ラングレー
たとえば深く澄んだ海のようなそんな優しさが
愛だって信じてた
たとえば胸いっぱいに抱きしめた赤いバラが
愛だと信じてた
別れようの一言が言えなくて
やがてくるだろう寂しさがこわくて
ただいつも一緒にいながら
彼の心は宙をさまよい
彼女の心には冷たい雨が降り始めていた
黒いラングレー走らせて
二人は夕暮れの浜辺にやって来た
肩を寄せ合い風を感じているうちに
彼女がポツリとつぶやいた
愛ってこんなものなの
愛ってこんなものなの
ただいつも一緒にいながら
燃えるような激しさもない
吹き抜ける風ばかり受け止めてた
そんな小さなあたたかさも
愛って思えてくる
シャイな俺には
シャイな俺には