No.43 コロナとの戦い28 コロナと生きがい

 感染が広がり、これまでやってきた日常が送れなくなりました。若い時は宇宙飛行士になったりプロ野球選手になったりなど夢を持つことができますが、人生も後半戦になると何か新しいことをするのも大変ですし、億劫になってきます。そんな中で生きがいは昨日まで送ってきた日常を明日も続けることとなります。

 それを困難にする病気と老化を克服するお手伝いをするのが医師の仕事の1つだと思っています。しかし、今回のコロナ禍では否応なく今まで送ってきた日常を改めて新しい生活を送ることを求められます。外来にはコロナのために外出を控えたり、運動ができないことから体調を崩している人がたくさん来られました。友達と会えないことで表情も曇りがちでしたが、最近は自粛生活に飽きたのか高齢の方の活動性が上がっているように思えます。

 だが、しかし、この季節こそ危険です。外出を控えろとは申しません。人と会う時は必ずマスクをつけましょう。顔を見ながら話していた方も、これからは目と目を合わせてマスク越しに話をしましょう。それだけでコロナは防げます。診察室でもマスクはつけたままにしておいてください。よろしくお願いします。


2020年12月10日