大楽毛のホーム。釧路の住宅街の西端となる駅である。
大楽毛駅舎のエントランス。
Otanoshike
大楽毛


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 アイヌ語で「浜のなか」という意味を持つ大楽毛は釧路市郊外の住宅地の東端部に位置し、周囲には王子製紙や水産加工団地といった産業も立地した一つの町を形成している地域である。

 1989年に洒落た洋風建築に建て替えられた駅舎には釧路市大楽毛支所と、焼肉、ラーメン、丼物がある「かもめ食堂」が入居している。帯広から鈍行に揺られ続けて大楽毛で途中下車した私も、この「かもめ食堂」で人気メニューだというホルモンラーメンを食べてみたが、味噌仕立てのスープと臭みを抑えたコリコリとした食感のホルモンが絶妙にマッチ、何よりも熱々のスープは冷えた体を温めさせてくれる。

 現在は数々の工場が立地している大楽毛だが、ここの発展となったベースは明治末期に開設された馬の市場であり、かつては日本一の馬の産地として賑わったそうで、駅前にも、その功績をたたえた馬の銅像も建てられている。

 駅前には国道が通り、その北西には釧路空港がある。釧路駅から発着する空港行きのバスも大楽毛の駅前を通るため、ここからバスに乗って空港に向かうこともできる。

 帰りは釧路から飛行機だったので、バスの中から再び大楽毛の駅舎を眺めてみた。駅舎から灯る「かもめ食堂」からの明かりが一際店が賑わっていそうな雰囲気を出していた。

                                                         (2018.3.6)

 
大楽毛の駅舎内にある飲食店、かもめ食堂のホルモンラーメン
大楽毛の駅名標。平日にはここで折り返す列車も存在する。
1989年に建て替えられて現在に至る、大楽毛の駅舎。無人駅だが釧路市役所の支所と、かもめ食堂が入っている。