No.64「痛みに負けないために 養生とヨガ」
鍼治療した患者さんから「やったときはいいけど、また痛くなる。」というお話をよく聞きます。「痛みの原因がなくなるわけではないのでそうでしょうね。痛くなったらまたやりましょう。」とお答えしています。急性の痛みの中には鍼ですぐ治るものもありますが、慢性の痛みの中にはしぶとくて鍼でも薬でもなかなか治らないものがあります。
治らない痛みをどうするか、これは大きなテーマです。痛みに勝てないなら負けずにうまくつきあっていく他ありません。車いすバスケットの選手が「普段は脊髄を損傷した腰から下が氷に浸かっているような痛みがあるのですが、バスケをやるとその痛みを忘れます。」と言っていました。痛みがあってもスポーツができる人間の潜在力はすごいものです。痛みがあっても日常生活をおくれるなら痛みに負けていません。痛みに負けないために何をするか、まず養生そしてヨガですというのが今回のお話です。
私たちのやり方は、まず日常生活の中で節制に心がけて身体の状態を整えます。身体の状態を整えるために食事、睡眠、運動などの日常生活を改善するのが、外来でお渡ししている黄色いチラシの養生です。この養生で生活の乱れからくる痛みが軽くなることが期待でき、痛みで衰えた体力を回復する基盤ができます。その上でヨガをやります。私たちのやっているヨガは呼吸に集中することで余計なことを考えないようにする訓練で、同時に体力を向上するものです。痛みがあると、なぜ痛いんだ、痛みを何とかしてくれ、痛みから逃げたいなど心が乱されます。この心の乱れが痛みを苦しみに変え、自ら動こうという積極性を奪います。痛みがあっても心が乱れないようにしておけば日常生活を継続できます。
養生をやってヨガの練習を続けている人の話を聞くと確かに効果があるようです。ヨガをやって「やる前は呼吸が浅くてそのことに気づかなかった。ヨガやって次第に呼吸が深くなりそれとともに症状が軽くなった。また以前は体力がなかったが、体力がついていろいろやれるようになった。」という話を聞きました。痛みに負けないようになったのは薬や特殊な治療のおかげではなく、自らの努力によるものだと思います。
将来は治療法として一般的になることを期待して努力を続けていきます。
治らない痛みをどうするか、これは大きなテーマです。痛みに勝てないなら負けずにうまくつきあっていく他ありません。車いすバスケットの選手が「普段は脊髄を損傷した腰から下が氷に浸かっているような痛みがあるのですが、バスケをやるとその痛みを忘れます。」と言っていました。痛みがあってもスポーツができる人間の潜在力はすごいものです。痛みがあっても日常生活をおくれるなら痛みに負けていません。痛みに負けないために何をするか、まず養生そしてヨガですというのが今回のお話です。
私たちのやり方は、まず日常生活の中で節制に心がけて身体の状態を整えます。身体の状態を整えるために食事、睡眠、運動などの日常生活を改善するのが、外来でお渡ししている黄色いチラシの養生です。この養生で生活の乱れからくる痛みが軽くなることが期待でき、痛みで衰えた体力を回復する基盤ができます。その上でヨガをやります。私たちのやっているヨガは呼吸に集中することで余計なことを考えないようにする訓練で、同時に体力を向上するものです。痛みがあると、なぜ痛いんだ、痛みを何とかしてくれ、痛みから逃げたいなど心が乱されます。この心の乱れが痛みを苦しみに変え、自ら動こうという積極性を奪います。痛みがあっても心が乱れないようにしておけば日常生活を継続できます。
養生をやってヨガの練習を続けている人の話を聞くと確かに効果があるようです。ヨガをやって「やる前は呼吸が浅くてそのことに気づかなかった。ヨガやって次第に呼吸が深くなりそれとともに症状が軽くなった。また以前は体力がなかったが、体力がついていろいろやれるようになった。」という話を聞きました。痛みに負けないようになったのは薬や特殊な治療のおかげではなく、自らの努力によるものだと思います。
将来は治療法として一般的になることを期待して努力を続けていきます。