出血の種類
(1)動脈性出血
動脈性出血は動脈の破綻によるもので、拍動性で鮮紅色を呈し、大きな血管では瞬間的に多量の血液を失って、失血死の恐れがあります。緊急に応急手当を必要とするのは、この動脈性出血です。 |
(2)静脈性出血
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静脈性出血は滲出性で暗赤色を呈し、四肢損傷では静脈圧が低く、短時間に多量出血になることは少ない。応急処置として創部をガーゼで圧迫することにより止血できます。 |
(3)毛細血管性出血
毛細血管性出血は動脈血と静脈血の中間色で、普通そのままにしておいても自然に止血します。 |
出血量と症状
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出血量が循環血液量の10%以内であれば脈拍数がわずかに増加する程度であるが、10%以上になると様々な変化が出現してきます。一般に20%が急速に失われると出血性ショックという重い状態になり、30%を失えば生命の危機に瀕するといわれています。成人の全血液量は、体重の約1/13で、男性80t/s、女性70t/sと推定されます。 |
出血による生体の反応
程度 |
欠乏量 |
出血量 |
臨 床 症 状 |
軽 度 |
10〜20% |
500〜1000t |
一過性、めまい、立ちくらみ |
中等度 |
20〜30% |
1000〜1500t |
青白く冷たい皮膚、低血圧、口渇、頻脈 |
重 度 |
30%以上 |
1500t以上 |
強度の皮膚蒼白、意識障害、高度の血圧低下 |