ミドルフェイズ01:教室にて…乱麻(全員)
- GM:
- シーンプレイヤーは乱麻。乱麻とちみ丸の教室が舞台です。クラスメイトの泉は今日は学校に来ていません。シーンは昼休みになったところからスタートします。 オープニングフェイズでの出来事は全て昨日としてください。
・・・次の日、泉の席は空席だった。ホームルームで担任教師が間の抜けた声で言う。
「あー、高森泉君・・・・はいないか。今日は遅刻かぁ? あいつにしては珍しいな。」
しかし、昼になっても泉は姿を現わさない。4時限目の授業が終り昼食時間となった。教室は弁当を広げる生徒、学食や購買へダッシュする生徒、部活の昼練へ向う生徒で賑やかになっている。その中でポツンと空いている泉の机がどことなく寂しそうな気がするのは気のせいであろうか。
- 乱麻:
- ポッカリと空いた泉の席を見て、少し心配になります。
昨日は夕暮れの時間帯でもあり、お稲荷さん探しは諦めて帰りました。泉とはそれっきり。
私は手作りのお弁当をクラスメートと机を囲んで食べます。
「泉、結局来なかったね……。」などと友人と話しながら、昨日の泉の様子を思い出します。
白いキツネと弟の病気。この繋がりは分かりませんが、泉が一生懸命なのは私にも分かった。探し物(者?)はお稲荷さん。となると、本物に聞いてみるのが一番ですね。キョロキョロと教室内に茂宇くんを探します。
- ちみ丸:
- 茂宇涼(ちみ丸)は自分の席で寝ています。ポケットに手を入れて、足を組んで椅子の背によっかかるように寝ています。その姿もクールで様になっている。教室の女子はもとより、廊下を歩いてる他クラスの女子も「見て見て。また茂宇寝てるよ」「やっぱかっこいいよね」「告るチャンスじゃない?」とか言われてる。
- 竜之介:
- 「押忍!1年の五月竜之介ッス。お食事中に失礼いたします!高森泉はご在席ッスか?」
突如教室に響き渡る太い声と共に、竜之介が教室の入り口で90度の礼をする。教室の中をうかがうが、泉の姿は見えない。
- ちみ丸:
- 竜之介登場と共に教室の女子の目はそちらに注目。
そのタイミングで涼はコックリ。その途端ピョコンとキツネ耳が出現(汗)。教室の生徒たちはまだ誰も気づいていない。
乱麻に起こしてもらったらシーンに登場ということで(笑)。
- 竜之介:
- ふと自分に集中している女子生徒の視線に気づき、固まる竜之介。
「ああああのぅ、自分は、けけ決して怪しい者じゃないッス!泉さんの弟、範夫君の学友でありますです!」
汗びっしょりでキョロキョロと視線をさまよわせる。と、乱麻の姿を見つけてホッとする。(あの人となら、どもらないで普通に話せる気がするんだよなぁ・・確か同じ部活だから、泉さんのこともよく知っているだろうし。よし!思い切って話しかけてみよう!)全身に緊張をみなぎらせながら乱麻に近づく竜之介。
「あの、泉さんはお出かけッスか?ちょっとお尋ねしたいことがあったッスけど・・」
- 乱麻:
- 「泉なら今日は休みだけど……。」
突然の来客に、玉子焼きを口に運ぶ途中で固まる私。箸を置き、竜之介に視線を合わせます。
「泉に何か用事かな?私が伝言しようか?」
私の周りの女子生徒もみんな注目してますよ〜!
- 竜之介:
- 「泉さん、お休みされてるッスか?」
訝しげに聞き返す竜之介。まさか、学校休んでまで捜し物、してるんじゃあ・・
「あの、実は、泉さんが何か困っていて捜し物をしているようだと、範夫に聞いたッス。だから、自分が手伝いできたらと思ったッスけど・・あ、もちろん範夫に知られて泉さんが困るようだったら、秘密厳守の覚悟は出来てるッス!」
乱麻にそう説明しながら、不思議な感覚にとらわれる。話をするのは初めての筈なのに、旧友と話しているような感覚。ついに緊張症を克服した!・・訳でもないようだ。なにしろ先刻から、自分に注がれる乱麻以外の女子生徒の視線が痛いこと。脂汗がガマのごとく滴り落ちる。
そのとき、視界の端に映り込む黄金色。あれは・・キツネの耳?なんてめんこい・・
細い目を目一杯開いて、ちみ丸に視線を遣るが、目が細すぎるので周りは誰も気づかない(笑)
- 乱麻:
- 捜し物……?それってお稲荷さん?さっき食べ損ねた玉子焼きを口に入れ、急いでお弁当を片付けます。この件は彼の協力が必要なのよね。と、案の定自席で寝ている"茂宇くん"ことちみ丸を見つける。
あっ、耳でてるじゃない!
