ZERO CITY -AQI-
2001.10.6
名古屋センチュリーホール
<
曲 目> |
私にとっては第2戦目となる名古屋。
関西からは比較的行き易い場所だということを、前回HALで実感してから
病みつきになりそうな予感。
この日は、ビュー友のごま嬢と桃嬢、そして桃嬢のお友達の神戸娘とご一緒させてもらいました。
お昼は櫃まぶしをいただき、喋りに喋って会場入り。
早々と、前回神戸で諦めたグッズを購入。
あたりはコスプレの海。みんな黒〜青系だ(笑)。軍服の人もいる。
私は"ふぇみにん"な紺のノースリーブとロングスカート。
実は、電車に乗るのに急ぐあまり、これだけ走ったら死んでまう!ってほどにダッシュ、
そして、折角買った上着を自転車の前籠に忘れていたというドジ野郎です(爆)。
しかし、不思議と寒くない。きっと興奮してるんでしょう。
何がすごいって、この日のびゅーほど入り込んでいたびゅーを私は知りません。
このすばらしいクオリティ。
無我夢中でやったらすごいコンサートになっちゃった!
って感じのすごい出来栄えでした。
神戸から数日──、こんなに作りこんでくるとは……。恐るべしびゅーちー。
まさにライブの鬼と言えるでしょう。
龍神宿る──。
神様が人知を超えた力がびゅーに乗り移ったかのような神がかり的なライブでした。
開演前の音楽に混じって、風の音が聞える。
始まる前からすでに演出が始まっている。
神戸では気付かなかったけど、音楽に混じって少しずつ風の音が高まってくる。
心憎いばかりの演出です。
── 風の音に心がはやる。
どん帳が大きく揺れ始めた。と思ったら中央が開いて老人(司祭?)登場。
首の振り、手の使い方……これがスタッフによる演技だなんて。
この日気付いたことだけど、老人には長く白い尻尾が生えている……
老人がどん帳の中へ消えると同時に、下手から現われたのは──
おお! 生・佐々木フランチェスコ!(笑)
オープニングのメンバーの衣装に合わせた青いショート丈のスーツ。もちろん髪は金髪。
かっこええ(笑)。
彼のセリフの出だしが好きなんです。「時は未来──」
ナレーションの冒頭部分を生で語った後、どん帳を指し示すと
そこには緑色の照明で「AQI」の文字が浮かび上がる。
ここからは録音によるナレーションに切り替わる。
ダンス戦争後のZERO CITY。平和を謳歌するこの自由都市に
再び襲い掛かろうとする新たな危機。それは──
予言者「サウス・ハルヲ」によってもたらされた恐るべき予言であった。
ここで、どん帳には黄色いハート型の照明がともり、
サウス・ハルヲの予言が流れる。
そして、再びもとの照明のもどってナレーションが続けられる。
やがて静かにどん帳が上げられ、
ドラゴンスレイヤーズによるオープニングインストゥルメンタルが流れる。
薄めの緑そして紫の照明。
ドラムスケニーにスポットが当たっていて、
そこで繰り出される彼の力のこもったドラムに感動!
金ちゃんはガムランのような、不思議なパーカッションを演奏している。
そして、ベースはギターではなくコントラバス(?)を演奏。
音作りにもすごいこだわりがある。
ところどころに入る甲高い叫びに似た効果音は、耳障りではあるのだけど、
不思議な雰囲気をかもし出していて聴けば聴くほどに引き込まれていく。
遠くでスキャットのように漂うびゅーの声が聞えたと思ったら、
ステージ上段に仮面のオブジェとともにせりあがってくる人影。
両脇はマリーザとコータロー。
その中央に椅子に腰掛けたびゅーちー!
