(おくさまネットと明石海人)
ビジネスマンの管理職研修
◆管理職研修 項目 ◇中間管理職はご苦労が多いですね、復習して下さい
◆社長に指示命令するのは誰 ◆マンネリの打破
◆貴方は経理が分りますか ◆仕事の進め方
◆目標のないところにスタンスは生まれない ◆売上をアップする紹介営業
◆社長と共通の土俵で勝負せよ ◆提案営業とは
◆在庫の怖さを知る ◆経費について(簿記講座)
◆適材適所を盲信しない ◆償却費について(簿記講座)
◆企業は赤字になるが当たり前 ◆お客様に満足を売る
◆企業の経常利益とは ◆金利について(簿記講座)
◆営業戦士を育てる ◆コスト意識をもつ
◆売れ筋商品開発のヒント
 
人間の究極の幸せは、「人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることにあり」と言います。そのために人は働くのです。(働く幸せ:大山泰弘著より)
人は常に成長していくものです。管理職研修なんていやだ、などと思わず、忘れた部分を少し思い出しながら、管理職としての、ノウハウを高めて、部下に上司に頼られる人に成長して行きましょう。管理職として密かにステップアップのために勉強していきましょう。
(参考文献「ズバリ!日本語で言えますか?」日本新書 四元正弘 監修/「ビジネスマン雑学読本」廣済堂 夏目利通 監修/ 「パソコン通信とインターネット」三笠書房 宮田茂著/ 商工にっぽん べいす などより抜粋・参考にしています)
☆ 明石海人というハンセン病の歌人の名前も覚えて帰って下さいね ☆
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◆社長に指示命令するのは誰
皆さんは誰だと思いますか?
「社長に命令する人はいないよ」ですか、まあ「人」ではないかも、でもいるんですよ。
それは社会の要請とでもいいますか、環境や状況が命令するのです。それは景気であったり、会社の業績(売上高や利益高)であったり、他社との比較であったり会社のお金の有高(キャシュフロー)だったりします。会社を維持存続させるための責任感や必要性などです。このままでは会社が衰退するといった危機感が社長に命令を出します。その命令を受取れない社長さんの会社は「倒産」してしまうでしょう。ですから社長さんはボ〜とはしていられないのです。大変な重圧なのです。ですからそれを理解している役員職の方は、社長の意図を汲んで、業務の中にその意図を具体的に反映し改善なり、改革なりを実践していくわけです。

◆肩書きとは
人は肩書きで仕事をするのではないのです。「肩書き=実力」です。肩書きにあった実力があるから周囲が従うのであって、名目的な肩書きには、誰も心底から従ってはくれません。従ったふりはするかも知れませんがそれは従ってはいないのです。戦国時代末期の足利将軍と織田信長の例のように、実力があれば肩書きなどなくてもいいくらいに考えてまず実力をつけましょう。肩書きは後から付いて来るのです。怖いのはこの足利将軍のように自分は実力もないのに、過去の権力に周囲が従ってくれると錯覚していることです。実力をつけることは大変です。時代は止まってはいません、今は実力があっても、時代に即ぐわなければすぐに過去の栄光になってしまうのです。
◆貴方は経理が分りますか (上に)目次へもどる

「B/S」「P/L」が読めますか?
貸借対照表と損益計算書です。 え〜!聞いただけで眠くなって来ました?
でもね、将来、営業所を任されるとか、部を任されるようになったら、分らないではすみませんよ。簿記3級を取った方がいいとまでは行かなくても、仕組みや「B/S」「P/L」が読めるようになっていないと自分が困ります。
何が資産で何が負債、資本金とは、収益・経費・当期利益は?、どうしたら利益が出るの、決算期末っていつ、交際費の税金は?、償却とは?在庫は期首より期末の方が多かったら、利益はどうなるの?ある程度の仕組みが分らないと業務に支障がでるというか、任されない人になってしまいます。会社を人間の体に例えると、B/Sはカルテのようなもの会社が設立されてからの(法人は倒産しなければ死んだことにならないので)永久に継続していく会社の健康状態記録なのです。P/Lは1年間だけの活動記録で、そこで結果として出た利益(損益)がB/Sの資本金に組み入れられP/Lは毎年ゼロからのスタートをきります。
簿記は毎日の業務についてまわります。コスト削減するには?在庫をコストと思っていますか?あなたは商品がお金に見えますか?会社での業務はすべて、それこそ時間まで「時は金なり」ですべてお金につながります。簿記はすべてのものをお金に替えて処理されるものです。会社としてこの行為(取引や行動)はお金が入ってくること、出て行くこと?と考えて下さい。経理に弱いけど勉強時間が充分ある(若い人)人は今からでも簿記を勉強しておきましょう。

眠い人に簿記の質問で〜す。化粧品を、若い未婚女性で彼氏のいない人使うと、それは何費になりますか?では、彼氏がいる人が使うと何費?結婚して仕方なく化粧している人が使うと何費、結婚した化粧などどっちでもと思っている女性が使った化粧品は何費?(答えはちなみにこんな感じかな(質問順)広告宣伝費・交際費・消耗品費・雑費)、では・・勉強してね〜。(もちろん化粧品は会社の経費では落ちませんが・・貴方がモデルや女優なら落ちるかもね・・)

◆目標のないところにスタンスは生まれない (上に)目次へもどる
貴方は目標をもっていますか?新人研修でもここは話したいことですが、若いうちから人生の目標をもつことです。
漠然とした目標でもいい、何歳ぐらいで結婚して、何歳ぐらいで家をもってとか、どうせ予定は未定なのですから、目標を立てて努力することが大切なのです。そこから毎日のスタンス(姿勢。態度。構え。両足の開きぐあいなどの意)は生まれてくるのです。
結婚?それはわからないよ、彼女が出来なければ?ですか?、でも、スタンスを持っていると、自分が毎日進歩していくのが自覚できるし、周りの人にも自然にたくましく見えてくるはず、自分のしっかりとした人間を見分けられるようになってくるので、「類は友を呼ぶ」でしっかりとした女性が興味をもってくれる?はずで〜す。(ね!女性のみなさん)

もし貴方が営業マンなら(参考に)、女性を口説けなくて、商品が売れるか!と、ある研修で、売れない言い訳をしている社員に上司が「今から、研修はいいから、女性を口説いて来い」と叱られた。このセールスマンは「要するに、一生の問題である奥さんを見つけて口説けないようでは、直接すぐに給与にも響かない商品を売れる訳はない、熱意が足らんと叱られた」と理解し、「わかりました売って来ます」と言ったのですが、(話が脱線しましたが)目標をもって、よい資質をもち情熱があれば、女性も口説ける?ので〜す。

