歴史謎解き講座 「中央ユーラシアの統合
~「モンゴルの平和」から後継帝国の出現」

2025年2月27日

野毛山荘で開かれた歴史謎解き講座 「中央ユーラシアの統合~「モンゴルの平和」から後継帝国の出現」 に参加しました。
 モンゴル高原の遊牧民を統合したチンギス・カンが1206年に創設した遊牧国家・大モンゴル帝国は、 約2世紀に渡りユーラシアの東西を支配しました。帝国の創始者チンギス・カンとその兄弟及び子息たち、 「四駿四狗」に代表される部将たち、及びそれらの後継者たちはモンゴル高原から領土を大きく拡大し、 西は東ヨーロッパ・アナトリア・シリア、南はアフガニスタン・チベット・ミャンマー、東は中国・朝鮮半島まで、 帝国を作り上げました。そのモンゴル帝国の後継国家として、ユーラシアに四つの大帝国(東では明帝国、西ではオスマン 帝国、南ではムガール帝国、北ではロシア帝国)が並び立ち、西洋列強による帝国主義以前は、アジアの大帝国の時代が続き ました。いずれの国の統治者も広い意味ではモンゴルの血を引いています。現行の世界史・西洋を軸とすとはヨーロッパ中心史観の 見直しが急がれています。

 四駿四狗とは、モンゴルの歴史を記した年代記『元朝秘史』において、「4頭の駿馬・4匹の狗」と讃えられた、チンギス・カンの優秀な8人の最側近のこと。 「4頭の駿馬」とはムカリ、ボトルチュ、チラウン、ボロクル。「4匹の狗」ては、ジェベ、ジェルメ、スブタイ、フビライです。

野毛山公園にも梅が咲き出していました。
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