No.56 コロナとの戦い41  ウクライナの戦争とコロナ再拡大

 最近患者さんから「ニュースを見ても戦争のことばかりでしょう。怖くて体調が悪くなります。」という声を聞きました。診察してみると冷えが強くなっているようです。近くに爆弾が落ちたり、戦車が爆発する映像をみると交感神経が興奮して、血管が収縮するせいかもしれません。いつも通り足湯をお勧めしますが、その前に「戦争のニュースが原因なら見ないほうがいいですね。少なくともテレビは見ずにラジオでニュースを聞くようにしてはどうでしょうか。」と提案しました。津波の時もそうですが、体調を悪化させるような情報からは距離を置くのが賢明です。遠くで起こっていることで自分に危害が加わることはありません。

 コロナも大変ですが、それ以上に今後に大きな影響を与える戦争が今続いています。
 ロシア軍の報道官が「アメリカとウクライナはコロナウイルスの生物兵器研究をやっていたことが判明した。」と発表しました。これに対して米国はすぐに否定して「ロシアが生物化学兵器をウクライナで使用する可能性がある」指摘しました。核兵器や化学兵器は自然界にないものが突然現れるので使えば証拠が残ります。その点生物兵器は元々自然界にあるものを使うので果たして兵器として使ったのかわからない。武漢で始まった今回のコロナも生物兵器であったかもしれませんが、証明することは困難です。ロシアは旧ソ連時代に生物兵器を研究しており、生物戦能力は高いと考えられます。しかし、実際使用されるとすると私は使われるのがウクライナではなく、ウクライナを支援する国ではと心配しています。実際ウクライナを支援するNATO諸国はコロナ後に向かって、マスクの着用義務をなくし始めており格好の標的です。

 日本は米国に同調する形の経済制裁に加わりました。外国企業がロシアから撤退する動きが加速し、ユニクロも当初衣類は生活必需品と事業継続の方針でしたが、休業することになったようです。ユニクロには日露友好の旗を掲げて核兵器反対とだけ意見表示して戦争中もロシアで頑張ってほしいと思っていたので残念です。当然ロシアから非友好国とされ、日本もウクライナ軍に防弾チョッキなどの支援を行い、ロシアも北方領土でミサイル演習を行うなど日露関係が悪化しています。つまり日本も攻撃対象になりうると考えます。日本ではワクチンを接種していない人が5人に1人の割合でいるので、攻撃を受けるとコロナが再拡大するでしょう。オウム真理教事件でもありましたが、ウイルスを含んだエアロゾルを散布することで感染を広げることができると考えられます。特定の施設とか自衛隊などでの異常な集団発生についてその動向を調査する必要があります。(疫学調査)日本ではコロナ患者数が減少傾向にあるようですが、自然でなく人為的に感染する可能性を考えて、今こそマスク着用、換気などの感染防護の努力は強化した方が良いでしょう。戦いに勝つ秘訣は敵の不意をつくことであり、不意を突かれると負けます。


2022年03月14日