「その事なんだけど、私も聞きたい事があるのよね。ちょっと待っててくれる?」
竜之介に言うと、ちみ丸の席へ行きキツネ耳に息を吹きかけて起こします。
ちみ丸が起きたら3人で屋上にでも行って話をしたいと考えている乱麻です。
- ちみ丸:
- ガタンッ!とびっくりして椅子から落ちそうになる。キツネ耳は消える。
「なんだよ乱麻。お昼休みの安らかなひと時を邪魔するなよ。」
というわけで、シーン登場!
- 乱麻:
- 「君が耳出してたんじゃ、私に安らぎが訪れないのよ。そんな事より、君に相談があるの。」ちょっと付き合って、とちみ丸を屋上に誘います。
- ちみ丸:
- おい。どこいくんだよ。昼休み中にウォーミングアップで寝て、授業中にガン寝する俺の野望が…。
- GM:
- では、乱麻がちみ丸のところに行っている間に乱麻と一緒に弁当を食べていた女生徒たちが竜之介を見て意地悪く笑う。
「まあまあ、相談があるならゆっくり座って話したらどう? ほら、ここが開いているよ。」
と竜之介の腕を引っ張り、先程まで乱麻が座っていた椅子に座らせる。
「ほーら、竜ちゃーん♪お姉さんたちがなんでも聞いてあげるかな〜。あ、麻衣お姉さまのぬくもりつきだゾ!!幸せでしょー。」
とクスクスと笑いながら竜之介を囲みます。女が苦手で有名な竜之介をからかう女生徒達。実はお姉さま方に人気なのであります!!(笑)
女子高生恐るべし!!(笑)
というわけで、一般生徒はちみ丸の耳には気がつきません。
- 竜之介:
- ちみ丸のキツネ耳に見とれているのもつかの間、グルリと女子高生に囲まれ、その顔はもはや赤面を通り越して土気色になっている。
- 乱麻:
- 竜之介のもとに行き「竜くんも一緒に来て。範夫くんの事で話があるの。」
と言って、竜之介の手を引いて半ば強引に屋上に連れて行きます。「哭きの竜」の名称は噂で聞いているので、呼び名は自然と「竜くん」です。茂宇くんを連れ出したので、「ちょっと、麻衣。抜け駆けズルイぞ〜!」とか言われる訳ですね。
- 竜之介:
- 気がつくと、乱麻に手を引かれて歩き出している。竜之介の目には、ずんずん前を行く乱麻が救いの女神にさえ見える。
「すんませんッス!すんませんッス!どうも、お邪魔しましたであります!」
ロボ歩きで周囲に謝りまくりながら、何とか乱麻について屋上へ行く竜之介。
- 乱麻:
- 「ちょっと、みんな。竜くんが困ってるでしょ〜。」気にしなくていいのよ、と言って竜之介を連れて行きます。
「ゴメン、ちょっと行ってくるね。」と、机を囲んでいた友達に両手を合わせて言うと、自分のお弁当を持って席を外します。
- GM:
- 人気者のちみ丸と竜之介を連れていく乱麻に、友達がひやかしの声を上げる。
「麻衣〜、両手に花だね〜♪半分分けてよー!!(笑)」
と、麻衣の親しい友人は麻衣の性格がわかっているのでからかいモードだが、廊下ではマジで悔しがっている女生徒もいたりする。
「・・・く、なにあいつ!!」
「ちょっと涼様と親しいからって調子にのって・・・」
「しかも哭きの竜ちゃんまで一緒じゃない!!」
「ウラヤマシー!!」
とかブツブツ言っているんです(笑)。
- 竜之介:
- お姉さま達、怖すぎ!ナイス女の愛憎劇(笑)
あああ、廊下のお姉さま達の視線が怖いぃ・・やはり突然の訪問が気に障った!?
すんませんすんませんすんま(以下エンドレス)
- GM:
- 乱麻が屋上への扉を開くと、肌寒い空気が流れてくる。今日は珍しく誰も居ないようだ。空の色がどんよりとしていて天気が崩れそうに見えたからなのかもしれない。何にせよ、君達の話が誰かに聞かれる心配はないだろう。どこから紛れ込んだのか屋上には数匹のネコが寝ていた。君達が屋上に踏み込むと、ちょっと顔を上げてニャアと鳴く。特に危害が無さそうだと判断したのだろう。また目を閉じて置物のように動かない。
というわけで、弁当でも食べつつ情報交換してください(笑)。
- 竜之介:
- 「ふ〜、助かったッス」
屋上に着いてようやく人心地ついた竜之介。
- 乱麻:
- 屋上に到着すると、早速、自分のお弁当を開き、彩りを考えて入れてあるブロッコリーに箸を伸ばす。
……私だけお弁当食べてて大丈夫かしら(笑)。
「学校の近くの稲荷神社にお稲荷さんが出るらしいよ。竜くん、信じる?」唐突に竜之介に問いかけます。
- 竜之介:
- 自分は早弁してきたので、乱麻が広げた弁当にあやうく涎が出そうになり、付近の猫に視線を移して何とか誤魔化す。
「めんこいなぁ…」
目尻がすっかり下がった頃、乱麻から質問を受けてハッと我に返る。
(なんで急にお稲荷さん…?もしやさっき一瞬見えたキツネ耳関連!?)
