Art Work Top

SHARISHARISM ART WORK < art up >
1990.7.25 大阪城ホール

THE CAST

ONODA YASUHIDE     Anta Dari Onoda / アンタ・ダリ・小野田
千'S 利休 / センズ リキュー
ISHI TATSUYA     Marcel Marquis Ishii / マルセル・マキ・石井
Maestro Kasujan / マエストロ・カスヤン
OHKUBO KENSAKU     Bob Bobby Bon / ボブ・ボビー・ボン
TOKUNOH RITSURO     Botticelli Tokuno / ボッティチェリ・得能
SAKAGUCHI RYOJI     Andy Sakaguchi Jr. / アンディ・坂口・ジュニア
KANEKO TAKAHIRO     Kaneko da Vinci / 金子田・ビンチ
ISHII MINAKO     Minakongelo / ミナコンジェロ
AMAGAYA MARI     Marie Klee / マリー・クレー
HAYASHIBE NAOKI     b.Thoven / ベー・トーベン
SHIMOGAMI TATSUYA     Renoir Shimogami / ルノアール・下神
KAWAI SHINYA     Kawai Monet / 河合・モネ
KOBAYASHI FUTOSHI     Koko Kobayashi / ココ・小林
ORITA KOHJI     Orita Nobotta / オリタ・ノボッタ
MISAWA MATARO     Okamoto Mataro / 岡本ま太郎
YOSHIKAWA TOMOKO(AMASONS)     Giacomettoko / ジャコメットコ
SAITOH KUMI(AMASONS)     Gauguin Kumi / ゴーギャン・クミ
OHTAKI YUKO(AMASONS)     Godard Yuko / ゴタール・ユーコ

<曲目>

オープニング
浪漫飛行
Paradise '90
MC
SO COOL
メンバー紹介
平成アマゾンズのテーマ
奇跡のうた
JO登場
NICE TO MEET YOU
Funk-a-
ねーちゃん
STOP SHOT
プラムジュース
トラブルフィッシュ
言の葉
ピカソ ピ・ピ・ピ(
HAHAHAHAHA
Sure Dance
あたいのレディーキラー
Peeping Tom
Let' Go

<
アンコール>
アバンギャルド


パットミセテネー
アートの祭り
FUNKY STAR
KOME KOME WAR

だから体

<レポート>

会場へ入るとアリーナの大きさに心も浮き立つ。ステージには黒いどん帳。
中央にツアーロゴが白く染め抜かれている。とてもオシャレな感じ。
いきなり、ジャン!と音楽スタート。カルメン前奏曲が流れる。
<art up> にあわせてクラシックできたか〜。軽快で華やかなメロディーにワクワクしてしまう。
音楽に合わせて徐々に会場が暗くなっていく。その照明がなんとも粋。
淡いラベンダー色から夕暮れのような濃い色になっていき徐々に暗転へ。
夢のステージへの序章としては最高の演出です。

真っ暗になったところから、アフリカンミュージック調の音楽スタート。
音楽に合わせてどん帳中央に染め抜かれたロゴから七色の照明が差し込む。
ロゴ部分だけ光を通すようになっているようです。なんてオシャレ! 心憎いまでの演出ではないの。
開演前のゾクゾクする興奮、これって最高。

曲調が華やかになったところで、どん帳が落とされる。
そこは光の洪水。
そしてそびえたつ豪華なセットに息を飲んだ。
事前情報で相当の力の入れようだということは分かっていたけれど、まるでお城だわ〜。
チケット代でペイ出来るのか?!という程の豪華さです。
そこに絵の一部のように収まっているメンバー達。なんだかちょっとおすましさん?(笑)

中央のプラネタリウムのような塔の陰から、「みんな久しぶり〜!」と、テッペイちゃん登場。
今回は花柄のスーツだわ〜。(笑)
曲にあわせて「art up!」を連呼しながら客席を煽っていく。
「今日は最後までよろしく〜!」で締めたところで1曲目はなんと「浪漫飛行」。
JALのCMに使われて大ブレイクしたこの曲に会場からは黄色い歓声。
シュークも登場。なんとシュークの衣装は天使そのもの。羽のつくりなんてすごいクオリティでした。
間奏でのお言葉は「ようようこそ米米クラブへ〜!」でした。

