No.18 コロナとの戦い4 松田整形外科

 この原稿を書いているのは4月17日で昨日全国に緊急事態宣言が発令されました。マスクの配布も始まり、国民一人当たり10万円の経済対策も行われるとのことで、総力戦の態勢は整いつつありますが、患者数の増加が急速であり医療現場での緊迫感は益々高まっています。

 松田整形外科でも院長の地域医療を守り抜くとの固い決意のもと、職員が一致団結してこの難局を乗り切るべく頑張っています。以前私が自衛隊に勤めていた時に米軍の大佐に「戦場において最も重要なことは何か?」と聞いたことがありましたが、彼はすぐに「任務を継続することだ。」と答えたことを思い出します。入院患者さんへの面会謝絶で家族に会えず寂しい思いをしておられる方も多いと思います。入院患者さんが感染しては病院が大事となりますので今少しご辛抱お願いします。外来診療においても、患者さんと距離をとるために少し離れてお話を伺っています。診察室は密閉の状態になりやすいので、風通しを良くしています。待合室もお互いに離れて窓を開けてあるので少し寒く感じるかもしれません。診察する私も寒く感じますが、これはもう少し季節が進むと問題なくなるでしょう。身体が冷えるのはよくないので暖かくしましょう。松田院長は院内の掃除、清潔を徹底するように職員に指示していますが、これは重要なことです。先回にもあったとおりコロナウイルスは椅子やドアに付着して感染します。無症状でも感染する力あるようですのでご本人が気づかずにいることもあるでしょう。トイレをはじめ他人が使ったものは危険と考えてできれば触らない、触ったら必ず手を洗うことです。石鹸で手が荒れるなら水だけでも効果はあります。

 コロナは会話するだけでも感染するので、以前のように親しくお話ができません。患者さんの話を聞くのも治療のうちなのですが、感染防止の観点から手短に話を終えなければならないのは臨床医としてとても残念なことです。

今は緊急事態ですのでご理解をお願いします。

 症状が変わらずに同じお薬だけご希望であれば電話で対応可能となりました。症状の安定している患者さんにはできるだけ受診しなくてよいようよう長めに処方しています。本当は薬の効果確認と副作用の予防のために定期的に診察して症状を確認する方がよいのですが、外出自体が危険な今の状況では仕方ありません。

 大変な状況ですが、医療の質を落とさず安全に気をつけて笑顔を忘れずに頑張っていきたいと思います。


2020年04月18日