妻はデング熱の後遺症によって、心臓がどきどきする症状がでるため、空港側に車椅子を出してくれるように要請したら、家族や同期の仲間とは一緒の飛行機で帰ることができないことになるということで、車椅子はやめることにしました。そのかわり、ＪＡＬのＶＩＰサービスを受けることにしました。日本人学校の送別会は欠席し、ニノイアキノ国際空港のＶＩＰルームにいち早く着きました。ＶＩＰルームはうちの家族しかいません。ホテルの一室のような感じで、ジャンボ機の威容がガラスの大きな窓越しに見えます。出国の手続きはけっこう難しく、いろいろな書類書きに時間を費やされました。まず、日本から連れてきた柴犬の問題があります。フィリピンへの犬の入国は難なく行われたのですが、日本への入国はものすごくたいへんです。犬は検疫のため10日間程、犬のホテルに入れられます。そのホテルが人間並みに高いのです。結局何十万ものお金がかかってしまいました。
　日航ジャンボ機に乗り込みました。いよいよ離陸、通勤に使った高速道路が下に見えた瞬間、とめどなく涙が流れてきました。凝縮された３年間の思いが一挙に頭の中で爆発したような感じを受けました。眼下には日本のいなかのような緑の多いフィリピンの国土が見えています。目をつぶり、妻や娘に涙を流していることをさとられないようにしましたが、おえつがもれてしまいました。

フィリピン○×クイズ　

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解説、起源は日本軍が残したあんみつでそれが発展してハロハロになりました。ハロハロとはいろいろなものという意味です。

問27　フィリピンのレジには偽札鑑定装置がある。答は次のページ