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サバイバル 
 マニラに生きていて一番怖いことは、水がなくなることです。そこで、私は水のタンクが大きい家を借りました。個人の家の大きさとしては想像を絶するもので高さは2階まであり、直径は3メートル程あります。ときどき、水の状態を確かめるために、タンクのてっぺんまで登ってみるのですが、きれいな水がたまっており、底まで見えました。
 フィリピンの家にはバスタブがないところが多く、私の家も例外ではありませんでした。任期の後半にさしかかるとどうしても、風呂に入りたくなり、知り合いの大工さんにたのんで、木の風呂をつくってもらいました。そこまで到るまでには、バスタブさがしの旅がありました。洋風のバスタブはあるのですが、日本円で20万円ほどするので、あきらめました。
 水不足でしかも火力発電にたよるマニラでは水を盗む盗水、電気を盗む盗電が横行しています。メーターを注意してみていないと、メーターがはね上がってしまった同僚もいたので、気をつけなくてはなりません。
 台風のときです、大木はたおれ、水も電気も電話も止まってしまいました。ひょっとすると電柱までは大丈夫かなと思って電話機を持って家の前の電柱に登って直結してみました。そうしたらなんと日本にいる母の声が聞こえるではありませんか。衛星経由の声ですが、何とも奇妙な感じを受けました。

フィリピン○×クイズ
問22 フィリピンには自動販売機がない
前回の問の答
○  解説 効率が悪いと思うのですが、修理を頼んだ大工さんも昼寝していました。メイドさんも例外ではありません。
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