神戸と違って薄めのサングラス。
ひとしきり階段で歌って(たと思う…)から階下へ降りていく。
その表情は引き締まっていて、不安の海を掻き分けていくようなポーズに1曲目からクラクラ。
そしてその階段の下り方がまたたまらない(笑)。
オープニングといえば、たいてい明るい曲で
「みんなよく来たな〜!」という高らかな叫びとともに現われるのが常。
なので今回の出は新鮮です。
神戸では私自身がそれに慣れてなくて、少〜し物足りない気がしたのですが、
この名古屋へ来てノースそれが「シビレ」に変わった〜(爆)。
──
サビ部分高音域の声の伸びに切ない気持ちが掻き立てられる。
いやぁ、プロに向って言うことじゃないかも知れないけど、
歌がますます……上手くなってる!(笑)
実は、私はライブ中もあまり、びゅーの一挙手一投足をチェックしないヤツなんですが、
──というのも自分が踊ることに夢中になるタイプなので、
ほとんどダンサーを見ていることが多かったりする。もしくは何も見ていない(爆)。
ただ場の雰囲気に陶酔してるという……。
でも、今回は双眼鏡も駆使してじっくり拝見したのです。
結果、トラウマの1コーラスだけで、ゾクゾクきてしまいました(笑)。
注目の3曲目。ご本人によりファンサイトで歌詞が公開された
Rain Song 。
この曲にヤラレたファン多し。
哀愁と力強さのあるメロディ。切なくそして力強いびゅーの歌唱がたまりません。
最近のびゅーの声は絶好調じゃないでしょうか。
ダンスも渋くて、膝をつき、上半身を大きく揺らす動きが切ない感情を掻き立てる。
ああ、たまらん…(笑)。
曲後半でびゅー自らも膝をつき歌う。
《おお!かっこええ! 》
どうやらいろんな方の感想を読んでいると、ほかでは膝まではついていなかったらしい(爆)。
膝つきびゅーは本当にツボでございました〜。
MCは、「みゃーー」から始まった!(笑)。
HALでよほどお気に召したのですね。
「名古屋のみなさん、みゃーみゃーみゃーみゃーがんばってくださいーー!」
ってもうもうもう最高です。
つづけて、神戸同様「カール・ビューチー・テツ
でーーーーーす!!」
どうやら第一声は各地これで統一しているようです。
MCはかなりハイテンション。さっそくご当地ネタに突入し、
「今日は名古屋らしい、濃い味のライブを……味噌カツなライブをいたしましょう。」
で大きな拍手が。
びゅーちーはイベンターの方にでも連れて行ってもらったんでしょうが、
「にぎりまぶし」なるものを食されたそうで、これが名古屋の新しい名物なんっだとか。
びゅー:「名古屋の方覚えといてくださいね(爆)。」
《あれ〜、あべこべ〜(笑)。》
なんでも、おにぎりの中に鰻が入っているものらしい。
なんとかの西川というお店だとか。フンフン……と聞き入る客に
「あれ〜、地元のクセに知らないの〜」
なんて挑戦的ご発言をされておりました。
びゅー:
「今日は今までの石井とはちょっと違ったイメージにしております。
最初の3曲を聞いて、『(もちろん女口調)あ〜ら、石井さんってナイスミドルじゃないの〜(笑)』
と思われた方もたくさんいらっしゃるでしょう。
ということで、本日は『あだると』で『せくしー』な石井でお届けするメニューでございます。」
その言い方、じぇんじぇん、『アダルト』でも『セクシィ』でもない…(笑)。
注意を引いた言葉は、
「ここがわたくしの仕事場でございます。」
というご発言。
『仕事場』というライブではあまり使わない言葉に、ハッとしたのです。
この日のライブの行方を暗示するかのような決意に満ちたお言葉ではありませんか。
そして、恒例の客席いじり。
一階、正面、端、二階と煽って行って次の話題に以降としたとき、
上の方から口々に叫ぶ声が聞える。
「え?」
とびゅーが聞き耳たてると、それは3階席からのラブコールでございました〜(笑)
「ああ、3階ね。…大丈夫ですか〜なんだかポツンと……(笑)
忘れてたわけじゃないですよ。今日は3階席のために作ったメニューですから。」
と、ここまで一気にまくしたて、ひとこと。
「わたくし汗だくでございます……」(笑)。
そしてメンバー紹介。
テラシーさんがお尻突き出し系のポーズがプリティ。
びゅーは、ハルミ嬢を紹介するときとき、なぜか、「M」の発音をされようとした。
《マチコって言おうとしたの〜?》
すかさず私の前後からも突っ込みの囁きが入る。
柔和な笑顔の金ちゃんはさすがに人気者。ちょっと長めの髪型が結構気に入っています。
今回ゲスト出演の佐々木さんは一日でギャラが500万だとか(笑)。
ここで、びゅー原作 ZERO CITY
を舞台にした「遥かなる国境」コミック誌発売
(この日10月6日の発売)
のプロモーショントークも飛び出しておりました。
そして、D-DREAMの話も。ゲストがすごいらしい!
びゅー:「言いたいなぁ〜〜、でも言わないんダ(笑)。」
子供みたいな言い方がカワイイ。
なんだか最近口が堅くなった?(笑)
びゅー:「それじゃ今日もよろしくお願い申し上げましょう〜!」
会場の拍手に、──
びゅー:「ありがとう!ありがとう!どうもありがとう!そしてありがとう!──(爆)」
薄っぺらな「ありがとう」が最高……(笑)
いつものトークの冴えに輪を掛けて、舌好調じゃないっすか〜?
