最近始めた事(04/02月) 山にはGPSを持って行く。

  山と渓谷04/2月号に、千葉で30名道迷い関連の記事が載っていた。
 この記事のGPSでの軌跡の写真で、特に迷いやすい低山ではGPSが有用な道具だと確信。

   早速購入した(2004/2月)
(etrex legend 日本語版)
    後から判ったが山スキー、カヌー、舟の人達には必携品と認識されているらしい。
    単独行する山の人も結構使っているようだ。

ハンディGPSを持参すれば、歩いてきた軌跡が画面に記されているので周りの景色が
 見えなくても、進んでいる方角が正しいかどうか見当がつく。
 衛星状態の画面に切り替えれば、
緯度、経度から地図上の何処にいるかが判る。

 地図には緯度・経度を細かく印字したものを用意すると便利。
  最近の登山地図にも緯度・経度の罫線の印字された物がある。

  稜線から複雑な枝尾根に分岐する所がある時など、あらかじめカシミールで枝尾根上の
   50m毎の標高などをウェイポイントとして作成してGPSに送り込んでおくと進むべき方向が
   判るので便利。


  現在精度は通常15m以内である。 
1/25000図は1mmが25mなので、充分な精度だ。
   どういう測定なのか精度が表示されるが、状態が良いと5とか6m精度とか表示されている。
      使用例:大山山頂でのGPS画像 18k
 
   GPSはザックの肩ベルトに上向きに付ける。

  胸ポケットに入れると、特に登りでは電波を捉えない。(アンテナが地面に向く)
   山中の携帯電話の通じない所でも空が見えるところなら使えるのだ。
   (空が見えても、深い谷や杉の森では駄目。尾根筋の檜林や広葉樹林では大抵大丈夫。)

   山行の後にトラックデータをカシミールにダウンロードして、軌跡として示すことも出来る。
   軌跡上のどの点でも通過時刻が判るので、デジカメ写真の撮影場所も特定できる。
   
写真を撮らずに通過したピークや分岐などの通過時刻も判る


   カシミールって何だと思う方は こちらを覗いてみて下さい。素晴らしい無料ソフトです。

  GPSのネットショップも色々あるみたいです。例えば こちら I.D.A.-GPSオンラインショップ

  2005年にはカラー版のetrex(英語版)が発売され、日本語版も発売予定だとか。
  トポ地図も10m標高線(従来は50m標高線)のものが売られているなど急速に進化中。
  描画速度、地図記憶容量、電池のもちも改善されてる。
  2006年3月、GPSmap60C カラー版を購入。
  2007年11月、最新の機種GPSmap 60CSx を購入。
   この機種ではアンテナ感度も飛躍的に向上し、電池消費も下がり、マイクロSD2ギガバイトを
   
装着すると全国の1/25000図が収納できる。究極の改良と思われたが・・・
  2008年10月、TOPO10M V8.3購入で登山道、林道も表示されるようになった。
  (2008年6月からコロラド300なる新機種が発売されたが、電池寿命は少し短いようだ。)

2005年の道迷いに拠る遭難の例。
  秋田県の42人が乳頭山から下山中に、秋田県側に降りるとの電話連絡があったが、
     実際には岩手県側に降りてきた。 ホワイトアウトでは磁石も無意味なのか。
     一人は、はぐれて別途下山し発電所の近くから救助要請。 
     二つ玉低気圧の配置で、下界でも朝から強風が吹き荒れてたそうだ。
  岩手山から単独男性が帰らない。
  岩手県焼岳から15人が翌日自力で生還、下山時に道に迷って数時間探したそうだ。
  ・日光白根山からも残雪の中を下った夫婦が道を失って、携帯で警察に救助要請。
    山中でビバーク。 翌日無事下山。

2006年の道迷い遭難、携帯で救助要請。
  ・1月31日  17人が西丹沢 大杉山から中川温泉に下山途中道迷い。翌朝3時頃に救助される。
  ・3月25日  女性二人が西丹沢 世附権現山から下山途中道迷い。翌朝10時頃に救助される。


今や、山スキーの人達にはGPSが必携のものとみなされているそうだ。

 雪の中、道なきところを行くのだし、 常に目標の見晴らしが効く事を期待できないから。


余談:
子供用のワンダースワンというゲーム機があるのをご存知だろうか。
  これにハンディGPSを接続して記録したり、画面に歩いた軌跡や情報を表示する
  プログラムを提供している奇特な方々があったので、早速利用させて頂いた。
 

  2004/3/07の山行で試用した。
  惣岳山 GPS軌跡 ワンダースワン画像 こちら

  然し、コードで繋いだ2つの電子機器を持ち運ぶわずらわしさがあるのと、、
  
トラックデータの記憶容量が当初の3000程度からファームウェアのバージョンアップにより 、
  10000点に増えたので、その後はあまり使っていない。 
  長期間の山行には、データの格納が出来るので有用と思う。
 
  技術の詳細については「wonderswan GPS]で検索して下さい。一例を挙げると 
WonderSwanでGPS

携帯電話もGPS付きに換えたけど、これも電話の通じる所なら便利みたい。
こちら
      
然し、山中では殆ど圏外だし、圏外では測定出来ない方式です。
       
また、圏外では電池の消耗が激しいので、OFFにして歩きます。
       尾根道などで電話が圏内なら位置情報ページで緯度・経度が判る。


2007年夏以降発売のauのGPS携帯では、電話の圏外でもGPS位置測定可能で、
あらかじめ有料ダウンロードした地図上に位置を描くことが出来る。 こちら

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