さて、管理職の方は、課の目標、自分の目標、部下の目標を立て、達成にはどういったスタンス(方法、戦略)を立てるかです。そして毎日の(毎月の)「プラン・ドゥ・シー」です(計画・実行・見直し)、目標に行かなかった場合の問題は、達成出来なかった部分をどうするかです。よく言い訳で達成出来なかった理由ばかりを問題にすることが多いのですが、前向きに今後の未達成部分を売って行く場合の反省点としてならいいのですが、達成率や理由は問題ではないのです。ネックとなっているものをどう解消し未達成部分を期限までに達成するかが重要なのです。
◆社長と共通の土俵で勝負せよ (上に)目次へもどる
社長と共通の土俵とはなにか
◇部下を人間として尊重せよ
遠慮なく部下にどしどし仕事を与え、小言をいい、共に努力し協力していくこと。人間とは、不可能を可能に、苦しいことを楽しいことに、無理を無理でなくする、こういった挑戦の姿勢をもっている。本来、泥臭く生活のにじみ出た汗の臭いのする努力から生まれてくるこういった姿勢をもっています。本当の人間の扱いとは、「人間の力を信じ、あえて無理をいい、不可能と思われるような事を押し付けその協力を求める態度」であるはずである。
”甘えのない「会社が継続して利益を儲けを上げる」ための目標・組織・人間関係をもった利益追求集団の中で協力し合う”これが共通の土俵である。
「儲けとは自分たちの努力と知恵で作り出すもの」であって、他人が稼ぎだしてはくれない。会社はつぶれるもの、優勝劣敗・弱肉強食の世界、殺生与奪の権利を持つものは「顧客」「市場」であり、常に変化しているものであり、給与の自動支払システムは存在しないことを理解し部下に認知ささせる。

◇儲けとは
儲けるには、売上をあげ、原価を下げる以外に方法はないが。原価には人件費が入っていてウエートは高い、この人件費の問題が大切、「賃金+利益」の増大こそが、共通の土俵と考えよ。「売上―賃金以外の原価=賃金+利益(儲け)」と考える。人件費を費用として認識すると社員に犠牲感が出てしまい(士気が落ちる)社員の働きは儲けの達成のための手段となってしまう。賃金は儲けの手段でなく儲けの中味であり目的である。これを大きくする事こそ経営の目的でなければならない。「賃金+利益=付加価値」であり人間の労働こそ儲けを生み出す源泉であり、付加価値を増大させるものという認識に立たねばならない。以上を目指し、経営者は経営を、社員は日常業務を通して、目標達成にいそしむことこそ重要。

◇付加価値とは(本命は「売る」ということ)
会社は商品・サービスが売れてはじめて成り立つのであって「売上無くして付加価値なし」である。商品一個あたりの付加価値を「限界利益」ともいう。この限界利益は努力と知恵で勝ち取るものである「小麦を仕入れ、小麦で売るよりパンにして売るほうが付加価値がある」である。ただ売るのではなく、外部費用に対して、努力と知恵を付けて加えるのである。
「売上高―外部費用(変動費)+( A ― B )=人件費+利益」で
「A」とは知恵と努力(技術や設備・労力や信用なりアイディアや特許など)であり、お客様が満足して買ってくれる価値である
「B」とは「A」のためにかかる費用である。
賃金水準は高く人件費総額は低くである(売上額に対して)、「これだけ賃金をもらうでなく、これだけ売上を上げよう」である。賃金支払能力を高めるには、少数精鋭でいろいろな仕事をこなし、付加価値を上げ、賃金上昇率より売上増加率を上げることである。自分たちのベースアップは自分たちの努力で生産性を上げ自分達の手で勝ち取るものであって、闘争力と力で奪い取るものではないと認識すべし。
◆在庫の怖さを知る (上に)目次へもどる
◇過剰在庫
在庫はコストのかたまりであるとも言います、在庫は販売会社であれば商品であり、製造会社ならば製品、半製品、原材料、貯蔵品などをいい、販売をして利益を生む源泉でもあります。
しかし、過剰在庫は、帳簿上では借方か仕方の関係で利益が出てしまったりして、売れていないのに税金がかかることにもなる、単純に考えても、場所をとると土地代、倉敷料、倉庫の増設などに跳ね返る。明らかに回転していない在庫だとデッドストックになってしまう。大量に仕入れると確かに単価的には安くなるが、過剰在庫には、場所に関する経費だけでなく、寝かしておく間のお金は資金面のキャッシュフローにも響くし、管理にかかる経費(無駄な運搬や長期保管で痛んだり壊れたりロスが生じ、流行遅れになり返品できなくなりデッドストックとなり易いなど)も加わるので、安くなる単価以上にコストがかかることを忘れないこと。これではすべて売っても利益は出ない。多少単価が高くても、回転のよくない在庫は回転率による適正仕入で適正在庫に止めるべきである。とにかく過剰在庫には、いろいろなリスクがあることを肝に銘じておくことです。

◇売れ残りをだすな
季節商品などは売れ残った商品を出すなである。売れ残った商品が在庫になるのは、売れていれば稼いだはずの粗利益をみすみす放棄することである。「売れ残った損失は売れたときの粗利益に相当する」と考えよ。一年来シーズンまでまてばまた売れるのだからと、金利を考えてもコストはそんなにかからないと思うのは大きな間違いである。自社倉庫でも倉敷料に相当するコストはかかるし、まして売れ残った金額があれば、回転率のよい商品でもっとよい利益を上げれるということもある、来年にそのまま売れる保障はない流行が変わったり、もっと技術の進んだ新商品が出て、売れないかもしれないのです。
在庫は売れて初めて利益を生むということをわすれるな。

◇品切れをおこさない
過剰在庫とは反対に、在庫が少なすぎて発生する損失もある。品切れによる機会損失である。商品があれば売れていたはずの売上、粗利益が稼げず、必ずその失われた機会損失は計り知れない、またその分は同業他社(競争会社)に流れているはずであり、戦う相手を大きくしてしまう。せっかく在庫を少なくして利益を上げようとして縮小ばかりに趣きが偏り品切れを起こしては意味がない。まして過剰在庫の商品のせいで仕入れ保管する場所がなく品切れを起こしたりしたら最悪である。
しかも数字には表せない損失額以上にお客さまの信頼を失ったら取り返しが付かない。売れ筋商品やそう売れないが確実に利益の上がる商品などの把握と回転率の把握が営業マン、仕入れ担当者の共通認識となっていて、適正在庫の運用が不可欠となる。

◇個人在庫意識の徹底
季節商品や、特殊な商品、注文による商品、営業が客先の依頼で仕入れを起こす商品は、営業個人の在庫として認識させ、仕様変更などでの売れ残りは即返品として返品でのコストはその個人の営業成績からマイナスすべきであり、まして在庫としデットストックとした場合には、その責任を明確な形で負わせ、処理(廃棄や叩き売りでの処分など)をして長期在庫として残すべきではない。今の少量多品種時代このような個人在庫意識での在庫管理をシステム化してない企業は生き残れない。

