天国に一番近い男〜2時間スペシャル〜


セリフチェック:由里子 
想い出の名シーン
 シーン15〜ラスト
 その他のシーンシーン1〜6 シーン1〜6
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★シーン15 〜対決当日 (テロップ)1999年9月24日 金曜日〜           
会場には大勢の観客が詰めかけて、盛り上がっている。
実況アナウンサーの声  「さ、いよいよ“これに勝ったら即、契約!MONOカンパ ニー対 通販レディース”の対決の時が刻一刻と近ずいております 。」   
通販レディース側の応援席はかなりの盛り上がりを見せている。MONOカンパニー選手席側に、結城社長が入ってくる。
 結城社長 「みんなどうだい? 練習の成果は?」
 サトル 「見てて下さい。」
 麻人  「勝ちますから!」
 鮫島  「死んでも、勝つ!」
 四郎  「必ず!」
 結城社長  「みんなどうしちゃったのよー。(   )ねェ。ヘヘヘ。」
※( )部分がどうしても聞きとれませんでした。
 小春  「あ、課長!」   病院着姿の大和田が入ってくる。
 結城社長 「大和田君、君はホントにだめな男だねェ。なんでそんなかっこうし てんだい?」
 鮫島  「課長、課長の代わりに絶対勝ちますよ!」
 麻人  「見てて下さい。」
 サトル 「必ず!」 (ガッツポーズをする。)
 四郎  「絶対・・・勝ちますから。」
 ヒカル 「課長さん・・・ごめんなさい。」
 大和田 「いいの! もうあの話は聞いたから。とにかくみんながんばってくれ !」
話の筋が分からず、1人不思議そうな表情の結城社長。
社長以外全員 「はい!!」
 結城社長 「おいおい、ちょっと待ってよ!どうして、いつから大和田君そんな に 信頼された訳?!」
 小春 「はい、社長、お席に御案内します!」   
小春が社長を連れてプールサイドを離れていく。
 天童 「よし!気合入れていけ!! 気合!!」

★シーン16 春子がボディガードに命じ、四郎をトイレにとじこめてしまった後〜
 ADの声 「本番1分前です!」 盛る上がる場内。四郎を待つMONOカンパニーチーム。
 サトル 「四郎君は?!」
 麻人 「トイレなんだけどさ、おせェなァ!」  
 鮫島 「何やってんだ、あいつ?!」
 天童 「おい、みんな行ってくれ!俺が見てくる!」
 麻人 「お願いします!」
 天童 「おお! (   )よ!」  ※(  )部分聞きとれませんでした。
 全員 「はい!!」

★シーン17 〜本番スタートする〜
だが、まだ四郎は戻ってこない。小春が慌てて近ずいてきて(ヒカルに向かって)
 小春 「ねえ! 四郎君いないんだって?!」
ヒカルは黙ってうなずく。
 小春 「あたしちょっと探してくる!!」
(控え室へと入っていく。 途中、春子のボディガードとすれちがうが、全く気にしない。 戻ってきたボディーガードは、春子とアイコンタクトで合図をし、満足げ な 表情の春子。心配そうな表情の、サトルと鮫島。
 鮫島 「アンカー迄にはまだ時間がある!」   
 審判の声 「位置について!」
 サトル 「とにかくがんばります!」 
スタート台へと向かうサトル。
 鮫島 「おお!」
アナウンサー 「さ、いよいよ自由型200メートルリレー、スタートです!」
スタート台のサトルの足のアップ。
 審判 「よい!!」  
ピストルの音。と同時にプールの中に飛び込む両選手。
アナウンサー 「同時にスタートしました!」
場面変わって、四郎を探す天童。 再びリレーの場面。ほぼ同時に第2泳者へとバトンタッチ。  

