AQI top Live(index)

ZERO CITY -AQI-

2001.11.1 大阪フェスティバルホール

< 曲 目 >

老人登場
ZERO CITY TEAM 〜ナレーション〜
AQIオープニングテーマ

TRAUMA
FOXY
〜危険な恋〜
Rain Song

MC

天使の標的
予感
WHEN YOU ALONE

小芝居

FAR AWAY
SUGER
AFFECTION
KISS IN BLUE
浪漫飛行
あなたに届けたくて

小芝居

ALWAYS
DISCO KING
BOOGIE DEEP IN LOVE
OH MY ANGEL
我意

MC

遠くへ…

<エンジェル・ショータイム>
追いかけて
愛秋

<プレミアム・ショータイム>
Shake Hip! Hip Shake
壮絶夜酒舞家
カーテンコール
生サンキュー

大阪大好き
壮絶夜舞酒家
カーテンコール



1.オープニング

全国を感動の渦に包み込んできた、ZERO CITY -AQI- 。
名残惜しいけれどこれがファイナル。
またここ大阪でファイナルを向かえることができ、感慨ひとしお。
この前日のコンサートも感動的だったようで、その話に前夜から感激し続け、
あちこちの掲示板にレスをし、メールをし、……あっという間に深夜。
というわけで、私の気持ちは見る前からごちそうさま状態になっていました(笑)。

開演前、顔見知りのびゅーらーがぞくぞくと姿を見せる。
それにしても壮麗な国フォのロビーとは大分雰囲気が違う(笑)。
狭いロビーではあちこちで輪が出来て同窓会的雰囲気。
名古屋で会った人、東京で会った人と再び大阪で再会する不思議。
慌しくてゆっくり話す時間がないけど、その出会いがとても楽しい。

会場でびゅー友ピーチ嬢とお喋りしている間に、風が…出てきた(笑)。
いけない……もう始まる雰囲気。
慌てて席へつく。

老人登場。
佐々木さん登場(今日も来てくれたのね〜:嬉)。

ナレーションの後、どん帳がスルスルと上がる。
淡い緑色の照明がほのかに灯っている。
僅かな沈黙。このタメが…またいい。
こういう間合って計算され尽くしているんだろうナ。
そのあと、オベリスクに灯りがともり、「ドゥン、ドゥン、ドゥン、ド、ド、ド……」
と力強いドラムが繰り出される。
この瞬間が大好きだったりする。
このときのケニーさん、かっこいいこと限りなし。

この日はハルミ嬢のまん前の席。
例の叫び声は彼女の声であることをこの眼で確認。
ステッキを持ちまっすぐ前を見据えたハルミ嬢。
声を上げては首を横へ払ってキメていた。
御姉さまカッコよすぎ。

金ちゃんの演奏している楽器、てっきりガムランかと思いきや、
チョビさまより「スチールドラムでは」と教えてもらった。
丸い鍋の中の具を2本の棒でかき回すような格好で演奏している。
妙にこじんまりしていて面白い(笑)
重低音の振動と、耳に障る叫び。これがクセになってしまって……。
もう二度と聞けないであろうこの曲をしっかり堪能。

頭痛がス〜っと消えるような(笑)、開放感があって、「トラウマ」
ダンサーとともにせり上がってきた薄いサングラス姿のびゅーちー、
これ以上ないっていうくらいのキメキメの表情。
ダンサーとやや間を空けて、椅子から立ち上がると、
ステッキを担いだまま肩をいからせ気味、階段を下りてくる。
何度見ても美しいその足運び(爆)。
歌前直前(だったか)、フェスティバルホール名物中央のエプロン部分までやってきて、
腰を落とし客席に挑むような表情。
《およよ〜、か…っこええ……》
3列目の中央やや下手という席のため、しょっぱなから、びゅーの視線が頻繁にやってくる。
ノリノリの客席をキビシイ表情で見回す姿が何とも素敵……。
米米のカールちゃんを思い出させる。
二階へ顔を上げて高音域を伸ばしていたかと思うと、
オ〇ッコをガマンするようなポーズで膝を曲げ沈み込む。
(もうちょっとマシな形容できんのかー:爆)
最近よくなさっているポーズだけど、結構スキ……かも(笑)。
『ささ、早く行って来て〜』って気になる。(ならないか〜:爆)

つづく「FOXY」。
歌いながら、ステッキをさり気なく後ろに捨てる。
早やドラムのキメのところでケニーを振り返って、大きくひとつ拍子を取る。
(いつもやってたかも知れないけど…)
メンバーとのコラボレーションは最高。
すでに身体の一部と化してるんじゃないだろうか。それくらい一体感がある。
曲の終わりでは、ちょっとしたツボが…(笑)。
気持ちが乗ったためだろうか……、
「イェーーーー」を伸ばしながら自分自身も伸び上がり、
声のバイブレーションに合わせて身震いするかのように激しく横揺れ。
『おお〜〜っと、激しい動きです……』 と、実況中継したかった(笑)。

やってきました。「Rain Song」
いつもながら曲の始めの呟きがシブイ。
何て言ってるんだろうなぁ…。
笑わないびゅーの魅力。
笑顔大好き派としても3列目でこれを見せられるとかなりメロメロ(笑)。
そして、例の<オ〇ッコ我慢ポーズ>連発〜 (笑)。
きゅーーっと絞ったようなそのポーズ。
いいわ、いいわ〜切なくて。

もいっこチェックした仕草があったんだけど……思い出したら追記しよう(笑)。
ダンサーが床に沈んでいくアノところ……
昨日はでなかったという膝つき&雨打たれポーズは果たして出るか……(笑)。

1,2回目は膝つきなし。
うち、1回目では、雨が降ってきたことを確かめるように胸元あたりで手をかざす仕草。
2回目はやや大きく2〜3歩踏み出し肩甲骨を寄せるように反って歌っている。
そして3回目……出ました!
今度は大きく踏み出したまま膝をついたびゅー。
《どどどどど〜〜〜〜〜!!》
膝を張って身体を反らして歌うさまが、……
何と言ったらいいんでしょうか。
とにかくイイ!
ここで裾長のスーツがちょっとはだけた具合なんぞ……。イイ!(爆)
至近距離なものだから、目のやりばに……(激爆)
このことをライブ後の打ち上げで話したら壊れた方が約1名(笑)。
ちょっと、ヘ〇タイちっくな集団でした(大爆)。


2.MC

しょっぱなから「大阪大好き〜」
そして、大阪らしく「おおきに〜」の挨拶が飛び出す。
この日は「カールビューチー・テツで〜す」はなかったような……。
さすがに最終日ともなると、お声は枯れている(爆)。
「二階〜」「正面〜!」
という恒例の各座席への煽りでは、「思わず手を上げた前客に対して早速の突っ込み。
びゅー:「あなた方は正面ではありません。正面はPAから後ろを言います。(笑)」
《分かっていても、つい反応してしまうんよね…》
びゅー:「ちゃんと役割分担を踏まえた上で参加していただかないと……(笑)」
再び、二階を煽る。その反応にまだ満足しないびゅー。
もう一度、「一階〜!」とご指名。
声を限りのわたし達の「イェーー」
びゅー:「ほら、人はこれくらいバカになれるもんなんです(爆)。」
だはははは〜〜!
バカといわれて大喜びのわたしたち。