つづけて、Paradise '90 これは90年代調に歌詞がアレンジ。
バブリー男テッペイちゃんの豪華なシングルライフを余すところなく表現しています(笑)。

ポールモーリアの曲が流れ、踊るテッペイちゃんに会場爆笑! ここでMC。
「センキューーー! いっぺんポールモーリアの曲で喋ってみたかった、カールスモーキー石井でございましょう〜!(笑)」
「浪漫飛行を一番最初にやってしまって、これで帰ってしまう客もいるかも知れませんが、帰らないように(笑)。最後にやるかも知れません。」
いやはや、なんとも商売上手な…(笑)。
そして、忘れてならないのがお国ヨイショ。
「いやいやいや、大阪は非常にノリがいい。盛り上がりがほかとは違う! 」
と、持ち上げる持ち上げる(笑)。

なんでも今日のメンバーはヨーロッパ人の集まりらしい。しかもみんなアーティストなんだとか。
テッペイ:「ほら、ボンの顔の大きさ!どこから見てもガイジンでしょ。(笑)」
すると、いきなり金ちゃんのキーボードから、ピロっと音が。
「なんだよ!?(笑)」と、テッペイちゃんに怒られた(笑)金ちゃん、
「かかしのくせして〜」などと、血祭りに上げられる(爆)。
テッペイ:「かれはどっから見てもかかしでしょ? でもアーティストなんです。」
茨城出身とか川崎出身とかいろいろと仮の出身地があるけど、実はみんなイタリア系だったりするんだそうです。
《ほほう、そうですか〜(笑)。》

今回のゲストは、アマゾンズ。
アマゾンズといえば久保田と一緒にまわっているコーラスグループ。でも今日は2人だけ。
ひとり(ユウコさん)はおなかを壊してお休みだそうな。
テッペイ:「今、彼女はトイレでこうやってます(笑)。」
だなんて、いないことをいいことに言いたい放題のテッペイちゃん。ということで、
今日はアマゾンズの「アマ」がいなくて「ゾンズー」さんでございました。

そして、アリーナでコンサートをすることの言い訳を始めるテッペイちゃん。
「前回、(SHARISHARISUM 7 のとき)『一度だけ大きな会場でやらしてください。もう二度とやりませんから。』って言ったのにも関わらず、またやってしまいました。・・・すいません、実は味しめちゃったんです(爆)。」
やっぱり大会場はステージから遠くなるし、反対してるファンも多いみたい。アリーナ独特の華やかさもいいと思うけどね・・・。
ということで、考え出されたのが、

『野次専用スピーカー』!

それを聞いたときには会場大爆笑。
後ろだけに設置されていて、テッペイちゃんの喋りに対して、突っ込みを入れるという手の込みよう!
す、すごい……。
後ろの席に対するこの配慮。さすがは米米〜!この心遣い、そして遊び心がたまりまへん。
すると後ろからどど〜っと笑いが沸き起こる。
テッペイ「ほら、盛り上がってるでしょ。後ろはああやっておだてて置けばなんとかなる・・・(笑)」
《オイ!(笑)》

「今日は、art up 編ですから、みなさまアーティスティックに見て欲しい。白塗りをして観るとか、ず〜っと目を閉じたまま観るとか、とにかく人と違った見方をして欲しい。拍手の仕方も違います。こんな拍手(股の下で拍手)やあんな拍手やいろいろなやり方をして欲しい。」
と、観かたについても細かい指示が出されたのでした〜(笑)。

ここでゲストの登場!
マルセル・デュシャンというダダイズムの巨匠が来日したときにカルーセルマキと恋に落ちて出来た子供の、

マルーセル・マキ石井!(爆)

ここで芸術家テッペイちゃんの知識炸裂でございます。私にはなんのことやらサッパリ・・・(笑)。
袖に引っ込んだテッペイちゃんが、アマゾンズと一緒にマルーセルマキ石井登場のテーマにのって再び出てきた。
出たり引っ込んだり大変なこと〜(笑)。

マルーセルマキ・石井が、アマゾンズとともに歌うのは、新曲「SO COOL」。
これがなんともかっこいい! 今回の一押し曲かも知れない。うっとりと聞いていたら、
マルーセルマキ氏(実はテッペイ):「ありがとうございましょ〜か〜、ありがとうございましょ〜よ〜。」
オカマちっくな挨拶に爆笑。
さっきまでの格調高い雰囲気はどこへ行ってしまったんでしょうか〜(笑)。