◇返品(仕入・販売先)にもコストがかかる
返品の理由が大事、返品による無駄なコスト(運搬や仕入れ管理面での操作(伝票処理)経費、さらにメーカーへの返品までの保管経費など)が掛かることを肝に銘じよ、受注時の聞き間違い納期間違いなどなのか、(お客さまの間違いか当方の受注者の間違いか)など、ましてお客様側の仕様変更によるものなど、特殊(注文商品)商品は事前に返品した場合のコスト負担を説明認識してもらった上で注文し納品し、返品された場合コストを負担してもらう仕組みを確立しておく必要がある。受注時(販売先)、発注時(仕入れ先)の間違いは、はっきりさせ、社内には同じ過ちを犯さない方法を確立し、繰り返し起こす社員にはコスト負担での評価をキチットすべきである。こういった面があいまいでは、永久に間違いは減らないし、信用も失い無駄な経費が垂れ流しになる。
「返品はしない、効かない」といった姿勢を原則とすべし。
◆適材適所を盲信しない (上に)目次へもどる

◆適材適所とは

人に仕事を合わせるのではない、個人の性分に合おうが合うまいが、受注から代金回収に到るまで各人が与えられた仕事を確実に遂行するのである。人間の能力は生まれながらに決まってしまうほど、融通性のないものではない。向かない仕事ほど自分を伸ばすチャンスなどである。あくまで仕事に人が合わせるのであって、仕事は”顧客の要求に合わせて”である。この前提があって多少各人の適正を考慮するのである。適材適所を盲信しないこと、「本当の”やりがい”は「無理」「無茶」のなかでの試行錯誤の努力の中から、やっとの思いでその仕事を自分の物にしたときに生まれるもの、部下に無理難題をぶつけよ、能力をこの程度と決めつけないことである。

◆肩書きとは
肩書きは「かりもの」と思え、肩書きは「職務」そのもので責任の度合をしめすもの、職位が上がれば上がるほど責任の度合が高く、厳しい業務評価がなされるのである。評価は仕事の成果だけを中心になされるのであり、仕事をするため責任を果たす為に与えられる。管理職てあては生活のためにあるのでなく、仕事のためにある。仕事を果たせないなら管理職手当てはないのである。

会社に貸しをつくれ、凡ミス、エラーは会社に借りをつくる。

◆企業は赤字になるが当たり前 (上に)目次へもどる

企業は普通のことをしていると「赤字」になるのが当たり前と思う事、利益(儲け)を稼ぎ出す努力を常にしていかなければ、時間も経費であって、金が出て行くので(固定費など、資産の償却・給与や金利など)赤字になる。その仕組みを見ることが出来るのが経理(簿記)です。また少し勉強しましょう。

◇損益計算書とは
P/Lが読めますかと「経理がわかりますか」の項でも聞きましたが、もうチョット詳しく説明します。
企業の決算期間の収益状況を示すのが損益計算書(P/L)です。仕入と経費を借方(左側)に、売上や収入金を貸方(右)側に記入し、対照して表示した一覧表のことです。仕入れや経費の合計額と、売上とその他の収益との合計に、差が生じ、その差額を当期(損失)利益として計上して、結果、貸借が等しくなる。バランスシートと同様に、会社は決算期ごとに公告しなければならない。
毎年(毎期)常に決算期首でゼロからスタートし、決算期内を累積し現状を把握していくための表である。

◇営業などの企業活動の結果生じるもの
収入より支出が多ければ当然赤字となる。赤字ということは企業のお金が減ることなのだが、損益計算書では「仕入・費用・(利益)=売上・収益・(損失)」であり、貸借イコール(貸方=借方)であるから結局「赤字」になると、貸方(右側)の損失が増えることになる、その増減を営業損失(利益)、経常損失(利益)、当期損失(利益)と表し、この差額(結果)は貸借対照表(バランスシート)上では資本の増減額と等しくなる。
曲者は、商品の有高である期首棚卸高(借方計上)と期末棚卸高(貸方計上)である在庫管理がしっかりしていないと儲けがP/L上出ていてもこの在庫の期末有高によっては、売れていないものが多くて利益が出ることになる。理想は最低必要在庫で期首期末が同額なら、本当の期間利益がはっきりする。この期末在庫有高に破損品など売れないものが処理されず含まれていたら最悪である。

◇貸倒損失とは
経費のなかでも、売掛金(お客さまに売り上げた未回収のお金)が取れずに焦げ付いた「貸倒損失」は一番つまらない最悪の経費である。ある程度商売が広がると、ゼロでいければ最高だが、業界ごとある一定の比率で生じてしまうのは仕方がない、細心の注意をもってゼロ目標を目指し回収努力をすること。業界平均より多く出た場合など、与信や回収方法に問題があると深刻に受け止め社内の与信・回収管理制度を改める必要がある。

◇労働生産性とは
労働生産性とは従業員一人当りの付加価値のことで、これが高いと賃上げ吸収力があるが、労働生産性の高低は、必ずしも従業員の質や働きぶりなどだけでは左右されない。業界動向や設備の効率化などいろいろな要素により左右される。

◇損益分岐点とは
ブレーク・イーブン・ポイントと呼び、売上と(収益)、その売上(収益)を獲得するのに要したすべての費用が一致する点のこと。つまり、投下した経費をちょうど回収できる売上高のことである。長期計画などの経営改善。経営合理化の指数とされる

◆企業の経常利益とは (上に)目次へもどる

また続いて経理のお勉強をしましょう。え!も〜眠くなる〜、ねてはいられませんよ!
企業の成長度は売上高や利益高、自己資本などの伸び率をみるし、企業の安全性を測るには、自己資本率の高いこと、企業の出す利益額の変動の少ないことも条件だが、経常利益からも安全性をみることが出来る。

◇バランスシートとは
B/Sが読めますかと「経理がわかりますか」の項で聞きましたが、もう少し詳しく説明します。
企業の財政状態を示すのが貸借対照表(B/S)です。動産や不動産・債権などを借方(左側)に、債務や資本金を貸方(右)側に、対照して表示した一覧表のことです。資産の合計額と負債・資本の合計が等しくなるためバランスシートと呼ばれる。会社は決算期ごとに公告しなければならない。

◇バランスシートの記載順
流動性配列法といって一定のルールがあります。まず借方側には動産などの流動資産を記入し、次に固定資産を記載する。貸方には流動負債、次に固定負債、次に資本を記入します。流動負債は短期(原則1年などの)の借入金(固定負債は長期の借入金など)で、流動資産や流動負債、固定資産・固定負債などに分けるのは、資金化(現金化)し易いものを先に記載し、資産の流動性がわかりキャッシュフローをつかみ易くなるからである。

◇営業などの企業活動の結果生じるもの
赤字ということは企業のお金が減ること、バランスシートであるので「資産=負債・資本」であるから、お金が減るというのは資産が減るすること、その減った資産部分は貸借イコールであるから結局「資本」が減ることになる(逆に利益が出れば貸借対照表上では資産が増え、資本が増えること)その増減を営業損失(利益)、経常損失(利益)、当期損失(利益)と表し、金銭的には資産を売却したり預金を崩したりして埋めるが、バランスシート上では資本の、前期繰越利益や、資本の積立金を崩したりして処理するが、処理出来ずに残すと、繰越(累積)損失となる。これら毎年の結果が溜まって資本金の合計額以上に繰越損失(累積赤字)がなると、債務超過となり倒産する。

