エンディング・・・ルイ
- GM:
- ルイはコンピュータに向って熱心に図面を書き込んでいた。
明日は「検図」の日。それまでに描き上げないといけない。
もう、徹夜覚悟の学生もいる。「検図」の日の朝に学生が持ち込んだラジオから、ラジオ体操の歌が製図室から流れてくるのはもう伝統行事である。
天山零二が学生の図面を見ながら
「おいおい、これじゃきちんと動かないだろ。君の右腕かこんな形だったら悲しいと思わないか?」
と注意している。そして、ルイのところまで来ると、
「お、ルイ君、君はあいかわらず綺麗な図面を描いているね。」
そして、小声で、
「どうやら、ルイ君は検図に間に合いそうだね。」
- ルイ:
- 「ああ、何トカ徹夜組には付き合わナクて済みそうダヨ」
おいっちに、と背後から流れてくる「ラジオ体操第二」に合わせて
軽く上半身をストレッチしながら答えます。
- GM:
- どうだい?今日僕の家に来ないか? ツェッペリンが相棒に会わせろ!!って五月蝿いんでね。」
と苦笑い。
- ルイ:
- 「お、イイね。酒とつまみを買いこんで、パーッと検図完了の打ち上げってね。
ツェッペリンには、そうダナ・・上質のオイルでも差し入れたらいいカナ?」
にこにこと応対して、その直後にアレ?と首を捻ります。
ツェッペリン、発話機能は付いてないから零二と話はできないハズ・・だけど。
零二の顔を無言で見つめ、そして不意にニヤリと笑います。
・・そうだな。コトバなんかなくたって、零二は「機械の心」が分かる男なんだ!
- GM:
- 零二もニヤリと笑い返します。
と、そのとき外の方から爆音が!!なんだなんだとみんな窓の方に集まって校庭を眺めるとそこには赤いバイク・・・
ツェッペリンが『一人で』爆走中。
零二はルイと目を合わせると、コホンと咳払いをして、
「あー、みんな驚いたかな。実は僕の研究で自走バイクを作成中でね・・・。あれはなかなか良くできているだろ?」
ルイ君フォローを頼む!!と零二の目が訴えているw
- ルイ:
- 「おお、流石はゼロ・ファイター渾身の傑作!自走するだけでは飽きたらず
自動で乗り手を迎えに来てくれる機能があるトハ!あとは静音機能が課題ですかネ、天山先生?」
わざとらしく他人行儀な呼び方をして、悪戯っぽくウィンクする。
・・などというクールな態度は無論フェイクで、
その実シャードの同調で、ツェッペリンを大人しくさせる説得に必死こいてるルイなのだった。
「あぁ、ボクが平凡で穏やかなキャンパスライフを満喫するのって、いつの日ナンだ?」
大げさに首を振って嘆く振り。内心では、こんな日々がずっと続いて欲しいと、願いつつ。
ーアルシャードガイア「わたしはさびしいみずでできてる」 おしまいー
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