びゅー:
「僕のコンサートはバカになる儀式ですから、……みんなでバカになってもらわないと、
僕だけがバカやったら淋しいじゃないですか。だからみんなもこんな感じで──。」
そこで、お尻を突き出し、後ろからゆっくりと手でなで上げる ポーーーズ!!(大爆)
スーツの裾までまくり上がって、受けまくり〜。
それに気をよくしたのか(爆)──
びゅー:「じゃあ、こんなのは?」
今度は左手をバンザイ。……したかと思うと、
脇の下をこすって鼻の下で「ぷはーーっ」と放って見せる!(爆爆爆)
《おもろすぎ〜〜!》
早くも私は笑いにのたうちまわる(笑)。(←ちょっとオーバートーク?)
こういう品の悪いギャグやられると、関西人としては身体で反応してしまう。
びゅー:
「(私の右前あたりの席を見て)……まだここまでは出来ませんか?
もうちょっとしたらきっとみなさんやりますよ(笑)」

言うことに詰まると飛びだす「イェーー」。
それにレスポンスする客席の反応に、
びゅー:「今すぐにでも出来そうな様子なのになぁ……」
と、言って、再び <脇の下スリスリ&ぷはー>ギャグ……。
客席、笑うのみ(爆)
びゅー:「あ、まだ出来ませんか…(笑)」
《できません…(笑)》

この辺りでメンバー紹介があり、金ちゃんのことは「義理の弟です。」
なんて言って会場からは大きな拍手。
さらに「スタッフにも大きな拍手を」ということで、
袖にいるスタッフへ身体を向けて礼をするメンバーの姿がありました。
今回は最終日だけでなくツアー全般を通じてスタッフへの拍手がありましたねぇ。
そして、「1階席の方は2階席へ拍手」「2階席は1階席へ拍手〜」
という拍手の交換があって、和やかな雰囲気。
「人間っていいなぁ〜」なんて口走っるびゅーが、「しぇーー」のようなポーズもしてました(笑)。
C級ギャグの大洪水にツアーのコンセプトは、どこへ…行ったんだろう……(爆)

今度は端いじり。
びゅー:
「そっち大丈夫ですか〜? その3人くらい……なんだかこう、
(受けながら)ショボ〜ンとしてますね。大丈夫私はそっちに気を送ってますから。
恨めしそうな顔しないで。……見えないところがあるのがいいんです。
人生見えないところだらけですから…(笑)」
何度も端客の表情を確かめつつ、いじるびゅーちーはすっごく楽しそうな顔。
びゅー友ごま嬢がそちらの席にいたもので、まさに「その3人」の1人だったらしい。
当然彼女は壊れ放しだった模様(笑)。
しまいには、「名前何ていうの」
なんてぇご発言も飛び出し、──(爆)
会場のやっかみに配慮してか
「オレは、み〇んたか〜」と別の話題へ。

びゅー:
「大阪は大好きなんです。活気がありますよね。
道を歩いていても東京だとこう…うつむきながら歩いているんですけど、
大阪は違います。こうやって歩いてますから──」
びゅー、上を向いて歩くさまを実演。
── 当然、まともな歩き方じゃない。
《ちょっとォ、口(くち)……、空いてんがな〜:爆 》
びゅー:「それともこういう感じかな」
今度は吉本風あぶないオジサン歩き(爆)。
よったよったとハンドル回すような歩き方にメンバー大受け。
テラシーが盛んに受けている。
びゅー自身も得意技「イヒヒ」笑い連発!!
自分でも「壊れている」と言うくらいのノリノリトーク(笑)。

どうせ、オレのコンサートなんだから、バカにならなきゃ。
脳ミソ100グラムのお調子者がここに勢ぞろいしてきてるわけですから、……
5万人のお調子モノ……
とうような言葉があって、(ちょっと記憶があやしい)

こんな世の中だから難しく考えてもしょうがない。
(ていう流れのあとだったのか…)
「……雰囲気、雰囲気。」

続けて、身振り付きで
「ふ〜んいき〜〜〜ふ〜んいき」(『ふい〜〜ふい』に聞える)

これがまた大爆笑。
ご本人も「ヒヒヒヒ〜〜!!」
腕を伸ばしたところから引き寄せながら、大きく「パー」に開いた指で
空間のナニモノを掴むような……。
もちろん腰も入って、吉本も真っ青な低級3枚目ギャグ。
今さら驚きはしないけど、何故…あのキメキメ&ナルナルのびゅーが
こうなってしまうのか……(爆)
びゅー:
「世間なんて渡り方ひとつですから、少々の失敗したって、だいたいは冗談で済みます。
日本の文化のいいところですねぇ。(爆) ふ〜んいき〜〜〜ふ〜んいき……」
(気に入られたみたいです:笑 )

そして、インパク11月号(サイト名「暇人」)の話からの流れだっと思うけど、
忙しいびゅーちーにも、忙中閑ありで仕事の間に2時間くらい、
ヒマな時間ができることがあるという。
びゅー:
「この時間を潰すのが難しいんです。
2時間っていう時間だと映画を観に行くわけにもいかない。
行って帰っての時間もあるしねぇ〜。……結局、ハナクソほじったりね(大爆)。
アレやってると1時間くらいはもつでしょ(爆)。」
客席:「もたへん、もたへん(笑)」
あちこちで一斉に起こる身振り付きの突っ込み(笑)。
メンバー大受け。テラシーまたしても屈みこんで笑っている。
びゅー:「え……? 10分くらいかな。ヒヒヒヒ〜!」
今度はえらく数字を落としてきた〜(笑)。
びゅー:
「結構楽しいんですよね。こうやって丸めてピって飛ばしたら、
前の女の子の髪についたりして〜。ヒヒヒ〜!」
会場からは「えーーー」の声と爆笑が混ぜこぜになって、
これは何の集まり?っていうほど笑いが波打っている。

びゅー、だんだんと喋りが長いことを自覚してくる(笑)。
ペット話も出ずじまい。

びゅー:「今日はず〜っとしゃべっていたいなぁ。」
会場:大喜び!!
びゅー:
「いいじゃないですかねぇ〜。朝までやりますか〜〜!夜が白々明けるまで……」
会場:拍手〜!!
後ろを振り返ったびゅー、竹田さん、テラシーあたりと目が合う。
目と目を見合わせた感じの、お互いの間に漂う親しい雰囲気が
アットホームでとてもイイ。
びゅー:
「あと2時間くらい喋りつづけてたら、…多分(メンバーは)1人、2人と
いなくなってしまうんでしょうね(笑)。ヒヒヒ。」

MC後半で、しゃべりながら後ろに下がったびゅーが、
水を飲み、手袋を取って、早くもサングラスを外した。
《そうそう、歌に備えて喉湿らせとかな…:爆》
「ここに置いて…」
と丁寧に手袋を置く…。

そして、コール&レスポンス。
なだれ込むように曲へ……
客を座らせることを忘れてしまっている!(爆)

《しゃーないなぁ…このまま聴こか〜》
隣のチャコと顔を見合わせてちょっと笑った。


3.「天使の標的」より

コール&レスポンスで煽られまくりの客席は手拍子までやってるよ〜
、「天使の標的」なのに…(爆)
《ど〜するよ〜:笑》
あ…と気付いたびゅーの表情が、かすかに動いたのかも知れないが、
そ知らぬ風で歌っておられる。
左手を上げて首を左右に振る例のポーズも決めながら…。
そして、間奏になったとき、「OH YEAR〜」のセクシーボイスの代わりに、
「え〜みなさん、どうぞお座りください。(爆爆)」

ほとんど曲も終りかけのときに、上着のポタンを外しだす。(チェック、チェック:爆)
そのまま「予感のイントロ」にかけて、暗転の中でボタンを外していた。
かすかに見える具合がこれまた何とも……(爆)。

「予感」で、歌いながら下手へゆっくりと歩いていく。
この曲で移動するのは初めて。
語りかけるように歌うその眼差しがとても優しい。
やがて歌いながらゆっくりと上手へ移動。そこでもしばらくとどまってサービスしていた。
♪何も分か〜らず、走り〜続け〜た♪
のところでは、腰のところで握った拳に思いが込められていた。

