フィリピンの朝

日本は大分日が短くなってきました。冬至になると一番夜が長いのですが、マニラは1年中、日が短くなることはありません。マニラの寝苦しい夜が過ぎ去り、蒸し暑い朝がやってきました。「アーサー、アーサー」誰だろう日本語を話しているのは・・・・。ところが、この声は包丁とぎの声なのです。週に一度ぐらい包丁とぎ屋さんがやってきます。なぜ包丁とぎが必要なのかは、次のようなことからわかります。メイドさんは包丁の使い方がとても荒いのです。メイドさんは包丁を「なた」と勘違いしているらしく、これで庭の木の枝を落としたりします。日本で10年も大事に使ってきた包丁の歯はもうボロボロ。いつか包丁とぎ屋さんに、といでもらおうかと思っていたところでした。
 私は寝室から遠く離れた(?)台所に向かいます。メイドさんがコーヒー豆を電動ミルでひいててくれます。プーンといいにおいが台所にただよっています。7時(マニラ時間6時)のNHKニュースを見ようと思い、テレビをつけます。テレビは25型のものを日本から持ってきてトランスで220Vから100Vに下げて見ています。教室のような部屋では日本では結構大きく感じたテレビも、豆のようです。次に犬の頭をなでにいくと、蚊の大群におそわれます。そして次は、はえの大群、はえはとてもすばしっこく、はえたたきでもたたけません。12月なのに短パン姿の私の足にまといつきます。このしつこさはふつうではなく、いやになります。日本のはえとは明らかに違うことがわかります。多分、はえの神経伝達速度が違うのでしょう。

おじぎ草(手をふれると葉が閉じる)・・・子供の頃一鉢1000円ぐらいで買っていたものがどこにでも咲いています。 ときどき受ける人種差別




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