★シーン18
アナウンサー 「これまた互角のいい勝負をしております。」    
 AD ADが近ずいてきて、耳元で何かささやく。「ええ!MONOカンパニーのアンカーの甘粕選手がいない?!どうすんのー!!」
泳ぎ終わったサトルが水泳帽を脱ぎながら、ヒカルのいる選手席へと駆け てくる。
 サトル 「四郎君は?!」
 ヒカル 「まだ・・・。」  不安そうな表情の2人。
場面変わって、必死に四郎を探す天童と、小春。再びリレーの場面。 第3泳者のレースシーン。
アナウンサー 「全く勝敗が分からない展開となってきました。しかし、甘粕選 手は まだ現れません!このままでは通販レディースの勝ちとなって しまいます!」
心配そうなMONOカンパニーの応援席。泳ぎ終わった麻人が急いで駆けてきてサトルに
 麻人 「四郎は?!」 サトル首を横に振る。
 それを見ていた君島3姉妹は満足そうに微笑んで いる。心配そうな表情のヒカルは、春子の微笑む顔を見て
 ヒカル 「お姉ちゃん?!」
結城社長と、大和田もやってくる。サトルと麻人に向かって
 結城社長 「おい! 甘粕君どうした?!」
 サトル 「トイレに行って・・・。」
 結城社長 「トイレだァ?」 小春が戻ってくる。
 小春 「サトル君!」
 サトル 「どうだった?」
 小春 「いない。」
 結城社長 「いない?!」
 麻人 「課長、お願いします!なんとか出て下さい。」 驚いた顔の大和田。
 結城社長 「ああ、そう、大和田君、早く水着に着替えてよ。ねっ! 頼 む。」
 サトル 「お願いします。」 サトル、麻人、小春は頭を下げる。
大和田左足に履いていたスリッパを社長へ渡しながら
 大和田 「実は・・・僕、泳げないんです。」 そのスリッパで、大和田の頭を叩きながら
 結城社長 「こら!このチョビヒゲ! 何言ってんだよ。」
 大和田 「えッ?」
 結城社長 「じゃあね、僕は脱ぐよ。(ズボンのベルトを外そうとする。) え ?」
 大和田 「社長、脱ぐならO.K。そんなみっともない。社長。」
 結城社長 「んな訳ないだろ。」 小春がヒカルの傍へと駆け寄り
 小春 「ねえ、ヒカルちゃん、泳いでもらえないかな?」
 ヒカル 「え?」
 小春 「お願い!」 サトルと麻人も近ずいてきて
 サトル 「そうだ。 頼む!!」
 麻人 「ああ、このままじゃ負けちゃうよ!頼む!!」
 ヒカル 「あたし・・・」困った表情のヒカル。
アナウンサー 「あと、20メートル!」 第3泳者の映像。悩むヒカル。
 小春 「お願い!!」 うなずくサトルと麻人。その様子を見ていたヒカル、決心したのか上着をベンチに置き、プールの 方へと 歩き出す。 ヒカルの背後から
 麻人 「がんばれ!!」
 小春 「ヒカルちゃん!がんばって!」
 サトル 「ヒカルちゃん!」  
アナウンサー 「あと15メールです! おっと、MONOカンパニーチームは 、アンカー変更のようです。 」
MONOカンパニーの応援席。
MONOカンパニー男性社員 「ヒカルちゃん? ヒカルちゃん、がんばれ!」
 夏子 「お姉様、ヒカル。」
 春子 「あの子が水に飛び込める訳がない!」      
天童がトイレの中でしばられて怪我をしている四郎を見つける。飛び込み台へと上がるヒカル。だが洋服は着たままで、呆然と水面を 見つめている。
通販レディース第4泳者 「ヒカルさん、そのかっこうで泳ぐつもりですか?やめた方がいいですよ。」    
ヒカルの回想シーン :親子3人で、楽しげに海でヨットに興じるヒカル。写真を撮ろうと母親がカメラを構えている時に、突然他のヨットが乱暴に 近ずいてきて、あおり波を受けてバランスを崩し海の中へ落ちる母。父が助けに飛び込み、その後からヒカルも海へと飛び込む。水中で、溺れそうな両親。
 四郎 「ヒカルちゃん、 大丈夫だよ、水なんて怖くないから、飛び込め!飛び込め、ヒカルちゃん。」
アナウンサー 「さあ、両チームはいよいよアンカーにタッチだ!」  
第3泳者、ほぼ同時にアンカーにタッチ。
 四郎 「ヒカルちゃん、飛び込め! 飛び込め!」
だがヒカルは出来ない。
再びヒカルの回想シーン
病院廊下を走るヒカル。病室前の廊下に立つ春子。
春子 「あんたが殺したんだー!!」 呆然と立ちつくすヒカル。  
泳ぎ終わった鮫島が
 鮫島 「ヒカルちゃん?!」
 ヒカル 「あたしは・・・あたしは・・・。」   
その様子を見つめていた春子、ベンチから立ち上がる。
春子の回想シーン:父の病室内、ベッドの上の父からリングを手渡される。   
そのリングをペンダントとして首から下げていた春子。 リングに手をやりながら、ヒカルを不安げに見つめる。
 麻人 「ヒカルちゃん、行けー!」
 サトル 「ヒカルちゃん、行けー!」
 小春 「ヒカルちゃん!がんばってよー!」
声援うぃ受けながらも、どうしても飛び込めないヒカル。
 四郎 「ヒカルちゃん!!」
アナウンサー 「速い!速い!通販レディースのアンカー、今ゴール」
湧き上がる通販レディース応援席。 がっくりするMONOカンパニー応援席。

