借用申金子証文之事

一　金五両也　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　但シ通用金

　　　　　此引當小物成り大豆拾俵

右者当酉之四月　我等地頭所賄金ニ付　前書之大豆貴殿江引当　右借用仕候処実正御座候　此金返済之儀者　来ル八月廿五日限リ　大豆取立次第　其時之相場を以相渡し　元利共急度返済可仕候　万一大豆不取立候得者　金子を以　右日限相違なく返済可申候　万ニ　一当人相滞候ハゝ　加判之もの引受急度返済可仕候　為後日之借用金証文仍而如件

　文久元年酉四月　日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒田村借用人　平十郎

〃　　　証人　　　勘右衛門

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　〃村証人　　八百次郎

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　永田口入　　　　喜兵衛

文久元年四月　日

　　　　　　　永田村　　傳左衛門殿

覚

酉四月廿日

一金五両也　　　元金也

八月□　□

　　　　此利

　　　　　　金　壱分壱朱也

右の通り利子□□□申候　以上

　九月三日　　　　永田　傳左衞門

黒田村

　　　平重郎殿

　　　御両人様