歌の時のびゅーの表情に終始、何かとても……達成感?はたまた余裕?
……今まで気付かなかった大きな境地を感じ。
この印象はライブ全般についても続いたのです。

感情込めて歌いつつ、後ろへ下がる身のこなし、これまた最高。
階段を上がっていくびゅー、右足は…回すというより横へ跳ね上げている感じに見えた。
心の声が聞えたのか、隣のチャコが「こうやなぁ…」って
その動きを身振りで再現する〜(笑)。

マリーザの躍り。
始めに老人登場。ゆっくりと檻に近づき指先で触れる。
それを合図に曲が始まる。この音楽もいい。
ゆっくりと起き上がるマリーザ。そして踊り始めた。
ここでかかる曲もとても味わい深い。
歌詞の意味を……東京レポで書いたのでここでは割愛……
思い出しながら、じっくり堪能。


4.小芝居(演説劇)

佐々木・フランチェスコ登場。目の前だ。
さかんに手を振っていたら、その延長線上、
階段の上にはびゅーがスタンバっている。
「その名は、サウス・ハルヲ」の紹介では、やはり鶴の拳ようなポーズ。
《アンタはジャッキー・チェンか〜:爆》
鶴の拳のまま階段を下りてくるびゅー。怪しすぎる(笑)。

演説劇。この日の演説は本当に凄かった。
まったく台本を見ていない。下に目を落すこともない。
セリフがすべて自分のものになっている。
力を入れすぎていたところは更に更に力が抜けて、
「ことば」そのものが伝わってくる感じ。
余裕があり、感情がほとばしるというよりは、
言葉に意味を心を乗せながら丁寧に語りかけている。
素晴らしかった。

予言を伝えるときのエコーはこの日はなかった。
まじで何かを伝えようとしているのかしら……。
ただ忘れてるだけかしら……。

野次の声はやっぱり鶴瓶師匠だった。
この日は大阪弁。
大阪弁になってやっと鶴瓶だと認識した私……。
彼こそ役者で、セリフ回しが素晴らしい。
びゅーも、「師匠の言うことはもっともです。」と応じて、客席の笑いを取る。

声:「わかっとんのんか〜!!(凄む)」
サウス:「(怯え) …分かってます、師匠…」

この息の合い方が最高でした。
後半のびゅー、老人の死に「仕方がないわー」と言い放つ声には、
「仕方がない〜?!」のセリフで怒りを込めてサングラスを脱ぎ捨てる。
《きょーー!…かっこええかも〜》

そして、本来は──
「彼の死は自然死じゃない。殺されたんだ。そこのところをよく考えて欲しい。」
のセリフが、
「そこのところをよく考えておけ!」
という命令形になっていた。
これもびゅーの気持ちを表しているのでしょう。

去って行く人々を必死で呼び止めようとするサウス。
見えぬ相手の動きを目で追い、呼びかけるさまが、臨場感タップリ!
セリフの間合い、目線、またセリフ。──最高の演技だった。

最後のセリフ、「ZEROは100万をかけてもZERO なり」
はタメが長めだった。
高々と左手(右?)を上げたまま、ゆっくり暗転。

劇だけに限ったことではなく、この日のびゅーちーは、
── 野球で言えば実力のある大投手が、ノーヒット・ノーランなんかを達成するときに、──
絶好調で、落ち着いていて、目はまっすぐ前方に向けられている感じで、
自分のことも回りのこともすべて見えていて……
彼の前に引かれた一本の道をひたすら丁寧に進んでいくような
── そんな姿に似ている気がした。

「Far Away」
ひとつひとつの言葉を噛み締めるように丁寧に歌うびゅー。
左手を胸に添えて思いを込めるかのよう。
「気持ち」が入っていながら、「頭」はひたすら冷静で、
ひたすら歌うことに専念しているって感じ……。
最後の ♪Far Away〜(繰り返し)♪
のところで、歌いながらこちらに背をむけ階段を上がるびゅーが、……
なんだかいいのよねぇ(爆)。
(ここ、ツボじゃなかったんだけどなぁ。周りの濃い方々の影響か…笑)

「SUGAR
きゅーーっと切なくなった心を解きほぐしてくれる、コータローのほのぼのダンスコーナー。
曲もほのぼの系。
金ちゃんのテナーサックスがなんと言ってもいい味わいを出している。
国フォ同様、階段から登場。
そのあと残り3,4段ってところで、ジャンプ! 1回転の横周り。
なるほど〜力入ってる。
モニター・コーちゃんにバナナの皮で騙されるところでは、
『なんだよォ〜〜』
てな風で皮をむき、食べるフリの動作がいつもより、しつこかった気がしたのは気のせい?
この日、大笑いだったのは、「バナナの皮、掃除される」事件(笑)。
皮が投げられるや、スタッフ登場 ── 箒と塵取りで掃除!(笑)
バナナの皮を、もってかれちまった〜〜(爆)。
コータロー、『何すんだよ〜』と文句を言うけどムダだった。
『皮が……ない……どうしよ。』
というジェスチャーが最高。
最後は、『ええ〜い、しょーがない。』と、皮なしの<すってんころりん>を決めていた〜。(爆)
最終日ならではのお遊びでした。


6.「AFFECTION」より

めくるめく調べ。
それは「AFFECTION」のイントロだった〜。
階段上段に現われたびゅーちー、ポケットに手を入れながら降りてくる。
研究され尽くしたしなやかな足の運び(爆)。フォエロモン出まくり。
まったく以って教育上よろしくない(笑)。
私の隣の母親に同伴してきていた男の子が、
「なんじゃい」って睨みつけるようにしていた(笑)。
この子にマリーザを見せる母も罪だわ(爆爆)。

国フォと同じ黒のロングジャケット。
胸元に光るチョーカー。……コレ、初めて認識したような…(爆)。
全身黒の中に照明を受けてきらきら光っている。
そして、驚くことにこの日は薄いサングラス。
ちょっと青っぽい色が入っていた(ように思う)。

これはサングラスで正解だと思ったのは私だけ?
マリーザの躍りのインパクトがあまりに強いので、
サングラスをかけることで目元に強さがでてGOODでした。
裸眼だと、最近眉毛も金だから、照明を浴びると
ほとんど見えなくて、目だけが辛うじて見える……
色彩的にどうも弱いような気がしていた。

折角の前なので、この日はびゅーに的を絞って見ていた。
足を肩幅くらいに開いてしっかり正面見据え、
2階の方へ顔を向けて歌うことが多い。
間奏の間の、♪Yeah〜〜♪ は、
相当長く伸ばした後ほとんど息継ぎもないまま次のサビへ入っていた。
みるみる顔が紅潮してしてくるのが分かる。
その間、少し苦しそうでありながら、十分自分をコントロールして歌っていてスゴイと思った。
歌終わりの♪Wow wow〜♪で
揺れながら自在に声を操っている感じもよかった。
そして、びゅーが後ろを振り向く。
ここで2人が初めて向き合う。
音が止まり、びゅーのキメと同時にマリーザが椅子に倒れ込む。
《シブイ!》

暗転。静かに上手へはけるマリーザのシルエット。
そして、聴きなれないイントロが── 。
びゅーが歌い出しから ♪イェーーーー♪ で入って来た。
それでも「浪漫飛行」だと思っていた私。
その瞬間、あのイントロが! 「KISS IN BLUE」だった!
《おおお!!!》

