クロアチア旅行記 A

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2009.5.7〜16





■5月9日  ポストイナ鍾乳洞、ブレッド湖


ヴェネチアより

トリエステ午前6時起床。疲れていたので、よく眠れた。6時40分頃からトリエステの街を散策。歴史を感じさせるどっしりした建物が建ち並んでいる。ホテルの目の前の建物は衣料品店。セールなのか、朝早いのに店内は買い物をする女性でごった返している。その隣の建物は廃墟のよう。港の方まで歩いてみる。思ったより肌寒い。車が少なく、すごいスピードで走っている。白いジャスミンの花が満開で良い匂い。ホテルに戻って朝食。シンプルだったが、パンがおいしかった。
 8時半にバスで出発。最後まで同行してくれるスルーガイドは、クロアチア美人のアニータさん、ドライバーはハンサムなスロベニア人のジョセフさん。クロアチア語とスロベニア語は似て非なるもののようだが、話は通じるらしい。今日はイタリアからスロベニアへ。お天気は晴れ。眼下に赤屋根のトリエステを見ながら山道に入り、田園地帯を通り、国境を越えてスロベニア入り。スロベニアではホップを栽培していて、サッポロビールはここから輸入しているとのこと。

ポストイナ鍾乳洞 コンサートホール9時20分、ポストイナ鍾乳洞へ到着。鍾乳洞の入口から2キロの道のりをトロッコに乗って行く。かなりのスピードでくねくねと曲がり、ディズニーランドのアトラクションのような気分。10分ほどで終点へ。これだけでも充分楽しめたが、見学はここから。英語のガイドさんについて、徒歩で40分ほど上ったり下ったり。鍾乳洞の長さと天井の高さに驚嘆。これでも世界で16番目とか。気温は8℃。カーディガンの上にジャケットを着て来てよかった。ダイヤモンドと呼ばれる真っ白の柱やスパゲティと呼ばれる細い つらら状のもの、お母さんが子供を抱いたような形のもの、薄いひらひらしたカーテンのようなもの等々種類が多く、コンサートホールと呼ばれる音響効果抜群の空間も。初めて見るものもあったし、とにかくそのスケールの大きさに感動。11時20分、トロッコで出口に戻る。外へ出ると外気の暖かさにほっとする。



 12時からバスでレストランへ。昼食のメニューは、サラダ、スープ、魚料理、デザートは名物のギバニッツァ。お水は、500MLボトルで1.5ユーロ、キッチンの中で何度もお皿が割れそうな音のする騒がしい店で、ガシャンというたびにみんなで大笑い。

ブレッド湖1時にバスに乗り、ブレッド湖に向かう。1時間余りで到着。雪渓の残るアルプスの山々が見える。マロニエの大きな木には白い花が満開。湖岸に着くと、プレトナという木製の手漕ぎボートに乗り込み、ブレッド湖上へ。男性の漕ぎ手が二本のオールを使って漕ぐが、大勢乗っているので大変そう。エメラルドグリーンの湖面には新緑の山々や建物が写って鏡のよう。小さな中の島、ブレッド島で船を下りて、急な階段を上り、教会へ。中はずいぶん立派な造り。祭壇の前に下がっている紐を引いて鐘を鳴らすことができる。結婚式の一行の船が着いて、新郎新婦たちが上がってきた。ここで式を挙げることはスロベニアの人たちの憧れなのだとか。新婦と父親の入場まで見せてもらって、また船で湖岸に戻る。週末なので湖岸には市場が立っている。かわいいビンのハチミツをお土産に買う。湖の周囲は歩いて2時間ほどで回れるとのことで、バスで湖畔をぐるりとまわると、歩いたり、走ったり、サイクリングをしたりしている人の姿も見られる。夏には泳ぐことも出来るとのこと。ブレッド城の下でバスを降りて、急な石畳の坂を上る。ここでも結婚式があって、大勢の人たちでにぎわっている。お城の上から見下ろすブレッド湖は、教会の白い塔の立つブレッド島がアクセントになり、素晴らしい景色。遠く、アルプスの山にも陽がさして美しい。ブレッド城の小さな礼拝堂を見たあと、5時過ぎにバスでスロベニアの首都リュブリャナへ向かう。

 1時間ほどで市内に入る。さすがに都会という感じ。6時過ぎにホテルに到着。緑の多い地域。パークホテルという名は、公園の近くだから? 部屋は320号室。ホテルの周りを散策し、6時50分から夕食。メニューはスープ、サラダ、鶏肉料理、デザート。デザートのアップルパイがおいしかった。バスルームはシャワーだけで、狭くて使い心地が悪かった。10時就寝。

 



■5月10日  首都 リュブリャナ


 午前6時半起床。7時から朝の散策。少し肌寒い。昨日とは反対の方向に行ってみるが、やはり特にめぼしいものは無く、ちょっと角を曲がってみたら、男性の大きな声が聞こえる。お酒を飲んで騒いでいるようだ。慌てて引き返す。空にはきれいな色の気球がいくつか浮かんでいる。ホテルに戻って朝食を済ませ、出発まで部屋で少しゆっくり。

リュブリャナ 市庁舎前の通り午前9時、バスに荷物を置いてから徒歩でリュブリャナ市内の観光。現地ガイドは、スロベニア在住8年の中島千夏さん。つい最近、日本の雑誌で紹介されたとかで、当日も、現地の取材の人がついて来ていた。まずはリュブリャナ城へ。総ガラス張りの近代的なケーブルカーであっと言う間に城壁の上へ。赤屋根の街が眼下に広がる。螺旋階段で展望台へ。街の向こうには雪を頂いたアルプスが見える。その向こうはオーストリアとのこと。お城の中の礼拝堂へ。今は使われていないとのこと。ケーブルで降りて、次は徒歩でリュブリャナ大聖堂へ。立派なローマカトリックの大聖堂。天井のフレスコ画がすばらしい。続いて、黒い時計台のある市庁舎へ。中に入ると、アーチ状の柱が特徴。市庁舎前には幾何学模様の石畳。三本橋を渡ってプレセーレン広場へ。プレセーレンは、スロベニアを代表する詩人とのこと。広場にはその銅像やピンク色の壁のフランシスコ会教会など。11時半まで45分ほど自由時間となり、川沿いで開かれている骨董市を見ながら川岸を一周。日本のものを売っている店もあった。

市庁舎 中庭









 再集合後、昼食のレストランへ。メニューはパスタの前菜、サラダ、ポレンタというトウモロコシの粉を練ったものを入れて食べるハンガリー風ビーフシチュー、デザートはアイスクリーム。ジュースは2ユーロ。


午後1時、バスでクロアチアへ向けて出発。午後2時30分、国境に到着。スロベニアとクロアチアとは仲が悪いとのこと。先ずは一旦バスを降りて、窓口でパスポートにスタンプを押してもらう。これでスロベニアを出国。

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