「うーん、今まで考えた事無かったッスけど、もしいたなら…そうッスね、晩飯代分の油揚げ供えて、範夫が元気になるようにお願いするッス」
首を傾げつつ、質問に答える竜之介。本当に、そうならいいのにと思いつつ。
質面に答えながら、竜之介はチラチラと茂宇先輩の横顔に視線を送っています。
(さっきも耳が見えてた気がするし、お稲荷さんって・・いや、まさかなぁ)
とか思ってますが、口に出して聞けるはずもなく。
ゴッツイ男が恥じらいのある視線を美少年に送っているという、傍から見るとかなり怪しい情景です(笑)
- 乱麻:
- あはは(笑)。でも乱麻は話に夢中、というか真剣なので竜之介のそんな態度は気になりません。
「そうなの、それよ!」ビシッと竜之介を箸で指します。
「実はね、竜くんがさっき言ってた泉の探し物っていうのが白いキツネ……、お稲荷さんなんだよ。お稲荷さんを探さないと、範夫くんが死んじゃうって……。範夫くんの容態って、そんなにヒドイの?」
竜くんに聞きたかったことって、これなんだよね……と少し遠慮がちに言います。
- ちみ丸:
- 屋上のフェンスに寄りかかって空を見上げている姿勢。
おいなりさん?なんか昨日会った女もそんなこと言っていたな。
たしか天神沢美子…。うちのクラスの松森泉の友達だって言っていたな。
- 竜之介:
- 「そんな馬鹿な!!」
思わず叫んでしまってから、ハッと気づいて慌てて取り繕う。
「すすす、すんませんッス!決して先輩が馬鹿なんではなくて・・・でも、そんな筈ないッス!!昨日だって範夫に会って話したッスけど、退屈だからって漫画貸したくらいッス。退院したらCDショップに行こうって、範夫、笑ってそう言ってたッス・・もうすぐ、退院だと思ってたのに」
- 乱麻:
- 「そうなんだ……。」でも昨日の泉の態度はかなり普通じゃなかった気がするな。まだ私に言えない事でもあるのかな?
- 竜之介:
- もしかしたら、今は一見元気そうだけど、実は深刻な病気なのだろうか?急に不安になって、居ても立ってもいられなくなる竜之介。すぐに病院へ、と立ち上がりかけて、お稲荷さんの話を思い出す。
「でも、お稲荷さんを見つけたら範夫は助かるッスか?・・泉さんが、先輩にそう話したッスか?」
(それなら、晩飯どころか、制服売ってでもお供えに回すッス!!)
全力でそう念じながら、チラッと、再びちみ丸に不安と期待を含んだ視線を送る。
- 乱麻:
- うん、と黙って頷きます。
「私は泉の本気に応えるって決めたの。だから範夫くんの病気の事はよく分からないけど、絶対にお稲荷さんを見つけてやるんだ!」
立ち上がって両手の拳を握り締め、青空に向かって意気込みます!