◇経常利益って
経常利益とは1年間の(決算期間)経営努力の成果(その期間の儲け)を端的に表したもの、営業利益に営業外収益を加え営業外支出を引いたものが経常利益といい、ここの企業の収益力を判断しるのに使われる。

◇自己資本比率とは
自己資本比率とは、企業の安全性を見る指数で、総資産に占める自己資本の比率のこと、この比率が高いほど安全性は高くなる。

◆営業戦士を育てる (上に)目次へもどる
◇営業は断られた時から始る
売り込まなくても買ってくれれば営業はいらない。断られた時からが本当の営業だ。断る人はなぜ売れないかを教えてくれる。売れる理由の反対に売れない理由もある。お客様の不満な点や欠けている点を素直に訪ねてみること。

◇まず自信を持つことから
よく「無口な方だから営業には向かない」などのことをよく聞くが、むしろ逆でそういった人の方が好まれる場合が多い、調子のいい人は駄目、お客様から投げられる玉(要求を)を安請け合いし調子よく受けるがいくつか忘れたりする、受けたら確実に返球していく、まじめさこそ好かれる。商品を売る前に自分を売る(気にいってもらう)こと。お客様のためを考え、アンテナを高くしお客様にメリットのある情報を届けたり、自己を高め気配りと堅実な訪問を続けることが大切。お客様に、「そんな事をして大丈夫」と社内の評価を心配してもらったら一人前です。

◇売り込む商品のメリットとは
商品に愛情を持たなければ売れない。商品にさらなる開発の余地があるのは勿論だが、「良さ」を見出せないのは営業として不幸である。いいものだと思う気持ちの強さが相手の心を動かすのであって自分の信じないものは売れない。。喜んで買ってくれた人に「良さ」を聞いてみる。また製造や開発の過程などを聞いてみること。お客様はその商品が欲しいから買うのでなく、買ったときのメリット(早い・楽・節約・楽しい・安全・サービス・虚栄心)などの効果や満足度で買う、そして商品知識とは自分が覚えて得するものでなく、お客様が知って得するものなのである。

◇営業活動に悩んでいたら
壁にぶつかったら、すぐに相談にのってやる。呼ばれた時のみ上司と話すのは、自らコミュケーションを避けている証拠。スランプやドラブルを抱え、乗り越えようとするとき、自分で貫き克服する事は重要なことだが、時間のむだもそれ以上に大切、自分の知恵や経験でヒントを与えて早く立ち直らせる。えてして業績の悪いときほど、追求を恐れ、上司との接触を避けている。

◇売ることの意義を理解させる
売ることは会社の利益になり、それが自分にも恩恵として返ってくると思いがちだが、本当は、お客様にこそ利益をもたらす。社会に利益をもたらす、その結果ひいては会社にも利益となっていくのである。また買った時に価値が発生するものでなく使って使い続けて価値が実感できる、売りっぱなし出なくフォローして、お客様に心から満足して使ってもらって価値が高まるのであり、お取引が続くのである。
ニーズのある所へ売るのでなく、(ニーズのある所には自然に売れる)貴方がニーズを創造して売っていく、貴方の説明を聞いて初めて知るニーズもあるはず。カタログ以上の付加価値を説明できる潜在価値、潜在需要を掘り起こし買っていただくこと。

◇訪問効率を上げる
☆行動時間に限りはあるが、商談時間のみが活動時間であると考え、行動時間の他の部分をいかに効率化し商談時間を増やすかである。毎日の活動に創意工夫が大切、特にルート営業ではパターン化しやすい、通常業務以外に新商品や重点商品の説明などしなくては意味がない。活動の質と量を変えること、決まりきった行動では一定量の成果しか上がらない。
☆新規開拓をいかに増やすかを常に考える。飛び込みだけがは新規開拓ではない。むしろ効率はわるいもの、新規開拓のルートを作れです。お客さまの人脈から(信頼されていなければ紹介はしてくれない)、お客さまの情報や金融機関の情報(アンテナが低いと聞き逃す)、催しもの・展示会や団体の講演会・会合などから、名簿・業界紙・新聞の折込など、また分野が違うがよく同じお客様のところで会う営業マンからとか、常にルートの発見に気を配る。
☆まず決定権のある人を調べその人に会うのが先決。会社など使う人が便利と思ってくれても、支払う人とは違うと思う事。決定権のある人に現場の要請を理解してもらう事が大切。だが周りの感情も配慮しないと、あるコネでいきなり決定者に了解をとっても、逆に仕入れ担当者や現場から受け入れてもらえない場合もあることを忘れないこと。
☆売上の多い頻度の高い客先は頻度を落とせないと考えず、むしろ頻度の低い得意先こそテコ入れが必要。得意先の低い先を掘り起こさないと得意先は減る一方となる。頻度が多ければそれなりに売上が上がれば別だが売上が下がると恐れ訪問しているに過ぎない。
☆担当エリアはほとんど営業し尽くしたとなどと思わず、売り方、商品の利用法やメリットを考え視点を変えてみると市場は隙間だらけではないのか。
☆接待で他社に負けていたからなどは勘違いである。接待費を使わずにシェアーを伸ばしている会社もある。むしろ接待するのは商品(付加価値)に自信がないからだと中味のある提案を自信をもって進めるべきである。
☆値引き要求に対処する。提案より値引きの方を好み「結局価格の安さ」だと思っているのは営業マンの方、受注件数の多さは確かに需要の底辺であり、関連商品の拡大にもなるが、利益の出ない大幅な値引き要求は受注しないよりマシとおもうな、受注件数より利益確保が大切。しかし、許可された以上の値引き要請は断るしかないと思わず、お客様の予算を引き出す工夫提案が先である、本当は購入したいが予算がないなどの場合、相手先にコストダウン可能な部分はないか一緒に検討する方法もある。

◇日報の出し方
日報には訪問先への時間や件数など手短に結果を書けばいいと思っている人が多い。日報は今後の方向や対策を立てるために出すと認識せよである。今後どうしてゆくなりの考えを書くべき。こういった情報を聞いてこうしたいと思う、などが大切。それに対し上司は適切なアドバイスをしてやること。

◇支払条件は自社の規定が最優先
決められたサイドや支払を延ばすと、かえって売上は下がると思え、支払が溜まれば注文はしにくくなる。取り決めた通りの回収があってはじめて適正な利益が上がるし、販売という取引は完結する。どうしても相手が譲らない場合は、何かの警告シグナルと思う事。回収にうるさい先ほど先に支払ってくれる。
◆マンネリの打破 (上に)目次へもどる
人間は本来「怠け者」(そう思いたくないが)です。つい安易な方へ気持ちをもっていってしまう。よほどしっかりしたポリシーなどないと、ついつい甘えがでてしまう。そこでもう一度自分をチェックしてみましょう。
長い間にはいろいろな悩みやスランプもあり、緊張した気持ちを維持するのは大変です。
こんなことがあるならあなたはマンネリや怠け心が出ています。

