No.34 コロナとの戦い19 ウイズコロナは節酒の時代

 第2波が来る前に第1波の残りが経済活動の再開にともなって勢いを増し、患者数が増え続けています。戦時中とはいえ食べていかねばならず、子供の教育も継続する必要があり、じっと我慢し続けては息もつまるし娯楽関係者も干上がってしまうので自粛もある程度緩めねばなりません。しかし、空から敵が狙っているのに灯火管制をゆるめて光を漏らして爆弾を落とされては元も子もありません。緩めるにも戦時に許される範囲で止めるべきであり、安全の確保については真剣に厳密であるべきでしょう。

 クラスターの原因を見てみると、どうも酒がコロナを呼びこんでいるようです。自衛隊時代に演習の前後に演習場で宴会をやって気勢を上げていましたが、敵が絶対攻めてこない平和な時代だから許されたことです。実際の戦場では酒飲んで酔っていては同士撃ちかへたすると全滅です。平和ならおおいに飲むもよし。しかし今は戦時です。酒はほどほどに、声が大きくならないくらいが安全ではないでしょうか。

 以前も密教の用語の方の三密をこのコロナの時代にこそ大事だと紹介しました。身密は身体の健康状態を保つこと、口密はおしゃべりをしないこと、意密は油断をしないことです。突然息の詰まる時代になりましたので憂さをはらしに飲んだり騒いだりしたいのはよくわかります。少量の飲酒は健康に良いことは証明されています。しかし大量に飲めば健康には良くありませんし、今はコロナ感染のスキを作ります。コロナにかからないためには気を緩めず、口を閉ざし、身体の守りを固めねばなりません。酒を飲むと私を含めて多くの人は気がゆるみ、声が大きくなり、動きが粗雑になってコロナからスキあり!と攻め込まれます。コロナに一本とられないように限度をわきまえて楽しみましょう。

 ワクチンが出来てもすぐに効果がなくなるとか、かえって重症化するとか不確定ですし、特効薬も全く見えてきません。夏になれば収まるだろうとの期待もありましたが、どうも違うようです。しばらく今の状態が続きそうで当面ウイズコロナの時代が続くとあきらめて、いや開き直って粘り強く生きていくしかありません。



2020年07月25日