「で、何か心当たりはないの?」急にちみ丸に向き直り、話を振ります。お稲荷さまの事情は本物に聞いてみるのが一番ですからね。
- ちみ丸:
- [ないね。俺はクエスターだぜ。一般人の松森泉に何かを気づかれるようなヘマはしちゃいないよ。しかし…、おいなりさんか?なんか昨日会った女もそんなこと言っていたな。たしか天神沢美子…。うちのクラスの松森泉の友達だって言っていたな。どういうことだ?しかも天神沢美子はどうも俺の正体を知っている感じだった。」
- 乱麻:
- 「いや、ちょっと、茂宇くん。自覚が無いというのが君の一番ヘマなとこなのかと……。その、天神沢さんって人の前で、可愛いお耳でも出してたんじゃないの?」
教室での一件もあったので、ちみ丸に意地悪く言います。
「それに、一般人の竜くんの前で『くえすたー』ってどうなの?」ちみ丸にヒソヒソ言います。私は竜之介がクエスターである事を知りませんからね。
- 竜之介:
- くえすたー? てんじんざわ? 竜之介の頭の中で疑問符が増殖しまくり、さながら梟のように首がくりんと曲がっていきます。
- 乱麻:
- 「茂宇くんはね、神社の神主さんの親戚なんだよ。」何も事情の分からない竜之介にちみ丸の紹介をします。
- 竜之介:
- 「ああ、そうなんッスか。茂宇先輩の親戚が稲荷神社なんッスね。でも、そこにホンモノのお稲荷さんが居るんスか?」
と、乱麻先輩の説明に納得しつつ、再び首をかしげます。
- GM:
- 三人で話している間に周囲の状況の変化がありますのでみなさん知覚判定をしてください。
- 竜之介:
- 2D6 → 6 + 5 + (3) = 14
おお!幸先の良いことで。
- 乱麻:
- 達成値は12です。
2D6 → 6 + 3 + (3) = 12
- ちみ丸:
- 【知覚】判定結果は10でした。
<知覚>判定 2D6 → 3 + 3 + (4) = 10
- GM:
- 竜之介は空手で鍛えているため、誰かに見られているような気配を感じます。また、屋上にいるネコの数が増えている気がします。
乱麻は理由がわかりませんが何か胸騒ぎを感じます。
ちみ丸は特になにも感じません。
- 竜之介:
- そのとき、誰もいないはずの方向に突然視線を感じて、ふっと振り向く竜之介。
「・・気のせいか?ネコの視線ッスかね」
と、笑って流そうとするが、そのネコが妙に増えていることに気がつき、少々薄気味悪さを感じる。
ネコって、めんこいけど実は肉食動物なんッスよね・・(ごくり)
- 乱麻:
- 「それにしても、茂宇くんに心当たりがないとなると、白いキツネの正体は謎のままね……。」
う〜ん、と腕を組んで考えている私の周りではネコがニャーニャーと増えてる訳ですね(笑)。
ん?屋上にこんなに沢山ネコいたかしら?
泉、今日はどうしちゃったんだろ……。なんとなく、猫好きな泉の顔が思い浮かびます。
- GM:
- では、イベントを発生させましょう。
突然君達はキーンと耳鳴りを覚える。まるでトンネルにでも入ったような感じだ。空気も淀んで息苦しさを感じる。ネコの鳴き声も今は聞こえない。
クエスターであるちみ丸と乱麻にはこの感覚が何を意味するのかがわかる。そう、<結界>だ。それも奈落の者が作った結界。一体誰が?
突然ネコたちがすくっと起きあがると耳を伏せ、音もたてず低い姿勢で君達をとり囲むようににじり寄ってくる。明らかに君たちに敵意を持っている!!ネコたちの目は赤く輝き、明らかに奈落に侵食されていることが見てとれる。いつのまに集まったのかその数は百匹程度にまで膨れあがっている。
- 乱麻:
- 反射的に耳を押さえます。この感覚……、<結界>!
静かにちみ丸を見ます。「ちみ丸、奈落の<結界>よ。それに、このネコたち、可愛くないわね……。」
敵意丸出しのネコに注意を払いつつ、制服のポケットに忍ばせていた片眼鏡をかけます。青いシャード(レンズ)が輝く。
ネコが集団でいるところを想像すると、ちょっと恐いですね。
- ちみ丸:
- はっ!奈落の<結界>かよ。おもしれー。
襟の中から深緑色の勾玉の首飾りを取り出す。こちらも首にぶら下がっている勾玉のシャードが輝いている。
松森泉や天神沢美子の話をしていたら奈落が現れやがった。何か関係あるかも知れないぜ、乱麻。
- GM:
- ついに学生の仮面を脱ぎ捨てた「怪盗乱麻」登場!!かな。結界の中ですので思い切り暴れてください。
ちみ丸は流石百戦錬磨の元兵士。この程度では怯えるどころかむしろ喜んでいる感じでナイスですね。
- 竜之介:
- 「何が起こったでありますか!」
狼狽えてキョロキョロと辺りを見回す。
何が起こったのかは理解できないものの、今自分の身に危険が迫っていること、猫たちが先ほど感じた視線の主に操られているらしいことは肌で感じ取れる。
「せ、先輩・・!?」
目の前の先輩二人がこの異常な状況にも冷静を保っていることを怪訝に思う竜之介。ベルト代わりに肌身離さず着けている、父の形見の黒帯を無意識に強く握りしめる。バックルの位置に輝く橙色の宝玉が、周囲の気配に呼応するがごとく明滅を開始するが、竜之介はそのことにまだ気づかない。
- GM:
- 君たちが身構えると、ネコたちは一斉に襲いかかってくる!!
