No.46 コロナとの戦い31 ふたたびの春あと幾たび

 コロナとの戦いが始まってほぼ1年が経過しました。当初情報が少なく、何をどうしていいか分からない状態が続きましたが、1年のうちに情報が蓄積し戦い方が定まってきたような気がします。2回目の緊急事態宣言が終了し、街に人が増えてきました。時期を前後して感染者数が減少から増加へと変化しています。政府専門家の強調してるように、酒を飲んで大声を出すというのが1番のリスクのようです。病院や介護施設等でクラスターが発生していますが、これは完全に防ぐことができません。防ごうとすれば患者を排除するしかありませんが、それはできません。今の日本で感染を防止するためには、歓楽街や飲食の仕事に就いている人には気の毒ですが、酒を飲むな、大声で話すなと言うことを徹底するしかありません。それでコロナ感染が抑制され、経済が回復するのであれば、社会のコストは安いものです。

 コロナは季節性ですので、暖かくなれば収束するだろうとの予測もありましたがどうも違うようです。ワクチンを打てるようになれば大丈夫との予測もありましたが、ウィルスが変異し感染力を増すばかりではなく、ワクチンの効果も弱くするとの報告があり、楽観はできないのが現状です。コロナとの戦いは長期化するかもしれません。コロナを制御できないのであれば、十分な医療を受けられるように医療体制を充実するしかありません。戦争になれば一般に働いてる人に戦闘訓練を行って戦闘員の不足を補う方法も取られます。兵士は戦争が終われば用済みですが、医療は平和の時も普通の家庭でも必要な能力です。社会全体として感染症に強い医療介護能力を高めることも必要かもしれません。

 オリンピックの聖火リレーが始まりました。外国からの観衆も来なくなり、経済効果も期待できなくなってます。本来のオリンピックの意義を見直す良い機会かもしれません。オリンピックに限らず、世界は温暖化や環境汚染など人類は存亡の危機に直面しています。経済は大事ですが、経済が全てではありません。一人一人がどうやったら幸せに暮らしていけるか、コロナを機会に見直しが必要になったように思われます。

2021年03月30日