トラべルに戻る
心をいやす魔法の国  Give Kids The World
ギブ・キッズ・ザ・ワールドとは
ヘンリー・ランドワースさんが、難病の子どもの夢を叶えるためにと作った、アメリカにあるその子供と家族のための施設です。
無料で招待される子供とそのご家族は、航空券、食事、宿泊、遊園地のチケットを提供され、夢のような一週間をここで過ごします。
昼間はディズニーやユニバーサルスタジオなど無料で、並ぶ事もなく優先的に見ることが出来ます。帰ってきてからも数々の楽しいイベントを企画し、難病の子供のため、最後のクリスマスになるかも知れないとの思いで、毎週クリスマスの日を設けたり、また、看病のため両親は二人だけの時間もとったことがないので、1日だけデート時間を作って両親にも日頃の苦労を癒すことも企画されています。子供の就寝時間を連絡しておくとディズニーワールドのキャラクターがおやすみの挨拶に来てくれたします。
ギブ・キッズ・ザ・ワールドはフロリダの、ユニバーサルスタジオとディズニーワールドの近くにあり、、約3万人のボランティアの温かい心と奉仕によって支えられ運営されています。子供と家族が昼間ディズニーやユニバーサルスタジオに出かけている間、近くの小中学校の生徒が清掃活動をし、施設内の遊園地の遊具(汽車など)やレストランや、数々のイベントはすべてボランティアによって行われています。

一家族を招待すると約百万円ぐらいかかってしまいますが、費用は、企業や個人の寄付によって賄われています。(宣伝を目的とした企業は寄付を受け付けません)寄付をした企業は、星の形をした小さ目のパネルに社名が刻まれ壁に掛けられるだけです。

現在もアメリカだけでなく世界中から、多くの家族が招待されています。
ヘンリー・ランドワースさんとは

ヘンリー・ランドワースさんが、ギブ・キッズ・ザ・ワールドを作ろうと思ったきっかけは、ホテルの支配人をしているとき、キャンセルされたある家族のことからでした。どうしてキャンセルされたかと調べると、難病のこが「ミッキーマウスに会いたい」との夢を両親が叶えようとホテルを予約したのですが、悲しい運命に・・亡くなった子供のためキャンセルになったことを知ったことからでした。

ベルギーで生まれたランドワースさんは、ユダヤ人のため、収容所で5年間も死をまつ体験をして、くしくも助かり、20ドルぐらいのお金をもってアメリカにわたり、ホテルのボーイからスタートし、相当の努力と苦労をへてホテルのオーナーにまでなります。

この家族を知り、そのホテルを売り、ディズニ-の側に、広大な土地を購入します。そして、いろいろな企業へ協力を呼びかけ施設を完成させます。ランドワースさんは「私が契約書にサインしたのはこの土地を購入した時だけ、あとはすべて握手だけで、この事業が完成した、施設の建設、運営の費用、家族の招待費など、すべてが、人の善意で動いています」と話していました。・・・

「私は人のためにやっているのではない。自分のためにしている。自分が喜びや生き甲斐を得られるから」といっています。多くのボランティアの人たちも同じ事をいっています。「お金はいろいろなものを引き出すことができるため、お金は人間を貪欲にする。お金があるないなどは、人生や生き甲斐には関係ない、人の立場に立ち、自分がこのような病気だったら、こんなことをされたらどう思うかなどと考えてほしい。そして人の役にたつ喜びこそ、人生を豊にして、君たちにも素晴らしい人生を与えてくれる」と子供たちに語りかけています。
(ギブ・キッズ・ザ・ワールドはNHKで放送されました)
Give Kids The World に寄付するには、ブランティアをしたい、または行くには・・
Give Kids The WorldのHP http://www.gktw.org (英語です)
連絡先:210 South Bass Road Kissimmee, FL 34746 USA
     TEL: 407-396-1114 FAX: 407-396-1207
寄付受付 http://www.gktw.org/how_you_can_help.htm (英語)
NHKのHPに紹介(日本語)があります。
    URL: http://www.nhk.or.jp/special/libraly/02/l0002/l0216s.html
感想です
日本のボランティアの方も30人前後いらっしゃるそうですが、重度の子供を連れての長旅は大変なことです。日本にも、ディズニーもあるので、こういった施設があるといいのに・・と思います。
建築にはまず土地・ホテル・レストラン・遊園地設備など、膨大なお金が必要です。アメリカの企業が積極的に握手だけで(自主的に)参加し建設し、維持費用も寄付を続けている、また常時かなりの数のボランティアがいなければ運営は無理です、やはりアメリカは精神構造でも大人の国といった感を受けますが、日本は、まだまだノーマライゼーション的にはずっと後進国です。ここをお手本にまず「一歩前へ」進めていくことからですね。

トラベル(旅のよもやま話)に戻る YOUのホームページへ