ハーブtea    
栽培のポイント
タイム
アレルギー性鼻炎や
のどの痛みに優れた薬効を発揮
効  能/抗アレルギー作用、防腐・抗菌作用、殺菌消毒作用、疲労回復
       貧血・低血圧肩こり・花粉症・のどの痛みを改善
注意点/妊娠中や高血圧の人は長期に渡る常用、大量の使用を避ける
      すべての方に効果があるとは限りませんのでご注意ください
タイム茶は薬効に優れた飲み物として、昔から広く飲まれています。
キリッとしたすがすがしい香りと、ほろ苦い風味が特徴で、
風邪やのどの痛みを鎮めるのに効果的です。
スポーツ観戦などで、声を出しすぎたときに飲むのも良いでしょう。
また呼吸器系に対して抗菌作用があるので、
痰を取り除き、アレルギー性鼻炎を緩和します。
さらに消化を促して食欲を増進させ、胃腸の働きを活発にしたり、
頭痛やうつ病などの神経系の疾患や疲労の回復に役立ちます。
ドライは香りが強く、それだけでは飲みにくい時は、他のハーブとブレンドしましょう。
ただしのどが痛いときは2倍の濃さのハーブティーでうがいをするのが効果的です。
殺菌や防腐効果に優れているため、ソーセージやピクルス、ソースといった
保存食に利用されます。
刺激のある香りは肉、魚、野菜などどんな食材とも相性が良く、
熱を加えても香りが変わらないので、
煮込み料理にも適します。
タイムはギリシャ神話に登場するスパルタ王妃ヘレネの涙から
作られたという伝説があります。
ヘレネはことある毎に涙を流し、すべての男性を惑わせ、
トロイア戦争の引き金となったほどの美女でしたから、
タイムの濃厚で気品のある刺激的な香りと結びつけられたのかもしれません。
またタイムはギリシャ語で「勇気」を意味し、
男性に対して「タイムの香りがする」は、最高の誉め言葉だったといいます。
中世の貴婦人達は、修業に出かける恋人や夫である騎士を見送るときに、
一枝のタイムと蜜蜂を刺しゅうしたシルクのスカーフを贈ったそうです。
タイム
Yhymus vulgaris
和名 タチジャコウソウ  別名 コモンタイム、ガーデンタイム、百里香(ヒャクリコウ)

栽培のポイント
ヨーロッパ南部の地中海西部沿岸地域の乾燥地に分布。
海岸部の標高600b付近から内陸よりの標高1000b付近までの山腹の
ゆるい傾斜地に自生しています。
茎は良く枝分かれして直立または斜上し、高さ20〜40pになります。
若い枝は緑色で柔らかいが、古い枝は木質化して褐色になります。
茎頂に小さな唇型花を輪散花序に付け、花色はうす桃色が多く、白花は少ない。

日当たりを好み、水はけと通気の良い場所に植え、肥料は控えめにします。
春から秋まで良く伸びますが、
梅雨以降の高温多湿で蒸れて枯れやすいので、
収穫を兼ねて枝を空かすように刈り込むと良いでしょう。
斑入り種や香りなどの形態や性質を保つためには、
容易に出来る挿し木株分け取り木で増やすと良いでしょう。
耐寒性のある種類が多いので、関東以西なら路地で越冬します。

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