ツアー前、「OPERA BLUE」のビデオを見つづけていた私は、この符号にビックリ。
「AQI」と共通点ある〜!
ツアー前のファン投票でも根強い人気だったこの曲。
作られた当時は、某有名グループのパクリのような気がして、
いい曲だとは思いながら、どうも許せないものがあった。
当初これをシングルにしようとしていたみたいだけど、
結局別の曲にしたのは彼らのプライドだったと思っている。
(…… 勝手な思い込みだけど。)
そんなことをイントロで懐かしく思い出していた。
米米が必死で方向性を模索していたであろうあの頃──。

歌が始まってしまうと、これがコロっと切り替わり、
思わず知らずリズムをとってしまう(笑)。
この曲が人気なのは、やっぱりあのところなのかな(笑)。
♪あんたのフィーーーンガーー♪
の指ワザをひそかに期待してしまう。
そして、── やってくれました〜。
♪あた〜いの身体を変えていく♪
で、悩ましい腰の動き!(爆爆)
問題の歌詞のところでは、左手を上向きに、
親指を除く4本の指を「おいでおいで」をするように動かして見せる。
なんだかねぇ、水戸黄門の印籠状態になってきているかも知れない。
(喩え悪くてすんません)
「出るで出るで出るでぇ〜〜、─── 出たぁ〜!!」みたいな(笑)。
2回目は、肘を閉じたままで軽く腕を開きつつ、大きく肩を揺すっている。
《あれ、もうやらないの》
と思わせておいて、最後の最後に短く指ワザ繰り出していました。
そして、歌の途中でサングラスを取り、──
♪汗が背中伝わっ〜てく〜♪
での指ワザが、これまた絶品でございました!
左手を上げたところから、肩を前へ入れるようにして、
腕ごとで<伝わる汗>を追っていく。
《ひゅーー!くらくら〜:笑》
私は心の中で拍手〜。いや実際やったかも(爆)。
最後は、音楽に合わせて、ピっと姿勢を伸ばしてフィニッシュ。

そして、「浪漫飛行」
前の2曲と打って変わって、張り出し部分へ。
客席に近寄ってきて、語りかけるように歌ってくる。
《何故こんなに切り替えが早いんだ〜。:爆》
♪忘れないで〜♪の前の間奏部分をイントロに使っているのが
ソロになってからのアレンジ。
これが入ると不思議と浄化される気がする。
そのフレーズを聴いた途端にマインドが切り替わる感じ。
── 目が涼しい。
澄んでいて、何か悟ったような目の色をしている。
それともただ席が近くてそう見えただけか(爆)。

「浪漫飛行」を歌うびゅーを見ながら、
得体の知れない感動が押し寄せていた。
彼の中から静かに湧き出る自信というか余裕というか、
はたまた愛情というか、……
ファイナルを迎えた満足感からなのか、何だかよく分からないけれど、
「ここまで歩いてきたんやね……」っていう思いで、
爽やかな涙が込み上げてきた。

座って聴くものと疑わず聴いてたら、2コーラス目くらいでどっと客が立ち上がる。
やはりラストはみんな一緒に立って手拍子したかったんだろう。
後ろが立ったことを確認して私たちも立った。
途中で客席がざわざわと立つのは歌う方としてやり難いのだろうけど、
びゅーはそんな客席をにこやかに眺めている風に見えた。

♪追いかけるのさ My Friend♪
では、ステージ中央の張り出しに来て、ひざまずき、
やはりこの日も「My Friend」を叫ぶように歌っていた。
客席がステージとくっついているので、余計ほのぼのといい雰囲気になる。
ひざまずくポーズが出たのも会場の雰囲気からだろう。
張り出しに来ると、ライブハウスと変わらない距離になるなんて、なんて贅沢なんだろう!
この会場の造りは本当にすばらしい。

♪時が流れて誰もが行き過ぎても〜♪
あたりから私たちの席に近寄ってきてくれたびゅーちー。
目と目を見合わせる嬉しさ(爆)。
《ホホ…》
♪You'er just a friend ♪ で指差し確認のときに
「わたしを指差したんだわ〜」というカン違いをした人多数…(笑)
一応私もその1人。
隣ではチャコもニッコリ笑っていた。

代わって、ほのぼのしたイントロが流れ、
階段上の上手より白いパラソルをさしたミナコちゃん登場。
国フォのときと同じ白のワンピース、黒い編み上げブーツ。
髪はおさげ(爆)。夢見る少女チック。
「えっらい若いなぁ」
とチャコが突っ込み入れる。
曲目は「あなたに届けたくて」。
「いろいろ、やなこともあるよねぇ、……でもわたしらしく一生懸命生きていこう……」
というような詞の内容。
とてもミナコちゃんらしい。
途中、ステージ上手から、老人(司祭)が登場する場面。
この日はそれに加えて、階段からHALの司祭も降りてきた。
こいつぁビックリ〜!
どちらの方の司祭だったか、手にはちゃっかりミナコちゃんのCDを持っている。
それを客席にアピールし、笑いが沸き起こる。
AQI司祭は下手へ、HAL司祭は再び階段を上がり、
ミナコちゃんが残したパラソルで遊んで退場。
ほのぼのした空気が流れる。
歴代司祭たちを登場させたのは、ファンへのサービスもあるだろうし、
このツアーへの愛着でもあるかも知れない。
ミナコちゃんは歌の最後の方で、下手の最前列の手をタッチ。
あったかいものを残して退場していった。


7.小芝居(2人劇)

佐々木さん登場。今度は上手から。
隣のチャコが、「あっちから出たり、こっちから出たり……」と受けている(笑)。
いよいよ、この劇も見納めだ。
びゅー扮するサウス・ハルヲと、コータロー扮する弟子のノースアイラド・サブローの物語。
ZERO警察から脱獄してきた2人の運命やいかに(笑)。
ひねた笑いのこの劇。こいう系統の笑いは初めてだったな〜。
考えついたお方を尊敬する(笑)。

── さて、ヤツらがやってきた(笑)。重たい<涙>を担いで。
登場から、びゅーの動きがアブナイ(爆)。歩き方がジクザグだ〜(笑)。
コータロー泣かせな自分勝手な動きを繰り返している。(笑)
ノースと一緒には歩かず、あざとくその場歩き。
ちっとも進まない(爆)。
や〜っと動き出したと思ったら、ノースがセリフに行こうとしてるのに、
サウス師匠は中央張り出しのところに張り付いている。
一生懸命手足を動かすも ──
《ぜんぜん歩けてまへん:爆》
これを『これでもか〜』という程、長〜〜くやっておりました。
セリフはテープかと思いきや、もしかしたら渡辺さんが操作してるのか?
びゅーは完全に間合いを無視していたような気がするし……。
それにしても、困惑するノースの姿が、あの備前饅頭郎の一番弟子 古林明に被ってくる……。

ようやくセリフがスタート。2人の応酬。
このときのセリフ、びゅーは客席に顔を向けて言っていた。
これはいままでなかったことだと思う。
張り出しに出てきてセリフを言ってくれる。
このサービス精神が大好き。
サウス、弟子のノースに言い負かされて言葉に詰まる。
さらに身振りで威嚇されて、小さくなってしまい──
立場が悪くなるともよおしてしまうものらしい(笑)。