クエスターである、ちみ丸と乱麻は間一髪奇襲を躱す。しかし、まだ力に目覚めていない竜之介は・・・。
空手家として竜之介はかなりの腕前だ。しかし、ネコたちはまるで戦闘訓練を受けているかのように的確に竜之介の急所を狙って一斉に飛びかかる。
一匹の牙が竜之介の喉元を捉えた。グシャリと鈍い音。竜之介は死んだ・・。
- ちみ丸:
- 早ーっ(笑)
- 乱麻:
- 「お行儀の悪いネコちゃんね。」奇襲を躱し、すぐさま身構えます。そして、重大な事に気付く。
結界内に一般人、竜之介がいる!はっと見た時には遅く、竜之介の喉がネコに噛み切られている!
「竜くーん!」叫び駆け寄ろうとしますが、ネコたちに間を阻まれます。
- GM:
- 竜之介はシャードの力で<ブレイク>します。適当な演出で復活して力に目覚めて戦ってください。ブレイク中はMP消費しないので、<夢幻の刃>で拳を適当な属性に変えてカッコ良く戦ってください(笑)。余程のことなければ大丈夫でしょうが、HPが0になると死亡するので注意(笑)。それから、加護以外でHPは回復しません。シーン終了時にブレイクは終了します。
- 竜之介:
- いきなりブレイクですか。流石ヒロイック型ALG、チビシイなぁ(笑)
一斉に襲いかかるネコに、反射的に正拳突きを繰り出す竜之介。
しかし、ネコは尋常ではないスピードでくるりとかわし、喉元に食らいつく!
痛みを感じる余裕すらなく、一瞬で闇に包まれる視界。
気がつくと闇の中、父の背中を追いかけている10歳の竜之介。
「父ちゃん!待ってよ、何処へ行くの?家に帰ろうよぉ」
その声に父は振り返り、竜之介の肩を抱く。しかしその表情は影に隠れて見えない。
「竜之介、一緒に帰れなくて、ごめんな。母ちゃんと子供達を、頼んだぞ」
父の姿がだんだん闇に掠れていく。それにつれて声も遠ざかり、聞き取りにくくなる。
「お前が見つけてくれ・・アスガルドへ至る道・・父ちゃんはいつまでも、見守って・・」
遂に父の姿が闇に溶け込む。と同時に、青白い女性の姿が不意に浮かび上がる。
「私を捜して、どうか私を見つけて・・」
澄んだ声の呼びかけ。心当たりはない。しかしどこか懐かしい・・
不意に光が視界に入ってくる。そこは先刻まで居た屋上。いつの間にか首に受けた傷は消えている。
しかし、操られた猫たちに囲まれた窮状は変わらない。竜之介は悟る。
もはや逃げ場はない。戦うか・・殺されるかだ!
長々と死亡モノローグ展開してすんません(汗)ということで、戦闘参加しまーす。
最初の攻撃で派手に拳を燃やしましょう(笑)
- GM:
- 死亡の描写サンクス♪。ニミュエまで出してくるとは思いませんでした(笑)。やるなぁ。
- 乱麻:
- 竜之介の復活を目の当たりにします。そしてベルトに輝く橙色のシャード。
え?竜くんもクエスター……なの?
と、思っている間に戦闘突入ですね。
- GM:
- というわけで、戦闘になります。敵のネコはモブ4グループとして扱います。みなさんとの距離は10mで四方を囲んでいます。
行動順は、ちみ丸→乱麻→竜之介→敵です。ルールに慣れるためのザコ戦闘を存分に味わってください♪。
それでは、みなさん、攻撃をどうぞ。
- ちみ丸:
- 俺の行動か。マイナーアクションで右手を上げると、その辺りの空間が裂けて強烈な光とともにチャンバースタッフが出てくる。握り締めて構える!