いよいよ今日のメイン企画。それはメンバー紹介のコーナー。
彼の指揮でメンバー紹介のテーマスタート!
メンバーそれぞれが名だたるアーティストにちなんだステージネームで紹介される。
しかし難解だぁ。
金太郎の歌で紹介される金ちゃんに笑った。そのままやん。(笑)
あとはベートーベンの運命で「林部」を連呼したり、階段を下りたり上ったりを繰り返す新メンバーのオリタノボッタとか、まったく人を食っている。
なんちゅうメンバー紹介でしょうか(笑)。

つづく「平成アマゾンズのテーマ」。これがまた最高!
まるで、かし○し娘のテーマのよう。
♪ちょいと出ました私たちは〜♪
みたいな歌詞をアマゾンズに歌わす〜?(笑)
歌の途中で、テッペイちゃんの「ハイ、汗かいてぇ、汗かいてぇ」がエエ味だしてる。
歌が終ってもまだ言いながら踊ってるテッペイちゃん。ところが、急によろけて「骨が折れた」などと言い出し・・・。
心配顔で覗き込むゾンズーのお二人……。
すると、「痛い痛い」とわめいていたテッペイちゃんが急に復活、
「治っちゃった・・・。」
だなんて、何でしょうこの展開??(笑)

「骨が折れたのに、治った。これは客席のオーラで奇跡が起こったに違いない。」ということで、この奇跡にちなんで「軌跡のうた」。
あらら〜、無理矢理こじつけ〜?(笑)
これがまた、なんとも抽象的な歌で……(笑)
ひたすら
♪ ウソよウソウソ。ウソよそんなこと〜♪
♪信じられない奇跡だよ〜♪
という掛け合いを続けていくというトンデモナイ歌(笑)。テッペイちゃんは女声だし…(笑)。
これは一体何なんでしょうか?(笑)

「奇跡のうた」の衝撃覚めやらぬ中、わざとらしいほど落ち着き払った口調で、マネージャー国府田氏登場。
「次に登場しますのは、存在そのものが奇跡とまで言わしめたアンタ・ダリ氏の登場です。その登場に際しまして指揮をとるのは、政界的に有名なマエストロカラヤン氏のお孫さんで、ドイツ生まれの大阪育ち、マエストロ・カスヤンさんでございます。(爆)」
出てきたのは、タクトを持ち日の丸の鉢巻をした妖しげな男。みょうちきりんな挨拶の後の言葉は、

カスヤン(実はテッペイ):「イッヒ カスヤン デンネン( 爆)」

《うっほっほ〜〜!来た来た〜》

カスヤン:「ほな、行きまひょか〜。この(タクトの)先っちょ見とってや〜。弾いてナンボやでぇ。」
大阪弁ハマリすぎ〜!このインチキ臭い雰囲気がこれほど似合うお方もおりますまい(爆)。
メンバーの演奏にいちいち、「ええでぇ、むっちゃええでぇ。・・・それでお金もらえるわー」などとチャチャを入れている。
さすがは大阪育ちだけある(爆)。
次に入ってきたトランペットの下ちゃん、吹きながら一瞬詰まってしまうと、カスヤン氏に
「どないしたんや? 吹きながら咳しとったらアカンでぇ〜」
と、突っ込まれておりました。(笑)
そして、うまく演奏できた人には、「時給500円や〜」ときたもんだ(笑)。
もうもう・・・爆笑モンでございましょ〜よ。
セットの動きまで「回っとるでぇ」とか「変なもん下りてきたでぇ」などと、いちいち解説してくれる親切な指揮者でございましょう。
この辺り、笑いと拍手が鳴りっぱなしでございました。

後ろにあるプラネタリウムのようなオブジェが回りながらゆっくりと上がってくると、
中にはジェームス小野田いえ、アンタ・ダリ氏の姿が〜!!
すかさず彼を見つけて客席からは歓声が沸き起こる。

曲もいよいよ盛り上がってきて、高ぶった指揮者のカスヤン氏、
「これ成功したら焼肉おごるさかいな〜!」
とのたもう。
……や、焼肉ってぇぇ(爆)。

見事に演奏は成功し、アンタ・ダリ氏(ジェームス小野田)がシュークを従えてのご登場〜!
客席への挨拶は、
「NICE TO MEET YOU!」
カスヤンもこれに対して英語で応酬(笑)。
「I'm fine thank you , and you?」
《これって問答になってないんじゃ・・・?》