てことで、ステージ奥へ。── <オ〇ッコ>タイム。
隣の男の子が楽しそうに身を乗り出して見ている(笑)。
そこへ、ノース君、ダダダッと階段に走り上がって中段の躍り場あたりまで行ってたような……
ジョーーーーーー!!
とすごい音。
これがものすごい水量で、どんどんと水位が増していく。
サウス、ただ呆然と見つめるのみ。
どこから出てきたものやら、クッション大のお魚さんが飛び出し、
(これが活きがイイ) ……
「おっとっと!」と、これまたかなりの役者ぶりで、
テラシーさんや、金ちゃんや、竹田さんが、次々と手渡していく。
そっちの動きが派手なので、あまり目立たなかったけど、
横の方ではこんまりと、コンダくんとハルミちゃんが舟こぎを繰り返していて、
ノリノリのお魚隊に対し、ちょっと気恥ずかしそうな2人……。
メンバーの劇参加は嬉しい限り。
びゅーちーってば、ここまでみんなを引きずり込んでしまったのね〜(笑)。
この、劇でのドラスレメンバーに、米米の雰囲気を思い出したファンも多かった模様。
ますますチームワークもバッチリで、見ている方にとっても微笑ましく、
心温まるものを感じるのでありました。

コータローが指を3本高らかに上げたのは
ジャンプの回数指示だったようで……。
《なんで3本なんやろ〜》と、
お馬鹿は私は気付いてなかった〜。
メンバーも一緒に3回のジャンプを飛んでようやく終了!(笑)
サウス、── 拝んでいる(笑)。
そして、その大きさを手で測りつつ、小さく『アーメン』。

我に返って、問答が始まる。
「きみ、殴ったでしょ……」
サウス、脱出のドサクサで、ノースが自分の頭を殴ったと言い張る。
否定するノースとの言い合い。
その途中に、びゅーが何やらニマ〜と笑って
右手(ノースと反対側)でポケットを探っている。
── イタズラ小僧の目だ。
《…?…》
サウス:「あ〜〜、証拠みっけ。僕、アタマって言ってないモン。」

シュッシュッーー!!

なんと、ポケットからスプレーを取り出してノースに噴射(大爆)。
品物はしかとは見えなかったけど、グレー色だったような……。
恐らく、制汗剤か?
《 どっひゃ〜〜〜!! 大笑い 》
場内沸き返っている。
びゅーも、『してやったり!』の笑顔。
劇は進む。
サウス:「だってサ、アタマってサ、キミがサ、アタマって………」
指をさしながらの壊れってぷりに大爆笑。

今度は急に苦痛を訴え、後ろを向いてかがみこむ。
ノース:「……先生?……」
心配してノースが近寄ってきたところで、
サウス:「ウソだもんね」
振り向き方も力が入っている。『ウソだもんね』のやり収め。
口尻だけ上がった笑顔、目線、見上げる顔の角度もイイ。

それからのサウス、ひたすら壊れゆく……(笑)。
「くくくく……ひっかかった……」
と喜んでは、ひとしきり……、何者も止めることママならない、自分だけの境地へ。
びゅー友の助言により思い出したのは、階段脇の球をガニ股でナデナデ…。
これは一体何の動作だ〜?!まったく意味不明…(笑)。
さらには階段を下りて上って…踏み台昇降かオリタノボッタか〜(爆)
ほんに危ないこと限りなし(爆)。
やっぱりやってるよ、くすり…(笑)
── そして、ついに『反復横跳び』まで飛び出した〜!(爆)
吉本ノリの客席……(笑)。笑いすぎておなかが痛い〜。

ノースのところへ帰ってきたサウス君、再びスプレーをひと吹き。

シュッシュッ!!(笑)。

タイミングが最高^^
ご本人、またもや得意気な満面の笑み。子供みたい。

そして、──
ようやく、サウスも自分を取り戻し、自分の使命を全うすべく決意を新たに……
というときに、懲りずに話を蒸し返す ──。
サウス:「やっぱりキミが殴ったんでしょ?」(爆)
ここで、もう一度、シュッシュってやってたかなぁ。覚えてない……。
── やってました〜(爆)。全身いたずら心をみなぎらせて……。
お辞儀するように前かがみになって階段を上ってゆく2人。

佐々木フランチェスコ登場。
「人生とは重い荷物を背負い続ける旅なのかも知れない……」
背中の涙クンも重みを増しているのだろうか……。
ファンは早くから「Romance」の文字をチェック。
このオブジェかなり話題になりました。
羽が生えてる具合がなんともかわいい。そして、深い意味もありそう……。
途中、よたよたっ…と蹴つまずいて見せる。これまた芸が細かい(笑)。
ここのところは、マジでつまづたとの説もアリ。
本気でコータローに謝っていたらしい(爆)。
上段に来て、互いに礼。左右に別れる。
びゅー、はけながら、なおもしつこくスプレー噴射!
最後まできっちりサービスしてました(笑)。
さすが芸人……(爆)。


8.ディスコタイム

ここからは、ノリノリ佐々木とハルミ嬢によるダンスタイム〜。
佐々木さんはムチを持って登場。
うやうやしくハルミ嬢に差し出す。
苦笑いで受け取ったハルミ嬢、結構なり切りで、 ピシピシ打ち付けては、
姐御の貫禄十分(笑)
跪いて『女王サマ〜』って風の佐々木さん、
《おお〜〜! あなたはこんなことまでぇ〜》
しかし、ダンスは相変わらずで……(爆)
ボックスステップも、手拍子も、……
そして、腕を張りながら肩を揺するフリがまた……(笑)
ぎこちなくって、最高〜!!
<一回まわって、ひとつ手拍子>この何てこたぁないフリも、
彼にかかるともう……ああ、これ以上は言いますまい……(爆)。

心臓の鼓動が鳴り響く。赤く点滅する階段。
佐々木・フランチェスコ氏が高らかに叫ぶ──。
「Are you ready? ディスコ〜〜〜キ〜〜〜ング!!」
びゅーちー、マリーザ、コータロー、3人揃い踏み、ステップを下りて来る。
軽快なその足さばきは「AFFECTION」とは趣を異にしてこれまたかっちょいい。
このあたり、踊り狂っていたせいか、記憶が薄い……。
かーーっ と熱いライト。
一列に並んだメンバーのステップ。
全員で揃える横揺れの手の動き。
あ、思い出した!
間奏あとのところ、入り方が「ダンシンキング」途中から遅れぎみに入る。
名古屋のときのようにわざと伴奏を外し、て。
このときの、腰の回し方最高〜! 超セクシー。
至近距離だとぶっこわれ〜(爆)。

そして、「Boogie Deep in Love」
この曲くらいから会場のグルーブ感がすごかった。
チョビさまおっしゃるところの「うねる」感じ。
びゅーのメンバーを振り向く回数も多くなる。
お互いに目を見合わせて心をひとつにしている感じがなんともイイ。
── 互いのノリが渦を巻いている。
こうなってくると踊っているこちらにとっても非常に気持ちよく、
実際私はかなり陶酔状態に陥ってしまっていた〜。
視線が頻繁に飛んでくる。客席のノリを確かめているように。
彼の目に映ったのは顔を輝かせて踊る客客客の姿だったことだろう。

コータローが、客席に『見とけよ〜』とジェスチャーして、
後ろ向きになってダンスを見せる。
ダンス教室だ(笑)。
どっかの会場でもやってたみたいよね。仙台だったかな? 土岐だったっけ?
ギターソロでは、互いに挑発し合う、テラシー&コンダがイイ感じ。
ソロの最後を締める竹田さんのベースがまたいいのよね。

「OH!MY ANGEL」
この曲ではほとんど、ピョンピョン飛び跳ねていたものであまりチェックをしていなかった。
最終日になって初めて、多くのファンが注目していたらしい、あの動きをこの目で確認(笑)
間奏で腰で拳を握って 《ダッダッダッダ…》 と前を出てくるさまを!
《おお〜、こんなカッコええことやってたのね〜:笑》
「OH!MY ANGEL〜〜!」
と、叫ぶところは、階段ではなく、ステージ張り出しの際までやって来て、
そこでひざまずいて叫んでいた。
それもここの会場ならではだろう。
ちょっとした工夫が嬉しい。さすがにライブの達人ね。
「一緒に飛ぼう〜!」
最後はみんなでジャンプを決めてフィニッシュ。

