-フィリピンのバーに潜入-
フィリピンのバーに入ってみると、オーストラリア人、アメリカ人、イギリス人など金髪の人たちをたくさんみかけます。ウエイターとウエイトレス以外はほとんどフィリピン人以外の人たちです。学校の帰りに、ちょっと気後れしながら一人で入ってみました。ウエイトレスの人たちは、ほとんどメスティーソ(フィリピン人とスペイン人との混血)だけのようです。座れるところをさがすのですが、なかなかみつかりません。からだがふれあうほど混雑している店の中を進んでいきます。みんな見上げるばかりの巨漢が多く、大人の中にいる小学生のような気分です。カウンターの方を見ると、ビールの小びんをらっぱのみしながら歓談しています。なんかかっこいいなあと思って私もビールを注文します。とてもあがっていたせいかビールのこびんにくっついたコースターをおっことしたり、ズボンに水滴をたらしたりして、みっともないことになり、かっこよくカウンターでラッパ飲みすることはできませんでした。トイレにいきたくなり、ホエアーズ、CR(トイレはどこですか)と聞くと、指さしてくれます。トイレに入り用を足していると、うしろからいきなり肩をもんでくる人がいます。一瞬おそわれたのかと思いましたが、ふりむくとその人はにこにこ笑っています。そしておもむろに手を出すのです。やっとお金をくれということなんだとわかり、ガイドブックに、トイレではお金がかかるという記事がのっていたのを思い出しました。ポケットに手をつっこむと100ペソさつしかありません。ドライバーさんの2.5回分の食事代です。しかたがないのでそれを渡し、バーの勘定を済ませ、そそくさとバーをでました。




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