ということで、ジェームスさまのご登場第1曲目は、「NICE TO MEET YOU」。

JOにしては、ほんわかしたとても分かりやすい曲。「みんなで一緒に踊ろうよ」っていう感じです。
この曲結構気に入りました。

そして、イントロがなった瞬間、大歓声が。
お次の曲は「Funk-a-ねーちゃん」。ヤッター!(笑)。
私にとっては初めてのナマで感激でした。やっぱりいいのよねぇ。
この怪しいエセモノちっくな感じ。JOにしか歌えないでしょうこんな曲(笑)。
最後の盛り上がりで曲がブレイクするところでは、アマゾンズがいきなり、アカペラで歌い出した。
それも、某肩こり薬のCMソング。「コリと痛みに〜」っていうアレ。
スポンサーの久光さんに配慮した演出でしょう(笑)。なんともすばらしいハーモニー ……。
しかし、JOに「Shut up!」と怒られて(笑)、再び曲がスタートした。イイ、イイ! こういうの(笑)。
終った瞬間の大きな拍手に、やっぱりみんなスキなのねぇ〜と、妙な連帯感を感じてしまう。

次の曲。低くうごめくようなイントロ。
おおっ! 「STOP SHOT 」 ではないか〜?!
CDでしか聞いたことなかったけど、最初の声ってテッペイちゃんがやってたんや〜。
てことが分かってビックリ。何でも自分たちでやってしまうのねぇ。最高。
こういう妖しいセクシー曲って大好きだったりする。
これを歌うテッペイちゃん、もうなんてカッコいいんでしょう! 日本一のセクシーさでございましょう!

そしてお次は、WinK の登場!(笑)
もちろん我らがアイドル、シュークリームシュ のコーナーでございましょう。白地に水色の水玉のむちゃくちゃ可愛い衣装だこと。
ゆったりしたイントロに乗って2人組のアイドルが登場してきた(笑)……。

これは、トンデモナイ曲に違いない(笑)。

という予感がして、手拍子はせずにじっと歌詞に耳を凝らしていると、
やはり回りも同じように手拍子のボリューム落として歌詞に全神経を集中している雰囲気だった。
みんなの思惑が手に取るように分かって面白かったのよねー(笑)。

はたして、その歌い出し、
♪あなたのやさしさは○カンから溢れるフラムジュース……♪

うそぉ〜〜〜!?(笑) どぉ〜〜〜と低く笑いが起こる。笑いが起きた瞬間シュークも気恥ずかしげに笑っていた。
逆に救われた気がしてるんでしょう。
客席とメンバーのなんとも言えない息の合い方はすばらしい! そしてライブの良さなのかな。
しかし、それにしてもまあ・・・、
曲はとってもかわいいWink調だというのにねぇ。こんな歌詞で歌わせるなんてー(爆)

金ちゃんがスポットを浴びてステージ上段に登場!おもいっきりムーディな Sax ソロを披露。
うぉ〜〜、なんて素敵なのぉ〜!
ソロに続けてイントロスタート。Sax をフューチャーしたそのイントロは紛れもなく、

「トラブルフィッシュ」

感激〜!! いつかは生で聞いてみたい曲のナンバー1と言ってもいい曲だったし〜。
この曲を歌うテッペイちゃん、まったく罪つくりなセクシーさだわ〜。

ホントに……
やられました(笑)。

しかし、酔いしれることを許さないのが米米のいいところ(笑)。

いつもの3枚目司会者口調に戻ったテッペイちゃんが日本文化を語る。
題して、『好き好き日本のコーナー(笑)』
「茶道について考えてみましょう」ということで、
登場したのは千利休の108代目の孫にあたるという(今日はこんなのばっかりだ:笑)ゼンズリキュウさん。
なんでも、昔、親に隠れてコソコソとひとりでお茶を立てていたところを、父親に見つかり
以来人前でお茶を立てることができなくなったらしい(笑)。
そこで障子越しにシルエットだけの出演となりました(笑)。
しかし、本当に好きねぇ!(爆)
日本文化も何もあったもんじゃない(笑)。こういうことを一生懸命やってるのを見るといとおしくなってしまうわー。

センズリキュウさんのお茶立てパフォーマンスを身ながら、テッペイちゃんの歌。
東北地方に400年前から歌い継がれ来た歌らしい(笑)。
これがまた、郷愁ただよう純日本風のとってもいい曲で・・・。こんなの歌えるんやー!(爆)
マジメさとハズシの絶妙な切り替えが最高です。これでハマらければどうします(爆)!