- 乱麻:
- 私はマイナーアクションで「クイック」使用。
懐からトランプ(サモンカードの演出)を取り出す。カードはスペードのジャック(「クイック」のイメージ)。
トランプをキャッツカードの様にちみ丸に投げます。
「ちみ丸、「瞬速のカード」を受け取って!」
- ちみ丸:
-
サンキュー!乱麻。小手調べに攻撃するか。メジャーアクションで≪ファイアアロー≫、スタッフの先端が炎に包まれて、そこから燃えさかる炎の矢が飛び出す。
標的は適当なモブで。正面のやつでいいです。
命中判定 2D6 → 4 + 1 + (10) + 2= 17
ダメージロール 2D6 → 4 + 6 = 10
達成値は17。命中したらダメージは<炎>の10です。
- GM:
- 流石にネコなので、抗魔力は低いです。命中。炎なので防御できません。スタッフから飛び出した無数の炎の矢は的確に数十匹のネコに命中する。火達磨になったネコたちはニャーと叫んで気絶します。
モブ1グループを倒しました。残り3グループです。
- ちみ丸:
- 猫には罪はないけどな。奈落に侵されたんじゃ仕方がないか。
- GM:
- 次は乱麻どうぞ。
- 乱麻:
- う〜ん、時空マント出すタイミングを逸してしまった……。今回はワイズロッド無しで戦います。
マイナーアクションで「マルチドロー」。
メジャーアクションで「アイスブリット」。出すのはダイヤのジャックとクイーン(「アイスブリット」のイメージ)。
「悪戯好きなネコちゃんには「氷の騎士」と「氷の女王」のカードをプレゼントしてあげるわ♪」手許を離れたカードは氷の弾丸となってネコに向かいます。
マルチドローの効果で2つのモブを攻撃します。
達成値は13。命中した場合は<氷>の11です。
命中判定 2D6 → 1 + 4 + (8) = 13
ダメージロール 2D6 → 3 + 6 + (2) = 11
- GM:
- 乱麻のカードマジックが炸裂しまくりですな♪。うーん、魔法には弱いのよぉーートホホのホー。しかも氷だから防御できない。。。。。ネコだけに寒いのには苦手なようでして。。。。プレゼント2グループとも頂きました(笑)。
フギャっと叫んでネコ数十匹が動かなくなりました。2グループ戦闘不能です。残り1グループ。
次は竜之介になります。こちらが攻撃する前に終了しそうな予感(笑)。
- 乱麻:
- 「大人しくコタツで丸くなってなさいっ!」
残ったネコの集団を忌々しく見つめ、「カードが1枚足りなかったわね……。竜くん、自分の力を信じて!あとは君が倒すのよ!」
燃える拳を見せてくださいっ!
- ちみ丸:
- 竜之介!
なぜか竜之介の脳裏にはちみっちゃい修験者のキツネ人のイメージが浮かぶ(笑)。
オイラ、ちみ丸。おまえのお父ちゃんとは昔から一緒に奈落と戦い続けてきたんだ。
おまえのお父ちゃんは立派なクエスターだったよ。だからお前にもクエスターとしての力があるはずだよ。その力を解放するんだ!
- 竜之介:
- 目覚めた竜之介は素早く立ち上がり、猫たちに対しファイティングポーズを取る。
その瞬間、めんこいキツネ人修験者のイメージが入り込んで来て目を丸くする竜之介。
さっきの女性とも違うし、誰だろう!?全然心当たりがないぞ!(笑)
もしや、この方がお稲荷様!?と、思考は勘違いの様相を呈してくる。
でも、父ちゃんもお稲荷様も俺がクエスターだって言うけど、クエスターって何なんだ?
そういえば、茂宇先輩も先刻そんなことを言っていたような・・
などと思っている内に、先輩二人が華麗にネコたちを気絶させて行く。
その美しさに見とれる間もなく、再びネコたちが竜之介に向かってくる!
しかし、先刻と違い、竜之介はその動きを見切ることが出来る!!
再び正拳突きを猫たちに見舞う!演出のため、無駄に無限の刃を使います(笑)
2D6 → 6 + 2 + (4) = 12 命中達成値は12。
当たった場合のダメージロールも振っておきます。
1D6 → 4 + (9) = 13
拳を突き出した瞬間、竜之介の拳が明々と燃えさかる!
吹き出した炎が、猫たちに向かって迸っていく。
「うわわ・・何じゃこりゃあ!?」
拳はそのまま振り抜けながらも、素っ頓狂な声を上げて驚く竜之介。
- GM:
- うう、目が悪い。。。。出目が6では回避できん(笑)。
夢幻の刃は無駄ではないですよ。<殴>なら防御修正でダメージを減らせるので。
竜之介の北斗神拳が炸裂!! ネコは「あべし!」とか「うニャらば!」とか叫んで吹っ飛んでいく!!
というわけで最後のモブも秒殺。こちらの攻撃はありませんでした。竜之介を先に演出で殺しておいて良かった(笑)。
戦闘は終了です。
MP消費は
乱麻 10MP 残り18/28
ちみ丸 3MP 残り21/28
です。
- ちみ丸:
- いつから北斗神拳ー?!
