那智のホーム
那智の駅舎
那智の駅周辺の風景
那智の下りホームにある長い木製のベンチ
Nachi
那智
 朱塗りの柱に黒瓦の大きな屋根。まるで神社の様な佇まいを見せているのは那智の駅舎で、元々は熊野那智大社の参宮駅として建てられたいわゆる観光駅舎だった。この駅から熊野那智大社までのバス便やタクシーも出ているが、今ではやはり車での訪問が主流な事と特急が停車する紀伊勝浦からバスが出る為に現在は無人駅になってしまい、駅舎内には自動券売機が1台ポツンと立っているだけである。

 駅の裏側には海水浴が楽しめる那智海岸があり、「海に近い駅」というキャッチフレーズも持っている。このページでは今までに鶴見線の海芝浦や信越本線の青海川を紹介しており、この2つに比べれると海までは少し遠いが海水浴が楽しめると言う点ではこの那智が最も近いと言える。

 対向式ホームの駅で、大阪方面への電車に乗る場合には地下道を渡る事になる。またそのホームには木製の長いベンチがあったり、193と書かれたキロポストがある。これは紀勢本線の起点駅の亀山から193キロの距離がある事を意味している。

 そんな神社仏閣型の駅舎の横に那智駅交流センター「丹敷(にしき)の湯」と言う温泉施設が併設されている。1階は休憩所になっていて営業時間内なら無料で立ち入る事ができる。温泉があるのは2階で、ここで入浴料を払う。浴場からは那智湾のオーシャンビューを楽しむことが出来る。

 偶然にもこの日は那智勝浦町の花火大会が行われ、花火が始まる前の時間帯から最終電車までの間はJR西日本の職員が臨時に駆けつけホームもたくさんの人で賑わっていた。さすがに花火のような一大イベント時には地元の人も渋滞する車よりも本数は少ないが電車で行った方が確実だと思っていた様だ。

                                                                (2003.8.1)


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