そして、圧巻は「我意」
カッコよかったのなんの!!
顔つきが、女ったらしのスケコマシびゅーに豹変する。
眉間の皺、挑戦的な目 ……。
ちょい、ちょいっと客席を指さしては居並ぶ客に、
「テメェら〜俺のカッコよさを見ろ〜」
ってな風で、……コレがなんと言ってもツボでした(爆)。
ナルなびゅーもいいけど、ここまでわざとらしくて「イッチャッテ」るのって好きだなぁ。

そして、コータローも抑制の効いた小さ目の動きでパシバシ決めている。
コテコテの曲調も大好きで、力の限りのシャウトがこれまた最高!!
再び襲ってくる麻薬を打たれたような陶酔感……。
口パクで歌いながら、時にダンサーに構わず自由奔放に踊っていたように思う。
まさに至福の境地(爆)。
そして、すぐそこにはびゅーがいるし〜(爆)。
彼の目力がすごい。
凄んだ顔がなんともいいゾ〜。
対照的に、ニッコニコの客席……(笑)。
前はもちろん、正面、2階と隅々まで見渡していくびゅーちー。
煽り煽られ、この相乗効果が何と言ってもライブの醍醐味。
(ん〜まだまだ、バリバリの米体質なのかなぁ:笑)
熱狂する客の歓声を制して小さいところから一気に盛り上げていく〜。
タップリのタメの後、「みんなで飛ぼう!」で締めくくった。


9.「遠くへ…」

暗転。そして、沸き起こる大歓声──。
「サンキュー」弾む息で話しだすびゅーちー。
以下その内容──。
解散して、1〜2年目の頃は、やたらと米米を意識して、
「米米と違うことを」とか「米米を超えよう」とかそんなことばかり考えていた。
5年たってようやく米米を自分の中に取り入れて消化できてきたような気がする。
みなさんも、もし新しい仕事とかでうまくいかないなぁ、なんて方は5年やってみてください。
1年2年は怒られたり、落ち込んだりしてうまく行かなくても、
3年くらいしたら大分できるようになってきて
、面白くなるのは4年目くらいからでしょうかねぇ。
それで5年たったらきっと全然違ってくると思いますよ。

今ようやく満足のいく仕事ができるようになってきたのは、
いい仲間が集まってきているからなんです。
もちろん全国で応戦してくれるファンの方もそうなんですけど、
メンバーに恵まれてますねぇ。
やっと自分のイメージを伝えても分かってくれて
それを具体化してくれるメンバーが出来上がってきたんです。
そしてスタッフのみんなが本当に自分を支えてくれている。
そして、マチコ&またろうのレコーディング話にも触れ、
いい人と人の絆に恵まれた……。

今回出した「遠くへ…」は、7月に自分を支えてくれた叔父が亡くなりまして、……
と、そのいきさつを話し出す。
よどみが少ない。
たった一人おじさんを看取った奥さんは、出てきたとき涙はなく、
「あの人ねぇ、私に言ってくれたのよ。……待ってるって。」
と、病室のまわりに集まっていた親戚一同に話されたという。
その夜15年ぶりくらいに大泣きに泣いて作った曲。
「遠くへ……」
今まで曲を作るとき、「どうやったらみんな楽しんでくれるだろう。喜んでくれるだろう。」
そんなことばかりを考えていた。でも曲ってそんなもんじゃなくて、
自分のために作るものかも知れない。
それをみんなが共感してくれたら、聞いてくれるだろうし、
共感しなければ聞かなくて構わない。
……それでいいんじゃないかと思ったんです。
オレはひょっとしたら、ちょっとだけ間違ってたのかなぁって。

こうやって、こんなオレのコンサートにわざわざ足を運んでくれるみんなだって、
きっと何かに感じて来てくれてるんだと思うし、……ねぇ(と、客席に語りかける)
……だから、やっぱりみんなどっかで繋がってるんですよね。
でないとこうやって一人一人違うのに、こういう同じところで一緒になって
盛り上がったりできないわけだしね…。
同意を求めるように語り掛けるびゅーちーに客席が大きく頷く。
この中にも少なからず大切な人を亡くした方がいると思いますけど、
少しでも癒えて…もらえればなぁと思います。
それでは聞いてください。
「遠くへ…」

前日のコンサートで、この曲を歌ったとき、間奏で感極まったびゅーが
「おじちゃん〜、聞いてるかぁ〜!」
と叫んだという。
毎回、最愛のおじさまへの思いを込めて歌いつづけたびゅーの
気持ちが高まって、この瞬間解き放たれたのかも知れない。
友人知り合いの中に何人もの肉親を見送った方がいる。
また、私の父は若い頃からずっと病気を抱えている。
父の病気をそばで見ていた私は、子供の頃から
極端に病気や死を恐れるところがあった。
自分なりにたどり着いたものは、びゅーが普段から話してくれることにも近い。
誰しも悲しい別れはある。
その悲しみはそんなに生易しいものじゃないのだろうけども、
びゅーは、その悲しみをもっと神聖で荘厳なものに変えてくれたように思う。
この歌で慰められた何人もの人たちを見て、……胸が熱くなる。

そして──
この日は、……悲しみが浄化されきったような清清しい「遠くへ……」でした。
もう、悲しみに胸が潰れることもなく、
瑠璃色の大空高く自由に羽ばたくかのような、
おじさまが上からゆったりと微笑んでいるかのような、
どこまでも澄みきったびゅーの声……。
こんな「遠くへ……」は初めてでした。
ツアー中、思いのすべてを歌に込めて歌ってきたようなびゅー。
その思いが一気に昇華されていったような……そんな気がして、
《テッペイちゃん、よかったね…》
と、心の中で話しかけたい心境だった。
聞いてるうちに、知らず知らずにじみ出るものが……。
でもそれは、不思議と晴れ晴れとした涙だった。
(自分がそうだったから、びゅーに対してもそう感じたのかな…)
歌い終わって深々と「ありがとうございました。」
と、頭を下げて退場していくびゅーちー。
多分、私にとってもこの曲は宝物になりつづけることだと思う。
歌はこれほどに人を救うことができるんだ……。
初日から、今日まで……、魂で歌った「遠くへ……」でした。


10.エンジェル・ショータイム

暗転。
会場には「遠くへ……」の余韻が渦巻いている。
大阪にしては手拍子がまとまとらない(笑)。

やがて、懐中電灯を手にでてくるドラスレメンバー。
各ポジションについたところで、びゅーちー登場。
おっと、いきなり後ろ向きにお座りに〜〜(笑)。ここでそう来るとは……。

座りなおして、音楽スタート。
聴き納めの「追いかけて」。
金ちゃんのフルートが静かに流れる。
衣装は国フォと同じ朱色のショート丈のジャケット。下は黒。
よく見ると衣装の柄は、着物の絞りのような鹿の子のような模様でした。
相も変わらず伸びやかな声。
切なく苦しげなその表情……改めて歌の世界に入って来ている。
ここでも胸に手を当てて、ややうつむき加減。
思いを噛み締めるかのよう。
曲の盛り上がるのに合わせてびゅーの気持ちも高まっていく。
握りこぶしで自らの太腿を叩く仕草。
さらにはぎゅーっとズボンを掴んで……、クシャクシャに……。
その力の込め方が尋常でなかったので思わずつり込まれてしまった。

そして、伴奏が無くなり、びゅーの声だけが会場に響き渡る。
……静寂……。

張りつめた思いに息を飲む。
その後、びゅーは丁寧にひとことひとことを歌い上げていく。
心のおもむくままに間合いを微妙に変化させて……。
伴奏がそれについて行く。
この緊張感。たまらない。
絶妙の間合い。技巧的というよりはそのときの思いで歌っているのが
聞き手にも伝わってきて、心の中の一番デリケートなところにある小さな羽を、
かすかな風で揺らされたような、何とも言えない心持ちになる。