- 竜之介:
- わはははは!「うニャらば!」が激しくツボですた(大笑)
- GM:
- みなさんの足元にはネコが転がっている。どうやら、ネコに取り憑いていたモノを倒しただけでネコは気絶しているだけのようだ。結界はまだ解けていない。結界の大きさはこの屋上を隠す程度らしい。
戦闘終了後の雑談を交えつつ、全員<知覚>と<理知>でロールしてください。
結界を壊したいのであれば、<魔導値>の対決か直接破壊などルールに従って破壊できます。
- ちみ丸:
- チャンバースタッフで肩を叩きながら。
ふう。片付いたな…。ネコも生きているようでよかったな。
(茂宇涼の時は竜之介に外に表れる態度はそっけないちみ丸(笑))
- GM:
- ちみ丸が竜之介にそっけないのはやはりRPだったんですね♪良いカンジです。
- 竜之介:
- 燃えさかる拳に驚いた竜之介だが、ネコが気絶すると炎は嘘のように消滅する。
「ゴメンよ、にゃんこ達・・痛かっただろ? 正気に戻ったら沢山ニボシやるからな」
我に返って、足下に転がるネコたちを気遣う竜之介。しかし息苦しい嫌な感じをまだ感じる。まだ、完全に視線の主から逃れられてないッスね・・
緊張を保ったまま、感覚を研ぎ澄ます竜之介。
知覚 2D6 → 1 + 3 + (3) = 7
理知 2D6 → 3 + 5 + (3) = 11
- 乱麻:
- 竜之介にグッと親指を立てます。
ネコちゃん達は無事みたいで、ちょっと安心しました。
- ちみ丸:
- さて。この結界はどいつが張っているんだ?わかるか、乱麻。
<知覚> 2D6 → 3 + 1 + (4) = 8
<理知> 2D6 → 3 + 6 + (5) = 14
- 乱麻:
- 「分からない……。だけど、結界主はネコちゃん達を操って私達を攻撃してきた。きっとこの近くにいる筈よ……。」
結界主の気配を探ります。……ってファンブル!!
<知覚> 2D6 → 1 + 1 + (3) = 5
<理知> 2D6 → 1 + 2 + (5) = 8
結界を破壊するかどうかは、もう少し様子を見ます。
- 竜之介:
- 「そうだ、先輩。聞きたいコトがあるッス。クエスターって何ッスか?
さっきお稲荷さんらしきヒトから聞いたッス。もしかしたら、あの人が
泉さんの探しているお稲荷さんかも知れないッス!めんこい修験者の格好してたッス!」
と、二人に向き直って質問します。
まあ、「クエスターとは何か」の説明は「かくかくしかじか」でOKかとは思いますが(笑)
- 乱麻:
- 「竜くん、まだ状況を把握してないみたいだけど、今は詳しく説明している場合じゃないみたい。」
自分の力に困惑している竜之介の近くに寄ります。
「ここは何者かが張った結界の中。そいつが私達を狙っているって事。」まだ何も解決してないのよ、と短く説明します。
- ちみ丸:
- ふ…。それはこいつのことかい?!とバック転一閃、ドロンと煙と共にちみっちゃい修験者のキツネ人が現れる。
- 竜之介:
- 突如現れたちみ丸の正体に驚いてのけぞり、そのままスッテンコロリンと後ろに転がる。
「わぁっ、茂宇先輩がお稲荷さんに化けたッス!一体どうなっているんスか!?」
- ちみ丸:
- オイラ、ちみ丸。竜之介、よろしくな!状況が状況だからクエスターってのを簡単に説明するぞ。よく聞け!
(かくかくしかじか)…どうだ、分かったか(偉そうにふんぞり返る)!
お前のお父ちゃんにはずい分世話になったな。オイラとお前のお父ちゃんとは戦友なんだ。あいつはいい奴だった。
というわけで、いいか?竜之介、まだオイラたちは奈落の結界内だぜ。気を抜くなよ、ってやつだ。
- 竜之介:
- 「そうだったんスか・・」納得する竜之介(笑)
- 乱麻:
- 後回しにしようと思ったら手短に説明終えてるし(笑)。
- GM:
- みなさん出目が低いですね。
では、ちみ丸だけはネコに刺激臭のあるベトベトした液体が着いていることに気がつく。
乱麻にそれを伝えるとその液体が「現像液」であることがわかります。
全員がわかることはとりあえず結界を破らないことにはここから出られないということです。
- 乱麻:
- えーっ!私が気づかなきゃだめじゃん!!(笑)
猫+現像液→猫の写真→泉!ってな感じに連想しちゃって、嫌な予感でいっぱいですね。
- 竜之介:
- それにしても、写真の現像液とネコって・・竜之介も、範夫の病室に貼られていたネコ入り写真を思い出して、嫌な予感を覚えます。
(現像液がネコに付着してることは、乱麻先輩に聞いたということで)
- ちみ丸:
- よーし。オイラにまかせとけ!結界を破ってやる。
身体の大きさに似つかわない(ちみ丸が小さいから)大きなチャンバースタッフを振ると再び炎の矢が噴出しはじめる!
