姫新線と因美線、2つのローカル線が合流する駅、東津山。出雲街道と製紙工場の間に駅が置かれているが、駅舎は小さく、津山方面へ行くには構内踏切を渡り、ホームも雨よけの部分はほんのわずかと接続駅としてはさびしい感がある。接続駅とは言っても、東津山で折り返す列車はなく、全ての列車は隣の津山を中心にして動いている。

 東津山の見所は駅そのものではない。駅に下車してからB級グルメとして注目を浴びているホルモンうどんを平らげた後、駅から鳥取方面に歩いてビジネスホテルを左に折れて、出雲街道の1本北の裏通りにあるイナバ化粧品店。これが東津山でいちばんの見所である。

 店内は狭いながらも資生堂の化粧品が並ぶ女の子の、色にたとえるならかわいいピンク色の雰囲気だが、右奥にはそのピンクとは相対する男の黒の雰囲気を出しているB'z関連のものが並んでいる。

 「イナバ」と言ってすでに分かっていると思うが、この化粧品屋はB'zの稲葉浩志の生家として有名な場所で、店はファンでもファンでなくても津山に来たときの観光ポイントの一つになっている。店内でB'z関連のものを見ていたら、たまたま稲葉浩志のお母さんがお店に出てきた。誰とでも話ができそうな明朗なお母さんであるが、いつも店に来ているB'zファンの女の子を見たら、その子達とおしゃべりに夢中になってしまっていた。

 また稲葉浩志のお兄さんも津山市内で和菓子屋を経営しており、津山では稲葉家は大の有名人となっている。タクシーでもお兄さんの和菓子屋に寄った後、化粧品店とは別の所に建てた家や稲葉浩志の出身校である津山高校を通るファン向けのルートも存在している。

 実は今回の旅行では帰りにサンライズに乗るために母から2万円援助してもらったため、稲葉浩志のお兄さんの和菓子屋「くらや」で和菓子をお土産として買う羽目になった。

                                                           (2009.11.28)
Higashi-Tsuyama
姫新線と因美線の接続駅、東津山。B'zの稲葉浩志の生家「イナバ」化粧品店の最寄り駅である。


ホームに戻る
路線別リストに戻る 都道府県別リストに戻る
東津山に到着したキハ120。因美線の列車は全て津山まで行く。
東津山のホーム。2つの路線の接続駅とは感じられない。
東津山