企業は普通のことをしていると「赤字」になるのが当たり前と思う事、利益(儲け)を稼ぎ出す努力を常にしていかなければ、時間も経費であって、金が出て行くので(固定費など、資産の償却・給与や金利など)赤字になる。その仕組みを見ることが出来るのが経理(簿記)です。また少し勉強しましょう。
◇損益計算書とは
P/Lが読めますかと「経理がわかりますか」の項でも聞きましたが、もうチョット詳しく説明します。
企業の決算期間の収益状況を示すのが損益計算書(P/L)です。仕入と経費を借方(左側)に、売上や収入金を貸方(右)側に記入し、対照して表示した一覧表のことです。仕入れや経費の合計額と、売上とその他の収益との合計に、差が生じ、その差額を当期(損失)利益として計上して、結果、貸借が等しくなる。バランスシートと同様に、会社は決算期ごとに公告しなければならない。
毎年(毎期)常に決算期首でゼロからスタートし、決算期内を累積し現状を把握していくための表である。
◇営業などの企業活動の結果生じるもの
収入より支出が多ければ当然赤字となる。赤字ということは企業のお金が減ることなのだが、損益計算書では「仕入・費用・(利益)=売上・収益・(損失)」であり、貸借イコール(貸方=借方)であるから結局「赤字」になると、貸方(右側)の損失が増えることになる、その増減を営業損失(利益)、経常損失(利益)、当期損失(利益)と表し、この差額(結果)は貸借対照表(バランスシート)上では資本の増減額と等しくなる。
曲者は、商品の有高である期首棚卸高(借方計上)と期末棚卸高(貸方計上)である在庫管理がしっかりしていないと儲けがP/L上出ていてもこの在庫の期末有高によっては、売れていないものが多くて利益が出ることになる。理想は最低必要在庫で期首期末が同額なら、本当の期間利益がはっきりする。この期末在庫有高に破損品など売れないものが処理されず含まれていたら最悪である。
◇貸倒損失とは
経費のなかでも、売掛金(お客さまに売り上げた未回収のお金)が取れずに焦げ付いた「貸倒損失」は一番つまらない最悪の経費である。ある程度商売が広がると、ゼロでいければ最高だが、業界ごとある一定の比率で生じてしまうのは仕方がない、細心の注意をもってゼロ目標を目指し回収努力をすること。業界平均より多く出た場合など、与信や回収方法に問題があると深刻に受け止め社内の与信・回収管理制度を改める必要がある。
◇労働生産性とは
労働生産性とは従業員一人当りの付加価値のことで、これが高いと賃上げ吸収力があるが、労働生産性の高低は、必ずしも従業員の質や働きぶりなどだけでは左右されない。業界動向や設備の効率化などいろいろな要素により左右される。
◇損益分岐点とは
ブレーク・イーブン・ポイントと呼び、売上と(収益)、その売上(収益)を獲得するのに要したすべての費用が一致する点のこと。つまり、投下した経費をちょうど回収できる売上高のことである。長期計画などの経営改善。経営合理化の指数とされる
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