◇自分が自分の都合で仕事をしていないか(楽することを基準にしていないか)
・勝手に「これくらいにしておこう」と仕事の切れ目に関係なく区切りをつけていないか
・出社時間や退社時間が少しづつ遅くなったり、早くなってはいないか
・昼休みの時間のもどりが遅かったり時間をオーバーしたりする
・机など整理整頓が面倒で、ケアレスミスが増えている。
・クレーム処理を後回しにしていないか、人がやってくれて良かったと思ったりする
・交通費など経費の清算が面倒で溜まっている
・先輩の注意や指導に「言われなくてもわかっている」と思ったり、言い訳が増えた
・日報を出すのが面倒と思ったり、電話の取り方も遅くなっている
・周囲と連携せず自分勝手に行動したり、上司と無意味な議論をしてしまう。
・自分の部署が一番大変な部署と思っている
・公私混同(私用電話など)に罪悪感がなくなってきている。
・同じ仕事の処理時間が遅くなってきている
・上司に報告・相談回数が減ってきている
◇こうなったら重症です
・交通費などごまかして儲けたことがある。
・取引先のいただきものを勝手に私物化したり、会社の備品を持ち帰ったりすることがある。
・個人的な買い物を会社の経費でおとしたことがある
・仮病で会社を休んだりする
・失敗を犯しても落ち込まなくなった
・遅刻なのに「客先(現場)へ直行」にしてごまかしたことがある
・日報や上司に嘘を書いたり、報告をしたことがある

◇こういった症状が部下(自分にも)に見受けられたら、常に向上心をもつことを思い出し、初心を取り戻すことが大切。少し視点が変わった目標をもつなり、時には休んで本を読んでみたり、気持ちを前向きに切り替えることが必要です。
上司は常に「やって見せ、注意し、出来たら誉める」を繰り返しながら、自分に対して厳しく律することはも勿論だが、自分にもこういった失敗もあった経験を話たり、達成感が大切なので「よくやった」と誉ることも必要、部下の動向を観察し、私的な悩みなどにも心を配り、適切なアドバイスを心掛けること。
◆仕事の進め方 (上に)目次へもどる
◇仕事の段取りの基本
まず、現状を把握して、仕事を始めていくわけですが、仕事には、テーマ(課題)、目的(意味)、目標(期待値)、期限、手順(ルール)、方法、結果(成果)、評価などがあり、これらをまづ把握し段取りを始めるわけだが「時間と労力、ロスやミス」をし少なく成果をあげるには「段取り八分」と言われるように、自分の部分だけでなく、仕事の流れ全体を考えた段取りが必要です。
   (管理職でも上席になればなるほど、いくつもの仕事の流れをもっている、
    まず「お客様の満足度=会社が儲かる」という大きな目的(大儀)のなかで、
    ここの分担された仕事があるので、横(他の部なり課なりとの調整や)縦(自分の
    部なり課内の調整)の連携をとってゆくとこも段取りとなる)
◇仕事の目的や内容を確認する
なぜその仕事が必要か、目的を認識して、関係者全員が同じ認識をもっているかをチェック、大きな仕事は、仕事を分解し段階を分けスケジュールを立て分業し認識させる。権限委譲(明確で具体的な)と報告体制をしっかり策定する。
◇仕事の優先順位を決め把握する
自習室の「毎日の仕事をしっかりこなす」のところでも書いたが、仕事の優先順位を把握する。
1.重要で急ぐ仕事、2.重要ではないが急ぐ仕事、3.重要ではあるが、急がない仕事、4.重要でなく、急がない仕事、
と分け、時間配分、ウエイトにより、優先順位が決まる。また毎日、順位や時間配分は変わるはずなので、毎日常に考えて進める。
月初や月末まどや他部署や周囲の流れでも、優先順位は変化する、自分勝手の優先順位は通用しないし、他の仕事を止めてしまうことにもなる。
◇具体的な計画を立てる
1.作業内容と手順及び方法、2.関係部署への根回し、3.期限や納期までのスケジュール、4.予備のプランの作成、
日常の業務との関係の中で「誰が、何時までに、どのような方法で、目標は」とトータル計画を立てる。作業内容、方法を明記しておく。
短期・長期プランによって、週、月、年単位のスケジュールをしっかりと作成する。
◇プラン・ドゥ・シーの徹底
常に進捗状況を把握し、さらなる効率化、ズレの修正、計画の見直しをする。問題が発生した場合、真の原因を解明し対策をたて実行する。ともすると真の原因、真の対策をとらずにいることが多いので注意する。例えば返品はあった場合は、「原因は→仕様変更、では仕様変更になった原因は、先方のミス、こちらのミスなのか、何時の時点でそうなって連絡や打ち合わせはあったのか、その返品に対する処理などどうする」と単に仕様変更になったで終わらせないで、真の原因を確かめ、真の対策も、例えば社内の連絡が徹底していないのが原因の場合は「今後はよく連絡を取り合うこと」で終わってしまいがちだが、対策とは「誰が誰に何時の時点でこういった連絡をし、相手が確認したら伝票なりに日時連絡相手名を記入とか」と具体的にとることで、〜してほしい論ではないことを認識する。
◇仕事の見直し・改善
改善の定義は、1.整理、2.排除、3.交換、4.簡素化、5.変更、
「整理」は全体の流れを(時間・経費も含め)整理する。「排除」は無駄なもの、重複しているもの、経費のわりに効果のないものを辞めること。「交換」は作業手順を入れ替えたり、行程の順序を交換する。「簡素化」は特定の人しか出来ないものを誰にでも出来るように標準化など、抜本的に極端に簡素化を考えてみる。「変更」は月末処理を月初に変えるなどやチェックする部署や担当を作るとか担当部署を変えるなど、
◆売上をアップする紹介営業 (上に)目次へもどる
◇満足した固定客づくりは何のためか?
既存のユーザーを訪問するのはなぜか、売上を落とさないため、顧客フォローが「お客様満足」など、ルート営業でも注文をもらうことが使命と考えて、その結果、新規開拓に手が回らないのではないだろうか。固定客から、再度の注文をもらうのが半分、新規客の紹介をいただくのが半分とすれば、これでは売上を上げる50%しか達成していない。ようするに「既存ユーザー訪問は、アフターサービス訪問ではない」のである。既存ユーザー訪問を「新規開拓」と同様の「見込客開拓活動」と位置づけること。
一つの受注、契約をいただいたら、それ以降の活動は全て、次の紹介、再受注をもらうための活動である。

