No.37 コロナとの戦い22 ピークを越えて

 今年の夏は暑い。去年もそうだったかもしれませんが、最近の夏は本当に暑い。前回暑い時は麦茶もいいとお伝えしましたが、外を歩いたり、夜冷房を切るとすぐに熱中症になりそうです。 先だって暑い中を歩いていて気分が悪くなり、「こりゃ熱中症だ!へたすると死ぬな。」とあわてました。まず冷やす、そしてせっかくの経験なので体温測定、本当は深部体温でないといけないのですが、腋下でも普段より高温となっており、一瞬コロナかとも思ったのですが前後関係から明らかに熱中症の初期です。幸い以前熱を出して寝込んだ時に買いこんだ経口補水液のOS1があったのでそちらを飲んだら速やかに回復しました。後で同じような症状のあった知人が水を飲んでも飲めないと言っていたのでOS1を勧めたところ速やかに良くなったとのことでした。さすが値段だけのことはあると思った次第です。漢方の外来で最近体調が悪くなった患者さんの原因を詳しく聞いたら「夏バテしないように朝起きたら某スポーツドリンクを1リットル飲んでました。でも飲むときに甘く感じましたね。」と言うので、こちらもOS1をお勧めしました。身体に必要なちょうどよい飲み物は違和感なく吸収することができます。甘く感じるなら糖分が多すぎたことが体調不良の原因ということでしょう。ようやくこの暑さもピークを越えそうですが、残暑は続きます。もし暑くておかしいなと思った時にはOS1をお薦めします。

 コロナの感染者数もピークを越えたとの報告がありました。ピークを越えても平地に降りるわけではありません。山登りをしていて高いところを越えて「やった、頂上だ!」と思ったらその向こうにもっと高い山があってガッカリすることがあります。南半球でのコロナ患者数が増加しており、やはり冬季に猛威を振るう可能性があります。準備は大丈夫でしょうか。PCR検査の精度は7割ということで2回やらないと信用できないようです。つまり間違いが0・3なので2回の検査でその二乗で0.09つまり間違いは1割以下になるから2回検査ということでしょう。この戦争に勝つには検査を多くできるようにせねばなりません。もっと検査できるようにするとだいぶ前から総理も言っているのでさすがにもう大丈夫かと思いますが実際はどうなのでしょうか。人工呼吸器や防護資材の準備も大丈夫でしょうか。前の戦争で敵の物量に圧倒された教訓は生かさねばなりません。武漢でコロナが猛威を振るっていた時中国全土から医療従事者が集められましたが、その応援部隊にはコロナ感染がなかったという報告には正直驚かされました。最高レベルの研究機関では絶対感染を起こさないようになっていますが、にわか作りでしかも数万人規模で感染防護を完璧に成功させたとすれば素晴らしいことです。国家が本気になって資源と人材を投入すれば負けることはないとの実例を中国が示してくれたと心強くなります。

 先のことより今はまず予防です。病院の中では痰の吸引などで咳をすることがあるので感染の危険があります。最近の研究で咳をするのと同程度大声で話をすることでウイルスが拡散されることがわかりました。これからわかることは、マスクなしで大声で話をすることは危険です。小声でお話するのがよろしい。耳が悪いかたもおられますので、そのときは筆談で情報交換しましょう。新しい生活習慣に加えたいものです。

 ピークを越えても山道は続きます。引き返すことも横に降りることもできません。
しかし、この道の先には必ずふもとがあります。そこにたどり着くまで一歩一歩踏みしめて前に進みましょう。


2020年08月25日