見習い魔女の作者

Ms.Koryu
ミズ・コリュ

それから9(02/08/18)

嵐が近づいているのでございましょうか、
木が大きく揺れてざわめいております。
いつもより赤い太陽が裏山に沈もうとしておりました。
そこにバタバタと大きな鳥の気配でございます。
Tunaby嬢のふくろうのヒーコンが
いつものように手紙を落としていきました。

”急ですが、本日嵐の前に宴を開きます”
と書いてありました。
まあまあTunaby嬢らしいお誘いでございますわ。

さっそくおめかしをして出かけることに致しました。
Tunaby嬢のお屋敷は雲の上でございますから、
お花畑の階段を足が棒になるほど上らなければいけません。
いつものことでございますが、
ドレスの裾を踏みつけては転びそうになるのでございます。

今日も階段から転げ落ちそうになるのをヒヤリとしながら、
お土産のライチをしっかり抱え、お屋敷までたどり着いたときには、
もうすっかり日が暮れておりました。

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Ms.Koryu
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