「称名寺の国宝で仏教を学ぶ」聴講

2025年4月27日

金沢文庫で開かれた「称名寺の国宝で仏教を学ぶ」を 聴講しました。
5月講座「称名寺の国宝で仏教を学ぶ」を聴講し、その後、開催中の 至高の宝蔵ー称名寺の国宝開帳ーを見学しました。
講演では、称名寺の国宝は、三件あり、四将像、文選集注、称名寺聖教・金沢文庫文書であること。
1)四将像から仏教を学ぶとして、四将像の袈裟に注目すること。
  袈裟には三衣(僧伽梨ー大衣、欝多羅僧ー上衣、安陀会ー下衣)があること。
  安陀会(五条袈裟)の構成と変化。
  北条実時像、北条顕時像、金沢貞顕像、金沢貞将軍像が法体か、俗体か。
  法名(戒名)とはなにか?
  法名が描かれているのに、金沢貞顕像はなぜ俗体で描かれているのか。
2)文選集注とは何か、
  文選とは、梁の蕭統が編纂した詩文選集。
  文選集注はその注釈書で、世界には称名寺本のツレしか現存しない。
  文選の注釈書を引用した仏典の例もあり。
  併せて、中国語の入声や反切法についても説明あり。
3)称名寺聖教には、どんな分野が含まれているか?
  仏教は三学(戒ー律、定ー経、彗ー論)を学ぶことであるが、先学や他人の著作を教科書にする学問ではない。。
  称名寺で仏教を学ぶなら重文「宋版一切経」をテキストに。
などの説明がありました
称名寺境内を散策しました。
境内では4月29日開催予定の薪能の準備中でした。
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