No.54 コロナとの戦い39  祭りの後には

  多くの感動と残念さを残して冬季オリンピックが終わりました。オリンピック期間中は戦争をやめようと紛争地域に休戦が求められていましたが、終了とともに現実の戦いが始まろうとしています。21世紀の今、地政学的理由でロシアがウクライナに侵攻することは考えにくかったのですが、祭りが終ってすぐに動きました。内部の紛争を利用して平和を維持するために軍隊を派遣するという間接侵略の常套手段です。反撃すればそれを口実に一挙に大軍を送りこんで国を乗っ取るという筋書きも見えます。乱暴ですが戦争が始まってしまうと止めることは困難です。ウクライナはロシアと同じ国と言い始めたところから徐々に土地を奪っていき最終的に丸ごと併合しようという意図もあるかもしれません。ウクライナでロシアの暴挙を許せば世界秩序が崩れます。日本周辺でも台湾、尖閣など同様の危険は高まっており、準備と覚悟が必要です。北京オリンピックまでは平和だったなぁと懐かしがるようになるかもしれません。残念ですが前を向かねば。

 一方コロナとの戦いは新しい局面を向かえており、新しい戦い方が求められています。感染経路が飲食の場から保育所、学校を通じて家庭内に変化しており、従来の措置では防げない。感染者が多すぎて濃厚接触者を隔離すると動ける人が足りなくなります。以前お家でマスクと書いたことがありますが、可能なら実施すべきでしょうが、短期間ならともかく、長期に継続することは困難です。ワクチン3回目も頑張ってやっていますが、重症化は抑えれるかもしれませんが、感染自体を防ぐ効果は弱い。ですからまず重症化する危険のある高齢者、基礎疾患のある人の接種を急ぐべきです。重症化する確率の低い基礎疾患のない若い人や小児のワクチン接種は後回しか必要ないかもしれません。科学的に判断していたずらに完璧を期すのではなく早く最大の効果が得られるように戦力を集中するのが勝利のために必要です。

 まだ寒さも続き、コロナも終わりが見えません。しかし、必ず春はくるし、どんな疫病も必ず終息します。目の前の困難を乗り越え明日に向かって希望を持って生きましょう


2022年02月24日