神戸のときのMCもすごく楽しかったけど、どこか緊張もしているような、
余裕がないところで突っ走っていた気がしたんですが、
今日はいつものスモーキートークがスパスパ決まって小気味イイ。
上げたり落したり思いのままって感じで、
こういうノリノリびゅーを見ていると本当に嬉しくなる。
大阪に来ると今度は思い通りに喋らせてもらえず
四苦八苦するところが面白かったりするんだけど…。
さて、MCも本題に入っていく。
(まだ本題はこれからなの〜、今日は長かったのかな)
びゅー:
「さて、みなさま。この頃大変な世の中になってきましたね。本当に世の中どうなってしまうんでしょう。
── にくこっぷん!(爆)。」
肉骨粉!?
うおおおっっっ!そう来たかぁ〜!
(唇を思いっきり破裂させたその発音が最高〜)
びゅー:
「でも、『にくこっぷん』というと、なんとなく…『こけこっこー』というか、『こっぺぱん』というか……
何となく怖い響きしないですねー(爆)。」
さすがは言葉の魔術師(笑)。
次々と繰り出される<ツマル音>と<破裂音>のオンパレード!
話題は、定番のペット話へ──。
びゅーん家の、アート君、40キロにもなってしまって、マンションで飼えなくなったらしい。
それで親戚の家に預けることになったそうな……。
最初から分かってはいなかったのか…な?
ちょっと語尾を濁し気味の話し方に心の動きを感じる。
びゅー:
「しかし、散歩に連れて行くのが大変ですよ。どこでもやるでしょ(笑)。
○ンコを取ろうとしてるとき、後ろから『石井さん』なんて声掛けられてごらんなさい。
スターとしては…(爆)
どう振り向いたらいいのか、
この手をどうやって始末したらいいのか、……
(手を覗き込んで) かりんとう…かな?って(爆)。」
しぇーーー、それはスターの言うことじゃございません〜(笑)。
てことで、○○飼ってる人〜?と、手を上げさせてては落としまくるというところへ。
笑えたのは、
びゅー:「小鳥飼ってる人〜?
インコだか○ンコだか……(笑)」
ペット話といっても、どうしてもそっちネタにもって行きたいようです。
びゅー:「ビービービービー鳴くんだこれが。すぐ死んじゃうしね……」
《それはハムスターのときに言うことでは…?》
案の定会場からは、15年生きるよ。という突っ込みが入ってました。
びゅー:
「じゃあ、ハムスター飼ってる人〜?
── ○ソ、ポロポロポロポロするんだこれが。
(苦笑しつつ、再び)すぐ死んじゃうし……やっぱりハムちゃんて名前つけるんですか?
ハムスターだからハムちゃん。アッハッハ……」
そして、ハムちゃん!と呼んでは蹴っ飛ばすという、
ホント動物愛護団体から苦情がきそうな展開です(笑)。
ここからは「どうぞみなさんお座りください」
<ショー>の部分を見て欲しい。
ということで、びゅーちーがとても気に入っているという「天使の標的」。
アートヌードでこの曲での指ワザにすっかりヤラレタ私だけど……、
本当にこの曲、好きよね、テッペイちゃん。
<念仏系>が好きみたいな気がする……(笑)。
イントロが流れたときだったか、歌いながらだったか片手でボタンを外していく。
《おおーー。》
こんなことに盛り上がってる私の心理って……(爆)。
金ちゃんのソプラノサックスソロが切なく響いて、
イントロが始まるのに合わせて照明が明るくなる。
セットの下半分がパープル、上半分が水色。
さらに上から数本のスポットが差し込み本当に美しい。
青と紫──。もしくは緑と紫。
それが今回のツアーの照明の基本色のようです。
暖色系より寒色系の照明が好きで、なおかつ淡色より2色3色の組み合わせが好きなので
今回の照明は本当に気に入っている。
この曲のツボは、
♪生き方の先に〜♪
のところで、指をピンと弾いた仕草が……
なんというか彼の繊細さを物語っているような気がしたことでしょうか。
(これも双眼鏡を使ったからチェックできたこと…笑)
その前の、
♪深い傷はのこる。♪
で胸の前で手刀で斜めに傷を入れる動作に壊れた方も……
金ちゃんはサビ部分でのコーラスも担当されてました。
曲の終わりでゆっくりと階段を上がっていくびゅー。
一番上にたどり着いて静止。
音楽に合わせて首を左右に振ってのキメポーズ。
さり気なくかっちょいい(笑)。
暗転──。
再び老人登場。ステージにはスタッフによって鳥かごのようなものが運ばれる。