セールスに関するノウハウ書にある「私なら1日で売る」とか「訪問した時にすぐ成果がでる法」などのノウハウは、それは失敗の連続によって得たノウハウであって、読んだからといって成果が出るようなものではないのです。時間をかけ失敗を重ねた人に出来ることなのです。紹介もそうであって、一回や二回の訪問でもらえる紹介ノウハウなどないのです。販売の世界は、真剣に額に汗して努力して、しかも繰り返し続けられて初めて成果になるのであって、信頼され、紹介がもらえる人間関係をつくる以外には方法はないのです。

紹介がもらえたらいいな、といったレベルでなく、目標として真剣に取り組まなければならないのです。誰から何件と具体的な目標を立て紹介や再受注ノウハウは自分でつくるのです。「顧客満足」が叫ばれるが、会社のアフターサービスが弱いなどと会社の体制が整わないので満足してもらえないから、紹介や再受注がもらえない、というのは言い訳である。買っていただけるお客さまの8〜9割は満足していると自信をもって、アンテナを高く、紹介のヒントや方法を考えよ。

クレームのない客先よりクレームがついた顧客の方が再受注率が高いと事実があります。クレーム対応に満足・一応解決した客層は勿論ですが、以外にもクレーム対応に不満を残している客層の方がクレームをいわない客層よりも再受注率は高いのです。クレームは再受注・紹介のチャンスとすべきなのです。これはやはり話の内容の濃い訪問回数と関係しているようです。
待っていても紹介はこないのです、「ご紹介をお願いします」とお願いされてもお客様は迷惑とは思わないのです。何度も頼む真剣さが、お客様の心を動かすのです。

待っていても紹介はこないと言いましたが、お客様が「この人を頼む」と連れてきてくれる紹介がくるようになれば、あなたはもう販売のプロフェッショナルです。「いつ、何処そこにいって誰と会ってくれ」と面談までセッティングしてくれた紹介もそうです。
あとは、紹介状を書いてくれる場合も確立は低いが希望はあります。また「こちらの名前はだしてほしくないが、購入計画があるから」と言ってくれる場合、この4つの紹介を目指して、固定客の訪問に努力しましょう。
◆提案営業とは (上に)目次へもどる

◇得意先の役に立つ営業マンであれ
役に立つ営業マンとは、お客様の役に立つ情報提供を心掛けることです。むしろ自社製品にばかりこだわらず、得意先の発展を支援する姿勢から生まれる情報の提供なのです。同業他社の販売促進策であったり、市場(業界)情報、顧客の紹介、新らしい技術、新型機器の紹介などからの経費節減/合理化策、来店客向上策など、担当先の役に立つ情報をとどける姿勢が大切。

得意先にとって有益な情報も、あそこから買うといろいろな情報が入って来るからと、販売する商品の付加価値となる。また情報を提供していると、自分にも新たな情報が入ってくるので、別の得意先への情報提供や提案につながる。

得意先が抱える問題を常に情報収集をする、お客さまのニーズをより深く知るために、いろいろな角度から質問したり、担当先の他部署からも情報を集めて、適格な提案をする。自社製品を売りたいばかりに、自社にとっての利益面を説明することが多い、お客様にとっての、(固有の)利益を説明することが、他社との差別化であり「提案」となる。

お客様の反応、反論・抵抗はもっと良い提案を求める反応であるし、良い反応があっても油断なく、その決断を促進させるように努力する。また提案の中に普段意識していない潜在的なニーズや問題点を掘り起こすのも提案営業のポイント。

提案書は良いものであればお客様の参考書になる。
良い提案書とは、
1.表紙(表題・提出日・自社名(担当者名)・目次など)、2.提案の趣旨や目的を、3.得意先の現在の問題点、環境などを明記、4.問題点の解決の方針、5.問題解決策の具体策とその効果、6.実施計画、時期、期間、7.自社の費用、見積(いくつかのパターン別に)、8.関連資料、(成功事例や成果のデータや、他社製品との比較など)
以上の項目を分り易く図や表なども入れ、メモ書き出来るスペースなども織り込むこと。

◆経費について(簿記講座) (上に)目次へもどる
経費は会社の売上を上げるのためのもの以外でも発生します、会社は社会の中で法人として活動しています、外部との付き合いも仕事のうちですそのための費用は当然必要経費です。ただ、この経費はあくまで、社会常識の範囲までです。
経費に「損益計算書上」大別して[1]販売原価に含まれるもの、(仕入にかかる運賃や製造にかかる動力費など)[2]販売にかかるものとそれに付随した一般的な経費として処理するもの、[3]営業外の費用とに分けられます。
◇経費の分類の仕方
(1.)経費は使う目的によって、科目を分類します。
(2.)その会計年度(決算期)の損益に対応した分の費用を計上する。
(3.)経費の使い方によって税金に損得が生じます。
以上を覚えておいて下さい。
(1)は同じ物でもその使い方で経費の科目(分類)が変わるのです。たとえば石鹸を買ったとして、自社で使えば「消耗品」、あるいは社員用に使うと「福利厚生費」に。販売促進用に、商品につければ、「販売費(販促費)」。得意先の人に贈れば「交際費」になるのです。こうして分類し、後から利益を圧迫する原因など、どの項目(科目)にポイントを置いて節約したらいいかなど、管理に役立つように分類します。
(2)は、たとえば3年分の保険にはいったら、今期経費にいれることの出来る部分は3分の1の保険料です。難しいのが決算期末です、売上が月内に上がったらその販売経費も月内計上です。
(3)ですが、企業が利益がでなくても(赤字でも)税金として支払わなければならないものがあります。これは、利益がでてしまうといって、税金を払うより、不必要なゴルフ会にいったり、会議に豪華なお弁当をとって、など、どんどん使って会社の利益が「ゼロ」になるようにと考えると税金の公平さが保たれずこまるので、本当に仕事に必要だったのか、適正な範囲だったのか見直しをすることがあるのです。

A.寄付金、B.旅費、C.福利厚生費、給与の通勤手当、D.販促費・公告宣伝費、E.会議費、F.交際費、などは要注意です。

「A.寄付金」は利益があるからとどんどん寄付をされてはこまるので、資本金や利益の額に応じた一定額が決まっています。限度を越えると課税されます。ただ公共に役立つ寄付で特例もあるので注意して処理をします。

「B.旅費」も交通費・宿泊費・日当など世間常識の範囲です。社長が営業にいってスイートに泊まるのはね、旅費規程などの範囲や常識範囲を大幅にこえる支給したりすると、個人の所得と見なされ個人に課税されます。

「C.福利厚生費」は、従業員に直接関係する費用ですので、個人の給与との区別をはっきりさせておくべきです。通勤手当などは無制限ではありません。一定額を越えると課税されます。

「D.販促費・公告宣伝費」は、基準が大切です。新聞・テレビ・手帳・カレンダーなどいろいろなものがあります、ある範囲の客先に宣伝のつもりで物を贈ったら、交際費とみなされて課税されたなどありがちです。限度額などはありませんが社内での基準を作っておくことが必要でしょう。販売促進費も基準がないと、こまります、不特定多数に同じものならいいのですが、ある売上額以上についてなどの場合は、基準がないと、交際費的要素が強いと見なされるケースもあります。