ここで退場かと思いきや、緞帳がするすると……半分程のところまで下りてきて静止する。
そこへオレンジ色の花の模様の照明が一面に。
本舞台の中にも夕暮れのような柔らかな照明。
HALと同じだ……。
もうそれだけで、次の曲が分かる。
ゆったりと流れる日本的な調べ。それはHAL大ラスで披露してくれた「愛秋」だった。
歌い上げる「追いかけて」とは趣が異なり、ひたむきな恋心を丹念に歌っていく。
もの悲しくも美しい。しみじみ、いい歌だなぁと実感。
♪愛して〜いて〜も〜、愛して〜いて〜も〜あなたはどこへ行くの♪
♪会いた〜くて〜も〜、会いた〜くて〜も〜あなたは遠い♪
♪抱き締めていても、抱きしめていても、影を追いかけるのみ♪
♪後ろすがた、後ろすがた、今も切ない♪(← ちょっとあやしい)
切ない恋心……舞い落ちた言葉が心に降り積もっていく。

再び流れるエンジェルショータイムの音楽の中、一礼したびゅーちー。
ずんずん袖に向って歩いていく。
歩き方が早かったので、そのまま引っ込むのかな? と思った途端、
後ろ向きになってドタドタ〜っと、いつもより激しい震え方で退場していかれました〜(笑)。


11.プレミアム・ショータイム

いつものように、佐々木氏の呼び込みで幕が切って落とされる。
ハルミ嬢は自らムチを持って登場。ピシリと打ち付けておられました〜。
うちわ持参で登場は金ちゃん。シャイな笑顔がとてもステキ。
マリーザは輝く白い歯の一部分が、黒く見える。
連れのチャコによると、それを見たミナコちゃんが「ありゃ〜」って顔をしていたらしい。
差し歯でも抜けてしまったんだろうか?
それでも、懸命のパフォーマンスに、すごい…と感嘆したいたら、後でもとの白い歯にもどっていた。
後日知ったところでは、どうやら彼女のお遊びだったらしい。
そうとは知らず、わたしゃ、同情してしもたがな〜(爆)。

コータローのところで、チリトリを持ったスタッフが登場!
バナナを掃除してしまったスキンヘッドの男だ〜(笑)。
それなりにダンスも決めてぇ…会場バカ受け〜!
そこへ現われたご本家、怖い怖い〜お怒りを身体で表して、
手には大阪名物ハリセンをお持ち〜〜(笑)。
ハリセンチョップで会場は沸き返る(爆)。
── さすがです(笑)。まるで吉本。
そして、我等が小泉純一郎〜(笑)。石井ビューチー登場〜〜!!
佐々木さんも、かなりはしょっていたような。
もうステージ上はかなりムチャクチャ。

またしても会場はダンス大会突入〜。
もちろんミナコちゃんも登場!
このあたりも記憶が乏しい……。
テラシーは箒を持ってプレイ。
さらにコータローが箒を持って踊っている。
ステージはもうお祭り騒ぎだ〜(笑)。
「ソーゼツ」のミナコちゃん、お兄ちゃんの後ろに隠れて、右に左にと顔を覗かせる。
「手拍子〜〜!!」
と言うときのびゅー、イッチャッテる(笑)。
そして、金ちゃんソロ── 金ちゃんファンの連れが待ちに待った瞬間だったが──。
彼はこちらには来ず、ステージ中央の張り出し付近1点狙いであった〜(笑)。
《あーん、残念……》
と顔を見合わせて笑った。
続いては、大儀見さんが寝っ転がってのソロを披露。
そこに覆い被さるようにしてマイクを向けるびゅー。
《ええゾ、ええゾォ〜!!》
会場、沸きに沸いた!
さらに、突如びゅーが「戦争反対!」のコール。
即座に会場これに応じる。
メンバーも仕事そっちのけで楽しんでいて最高の光景。
ステージと客席ともに燃え尽きた…って感じだった。
緞帳が下りてきて、一旦幕。
びゅーは内側から緞帳にベターっと張り付いてサービスしてくれた。

沸き起こる手拍子の中、オープニングでも流れたあのZERO CITY の音楽が流れる。
《あ〜この音楽も聞き収めなのね〜。》
再び緞帳が上がり、カーテンコール。
立ち位置は国フォ同様で、階段の少し上がったところにミナコちゃん、
さらにその上の踊り場に佐々木さんが立つ。
ステージにはびゅーを中心にメンバー達が、改まった表情で礼をする。
拍手拍手……の客席。

再び緞帳の中央が開き、中からびゅーが。
沸き起こる大歓声。
びゅーはその拍手をしばらく聞いて、溜めを作ってから「よっしゃ、よっしゃ」と言う風に手を上げる。
いつものように手でメガホンを作り──
びゅー:「ホンマに、ホンマに、ホンマに、ホンマに おおきに〜!!(笑)」
《きゃーーーー!!》
客席は大喜び。
再びその歓声を制して、
びゅー:「二階〜〜!おおきにぃ〜! 正面〜〜! おおきにぃ〜! 一階〜〜!おおきにぃ〜!」
なんとご丁寧に客席隈なく「おおきに!」の嵐でございました。
(ココ、もしかしたら、「サンキュー!」だったかも…)
さらに、
「また、遊ぼうぜ〜〜!」
で締めくくって緞帳の中に。

12.アンコール

客席は火がついたような手拍子を始める。
私もそろそろ、手が痛くなってきた(笑)。

すぐに、緞帳をまるで暖簾をめくるように、<ぴら〜〜ん>とめくり上げて……
「出てきたったでぇ」
とでも言うような、ニンマリ笑顔のびゅー。
客席、割れんばかりの拍手。
《ここの顔の出し方も各回いろんなバリエーションがあって楽しかったなぁ〜》

そしてMC。
というか、プロモーショントーク。
まずは、12月に予定されている D-DREAM。
「福島にあるザ・シンフォニーホールで行います。」
細かい地名まで言ってたので、《何て詳しく頭に入れてるの?》 と、ちょいビックリ。
さらに、2月、3月アートヌード決定!
「また今回もすごいものを作りますから楽しみにしていてください。」
とのこと。
そして、シングル情報。1月にマキシシングル発売。今回もバラードを中心だとか。
待ちに待ったアルバムも出るとか…。
「『愛秋』なんかも入れちゃおうかな〜〜」
沸き返る会場。
びゅー、ご機嫌で
「入れちゃおー、入れちゃおー」
と、腰を前後にポーズまで入り……(爆)、メンバーも受けまくっている。

さて、曲は──。
びゅー:「せっかくのラストだし、変わったことやりたいよねー。」
てことで、ナント!
「この場で曲を作ってみたいと思います!」
《ぎょぎょーーーー!!》
驚きと歓喜が交錯して会場は大きな興奮に包まれる。
スタッフがやってきて、びゅーにギターを渡す。
びゅー:「似合わねーんだよなぁ」
なんて照れながらギターを抱え、ひとくさりかき鳴らす明るいメロディー。おお〜、本格的!
《すっげー!やっぱりプロだ…笑》
いやいや、ボーカルだからプロとは言えないのか…まあ、いいや。