機械仕掛けのような老人の動きが何とも言えない雰囲気を出している。
手にもった杖には、密教のような渦巻きとも炎ともとれる模様が彫刻されている。
やがて、籠の中に閉じ込められたマリーザがおびえた表情でゆっくりと身体を起こしてゆく。
神戸でマリーザと遭遇し彼女から直接話を聞いたファンによると、
この歌は平和を呼びかけるとても大きな意味があるものらしい。
私にはマリーザ自身がZEROの人々が忘れてしまった心を表しているような気がした…。
下手より佐々木氏登場。
階段の上ではびゅーが静かににスタンバイしている。
今回のライブは暗転で立ち居地につくことが多い。
光が当たってないところでスタンバってる一瞬の姿がなんともイイんよね。
暗くてよくは見えないんだけど……歌う前の緊張感と演じている姿でないものが一瞬垣間見えて、
ドキドキしたりワクワクしたり……
佐々木フランチェスコ氏の生ナレーションにより、サウス・ハルヲの登場が告げられる。
黒いつばの帽子を被り、手を大きく広げて登場したびゅー。
身体を半身にして階段を下りてくる。
さっと帽子を取ると演説台についた。
やはり第一声は、「サウス・ハルオでぇぇぇぇございます(笑)」
スケベラッキョ将軍が夢枕に立ってサウスに語った内容とは、──
話し出すびゅーちー。口(くち)エコーが更にパワーアップされている(笑)。
セリフ全部に自分でエコーをおかけになので、場内大爆笑。
ここの笑いは劇のシリアスさをうまく緩和していると思う。
そして、群集の野次に対しての、怒りをこらえた彼のパフォーマンス。
「待ちなさい!」
のセリフの前のタメがこれまたパワーアップ!
神戸では下手に向ってやってたけど、名古屋では上手になっていた。
発作のようにブルブル震えるパフォーマンスにまたまた大受け。
セリフの間、声の抑揚に磨きがかかって、
神戸で感じた真剣すぎて気恥ずかしいような感じはない。
セリフも自然に私の中に入ってくる。
利己主義に陥った人々に警告を発するが言葉が、現実の事件と重なって心に響く。
《歌の前にそんなに大きな声を出しても大丈夫なんだろうか。》
と心配するほどの力の入りよう。
しかしだからといってそれが過剰な力ではない。
私のツボは、「原点に返れということだ」のセリフを言うときのびゅー。
特に「ことだ」の辺りがイイ(笑)。マニアックなんだけど、声の出がとてもカッコいい。
自分の近視眼的な利益しか考えられなくなってしまったZEROの人々。
もちろんそれはそのまま今のわたし達にあてはまる。
切々と訴えるサウスの言葉は、怒りよりも悲しみがこもっていて、
不覚にも私は涙ぐんでしまった……。
また、ここで流れる音楽がいい……。
(後に分かったところによれば、「古都」というタイトル)
なぜかここでの私の気持ちは、HALでマリーザの踊りを見たときと同じ、
切ない気持ちになっておりました。
曲調も似ているのかも知れない……。
言葉を尽くして訴えるも、結局人々の理解を得られず、
たった一人演説台に取り残されるサウス。
がっくりと、下手にうづくまる。
そこへ階段の上から佐々木フランチェスコ登場。
佐々木氏:
「いつのまにか彼の演説台の周りには誰もいなくなっていた。
降りしきる秋の雨が冷たく彼を濡らすのであった……。」
サウス・ハルヲはゼロ警察によって逮捕され、投獄された。
やがてそこを脱走し指名手配となったという──。
神戸ではナレーションが聞き取れなかったので生ナレーションはありがたかった。
劇の余韻が残る中、照明が灯り、
いつのまにか演説台が取り払われたステージの中央にびゅーが立つ。
この日の「Far Away」……、入ってました。
切々と歌い上げる歌詞の一つ一つが心に響いてくる。
劇であれほど大きな声を出してるというのに声の消耗を一向に感じない。
伸びやかな張りのある声。
そして、びゅーちーからなんとも言えない「気」のようなものが漂ってくる。
歌の世界への入り込み方がすごくて、息を飲むように見守っていた。
やがて、♪FAR AWAY〜♪
のリフレインを美しい背中で歌って、退場。
次は、シリアスな展開になったところで、ほっと一息。コータローのコーナー。
よくもアレだけの動きを間違えずにできるもんです。
あれだけ間違える人が…(爆)。
バナナの皮を使ったパフォーマンス。
かっこつけようとキメポーズしようとしたら照明が消える演出、などなど。