- 乱麻:
- 「なんだか胸騒ぎがするわ。とりあえず、この結界を破るわよ!」
【魔導値】の対決します。達成値は19で高いです。
【魔導値】 2D6 → 5 + 6 + (8) = 19
- GM:
- 乱麻の魔導値対決ではあっさりと破壊できます。結界の壊れる演出は乱麻さんが好きにしていいです(笑)
- 乱麻:
- シャボン玉が割れるみたいに、それはもうあっさりと(笑)。結界の天頂より青空がぱあっと広がる。
「私を捕らえるなんて百年早いのよ。」と怪盗は余裕の笑み。
- ちみ丸:
- 見てろ〜。≪ファイアアロー≫!と掛け声をあげたタイミングで結界が決壊(またシャレ。。。)。
キーっ!何するんだよ乱麻!オイラがカッコイイところ見せようと思っていたのにー。
ジタバタ暴れる。
- GM:
- いまはちみ丸はキツネの姿なんですよね。ギャップが激しくていいなぁ(笑)。
- 乱麻:
- 「あれ?ちみ丸どうしたの?」ちみ丸の邪魔をした事には全然気付いてません。なに一人で暴れてるの?って感じです(笑)。
- 竜之介:
- まだ力に目覚めたばかりで慣れていないので、二人が結界を破る様を後ろで見守っています。
「すごい・・こんなすごい人たちと同じ力が、俺の中にも流れているんだ・・」
「乱麻先輩、見事ッス!」
後ろから惚れ惚れと乱麻の勇姿にみとれる竜之介。
それから、ジタバタしているちみ丸を見て、小声でこっそり乱麻に尋ねる。
「あのぉ・・あの人、本っっ当に茂宇先輩と同じヒトなんッスか?」
外面と同じくらい激しい内面の変わりように、目が点になっています(笑)
父ちゃんと戦友っていってたけど、本当は何歳なんだろう・・?
流石はお稲荷様だなぁ!(微妙にベクトルがずれている感動)
- 乱麻:
- 「うん。彼はちみ丸。正真正銘のお稲荷さんで、どっちかって言うと”茂宇くん”が偽者って感じかな。」
ワザとちみ丸に聞こえるように言います。
「私はちみ丸と竜くんが知り合いだった方が以外なんですけど……。」
片眼鏡のシャードは外し、日常に戻ります。
- GM:
- 乱麻が結界を破ると、先程までの淀んだ空気は消え心地良い風が3人の顔を撫でる。屋上に来たときはどんよりとした空も嘘のように晴れ渡り日差しが眩しいくらいだ。倒したはずのネコたちも、まるでなにもなかったかのように日向ぼっこをしている。
ふと君たち3人は視線を感じて屋上から校庭の方に目を向ける。すると、校門の前にポツンと人影がある。青葉高校の制服を着た三つ編みで眼鏡をかけた女生徒だ。彼女は君たちと目が合ったことに気がついたらしく、口元を綻ばせると眼鏡をおもむろに外す。ちみ丸はその顔に見覚えがある。昨日電車で会った天神沢美子だ。彼女は口元を奇妙に歪めてポツリと呟く。聞こえるはずのない彼女の声が君たちには確かに聞こえた。
「・・・おいなりさん、見ぃつけたぁ。」
天神沢はそう呟くと、ひらりとスカートを翻して校門の影に消えていった。
- 乱麻:
- …えっ?誰?
彼女が誰だか、なぜ声が聞こえるのか、すぐに考えられないくらい混乱しています。
- ちみ丸:
- 完全にふてくされて仰向けに寝転がって手足をジタバタしていたが、何かの視線を感じてピョン、ガシャンと屋上のフェンスに蜘蛛のように張り付く。顔にフェンスの跡がつくくらいめり込まして校門の方を凝視する。
- 竜之介:
- え?泉さんじゃないよな。あの人もお稲荷さん・・茂宇先輩を捜してたのか?なんだか怖い表情だし、嫌な感じを受ける。
- ちみ丸:
- あー!あの女の子が天神沢美子だよ!
- 乱麻:
- 「おいなりさん」が当然ちみ丸である事に気づき、ハッとちみ丸を見ます。折角食べ直そうと思っていたお弁当のウインナーをポロッと落とす……。
- 竜之介:
- ふと我に返ると、竜之介は二人に向き直り、「きをつけ」の姿勢になる。
「先輩方!自分も是非、クエスターとして仲間になりたいであります!泉さんのコトが心配なのもあるッスけど、何より自分は父の遺志を継ぎたいッス!!父ちゃん!天国で見守っていてくれよ!俺、頑張るよ!」
最後の方は天を仰いで、漢らしく号泣しています。
「若輩者ですが、よろしくお願いします!!」
と、直角に腰を曲げてお辞儀をする。上気して真っ赤に染まった強面に涙は止めどなく流れ、それはもう鬼も裸足で逃げ出す形相だ(笑)
- GM:
- それでは、シーンを切りましょう。次のシーンはマスターシーンです。マスターシーンの後に情報収集シーンに移ります。情報収集シーンでは、とりあえず最初に3人が放課後写真部部室に集合して相談というところから始まります。 現在は昼休みなので、みなさんは午後の授業を受けた後部室に集合となります。
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