No.36 コロナとの戦い21 ほうじ茶と麦茶

 長かった梅雨が明けたと思ったらすさまじい暑さです。先日はアフリカの雨季の到来を告げるようなものすごい雷で、何度も停電して一時災害用の紙カルテを使って診療することになりました。この時期はコロナも拡がっていますが、まずは熱中症にならないように気をつけねばなりません。マスクを外すように言われていますが、外を歩くとマスクをしていたほうが呼吸が楽なくらい空気が熱い。周りの環境をよくみて判断し、行動せねばなりません。

 外来に来られた方に練馬総合病院の中田先生の作成した漢方養生の黄色いチラシを配っています。甘いものを控えるというのが第一ですが、その下に「ほうじ茶◎麦茶×」とあります。一般におなかを冷やして調子が悪くなる方が多いので、おなかを温めるほうじ茶をおすすめしています。しかし暑い夏外で仕事される方は身体を冷やす麦茶もよいと説明しています。このように暑い日が続くと麦茶を飲んでさっぱりとするのもよいものです。とはいえ、飲みすぎるとおなかが冷えて調子を悪くします。ただでさえ暑い夏は消化力が衰えるので、外から戻って身体が熱い時に少し麦茶を飲んで冷やし、落ち着いたら冷房を利かせて暖かいほうじ茶でおなかの調子を整えるのがよいのではないでしょうか。

 コロナとの戦いは持久戦の様相を呈していますが、ジリジリと患者数が増えています。特に離島の沖縄県で患者の増加が目立ち、医療態勢を圧迫し始めているのが心配されるところです。ワクチンの開発も進んでいるようですので、結果に注目しつつ暑い夏を乗り切りましょう。


2020年08月14日