音楽に合わせて小気味いい動きに拍手喝采。
変わってびゅーちーが上手より板につく。
いよいよ……(笑)。
多くのファンをため息と陶酔の渦に巻き込んだ「AFFECTION」でございます。
黒い衣装で登場したびゅー。もちろんサングラスはなし。
歌が始まると、上段にマリーザが現われそこに置かれたソファーにゆったりと座る。
深く切れ込んだスリットから見える白い肢体。艶かしい動き。かっちょ良すぎる!(笑)。
すぐに立ち上がっての踊りに入る。
私は何度もする空手の手刀を切るようなポーズが気に入っている。
双眼鏡で、びゅーを見、マリーザを見、忙しい……(笑)。
やがて、艶かしく階段を下りてくるマリーザ。
女に生まれたからには、いっぺんこんなんやってみたいもんだ(笑)。
途中躍り場のところで一躍り。またあの手刀切るようなポーズをする。
足は猫足(笑)。かっちょいい。
踊り場を過ぎると、ひとつ視野の中に二人が入ってくる。
びゅーが右下。マリーザが左上。
このアングルがむちゃむちゃ良かった。このままビデオ撮りたいくらいでした。
背後から忍び寄る美女。
マリーザがびゅーに近づいてくるあたり、ドキドキするのよね〜。
一瞬横に並んだマリーザは、びゅーの前を通り、反対側でポーズを決めて再び階段を上がっていく。
するとなぜかホッとする……(笑)。
後で聞くと、初日ではマリーザは下まで降りてこなかったらしい。
マリーザが去ると、びゅーに集中する(笑)。
サビ部分、少し苦しそうにそして切ない表情で歌うびゅーにこちらの表情もつられてくる(笑)。
Wo〜Wo〜のリフレインは声の伸びが素晴らしく、息もできないほどのカッコよさ。
曲が終っても、隣のセサミさまと一緒に、「かっこええ〜!」と、思わずため息をついた……(笑)
そして、立つかどうか迷ってしまう「浪漫飛行」。
名古屋では最初、立ち上がる気配がなかったので、
《座っとくんやな〜》と、腰を落ち着けていたら、やがて前がソワソワと立ち上がった。
そこで慌てて立ち上がる。
歌いだしてしばらくして、びゅーは上手後ろを何回か振り返って合図を送っている。
《おや?》
でも誰に何の合図をしているのかが分からない。
握った左手を上向きにパっと開く動作を何回かされておりました。
すぐに照明が明るくなったので、これか!と思ったものの、
これはサビ部分が明るくなるという予定通りのことのようで、
結局合図の意味は分からずじまい。
佐々木氏登場。
ここからいよいよ二人芝居のコーナー。
佐々木氏が、サウス・ハルヲのその後を語り始める──。
結局、ZERO CITYを抜け出し、指名手配となったサウスは、
弟子、ノースアイランド・サブローとともに逃亡の途中だった。
二人はZERO CITYからおよそ○○キロのDeth Desert(死の砂漠)を彷徨っていた──。
翼の生えた雫のオブジェを背負ったふたりが登場。雫には「ROMANCE」の文字。
その横にある更に小さい字は双眼鏡を使っても読めなかったけど、
後でチョビさまに聞くところによると、「Wonderful
human life」だったらしい。
ということはやっぱり涙クンなんだ…。
この劇はレポにし難い(笑)。言葉にしても面白さは伝わらなさそうで…。
自分を助けたことなじるサウス。
言い返すノース。
「先生の予言はあたり過ぎる。もっとどうでもいいことを予言しとけば良かったんだ、
例えば天気予報とか……」
もちろん声は打ち込みのボソボソ声。
ここでサウスが尿意をもよおして、喧嘩一時中断。
ノースもそれに続く。
サウスが階段を駆け上がって、用を足すと、
「じょーーーーー!!」
というすごい効果音(笑)
サウス、横目で見つつノースの大きさに驚嘆する。
そして、両手でその大きさを「これくらい……」と確かめている(笑)。
ノース、大きくジャンプして飛沫を振り払う(笑)。
ダンサーの意地をかけてのこのジャンプ!(笑)さらにスケールアップしていて大受けでした。
サウスはノースに、「殴ったろ?」を繰り返す。
脱出のドタバタに紛れて自分を殴ったに違いないというのだ。
言い合いは続く──
サウス:やったろ?
ノース:やってません。
サウス:やったろ?
ノース:やってませんてば!
サウス:否やった!
ノース:やってません!
サウス:やってません!!
ノース:やりました
くぅぅぅ引っかかった〜!