しみじみとした郷愁に浸っていると、いきなり、障子を突き破り JO登場!すごい衣装だ〜(笑)。
テッペイ氏いわく「大阪は花博の衣装」とのこと。
歌うは「ピカソ・ピ・ピ・ピ」(←タイトル不明) これは、SHARISHARISM TARO ツアー
<HAHA 編> テーマ「HAHAHAHAHA」のアレンジ版。
「HAHAHAHA」という歌詞を「PI PIPIPI」に変えただけ、という安易さがイイ(笑)。

そして、再び<ニの線>で「Sure dance」。
さらに「あたいのレディーキラー」。
新曲「Peeping Tom」。
最後は景気のいい「Let's Go」で締めとなりました。

最後のオープニングの曲が流れ、
「これでart up編は終了です。みんなバイバイ〜」と、メンバーが袖に入っていく。
引止めのブーイングを誘うかのような引っ込みの仕方(笑)。
その声に呼び戻されるかのように小野ちゃんとテッペイちゃんがステージに引き返してきて、・・・でました!
マッチョメもの、「アバンギャルド」
「好きなアーティスト、マルセル・デュシャン。オレの趣味は人とは違うんだ・・・所詮君らにゃ分からない・・・」
という、まったく人を食った詞です。

アンコールの手拍子が起こる。

やがてメンバーが姿を見せる。
マイクを持つのは金ちゃん。
「みんなノッテるぅ〜? 踊ってるぅ? た〜のしんでるぅ〜?」と、プリティな金ちゃんです。
「今、テッペイと小野ちゃんは着替えをしてるので、その間ぼくらのインストゥルメンタルでお楽しみください。」
というわけで、そのタイトルが「パットミセテネー」(笑)
なんともまあ(笑)。

これがまたとってもイイ曲で・・・(笑)。
ギターとフルートがとてもさわやかなメロディを奏でて草原に吹く優しげな風を思わせるような曲で、
BGMで欲しいくらいでした。
途中スタッフが「あと○○分」というプラカードを持ってやってくる(笑)。
その度に笑いと拍手が・・・。

どこをとってもサービス精神の固まりのようなステージです。

曲の最後にようやく「着替え完了」の合図が出て、期待度ぐんと急上昇です。

マネージャー 国府田氏登場!
「みなさまお待たせいたしました! 『そらいけ!歌謡曲』のコーナーです(笑)。」
よどみなく流れる司会者口調。さすがです。
国府田さんの紹介で登場したのは、石塚雄一郎と東京デラメンチョス(爆)。

曲は「アートの祭り」。コッテコテのムード歌謡に場内大喜び!
誇張したビブラート唱法、そして身のこなしは最高! どうしてこうも上手いんでしょう!(爆)
歌終わりのセリフは「勘弁してください・・・」 でした!(笑)

テッペイ:「今のは全部忘れてくれ(笑)」
というわけで、アンコール第一曲目は懐かしいところから「FUNKY STAR」。
きゃー! 嬉しい。 この曲大好きだったのよ〜! なんてぇイイ曲なんでしょう。
ちょっとレトロな匂いがするところがたまらない。
それにしてもテッペイちゃんの軽いステップ、身のこなしの絵になること!
そして、「KOME KOME WAR」。アマゾンズも「ヤメテ、ヤメテ、ヤメ」をやっていた(笑)。

メンバーがはけると火がついたようにアンコールが始まる。
バラバラだった会場がすぐに一つにまとまっていったのはビックリだった。こんなに広い会場なのに!
まとまってはばらけて、すると・・・、またすぐまとまっていく。

やがてメンバーが姿を見せる。途端にものすごい歓声。
テッペイ:「いやぁ、もう冗談じゃありませんよ。みんなはアンコールを<すればイイ>と思ってるでしょうけど、・・・
やる方はタイヘンなんですから(笑)。わたしも三十路を迎えまして、体が言うことを利かないんです。
特に大阪はチケット代以上のものを求めますから(笑)、もう勘弁して欲しいんですよ。」

