フィリピンのコーヒー
 フィリピンで郊外の喫茶店に妻と入ったときのことでした。ウエイトレスさんが運んでくれたものは何とカップに入ったお湯だったのです。思わず目を疑いました。砂糖だと思ったものが結局インスタントコーヒーだったのです。こんな経験は生まれて初めてです。フィリピン人の同僚に聞くと、お客様に出すものは本物のコーヒーよりもインスタントの方が一般的であるそうなのです。また、お客様をもてなすときはインスタントコーヒーの方が丁寧であるということで、日本とは逆です。 
 一度、大きな失敗をしてしまいました。メイドさんが豆をひき、ドリップコーヒーを毎日つくってくれて、魔法びんに入れてくれます。私はそれを持って学校に行くのですが、あるときあわてて、テーブルの上に忘れてきてしまったのです。帰宅すると一人のメイドさんの姿が見えません。もう一人のメイドさんに聞くと、サー(私のこと)がコーヒーがまずくてわざと置いていったのだと思って、部屋で泣いているとのこと。もちろん、すぐ謝りに行きました。 
 フィリピンではコーヒーが栽培されていますが、ほとんど輸出されているということで、あまりおいしい豆に出会ったことはありませんでした。先輩に尋ねたところ、タール火山の近くにグルメット農園があり、そこのグルメットコーヒーはおいしいと言っていたので行ってみました。そこのフィリピンの豪農の邸宅のようなレストランでは、おいしいペペロンチーノスパゲッティも食べ、そこの小粋なショップでは、万病に効くという、ピト茶(※)を買ってきました。



※pitoとはタガログ語で七のことで、七種類の葉が入っていることを意味しています。

フィリピン○×クイズ 

前ページの答え○

答の解説
映画館に行ったときのことです、みんなが一斉に起立して、胸に手をあて、国歌のテープが流れ、それに合わせて歌いだしました。本当にびっくりしました。

問26 ハロハロというナタデココなどが入った食べ物のオリジンはアメリカである。答は次のページ


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画像をクリックすると拡大されます タール火山(左).

グルメット農園

裏につながれていた猿