とばかりに喜ぶサウス。その大袈裟な身振りに会場バカ受け〜。
セリフのボソボソ感と身振りのイキイキ感が妙にチグハグで
ひねりのある絶妙の笑いを生み出している。
この劇ではまたまたびゅーらー流行語が生み出される予感。
「証拠みっけ」
「ウソだもんね」
などなど……。
次第に訳の分からないことを口にするサウスに弟子のノースも戸惑い気味。
不遇の運命を味わいオカシクなちゃったのか……。
「ウソだもんね」
は、サウスが苦しい表情でうづくまり、ノースが心配して駆け寄ったときに飛び出した。
両方の人差し指を自分の口元に指して小首をかしげて
(笑)──
ようやく正気を取り戻したサウスは弟子のノース相手に牧師の説教めいたことを話し出す。
神の啓示を広めるためにまた一からやりなおす決意を固めるが……
再び、元の話題を蒸し返す。
「ところで、本当は殴ったでしょ?」
「まだ言ってるよ……」
二人はとぼとぼと、死の砂漠を歩き始めた。ROMANCE涙クンを背負って……。
そこへ現われた佐々木氏が、再びナレーション。
「人生とは重い荷物を背負って歩きつづける旅なのかも知れない……。」
《ん〜〜、もしかして、本当は、すごく深い?》
そして、サウス・ハルヲの予言から1年が過ぎたが、
核爆弾投下の予言はまだ現実のものとはなっていないという……。
もしかしたら、予言そのものがZEROの人々への戒めだったのかも知れない──。
というところでナレーションを結んでいた。
(ここは神戸で聞き取れなかったところ)。
インストゥルメンタルが流れ、佐々木氏はそのままハルミ嬢とともにダンスをしている!
すごい!こりゃホントにゲストとは言えない活躍ぶりだ〜。
そして、そのまま低い姿勢から這い上がるようにして
「ディスコ〜〜〜キ〜〜ング!!」
と曲紹介!
《いやいや、もうほんとに佐々木さんにはシビレます:笑》
ここから、ディスコタイムの幕開けダ〜。
1曲目はもちろんその「DISCO KING」
そして、「Boogie Deep In Love」
ここへ来ても声は絶好調。
そしてディコラティブ唱法はますますの冴えを見せる。
♪ブギベィベーラブほらブギラブ〜♪
というところで、ダンサーと一緒に踊るびゅーに注目。
(って、いつもはほとんどびゅーを見てないの)
まったく同じ躍りというわけでなく、
大まかな動きだけ合わせて肩で踊るびゅーがさり気なくカッコいい。
ギターソロの応酬でメンバーも大いに盛り上がっている。
最後は竹田さんのベースで締める
そして、「OH MY AHGEL」でさらにヒートアップしていく。
この曲になるとノリがタテに変わる。もちろん私も……(笑)
「OH MY ANGEL〜!!」と叫ぶところ、びゅーちーは遠吠え状態で歌っておられました〜。
究めつけは、こってりしたビートの「我意」。
これまたすごいパワフル。シャウトの仕方がハンパじゃない。
いつもこんなにすごかったっけ?
何かわからないけど、別の力が彼を動かしているようにも思えるほどの力のこもった歌唱です。
暗転──。
MC。
さすがに息が切れている(笑)。
ハァ〜〜と息を整えて話し始めた。(大体こんな内容でした)
米米解散から5年。やっと自分のシステムが出来てきた。
やっぱり5年くらいかかるんですね。
僕のコンサートの場合はセットもすごいし、スタッフの力がないとできないんです。
本当スタッフには感謝してます。
そして僕には僕の世界をちゃんと分かってくれるファンの方たちがいてくれるんで、本当幸せです。
人の絆ってことを最近考えるんです。
最初米米やろうとしたとき、やっぱり両親とか親戚中に反対されてね。
…そんな中で一人だけ、
「まだ若いんだからやってみろよ」
って肩を押してくれた叔父さんがいたんです。
そのおじさんがこの間亡くなりまして、俺久々にワンワン泣いたんです。
それはただ<悲しい>ていうよりは感動して泣いたんですね。
そのおじさんの死に方はね、ポジティブっていうかとても感動的だったんです。
親戚一同集まってたんですけど、みんな外に出してて、娘さんも外に出してしまって、
最後は10年前に分かれた奥さんだけを病室の中へ入れて、
3日間くらい一緒に過ごして死んで行ったんです…
その奥さんに話した最後の言葉がまた泣けるんですよ…
そのおじさんは奥さんに、
『待ってるよ』
って言ったらしいんです。
これがねぇ、粋だし、かっこいいし、いいなぁって思って……
男と女っていつまでたっても他人なんだけど、そこまでいったら肉親というか、
