No.20 コロナとの戦い6 人から物へ

 今日は4月21日亡くなった人を調べたらコロナ陽性であったとの事例が多発していますし患者数、特に感染経路不明者の増加も止まりません。一方経済では原油の先物価格がマイナスつまりお金をあげるから油を買ってくれという奇妙な事態となりました。経済が不況となるのは間違いないでしょうが、今までとはかなり違っており何が起こるかわからない。世の中不確実を通り越して一寸先は闇状態です。

 かつて太平洋戦争が終わった時、私の親は農家の手伝いをしていましたが、近所の人が駆け込んできて「戦争に負けた!畑仕事している場合ではない。」と叫んでいたそうです。その話を笑いながらよくしていました。「戦争に負けても飯は食わんとね。」ということでしょうか。今回のコロナについて友達の一人は、「いい冥途の土産だ。よく見ておこう。」と開き直っています。何があっても日々の仕事を続け、仕事が無くなったら何が最善か考えて日々生きて行くしかないのです。

 さて先日若い同僚に「スマホの表面ではコロナウイルスが3日くらい生きているから消毒したほうがいいよ。」と言ったら「え!そんなこと知らない」と驚いていました。ネットで調べればすぐわかることなのですが、意外と無頓着です。そんな若い人をどうしたら良いのか、専門家に聞いてみたら「スマホだけでなくお金にもついていますよ。」今度は私が「え!そういえば中国ではお札を消毒していたなあ。」と驚く始末です。その後で郵便局で硬貨を落として拾った時、「あ、コロナウイルスが着いたかもしれない。」と心配になり家に帰って石鹸で洗いました。

 日本では感染経路不明者が増加しているとのことで、その一部はスマホやお金など物によって伝染しているのかもしれません。警戒すべきは人から物です。触らない、手を洗うに加えて汚染されている可能性があれば消毒する必要があります。まるで手術室にいるように感染に厳重に注意しないとコロナは防げないのでしょう。人との接触を避けることも大事でしょうが、そろそろ物についても注意を向ける時期かもしれません。


2020年04月22日