OMの部屋  その1



去る平成14年1月17日、OMファンにとってショッキングなニュースが飛び込んで来ました。
かねてから時間の問題とされていたOMシステムが正式に販売終了が決定したのです。
一部のレンズ等については1年と少しの猶予期間がありますが、市場の混乱から考えて
新品の購入は難しそうです。OM−3Tiなどはすでに不可能となっているようです。
奇しくも初代OM−2が盗難に遭ったのが昭和63年1月17日、
そして忘れられない平成7年1月17日、ずっとなくしていたと思っていた135mmがあの地震によって
偶然見つかり、もう一度OMと遊んでみようと決めたのでした。
それにしてもM−1の発売からちょうど30年、ペンタックスLX、ニコンF3に続いて
またひとつマニュアルカメラの雄が姿を消さざるを得ないとは寂しい限りです。


現在所有しているボディたち

OM-1 OM-1N
ついこの前、美品のボディーを入手することがてきた。
こんなキレイなOM-1がまだ残っていたとは本当にラッキーでした。
難点といえばボディーの革がめくれ気味なのと、シュー取付跡が少しあるくらいで、あとは言う事なしの美品、もちろん完動品です。
今は大事に家の中でかわいがっています。
 言わずと知れた名機の最終モデル。
ファインダー内の腐食やボディにキズもなく、いつも上品な輝きを放っている。
現在はスナップ写真に使うくらいだが、
空シャッターを切る頻度は一番多く、
機械式の独特のシャッター音はいつ聞いても飽きない。先日、外国人の方に「ナイスカメラ」と声を掛けられた時は嬉しかった。
OM-2 OM-2N
1995年に中古を購入、光学系はキレイで問題がなかったが、外観にやや使用感があって 角の塗装がスレ気味だったこともあり、28mmズームとセットで格安で売られていた。
この時本当はAFカメラを買うつもりでカメラ屋に行ったのだが、 先日無くしたと勘違いしていた135mmを発見しており、たまたま同じOM-2が売られているのを見て 急遽復縁という形になってしまった。なんとも運命というか、ただの偶然ですが。。。 最近どうも暗いところでアンダー気味に写るようで、露出計に不安が残る。
この機もファインダー腐食は発生していないが、マニュアル時のシャッタースピードが明らかにおかしい為、オート専用機としている。
スクリーンはニコンFM3A用のものをネジ込んでいるのでクリアーで明るい。
妻の「どうして同じカメラばかり集めるの?」の質問にはキチンとした返事ができないでいる。
OM−4Ti BLACK OM-2 SPECIAL
現在の主力ボディ、スポット測光が抜群に使いやすく撮影していて楽しい。
チタンの外装もいい感じ。ただしカン高いシャッター音とゴリゴリした巻上げレバーのフィーリングが今ひとつ、1,2の方がいいかなぁ。
あとスポットのおかげであまり使わないが、露出補正が使いにくく戻し忘れることもしばしば。購入時には3Tiとどっちかにしようか悩んだが、
AEの必要性をどうしても捨てきれず4Tiにした。いつかは3Tiも欲しかったんだけど。。。
1999年に知人の知人から譲り受ける。
右肩部に「SPECIAL」の刻印があり、 なんでもOM-2発売当時メーカーが報道関係者に配ったものだそうだ。 ただそんな話は今まで聞いたことがないので、本当かどうかは不明で現在調査中だ。 メカ的には旧OM-2とまったく同じだが、シャッター音が他のOM-2と較べて明らかに異なり軽くソフトな感じだ。
けっこう使い込まれているので ダンパー等がヘタっているだけかもしれないが、いい感じのシャッター音となっている。 
OM20 OM30
このボディーは他のレンズとセットだったものを購入。ファインダーにカビが出来ていたので格安だった。
内部表示などはOM40と同じでとても見易く、操作系がOM-2と同じなので使い易い。苦労して非交換式のフォーカシングスクリーンを外して清掃すると、見事にピカピカな状態に復活!ただスクリーンに少しキズを付けてしまったけど。
もともと全体に小キズが多いのでガンガンに使ってみたいと思っています。
2001年にオークションで落札、マニュアル撮影がおかしいとの事で格安で落札できた。 
モード切替部分を分解してみると案の定、接点が脱落しかかっていたので強力ボンドで張り付けて接点を磨いてやると見事に復活!
何の問題もなく使えている。 このカメラはフォーカスエイドが売り(当時としては)だが、被写体によっては使いづらく 実際の撮影ではほとんどアテにはしていない。 ただシャッター音、巻上げが軽快でその点でけっこう気に入っているのでスナップでよく使う。
モードラ系とコードで繋ぐとピントが合った瞬間にシャッターが切れるという撮影もできるがほんの遊び程度で使うくらい。。
OM40 PROGRAM

また衝動買いです。ESP測光とプラグラムの組合せは「誰でも失敗なく撮れる」ので妻に使わせるつもりです。ある意味OM一桁機とは対極をなすカメラですね。
少なくとも初心者が使う分では、ISOの設定間違いや露出補正の戻し忘れ、セルフタイマーの戻し忘れ(これらは今でもよく失敗するが。。)などの心配がないのでいいのかな。
ファインダー内の表示が見やすいのとスクリーンが少し明るいのが気に入っている。

過去に所有していたボディたち

OM-2 1978年に購入、当時はダイレクト測光とTTLオートストロボでかなり話題となった高級機である。 その頃は一眼レフ全盛時代で各社から魅力あるカメラが多数発売されていたが、 OM-2に決めた理由は性能云々よりも、結局はそのスタイルに惚れ込んでしまった為である。 高校時代は写真部でガンガンに使っていたが、その後興味を無くしてしまい、 1989年ちょっとしたスキに50mmF1.8とT20と一緒に車内より盗まれてしまった。
NO PICTUE
OM10 サブ機にと思い中古を買ったが、他のボディが増えてきた為にほとんど使わなくなり、ついに嫁入りさせてしまった。
使いやすくていいカメラだったけどなぁ。
OM2000 2000年に新品同様に中古を購入、本当はセットで付いているレンズが欲しかったのだが。。。 一応は使ってみたのだが、他のOMと較べると明らかに別物という感じでまったく馴染めなかった。 スポット測光も使いづらく、持っていても仕方ないのでオークションで売ってしまった。 このカメラを愛用している人が見ていたらゴメンなさい。
OM-4 子供が生まれた記念にということで1998年に中古を購入。 性能的にはフルシンクロができないくらいでOM-4Tiとはほぼ変らない。 すごく気に入っていたのだが、ある時電池の消耗が異様に早いことに気が付く。 「ええ加減にせいよ!SR44(電池の事)は2個でなんぼするか知っとんか!」 と怒りながら使いつづけるよりはOM-4Tiを買う方を選んだ。 これ絶対に正解だったと思う。



HOME NEXT