そう言う風になれるんですね。
人間て信じていいんだって思って、そのことを教えてくれたおじさんのことを誇りに思うんです。
その夜、必死になって作った曲がこれから歌う曲なんですけど、……
これが出せたってことだけで嬉しいですね。売れるとかそんなことよりね……。
みんなも大切な人を無くしたり、別れがあったりいろいろあると思うんです。
そんなときこの曲をそれぞれの思いで聴いてくれたらなぁと思います。
それでは聞いてください──。
「遠くへ…」
びゅーちーに敬意を表して、双眼鏡なしで観賞したため、表情、仕草は覚えてません。
ただ、声が本当に素晴らしく、高音域の伸びやかな声。
あのダンスナンバーの後でなぜこんなに歌えるの!というくらいの素晴らしい……。
とくに最後のリフレインに涙が込み上げてくる。
この感動は何なんだろう。
すごすぎる、この歌唱……。
気持ちの入り方が半端じゃない。
もしかして、……今日はすごいかも……。
歌い終わって、一礼。
客席から沸き起こる拍手の大きさ温かさにいかにみんなが感動しているかが分かる。
そして袖に入るときに、歩きながら一言──
「サンキュー」。
これにはビックリ……。
進行上ここで「サンキュー」は絶対ないだろうに、
照れを隠すような、はたまた胸に迫るものをそっと取り払うようにも見えた。
そして、ちょっと鼻をすするような動作をして退場していった。
本当に鳥肌ものでした。
感動に揺さぶられて、踊ったのとはまた違う疲労感が……。
会場からは再び、感動に打ち震える拍手が沸き起こる。
あっという間にそれは大きな手拍子になっていく。
それだけでもいかに客席が感動しているかを物語っているようです。
やがて、手拍子は二大勢力に分れて……
どっちに合わそうかと苦心するわたし達でした(笑)。
やがて、恒例のあの音楽。
エンジェル・ショータイムの幕開けです。
着替えを済ませてできてたびゅーちー。
椅子に腰掛けたところでイントロが流れる。
金ちゃんのフルートが美しい……。
多くの聴衆を虜にしてきた名曲「追いかけて」。
しきりに上半身を揺らして思いを込めるように歌うびゅーが印象的でした。
私は見逃したけど、拳で自分の太股を叩く仕草に連れのごま嬢がヤラレたようです。
一番キュンとくるのは、ブレイクしたところでのびゅーの独壇場。
♪それでもふたりは〜〜♪
で、びゅーの声だけが会場に響き渡るところ。
あまりに素晴らしい声なので思わず拍手したくなるのをグっとこらえる(笑)。
そして、その後の静かな語りかけるように歌うところ。
このあたり息づまるような張り詰めた空気が漂って、苦しいほどに感動する(笑)。
もうダメや〜とため息を付き合っていると、びゅーはさっきまでの熱唱がウソのように(爆)
ゾンビが斜めになったような格好で引っ込んで行ってしまった(苦笑)。
またまた沸き起こるアンコールの嵐。
ダッダッダッダ……とクレッシェンドがついて大きくなって行くのに身震いしそうでした。
ところが、名古屋の特徴なのか、まわりとテンポをあわそうとしていると、
何故かだんだん遅くなっていく(笑)。
どんどん早くなっては、また遅いところから仕切りなおしになる大阪とは反対なのです(笑)。
ステージには佐々木フランチェスコ氏登場!
彼がドラスレメンバーを一人ずつ紹介してはステージへ呼び込んでいく。
メンバーともすっかり打ち解けた風の佐々木さん。
とてもゲストとは思えない(笑)。
うん、立派なメンバーだ。
いよいよ、びゅーの出番がやってきた。
「あるときは、サウス・ハルヲ……」
おっと、そのナレーション、ちょっとタイミングが早いよ(笑)。
だってまだびゅーちー見えてない。
気付いてスピードを緩めるも、やっぱりちょっと早くて、やっと頭が出たところくらいで、
「石井〜〜ビューティーーーー」となった。
おお!どうする石井クン……、
興味を持って観ていたら、それに呼応して手を突き上げ、出てくるびゅー。
ステージに立つもの同士のあうんの呼吸って気がした。
ダカダンというドラムの音が入って曲はもちろん「Shake
Hip」。
びゅーはソファにて熱唱。
そこからだといい眺めなんだろうなぁ。躍りまくる会場を眺めて楽しんでいるのかな。
こっちは「よっしゃ!」と張り切って踊りました。
すぐに曲が「Hip Shake」へ切り替わる。
声の出、睨みの効かせ方、客席の煽り方、──
彼の身体から発散されるオーラが何だか凄い。
もしかして絶好調?
