1JZ-GTE(ツインターボ)のクーリングシステムは油圧駆動のファンです。これは静粛性と、各センサーの状況に応じて回転数を無段階に調整できる点で優れています。
しかしその分構造が複雑です。まずエンジンの回転でハイドロリックベーンポンプを駆動してリザーバータンクからエンジンファンフルードを吸い上げます。そしてその油圧をハイドロリックギアモーターに送り、ここでファンを駆動させます。その後、エンジンファンフルードクーラー(ラジエーターのアッパータンク部分に出入りする2つの配管がそうです。ちなみに容量35cc・放熱量1,050Kcal/hだそうです)を通り、リザーバータンクに戻ります。だから配管のジョイントでフルード漏れの心配があります。
あと困った問題は…ウォーターポンプとハイドロリックベーンポンプが一体になっている点です。ですからポンプの修理の場合、金額が高い…
とりあえず今回もディーラーにお任せすることにしました。今回もネッツ店です。 |
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矢印の指すところが「ハイドロリックモーター プレッシャーホース」です。品番不明ですが、見積書には7,455円と記されています。
このホースはゴムホースをアルミパイプにカシメてとめられています。このカシメ部分がもれの原因になるケースが多いようです。 |
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フルード漏れを起こし、ファンによってまんべんなく散ってます。管理人は、自宅の駐車場に止めていた時に、不自然な油のシミに気づいてあわてました。 |
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ボンネットフードインシュレーターにもシミが… |
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どうやら犯人は電子制御油圧クーリングファンのようです。
もしポンプだったら、もれなくウォーターポンプも交換です。しかし今回はその手前にある、プレッシャーホースからの漏れでした… |
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フルードはパワーステリアリング用のでOKです。
だましだまし乗るのは怖いので、とりあえず補充して全開走行を避けました。そして修理するまで走行を控えました。 |
とりあえず全開走行は無理なので、いつものディーラーで交換しました。
交換箇所は以下のとおりです。なお作業時間は1時間程度で終わります。
まあ、軽微な程度でよかったですけど…
- ハイドロリックモーター プレッシャーホース(7,455円)
- プレッシャーホース ユニオンボルト(305円)
- プレッシャーホースガスケットNo1(158円*2個)
- プレッシャーフィードチューブ ユニオンボルト(336円)
- 技術料(8,400円)
- 合計16,000円
帰りに整備の人から「次はパワステのラインだね。交換なら部品代だけで片手かな?」とお見送りのお言葉を頂戴しました(笑)確かにリザーバータンクのフルードも減り気味なような気がします。このクルマにはまだまだお金かかりそうです…(05.09.29) |