普通は、「アンコールありがとう〜!」ってことになるんでしょうが、
大嫌いな夏のツアーということでメンバーもかなりお疲れと見えます(笑)。
しかし、そこは芸人の性。鳴り止まない声援にすっかり気をよくしてしまって、

「参ったなぁ〜〜。そんなに拍手をくれたらやりたくなっちゃうじゃないですか〜!」

「きゃぁ〜〜〜!!!」
ファンにとってはなんとも嬉しい言葉です〜。

テッペイ:「じゃあ、何が聞きたい?」
客:「○▲□?◎*◆〜〜〜!!!」
テッペイ:「えっ?何?『I CAN BE』? 『SHAKE HIP』?」
客:「SHAKE HIP〜〜!!」
テッペイ「よ〜〜〜し! 分かった! それじゃあ行ってみよう〜!」
客:「きゃ〜〜〜〜!!!」

ミュージックスタート!
・・・・ん?・・・・・あれれ?
演奏された曲は、全然違う「だから体」でした!(笑)

というわけで、大阪初日は笑いと熱狂の内に幕を閉じまたのでした〜。

Art Work Top


Repo no.2Art Work TopKome-ko memory BBS Top

SHARISHARISM ART WORK < work up >
1990.7.29 大阪城ホール

THE CAST

ONODA YASUHIDE     カジタ工場長(アトミック小野田)
ISHI TATSUYA     オボッチャマ(会社社長のバカ息子)
OHKUBO KENSAKU     大久保君(アルバイター)
TOKUNOH RITSURO     得能さん(工場内保安係)
SAKAGUCHI RYOJI     坂口さん(空調担当)
KANEKO TAKAHIRO     金子さん(ベルトコンベアスイッチャー)
ISHII MINAKO     みなこさん(総務支出)
AMAGAYA MARI     まりこさん(人事部新人育成)
HAYASHIBE NAOKI     林部さん(資料担当)
SHIMOGAMI TATSUYA     下神さん(ガードマン夜警)
KAWAI SHINYA     河合さん(梱包)
KOBAYASHI FUTOSHI     小林さん(ボイラーバルブ開閉)
ORITA KOHJI     オリタさん(プレス板金)
MISAWA MATARO     マーさん(危険物取扱い)
YOSHIKAWA TOMOKO(AMASONS)     トコさん(第41型ボルト締め担当・やめトコ)
SAITOH KUMI(AMASONS)     クミさん(第41型ボルト油さし担当・お茶くみ)
OHTAKI YUKO(AMASONS)     ユーコさん(第41型ボルト油ふき担当・なまゆーこ)



<曲 目>

Work up のテーマ
I'm a work man
FUNK FUJIYAMA
MC

AMA工員
だから体
トランスファー
大阪イェイイェイ娘
(東京イェイイェイ娘)
小芝居〜
Working Night
浪漫飛行
僕らのスーパーヒーロー
JO登場
晴晴新人類
OH! GOD!
AWA
インサートデザート
大人物
ひとりの朝ふたりの夜
Sure Dance
アジテーション
GET ON PARTY CHASER
Work up のテーマ

<アンコール>
総決起集会
オイオイオイマドロスさん
ZIN ZIN させて
Shake Hip

???
I CAN BE

雨の御堂筋

この日は米米に興味があるという会社の同期入社社員と一緒に参加しました。
まずおどろいたのは、会場のまわりでヘルメットにマスク姿でビラを配っているお兄さんたち!さながら一昔前の労働闘争のようないでたち。これを演出と気付かずに遠巻きにやり過ごしたファンも多かった。
コンサートが始まる前から、
work up の世界への演出が始まっていたのでした〜。
ビラにはこんな言葉が書き連ねてありました。

7/28,29 米米主義(シャリシャリズム)芸術的労働集会(アートワーク・コンサート)に結集せよ!

K2Cの商業的拡大主義をせん滅せよ!