「E.会議費」も、社内でお弁当をとって会議や打ち合わせならいいのでしょうが、フランス料理店で会議や打ち合わせとは言わないとなります。節度がたいせつです。

「F.交際費」は、課税面で一番厳しい基準の経費です。これも資本金で一定の範囲で経費枠にする基準があり、今は資本金5千万円以上の会社は、交際費支出は全て課税されると思って下さい。ただ、得意先と一緒だからと何でも交際費にしなくていいわけで、また得意先とお酒をのんだら交際費というのも、バー料亭などは沿うでしょうが、得意先の現場などで、近くの食堂で夕食をとりながら打ち合わせをしてビ―ル1・2本を飲んだ場合は交際費としない処理をしても課税されないと思います。

「期間処理が出来ているか」
家賃や保険料など前払いのものは期間に対応した今期分を経費に計上をし、来期分を「前払費用」の科目で資産計上します。
また反対に後払いであり、未払いであっても今期分の経費は払ったものとして経費に計上します、経費は「借方」ですから相手勘定(貸方)は「未払費用」の科目を使用し(負債科目として)処理します。その後支払った時に経費に上げずこの「未払費用」を消します。

経費については、管理職や営業マンの方は最低限これらの知識をもって、節税を心掛けて仕事をしてほしいと思います。
◆償却費について(簿記講座) (上に)目次へもどる
◇償却費について
(1.)ものの値うちは、使わなくとも、古くなれば減っていく。
(2.)減価の計算には、定率法と定額法がある。
(3.)特例で償却速度を早く出来るものもある。
以上を覚えておいて下さい。
(1)物は使えば傷むしその価値は減ってゆきます。簿記上では、一定の率や金額でこの「もの」の価値を毎年計算し減額していくのを減価償却といい、計算しその年の価値を定めます。古くなれば使用しなくても価値が落ちていきます。車も同じ形の新車が出れば価値は下がりますが、だいたいのものの傷み方や価値の下がり分を、買え換えの積み立て的要素と全額を一度に経費に計上させない仕組みです。
(2)毎年どれだけ減るのということになります。税法では「ものの」傷み方や価値の下がり分を資産の耐用年数(何年つかえるかを率であらわしたもの)として率で表わしていて、この基準にそって計算し減額してゆきます。(減額分を経費にすることが出来る)
その減額分に2つの計算方法があります。定率法は率で計算する為取得した翌年が一番多く経費とする事になります。以下徐々に金額は減り耐用年数の終わった年には取得価格の10%が残るように率で計算されています。一方定額法は取得価格の10%を予め引き残りの価格を耐用年数で割り毎年同額を経費としてゆく方法です。不動産業(家賃)のように収入が一定額と決まっているような業種では、一般に定額法が選択されていますが、選択することができます。
最近では有税償却といって、税法と違った自社独自の計算方式を採用している会社もあるようです。これは独立採算上のものであったり、使用頻度に応じて耐用年数を自社で決めて償却しますが、税金の申告時には、税法の基準に直して計算しますから5年を3年で償却しておくと税金を払うことになります。管理目的優先の償却と税務目的の償却と分ける会社も増えています。

ただ、資産は使用頻度が高く傷むもの以外にも、管理やメンテナンスをしっかりしておけば長く使えるものもあります。税法的にはもう価値がなくても、実質的な価値は大切に使えば、新しいものを買い換えるサイクルは長くなり、会社としては経費の節約になります。
また使っても減らないものは「土地」ということで「土地」は償却できません。あと減らないものは骨董価値の美術品などがありますが、ただの道具なのか美術品なのかは区別がむずかしいところです。

減価計算により集計された金額を、貸借対照表の資産額から減額し、損益計算書の経費として計上します。独立採算制をしている会社などでは毎月予想(仮計算し)で毎月その1ヶ月分を計上し、最終的に決算月で正しい金額に修正する方法を取っています。
◆お客様に満足を売る (上に)目次へもどる
◇商売の最終の商品は「お客様満足」である
最近の牛肉問題、食品の産地表示問題など企業のモラルはお客様満足からほど遠いものである。まるで分かれ道があり右は「お客様満足」左は「利益優先」と分かれ、利益優先を選びその奥にある「倒産」を選んだ感のある企業もあった。あくまで企業を信用する「お客様満足」の後に「利益」があるのである。

満足したお客様が継続して利用してくださるから収益が上がり成長できる。あなた方は満足したお客様からお給料を頂いているです。お客様満足は毎日のお客様との接触のなかで精一杯のサービスを行い、お客様から苦情や要望を聞くことを心掛け、サービスの改善につなげることである。「どうすれば利益を出せるか」でなく「どうすればお客様が喜んでくれるか」を考えるのである。

毎日の接客の中で、お客様との約束である品質、価格、納期などを守るのは最低条件、一つでもお客様に不満を与えてしまうと、他にいくつもの満足があってももう「ゼロ」である。常に100点満点でなければならない。お客様の立場に立って考えること。
商品の魅力や質だけではお客様は満足しない。その後にある素晴らしい接客サービスがあってこそお客様は満足するのである。
よく大企業が社会貢献したりしているのは、商品力、接客サービス、企業イメージというお客様の満足度の構成要素の「企業イメージ」を大切にしている現れなのです。

企業イメージは毎日の企業の姿勢で出来上がる「お客様はこれで満足しているだろうか」を常に自分に問いかけて取り組む姿勢なのです。
どんなに忙しい時でも手をぬかないサービス、今買わないお客様にも精一杯のサービスを心掛ける、接客の何気ないお客様の声にも改善のヒントが多くあるのです。

