函館本線の大沼から内浦湾に沿って「いかめし」で有名な森まで大きく迂回するルートを通称「砂原線」と呼ぶ。これは大沼公園回りでは勾配がきつく、長大な編成の列車の運行に支障が出たために比較的勾配が緩やかな「砂原線」が造られた。そして現在でも貨物列車はこの「砂原線」を通って荷物を運んでいる。

 渡島沼尻は元々は信号場として開設された。長い編成の列車の交換を実現するために駅構内の有効長はかなりのものだがホームは上下にずれた千鳥式で、両方とも列車1両分の長さしかない。

 駅前の道路に出ると民家が1軒と神社と公民館がある。公民館前にあるイラスト地図を見てみると家のある位置に所有者の固有名詞が苗字で書かれており、駅周辺には民家が少ないことが分かる。実際に駅前の道路を数百メートル歩いてみたが民家は10軒もなく、所々に牧場跡と感じるような更地がいくつかあった。

 ホームの上では木々に囲まれていて分からなかったが、ほんの1〜2分歩けば駒ヶ岳の雄大な姿を拝む事ができる。その美しい自然にはしばし見とれてしまうであろう。

                                                               (2004.8.28)
渡島沼尻の駅舎とホーム
渡島沼尻の駅舎


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Oshima-numajiri
渡島沼尻の駅周辺から撮った駒ケ岳
渡島沼尻の駅構内
渡島沼尻