アカデミア橋から臨む大運河とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会 |
いよいよ旅も、後半に入ります。トリノからヴェネツィアに移動するには、普通ミラノで乗り換えですが、直行で午後2時過ぎにヴェネツィアに到着する午前9時8分トリノ ポルタ・ヌォーヴァオ駅発のIntere
Cityに乗りました。
この朝も、友人が車を出して駅まで送ってくれました。何から何までお世話になって、心から感謝しています。そちらが次に日本に上陸したあかつきには、まとめてお返しします!
そして、ヴェネツィアでは、もう1人の友人のお世話になりました。ヴェネツィア、サンタ・ルチア駅に到着後、友人に電話連絡したところ、途中まで迎えに出てきてくれることになりました。幸いなことに、この日5月1日は、メーデーで祭日だったのです。
何度訪れても、サンタ・ルチア駅の駅舎を出て、大運河と向こう岸のサン・シメオン・ピッコロ教会のクーポラを目にすると、ああ、ヴェネツィアに来たんだなあ!と新鮮な喜びを味わえます。ぞろぞろと歩く観光客、運河を行き交う船のエンジンの音、何もかもが活気に溢れて、私を迎えてくれるように思えるのです。
スーツケースを引っ張りながら、歩いた町は既に初夏を思わせる暑さ。しかし、5年ぶりに友人と再会し、疲れも吹っ飛びました。アパートに到着すると、猫ちゃんとも5年ぶりの再会。ここは、ヴェネツィア本島の中心部に位置する場所にありますが、観光スポットからはずれているので、落ち着いた界隈で、人々が普通に生活する街としてのヴェネツィアを数日間味わうことが出来ました。
一休みさせてもらい、夕方になってから、一緒に外出しました。ご存知の通り、サマータイムの時期のイタリアはなかなか日が暮れません。充分、明るい午後の日差しの中、水上バスに乗って、ジュディッカ島へ。そこで、友人の友人達が参加しているボートレースが行われているというのです。といっても、我々が到着した時には、レースを終えた船が戻ってきたところでした。船から降りた人たちは皆「トイレ、トイレ!」と駆け込んでいったので、何時間もかかったレースのようでした。 競技がすっかり終わってから、屋外で行われた表彰式を見物し、振舞われたワインやラザーニャなどを私もご馳走に預かりました。周りを見廻すと、赤銅色に日焼けしたがっちりした体格の男性たちが目に付きます。もしかしたら漁師さんたちかなあと思い、あらためて、素顔のヴェネツィアの一端を垣間見た思いでした。 |
帰りは、自家用ボートを持っている方のご好意で、ジュディッカ運河を渡り、本島の北側まで送っていただきました。この頃から、ようやく日が落ちてきて、ちょっとした夜のクルージング気分でした。ただし、最初は風を受けて気持ちよかったものの、私は次第に船酔いが始まってきて、なんとかひどくなる前に下船できて、一安心。それから、さすがに夜の海上は、昼間と打って変わって、とても寒かったです。 ともあれ、ジュディッカ運河から、通常の船より低い目線でヴェネツィア本島を眺め、潟(ラグーナ)を身近に感じるという、大変貴重な体験ができました。 |
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