もし、ミスやクレームがあったら、「誠意」と「迅速」この二つの対応が欠かせない、誠意をもってお詫びし、迅速に対応すれば、失った信頼は回復できるのです。そのクレームのあった商品の修復/修理などは当たり前ですが、そのクレームを出したお客様の心も修復に行く事を忘れずに対応するのです。
◆金利について(簿記講座) (上に)目次へもどる
◇株主からの出資金だけでは会社の事業が賄えない場合、銀行からお金を借りて来なければなりません。倉庫を建てたり、社員に払う賞与資金を借りたりします。すると生じるのが金利です。この金利というものが曲者なのです。
個人でも家計がら一度に出せない教育資金などや住宅を購入するのにお金を調達しなければなりませんが、経理的にみて、考えられないのが最近のサラキン繁栄ぶりです。30%近い年利を支払うサラキンは恐ろしい存在なのに、遊ぶお金のために安易に借りる人たちが多くいます。小額(10万くらいなら年3万の金利)ならと思うのでしょうが、330万円にも、なったら利息は約100万毎月10万づつ返しても元金は減らず、永久的に金利を支払い続けることにもなりかねないのです。
会社の土地や建物を担保にして(また社長が保証人として自宅なども担保にしている場合が多い)銀行から借りるのですが、なぜ預金などお金があるのに借りるのかというと、通常の営業で商品を仕入れたりしている回転しているお金から高額の資金を一度に出してしまうと一時的に資金が不足し仕入れ代金を支払えなくなったりするので、回転資金のなかから分割にして返していった方がいいからです。
建物などの建築資金は長期借入といい5年〜7年などで返済し、賞与などは短期借入といい、半年(1年以内)などで返済します。3%〜5%という金利がかかります。これを表面金利といいますが、多少預金もないとお金は貸してもらえないので実際にかかる金利は、会社の定期預金などの資金の利息も影響します。借入額と預金など総資金から固定している使えない資金を引いて、実際に使える資金で、借入の総ての利息から預金利息を引いた金利額を割ったものが、実効金利といわれるものです。だぶん平均が5%で借りていたたら実効金利は少し高めの5.3%ぐらいになるかと思います。
会社として大事なのは、在庫になっているお金、お客さまに売掛金として貸し付けてあるお金もこの、実効金利がかかっている認識が必要です。在庫の回転率を上げ、回収率を上げることで、返済を早くしていくことが必要なのです。
会社でも歴史があったり、儲かっている会社は、自己資金を蓄え、取引先の株式や、国債や定期預金などを多くもち、この配当金や受取利息など営業以外の収入から、借り入れたりした事業にかかるすべての金利(手形の割引料なども加え)を差し引いても利益が出る会社があります。これを金融収支黒字の会社といい、企業体質が強い会社ということになります。
ちなみに、金利をもらうものは、銀行預金、国債、社債、取引先貸付金・保証金、従業員貸付金、メーカーへの早払い金など、また利息を支払うものは、銀行借入利息、自社社債・転換社債、取引先預かり保証金、などがあります。
◆コスト意識をもつ (上に)目次へもどる

◇「利益」を生む方法は「売上アップ」か「コスト」ダウンしかない
コストはほっておくと年々増加する。かなり対策をとってもダウンさせるのが大変である。企業存続は競争と同じであって、ライバルの同業他社も必死でコストダウンをし、自社より1円でも安く提供できる努力をしていることを認識せよ。
不況だからコストダウンをするのではない、常時コストダウンはしていくもの、コスト意識を全社員がもつこと。
一番のコストダウンは、効率化である。同じ時間内でいかに効率を上げ多くの仕事をこなすかである。計画化・予算化などしてお金の効率化はやるが、時間の効率化は案外おろそかにしている。特に営業部などのデスクワークは、営業手当てなど、定時残業的な意味合いも手当てに含んでいて、いくら残業しても、同じだと考えている営業マンも多く、コストはかからないのだからと、慢性的にいつまでもだらだら残業をしている人もいる。残業していれば、電気や電話などやはり見えないところでお金は出てゆく。いかに早く終わるかを努力すべきである。

行動効率を上げるのは個人の意識しだいである。上司によく見かける「遅くまでやっている人ががんばっている」という間違った認識、上司は早く効率よく仕事をかたずけるという、その意識をもたせることに努力せよ。
間接部門も業績に貢献しているという認識、また、利益を上げなくていい社員など一人もいないという認識をもたせよ。間接部門の残業は利益の圧迫ともなる。ミスや営業のフォローのための残業になることが多い、間接部門には残業はしない、させない努力をせよ。
コストのかかる無駄をなくせ。「繰り返す、待つ、探す、返品、手直し、運ぶ、落とす、入れ替える、不良」こういった言葉のつく作業を減らすこと。
時間、労力、在庫や商品が現金に見えるかである。
金利のところでも書いたが、売掛金は回収すればいいのではない。いかに効率よく回収するかである。また在庫の回転率をあげ、回転率の悪いもの(無駄なもの)は仕入れない。必要な時のみ単価は高くともとればいい在庫にしておくことはないのである。
会議も始めの時間、終わりの時間を決め、効率よくすること。本人購買

◆売れ筋商品開発のヒント (上に)目次へもどる
ワコールが「クロスウォーカー」という男性用パンツ、1枚3000円という高価格の商品にもかかわらずわずか1年間で86万枚の販売実績を記録したそうだ。まづ、商品の付加価値はなにか、このパンツは履くだけでダイエットになるらしい。メタボ的男性には、「履くだけで下腹の脂肪が減るかも」は、かなりのインパクトがある。もともとの専門分野であるレディース用の「おなかウォーカー」などのシェイプアップ型下着を発売して、大きな販売成果を挙げていたので、メンズにも同様のニーズがあるのではないか、メンズにも応用できないかと開発に力を入れた。
次に商品の消費(売れ筋、誰が購入しているか)動向の検討、私もそうだがパンツなどは妻に任せて自分で買ったことがない、3枚で1000円ぐらいのものが多いいようだ、せいぜいブリーフではなく、トランクスにしてぐらいの注文をつけるぐらい。色や柄には頓着がない。この消費動向を変えるため、「本人に購買させるには」と考えた。この「本人購入」という購入スタイルを誘導するため、ライフスタイル提案型のメンズインナーという戦略を立て、気の利いたネーミング、ロゴ、マーク、を考え、このシェイプアップになる機能を訴え購買行動を起させるようにした。またこの「本人購入スタイル」は先発メーカー等が確固としたマーケットをもつ中で後発メーカーが割り込む苦労や努力が必要ないのも大きい。
私はスキーをやるが、それまではインナーの購入はやはり妻にまかせていたが、インナーを自分で購入したいと思ったのは、保温性や発汗性にすぐれたインナーが発売され見た目も光沢や収縮性もあり「かっこいい」との思いと薄着で寒さを防げるといった行動性の良さという商品価値があったからである。それで自分から購入する行動をおこした。多少値段が高いので妻にもったいないと言われるのがいやで内緒で買ったのだった。この商品も高額なのだが、持続しないとダイエット効果が期待できないので交換用として2〜3枚は購入する。
この履くことによって、歩きをエクササイズに変えるスタイルサイエンス商品の価値は女性だけのものではない。男性もファッショナブルになり、体形や体脂肪を気にするようになっているし、「クールビズ」や「カジュアル・フライデー」などの動きもあってビジネスマンもアウターに気を使い、それにともないインナーにも気を配るようになってきたことも時代背景として味方になったようだ。
この「クロスウォーカー」は1日6000歩以上歩き、週5日以上着用するという条件をクリアし、穿き方は絞めつけ部分を股間、ヒップ、太ももの位置に正しく配置しないと、快適性も損ない、効果は得られないということがあるが女性より理屈っぽい男性は多少の「うんちく」があっても説明を読み、満足度を獲得したとのこと。
このワコールのように、従来の商品に新しい付加価値を探すことや、分野を移してみる(女性の分野から男性の分野へ)こと、消費動向に変化を与えるかまったく新しい方法を考えることも参考になると思います。(H21.8)
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