滝里ダム建設によって誕生した滝里トンネルと島ノ下トンネルを抜け、「北の国から」でお馴染みの富良野市に入って間もないうちに到着する駅が島ノ下である。

 上下線のホームがずれた千鳥式、跨線橋を使用しない平面式の駅構内で、富良野方面の列車に乗る際には構内踏切を渡る必要がある。また上りホームと駅舎の間の通路と線路の間に柵は設けられていない。

 2017年の春に廃止が予定されている駅において、島ノ下は唯一秘境駅ではない。坂を上ると現代の民家が建ち並ぶ小集落があり、廃止する必要がないかと思われる。しかし国道には路線バスが通っていて、ここから富良野の中心部はおろか、芦別、赤平方面に至っては直接札幌へ行くことができるため、廃止しても特に困ることはないのが実情のようだ。

 上りホームには赤さびた島ノ下温泉の名所案内板がある。島ノ下温泉がある「ハイランドふらの」のウェブサイトでJRのアクセスを調べたところ、最寄りが富良野になっていて、残念ながら島ノ下の駅の名前はなかった。

                                                       (2016.12.5)

島ノ下の駅構内。線路と通路の間に柵がないのは、高速で列車が通過しない表れか
島ノ下の駅舎。序盤の根室本線の無人駅は同形の駅舎が続く。


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島ノ下のホーム。赤さびた名所案内版はある意味遺産級だ。
Shimanoshita
島ノ下のホーム。滝川方面には滝里ダム建設のルート変更で誕生した長いトンネルが待ち構える。
島ノ下