★シーン19
海辺沿い、和解したヒカルと3人の姉。四郎、天童、サトル 、鮫島、麻人、小春の姿。 四郎は左手にギプスをし、肩から吊っている。
 ヒカル (四郎に抱きつきながら)「四郎さん、ありがとう!」
 四郎 「あ、あ、うん、 うん。」 動揺している。
 ヒカル 「春子姉さんが、契約権MONOカンパニーに譲るって。」
 四郎 「ホントに?」 うなずくヒカル。
 サトル 「よかったー。」
 四郎 「よかったねっ。」 一同目を見合せる。
 春子 「いろいろ御迷惑をおかけしました。」
 四郎 「いやァ、あっ、じゃあ300万円は返さなくていいんですか?」
 春子 「もちろん。」
 四郎 「よかったねー! よかったねー!」
みんな大喜び。満面の笑顔のサトル。
 ヒカル 「四郎さん、私もう1回高校に行って、水泳やる。」
 四郎 「がんばって!」 満面の笑顔のヒカル、うなずきながら
 ヒカル 「ホントにありがとう!」 四郎、うなずく。
 春子 「それじゃあみなさん、失礼します。 ヒカル、行こう。」 ヒカルと3姉妹は仲良く歩いていく。
 天童 「ヒカルちゃん、がんばってね。」
 四郎 「がんばって。」
 天童 「お姉さん達、合コンしようね、今度 合コン。 聞いてる!ちゃん と?!」
4人の後ろ姿を見送りながら
 小春 「ヒカルちゃん、ばんざい!」
 麻人 「ばんざい!」
 鮫島 「ばんざい!」
 サトル 「ばんざい!」
 小春 「ばんざい!」
 麻人 「ばんざい!」
四郎と天童の会話
 天童 「よー、お前今回ちょっとおいしいんじゃないかー?!」
 四郎 「だって仕方ないじゃんかよ、今回は俺があんたの事手伝ったんだから。 」
 天童 「バカァ!もうバババババババカァ! もう、エエッー?!」
 四郎 「バカバカ言うなよ!何だよ?」
 天童 「お前まだ気づかないのかよ?」
 四郎 「何を?」
 天童 「この命題はよ、俺がつくったニセモノの命題なの。」 白い封筒を取り出し、放り投げる。
 四郎 「何だよ、それ!」
 天童 「お前、自分の目標を見失っていただろ?誰かにレールを敷いてもらって 、 誰かに目標を決めてもらった方が楽だなんて思っていただろ? あの11週間、命題があって、刺激的でよかったなーって。 だからまた天から命題ふってきたんだよ。これが本当の命題だ。(ポケットから白い封筒を取り出し、読みあげ る。) “甘粕四郎、9月24日 午前11時迄に命題の本当の意味が分からなけれ ば、 即、死亡!”」
 四郎 「ホントだ・・・。」
 天童 「でも、まあ、お前さっきちゃんと言ってたもんな。自分の未来は、自分で 切り開いていくもんだって。自分の命題も、自分でつくっていくもんだっ て。 分かりゃいいんだよ、分かりゃ! ・・・実は俺もよ、お前との11週間があまりにも楽しくてよ。 あの日に帰りたいななんて思ったら、そこんとこ神様に見透かされちまっ てよ、れでバチ当てられて、また来た。」
 四郎 「なんだ、そうだったんだ・・・。」
 天童 「じゃ、俺もそろそろ行くかな。」
 四郎 「また天国帰るんだ・・・。」
 天童 「もう飽き飽きなんだよ、お前の貧乏ヅラはよ!」
 四郎 「何だ、それ?! じゃあな、俺にも最後一言言わせろよ。」
 天童 「何だよ?」
 四郎 「俺、お前の事な・・・けっこう好きだったぜ。」
 天童 「てめェこんちくしょう!また俺のセリフ取りやがって!」
 四郎 「俺さァ、この半年ずーっと考えてた。もし、俺のオヤジが生きてたら、 アンタみたいな奴なんじゃないかなーって・・・。」
 天童 「ばかやろう!お前、人をトシみたいに言うなよ。」
 四郎 「でもホントにいろいろ教わった。(頭を下げて)ありがとう、天童。」
 天童 「やめろよ、そういうの!(フコフコ言いながら、四郎に抱きつき) じゃあな、四郎!」
 四郎 「何だよ、泣くなって天童。(しみじみとする四郎)」
 天童 (四郎からバッと離れて)「ウソたい!ハハハーハ、ヘヘッ、やっぱり 寂しいんだろ? え? ヒヒヒ」
 四郎 「バカッ!悔しか!もうたまらん! もう、バカ!」
 天童 「まあまあ元気だせよ。どうせまた来るかもしれないしよ。」
 四郎 (まじめな表情になり) 「もうニ度と戻ってくんな。」
 天童 「え?!」
 四郎 「だってよ、あんたが帰ってくるって事は、また俺がダメになってるって 証拠 じゃないかよ。」
 天童 (にっこりうなずいて) 「お前!」
 四郎 「じゃあな。」
 天童 「ああ、がんばれよ。」
 四郎 「うん。」
 天童 「歩き続けろよ。つまずいてもまた立ち上がって歩きだせゃいいんだから 。 お前はよ、とにかく自分の足で歩け。」
 四郎 「分かった。」
 天童 「クッ!! かっこよかァ!! やっぱメモしとこ、あとで。」 天童がパンパンと手を叩いて
 天童 「はい、みなさん。」
その声に振り向くサトル、小春、麻人、鮫島。
 天童 「この手を見てください!(右手を広げてかざす。) ピカッと光ったら、記憶が消えます。ハイ!! (突然、天童の手がパーッと光る。)」   まぶしがる4人、そして四郎。
まぶしがる4人、そして四郎。  
※ここでエンディングロールが流れ始める。   エンディング曲♪♪     「 完 」

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