クロアチア旅行記 @

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2009.5.7〜16





■5月7日  関西空港から出発

 今年クロアチアに行こうということは早くから決めていて、ゴールデンウィーク明けは旅費が安いことに気付き、5月7日出発のツアーを3つほど見つけてあった。3月に入って確認したら、催行されるのはJTB旅物語ひとつだということがわかり、否応なくこれに決定。16日までの10日間のツアー。出発が近づいてきた頃、メキシコで新型インフルエンザが流行し始め、死者もどんどん増え、アメリカやヨーロッパにも患者が出て、大騒ぎに。フェーズ4があっと言う間にフェーズ5に引き上げられた。フェーズ6になったら、渡航禁止とのこと。どうなることかと思っていたが、一旦インフルエンザの勢いもおさまりそうな気配の中、今日の出発日を迎えた。

トルコ航空機

トルコ航空で午後10時半、関西空港発なので、午後8時半集合。その前にいとこと待ち合わせる事に。午後1時半に家を出て品川から新幹線で新大阪まで。車内で時々大きなくしゃみをする男性がいるので、マスクをすることに。午後5時、雨の新大阪に到着。東京では暑くて半袖で歩いていたが、ここでは上着を着ていても肌寒い。午後5時15分発の関空行き特急“はるか”に乗り換え、1時間で関空着。すぐ隣の日航ホテルのロビーでいとこと再会。ホテル内のお店で温かい卵とじうどんを食べる。おいしかった。スターバックスでお茶をしてから、JTBのカウンターで添乗員さんから搭乗券を受け取り、説明を受ける。その後トルコ航空のカウンターでスーツケースを預けて出国。シャトルで2番ゲートまで行くと、もう午後9時。9時45分から搭乗が始まる。席は14AとB。トルコ石の色のシートと膝掛け。スリッパセットも配られる。トルコ人の乗務員がたどたどしい日本語でアナウンス。午後10時15分、機体が移動を始め、20分後、イスタンブールに向けて暗闇に飛び立つ。インフルエンザについてのアンケートが配られる。午前0時、夕食・・・と思うと胃がおかしくなりそうなので、ここで時計を7時間戻して、午後5時とする。今度は頭がおかしくなりそう。メニューは鰻丼。少しだけ食べてごちそうさま。



■5月8日  ヴェネチア → トリエステ


 搭乗機は、ソウル上空から北京上空へ。機内の照明が暗くなったので眠ろうと思うが、首が痛くて眠れない。首枕をしてからは眠れたようだ。機内が明るくなった。日本時間で午前8時45分。もう10時間飛んでいることになる。黒海からトルコ上空にさしかかるところ。朝食が出る。メニューはオムレツ。食欲が無く、パンと果物だけ食べる。パンは柔らかく、少し温かくて甘みがあっておいしい。トルコは日本との時差が6時間。
イスタンブール空港
 午前4時30分、まだ暗い中、イスタンブール空港に到着。同じ機で来た他の日本人のツアーはトルコに入国するらしいが、私達はさらに乗り継ぎ。特に検査もなく、歩いて行くうちに出国ロビーへ。午前5時に一旦解散して9時30分に再集合ということになる。4時間半もあるが、イスタンブール市内へ出るには時間が足りず、出たとしてもまだお店が開いていない時間とのこと。時間をどうつぶすか・・・。土産物店を見て歩くが、トルコのお土産を買っても仕方がない。空いている椅子を探して、6時頃からしばらく横になることに。そのうち人の声で目が覚めると7時。空港の制服を着た人に航空券をチェックされてしまった。でも、1時間ほど眠ったお陰で重かった頭と首筋が少し軽くなった。しかし、まだあと2時間半・・・。また荷物をカートに載せて、あてもなくウロウロ。何か買ってもおつりがトルコリラで戻ってくるというので、我慢。3時間前と比べると人の数がすごく多くなっていて、座るところも無い。
イスタンブール上空


 9時半に、決めてあったパンダの像の前に集合し、213番ゲートへ行って荷物検査。ここは液体の検査が無く、機内でもらったペットボトルの水もOK。10時30分、搭乗開始。3席×2列の機内で、席はかなり後方の26AB。インドからの飛行機の到着が遅れているとのことでそのまま待たされ、1時間遅れの11時30分になって、やっと動き始めた。今度はヴェネチアへ向けて飛び立つ。眼下にはイスタンブールの赤屋根の街が広がり、やがて田園地帯へ。イタリアの時刻に合わせて時計をもう1時間遅らせる。2時間半の飛行時間。昼食はナスとひき肉のトマト味の煮もの。柔らかいパンがおいしかった。視界は田園地帯が終わって海へ。アドリア海だ。海岸線がとてもきれい。



サン・マルコ寺院

 12時50分、ヴェネチアのマルコポーロ空港に到着。手続きを終え、午後1時20分、バスで出発。30分ほどで港に到着。水上バスでヴェネチア入り。イタリア人の「銀ちゃん」ことシルバーノさんの上手な日本語のガイドでブカーレ宮殿の観光。ため息橋から牢獄へ、そしてサン・マルコ寺院へ。3日前まで雨で寒かったとのこと。サン・マルコ広場へ出て、3時30分から1時間の自由時間。ヴェネチアは3度目だが、鐘楼に上ったことがなかったので上がろうと思ったが、エレベーターに学生の団体が並んでいて時間がかかりそうなので断念。サン・マルコ広場の周りのお店を見て歩く。広場の数カ所で音楽の生演奏をしている。その後、30分余りのゴンドラ遊覧。新婚のお二人と一緒。青空の下、さわやかな風と心地よい揺れで、この旅が始まってからはじめてゆったりとした気分を味わう。



トリエステの夕日
 また水上バスで本土に戻ると、6時からバスで今晩の宿泊地トリエステへ向かう。2時間の道のり。イタリアでは有料トイレが最近値上げされて1.5ユーロになったとのこと。6時半を過ぎてもまだ明るい。新緑がきれい。そのうちアドリア海に出ると、程なくトリエステの街に。もうすぐ夕日が沈むところ。午後8時、ジョリーホテル着。部屋は2階の155号室。廊下を何度も曲がった先の端。でも、新しい設備のホテルで気持ちが良い。スーツケースが来るのを待って、8時半過ぎから夕食。メニューは、トマト味のカネロニ、ポークソテーとポテト、チョコレートケーキ。お水は小ボトルで1.5ユーロ。年配のウェイターさんが、支払いを受けるごとにいちいちカウンターに戻るので、大笑い。部屋に戻り、シャワーを浴びて、11時20分就寝。31時間の長い一日が終了。

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