びゅーの持ったギターはテラシーさんのものなのか、
ミッフィーのシールがついていた(笑)。
この不釣合いさに、ちょこっと受けてしまった。
アイコンタクトで、びゅーがギターを弾き始める。
それに合わせて、ドラムが、ベースが、キーボードが次々に入ってくる。
びゅーは弾きながら
「G………E………A………」とコードを指示。
説明されるまでもなく、ちゃんとついて行っているメンバーがすごい。
基本パターンを演奏したところで、
びゅー:「……そんだけ(笑)。」
メンバーは楽しそうにうなづいている。
《もう、打ち合わせ完了なんだ!?…笑。》
引き続き演奏は止めないで、
びゅー:「それじゃ行きます」
と、改めて本格的に演奏開始。
ミディアムテンポで、少し重量感のある曲調。<浪速>って感じ…(笑)。
《お〜〜、ええやん!》
びゅーは弾きながら、
「イェ〜〜〜ェェ」と客席にコールを求める。
びゅーに続いて客席も声を張り上げる。
びゅー:「イェ〜、イェ〜イ、ェ〜」
客:「イェ〜、イェ〜、イェ〜」
ひとしきりのコール&レスポンスのあと、思いっきりシャウトを聞かせた声で、
♪オオサカ〜〜大すき〜♪
拍手〜〜〜!!!
かすれた感じの声がオオサカっぽくてイイ。
再び、びゅー:「G………E………」
と、コードを指示し最初に戻った模様。

曲は、延々これの繰り返し(大爆)。

途中、間奏でびゅーがいきなり
「サックス〜、G!」
金ちゃんに指示を出す。
すると間髪入れず金ちゃんが得意のソロを披露。
すばらしい即興のアレンジ!
この息の合い方、さすが!
このときばかりは、ゾクゾクするような興奮を覚えました〜。

再び、何度目かの ♪イェ〜〜〜ェェ♪
ミナコちゃんの呆れた表情がイイ(爆)。
「またぁ〜〜」って顔でお兄ちゃんを見、
「しゃーないなぁ」って感じで客席への煽りに参加……(笑)。
いいないいな〜この兄妹ショット。

延々のリフレインの後、「1、2、……1、2、3、4!」と声を合わせてフィニッシュ〜。
いやいや〜、最高のプレゼントでした!
メンバーとの絆がなければ出来ない企画だろう。
『オレのメンバーはこんなにすごいんだゼ』ってところを見てもらいたかったのかな(笑)。
びゅーを経験したらほかの仕事できるのかしら?と心配してしまう。
見る方だって、こんなコンサートを見せられたら、……
抜けられない麻薬だわ。えらいこっちゃ〜。
単なるテクニックだけでない人と人とのハーモニー。
惚れましたで〜!(爆)

終るなり、
びゅー:「いやぁ〜、できるもんですねー」(笑)
観客:拍手〜!
再び、コール&レスポンス。(…だったハズ)
煽られまくりで客席も火がついたように熱い。
びゅー:「最後だし、もう1曲行きますか〜!」
大歓声〜!
びゅー、それを受けて、
「オ〜イェ〜〜!」
その後、『 オ〜イェ〜〜 』を様々な身振り・抑揚をつけて言うびゅーちー。
カマっぽく、マダムっぽく…(爆)。
ご機嫌さんだ(笑)。

そして、佐々木フランチェスコ氏が呼ばれ、熱烈な拍手で迎えられる。
びゅーは、とっさに佐々木さんの枯れ枝ダンスを真似てみせ……(笑)
「しかし、これには参ったな…」
とひとこと(大爆)。
《ひょえーーー! びゅー自らそんなことを〜:笑》
やっぱり、毎回可笑しかったんやわ……。私はおなか抱えて笑わせてもらいました。

びゅー:「さあ、それじゃこれで最後だ、みんな踊って帰れよ〜!」
彼の口から出た曲名は、
「ソーゼツナイトクラブーーー!」
客:きゃーーーーーー!!
ミナコちゅんはじめメンバーが、「ありゃりゃ〜」って様子をしている。
さては、用意していたのは違う曲? 「浪漫飛行」だったのかな?
ステージは急遽、佐々木さんのダンスレッスン場となる(爆)。
コータローが、佐々木さんの前に立って大きめに踊って見本を見せる。
佐々木さんはまったく余裕なく必死で身体を動かそうとするが……
いかんせん、……硬い……(爆爆爆)。
彼が立っていたのがわたし達の目の前!!
なので、ほとんど佐々木さんを見ていたような…(笑)。
そして、笑いっぱなし(爆)。
「佐々木さーーーーーん!!」
と手を振るも、彼には客席を見る余裕はなく、困惑しきった表情を浮かべている。

笑い死ぬかと思ったのは間奏のところ。
びゅーとダンサーが集まって踊るあの部分──。
《ほら、あなたも行った行ったぁ〜。》
と、お節介なオバチャンみたいに客席から手を振ったけど、
佐々木さんは立ち位置をほとんど動かず、
それどころかどんどん隅っこの方ににじりよっていく(笑)。
踊りながら、びゅーが佐々木さんを振り返る。
(振り返り方が結構するどかった:笑)
「あらま!」って感じの突っ込みの笑顔がイイ。
見られて、なおのこと小さくなる佐々木さん。
眉間には太い困惑の皺が刻まれ、まるで怯える仔犬のよう……(笑)。
このときの2人の様子ったら無かった!
素で受けているびゅーの何とも言えない笑い顔。
ひどいじゃないか〜というような佐々木さんの表情。
これ以上笑ったらぶっ壊れるんじゃいか〜?!
と言うくらいに、一生分笑わせてもらいました。
あああ〜思い出してもおなかが苦しい(笑)。

サックスソロでは、今度は金ちゃんわたし達のところへ来てくれて、客席ギリギリ近くで演奏を披露。
《カッコいい〜!!》
目もしっかり合って、金ちゃんファンのチャコも大満足のことでしょう。
最後は、「ジャン、……ジャン……」と拳でパンチを繰り出しつつ、
客の歓声を大きくしたり小さくしたり、と……
長〜〜いタメの後にジャンプで締めくくった。

「バイバイ〜〜」とはけていくメンバーたち。
ソーゼツが出ても、客席は収まらない(笑)。
拍手拍手……アンコールの嵐。
やはり、今日も手の平、内出血の予感……。
小指の付け根がかなり痛い(笑)。
しかし、時計は結構いい時刻。
これで締めるのが一番キリがいいのは分かっているけど、それでもやっぱり出てきて欲しい。

しばらく手拍子を続けいたら、緞帳が上がっていく!
歓喜に沸く客席。
中には一列に並んだメンバーが。
つないだ手を高らかに上げてのカーテンコール。
そして、再び幕。
歓声が悲鳴に変わる(笑)。
1階と2階互いに煽り合い、長々と手拍子合戦に沸いたあと──、
ようやく終演のアナウンスを受け入れて帰途についたのでした〜。

時間にしてタップリ3時間。
超贅沢な内容の大ラスでした。
このツアーで、びゅーちーの中で何かが変わったような、実り多いツアーだった思う。
彼は、喜びも悲しみも、自分の全存在をかけて表現者としての道を突き進んでいるかのようだ。
気の遠くなるような作りこみの作業、こだわりのメニュー。
それにも関わらず、あくまでも万人に分かりやすいステージ。
メンバー、スタッフと素晴らしいコラボレーションを繰り広げながら
、生み出していく最高のひととき──。

コンサートの終った会場の片隅に、大きな悲しみを乗り越えて来たあるファンの姿があった。
コンサートの興奮を語り合う輝くようなその笑顔を見てじーんとした。

── 今日ほどテッペイちゃんを誇らしく思った日はなかった。

以 上

Special Thanks to

レポートにあたり、お力をお借しいただいたみなさま。(50音順)

あんちゃんさま
ごまさま
チャコさま
チョビさま
桃チュウさま
りうさんさま
その他のみなさま

どうもありがとうございました。


 

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