。オイラと会ったことは夢ということにしとくよ。

GM
「そっか、じゃあ、またここでいつでも会えるんだね、よかった…」
ちみ丸の<綾取る夢>で、ちみ丸の前で座って話しをしていた美子はコックリコックリと船を漕ぎだす。

ちみ丸
食べかけのいなり寿司を弁当箱に戻して。うふふ、じゃあな天神沢。
オイラはいつでもこの町を見守っているよ。だってオイラはクエスターだからね!
そして静かに消えていく…。

GM
目覚めた天神沢はひとつ背伸びをするとあたりをキョロキョロと見回す。
「あれ?寝ちゃった?なんか、とてもいい夢を見ていたような気がするけど。」
と弁当箱に入っている食べかけの稲荷を見つけて、
「お稲荷さん、かなぁ。ノリくんよりもお稲荷さんのほうがかくれんぼが得意なのかもね。」
立ち上がり、スカートについたほこりをパンパンと払うと、本堂のほうに向かう。
「さーて、今度こそ見つけてお礼しなきゃ。うん、みつかるよ。絶対。」
また、明日も稲荷神社に来てみようっと。

アルシャードガイア「かくれんぼ」
おしまい

前のシーン 目次に戻る おしまい