8月6日 ロヴァニエミ
この日はヘルシンキから約700km北にあるロヴァニエミへと向かいました。
ここは北極圏からわずか8kmの距離にあり、「北極圏の玄関口」として知られています。
町は、「花瓶から都市設計まで」手がけるフィンランドを代表するデザイナー、アルヴァ・アールトによって設計されました。
人口は35000人ほどで、数千〜数百人という町の多い北極圏にあって大都会と呼べるでしょう。


アルクティウムという施設では、北極圏に住む人々(北欧に限らず)の生活や文化を紹介しています。入り口からまっすぐに北へと向かって細長い廊下が延び、1000枚のガラスが天井に使われ光が差し込んできます。
ここに限った事ではないのですが、北欧の人は建築デザインにおける光の取り入れ方、それに伴うガラスの使い方が際立って上手です。より多くの自然光を取り入れる造り、それでいて闇雲に何でもガラス張りを強調するのではなくて、構造体と調和した、まさに北欧デザインを象徴する「無駄のないデザイン」なのです。
長い冬の間、太陽の光に恵まれない地理が、憧れとなって必然的にこのような形を生んだのでしょう。
あともう1つ言うならここらへんって博物館とかに展示してある人形の造りがやたらリアルで妙にコワイです・・・


上は町の北の外れから撮った写真。ここから先はもう北極圏です。

明日はノルウェ−に入ります。(←「世界の車窓から」風に)

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