声が本当によく通っている。これは音声さんがいいからなのか、はたまたびゅーが絶好調なのか。
♪恋することでしか救われねぇ〜♪
のあとのマリーザの<ごっつぁんです>の振りが可愛くて好き〜(笑)。
そして、たたみかけるように「ソーゼツ」。
途中、「みゃー」のコール&レスポンスが入り、会場もお祭り騒ぎ状態に突入している。
はやり、びゅーはノリノリだ〜。
すっごい楽しそうに歌い、踊っている。全身を使った踊りに圧倒。
曲の後半でものすごい蹴りを入れていた。……そうか、ドアを蹴破るところの振りかぁ。
間奏のソロでは、コンダ君寝転がって演奏。コータローが盛んにチャチャを入れにかかる。
びゅーの気迫が伝染したのかなぁ。
いつもは、やる気なさそうに踊ってたりするのにこの日は、
客席の踊りに、「アナタ100点!」みたいな風にピースサインを出していた。
びゅーはやっぱりジャンプを外して──
ダンスタイムから必ずと言っていいほど律儀にジャンプを外してくれた〜(笑)。
2度目(3度目?)のジャンプで曲を終らせた。
ここでMCだったか……?
再び、「みゃーー」のコール&レスポンス。
「さすがに上手い! みゃーーの言い方が違う!
まさに<みゃープロ>!」
《みゃープロぉぉぉ〜!?》
そして、次回のD-DREAM
のプロモーショントークがあった。
「もう二度とやりませんから……」
《???》
「オーケストラとやるのは高いんです。もう〜目玉と言わず、
体中の玉という玉が飛び出るくらいに高い…」
《くくくぅ〜〜!(笑)》
どん帳が閉まる。
最後、寝転がってどん帳が閉まるまで手を振るびゅーちー。
会場は興奮が冷めるわけもなく──
拍手拍手の嵐。
しばらく待っていると、どん帳がスルスルと上がった。
階段に勢ぞろいのメンバーたち。
その中に佐々木さんの姿も。
びゅーが降りてくる。
ドラスレのメンバーもそれに続いた。
神戸では確かびゅーだけだったはず。
全員がステージに降り立ち、佐々木フランチェスコただ1人階段に残った〜。
(くぅ〜〜 ニクイねぇ〜)
そして、上手、下手、まん中にゆっくりと礼。
背筋を伸ばして顔を上げ、美しい姿勢で礼をする佐々木さん…いやはやホントに…(笑)。
再び幕。
ちょこっと幕が開いてすぐにびゅーが出てきた。
さて、今日は何の言葉だろう…と思いきや、
「みゃーーーー!」
うほぉ〜〜。びゅー最高!
2回目は、──
ちゃんと「サンキューー!」でした。
幕の中へ入ろうとしたときに起こる不満の声に、一瞬ニヤっと笑ったびゅーが、
「入ろうかな、入るの止めようかな〜」
みたいなポーズで会場を沸かす。
すると今度は、口パクで喋り始めた。
「マイク切られてるもんねー。」って感じ。
なんてぇアットホームなの!
今度は何か口パクで叫んでる。
「はいどうぞ」とびゅーが身振りで会場にレスポンスを求める(笑)。
もちろんみんなで「みゃーーー!!」を叫んだのでした(爆)。
またもや手拍子が沸き起こる。
やはりここでも音楽に合わせての手拍子だ。
佐々木氏のナレーションが終るのを待って再びどん帳UP!
おお!?
コータローが、マリーザが床に腰を下ろしている。
「道はある」?
と思ったら、最後の曲は「浪漫飛行」でした。
間奏で気持ちよさそうに、とても満足そうに
「みんなありがとーーー!」
と叫ぶびゅー。
思い出してもうるうる来てしまう……。
なんともあったかい、ハートフルな浪漫飛行でした。
そうそう、寝転がって手を振ってくれたのはここでだったかも知れない(爆)。
老人の甲高い声でナレーション。
「ZERO CITY
のお話はいかがだったかな〜。ヒーッヒッヒ。
……この後人々は核の恐怖に耐えかねて次々と逃げ出し
とうとう人口ゼロのゼロセティーになってしまったということだ……。
ごきげんよう。さようなら。
コッスップレチンキョ〜!コッスップレチンキョ〜!」
その後に続けて、反省2001でやっていたトッポジージョ風の笑い方(笑)。
もしかしてこのナレーションもびゅーが……。
客電がついても余韻は消えない。
隣のセサミ嬢とただただ「良かったねー」と言い合った。
会場を後にする観客のあちこちから感動の声が上がっていた……。
Thanks to レポートにあたり、お力をお借りしたみなさま。(50音順) ごまさま チャコさま チョビさま その他のみなさま どうもありがとうございました。 |
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