漢方編その3 夏の養生

 先だって久々に「先生のブログを読みました。」という患者さんがいました。刺激を受けるとまた書こうかという気分になります。何を書こうかと思いましたが、最近暑い日が続いており、夏も近づいているので「夏の養生」にしました。普段外来で麦茶は体を冷やすのでほうじ茶にしましょうと提案していますが、暑くなる夏だけは別で外で仕事をしたりして喉が渇いた時は麦茶や緑茶を飲むとさっぱりして良いものです。私も今だけほうじ茶ではなく緑茶を飲んでいます。もちろん温めてですが。

 漢方では夏暑いのは自然なことで、逆らわずに夏の陽気を巡らせて秋冬に健康でいられる体づくりをすると考えます。中国の先生から聞いたのですが、夏になると熱いお灸をする人で混雑するとのことでした。熱中症にならないように気をつけるのは当然ですが、暑ければ冷やせば良いとは考えていません。特に冷たいものをたくさん摂るのは、良くないと考えます。大事なのはお腹です。冷房を使ってもお腹を冷やさないように注意します。睡眠時間は短くなりますので、お昼に午睡を30分くらい取ってリフレッシュします。食事は冷たいものを避けて夏野菜、スイカ、トマトなどを積極的に摂ります。もちろん食べ過ぎはいけませんが。アイスとか氷水は良くありません。汗はかいた方がいいのですが、たくさんかきすぎると疲れるので適度に汗が出る程度の運動をします。冷房を効かせすぎて汗をかかないのは良くありません。どっとではなくじわっと汗をかくようにしましょう。

 6月末まで日本東洋医学会の市民公開講座で「心身ともに健康になれる養生について」という講演が今だけ無料で見ることができますので、関心のある方は検索してご覧ください。

 コロナは次第に落ち着いているようです。いずれ必ず収まるものでしょうが、ワクチンを打った人も増えており、すでに感染した人も多くなって集団免疫もついてきて、終わりが見えてきた感があります。次なる感染症に向けての態勢整備に期待します。日本ではそうですが、隣国の中国、北朝鮮ではまだ感染爆発の可能性があるので油断はできません。

 ウクライナの戦争は東部で激戦が続いています。これだけ被害が増えるとどちらも負けられない戦いです。これからも一進一退の戦いが続き死者や負傷者が増え続け、食料、エネルギーなど経済に悪影響が避けられません。この戦争で世界中が不安となり軍拡競争が激しくなりそうです。国民や軍人の命を軽視する国が国際的な紛争を解決できると考える武力を持つことは危険この上ない。ロシアがこの戦争を始めたのはそう考えた指導者がいたからでしょう。日本は大丈夫か。新たな戦争が日本の近くでも起こる可能性を考えて準備せねばウクライナの二の舞ですが、強すぎる軍隊は相手の脅威となるので軍備を増やせば良いというものではありません。今までになかった難しい時代に政治家の力量が問われます。


2022年06月23日