米米主義・芸術的労働集会に結集された、全ての先進的な労働者・学生・アーティストの皆さん。我々は大阪御堂会館で行った1986年1.21米米主義小集会より、米米CLUBの革命的芸術的行動性に対し、一定の評価を与え指示してきた。しかしながら、彼らは、1989年4.5舞浜より開始した米米主義7連続集会(シャリシャリズム7ツアー)において「一度だけ大きいところでやってみたかった。」という言葉を弄しながら、消費税導入後とはいえ5.3%の一方的な入場料の値上げを行い、再び大会場連続集会(アリーナツアー)を強行する未曾有の暴挙に出た。日和見的にシングルなどを発売して「浪漫飛行」の商業的拡大に奔走し、ブルジョア的欧州旅行に出かけながら、変質的熱烈支援者の密告によって、猥雑写真誌に登場するなど米米主義の破綻・堕落の証左であろう。
この米米日和見的修正主義の欺まん性を暴き、商業的拡大主義を木端微塵に粉砕し、鉄槌を打ち込むべく、本集会を怒りの総決起集会とする。
我々は、この商業的拡大主義に加担し、米米主義・芸術的労働者を標榜するマネージャーの国府田 満 との団交を断固たる態度で要求する。

文責・金子委員長と労働集会友の会・白い恋人達' S


CCC入会案内
タテ
4cm、ヨコ7cmのサイズの白い紙に、あなたの郵便番号/ご住所/氏名をハッキリと明記したもの(後日あなたの元へ折り返し返送される宛名シールになります)と、62円切手を封筒に入れ、下記の宛先までお送りください。
《宛先》〒
150 東京都渋谷区恵比寿西2-14-5 「カムカムクラブ入会希望」係


コレを読んで大受けしましたデス。自らの行為を自らで糾弾しつつ、ギャグにしてしまう根性には恐れ入りました〜(笑)。これだけ商業的拡大主義を批判しておきながら、ちゃんとファンクラブ入会案内が書かれているところが何とも人を食っている(笑)。
しかし、この凝りよう!そしてサービス精神はどうだ〜!
感心しきりの友達に対しても自慢したい気分になったのでした(爆)。

会場へ入ると、この日も気球がゆっくり旋回している。
私達の席は、2階 正面スタンド席。ここから見るとステージは遠い(爆)。art up 編と同じ、黒のスッキリしたどん帳。
art up と同じように音楽スタート。恐らくカルメンなんでしょうが、別の楽章の曲です。今日は、淡いオレンジからゆっくりと濃いオレンジに変化しながら照明が落ちていく。微妙に照明の色を変えているのがまた心憎い。

照明が落ちきったところで、ステージ下手のパイプオルガンに金ちゃん登場!
すると、いきなりどん帳の向こうからテッペイちゃんの声が──。
「ハロォ〜〜オオサカ!」

きゃーーーー!

「── work up の世界へようこそ! 我々労働者は黒い煙の下で汗まみれになって働いていた」

そして、──
♪ワー、ワー、ワー、ワー ………ワ〜ワワワワワワワワ♪ と、ミュージックスタート!^^
みんなが、頭の上に手で大きな輪っかを作り、お遊戯チックなかわいい振り!
テッペイちゃんの衣装は、ナント、Tシャツ! こいつぁビックリだ!
Tシャツといってもかっこいいいもんじゃなく(爆)、大きめよれよれの黒?(グレー?)のもの。スーツ以外の衣装は Kick Knock 編以来〜?
そして、小野ちゃんは、ジーンズのオーバーオール! これがかわいい(爆)。首からは鎖をぶら下げて、頭にはヘルメットを被っている。
もちろん、 BHB始め演奏陣もワーカーらしい衣装に身を包んでいる。
唯一例外は女性陣。アマゾンズは、モロ衣装で、原色ラメラメのショートパンツ。シュークは、赤と白の切り替えの衣装。裾広がりで大きなツバの帽子を持っている。シュークだけは、輪っかを作る代わりに帽子を持って踊っていた。
セットは、前日と打って変わって、黒い鋼の溶鉱炉がそびえる工場でした。art up 編の巨大プラネタリウム風オブジェが、溶鉱炉に変わり、ギリシャ風の柱は煙突やら工場の建物になっていました。壁にはなぜかロシア語の単語が書かれている。
「労働者=共産主義」 という発想なのだろうか?

再び、テッペイちゃん ──
work up の世界へようこそ! 我々労働者は黒い煙の下で汗まみれになって働いていた」
他のメンバーは汗を拭いたり、辛そうに肩や腰を叩いたりと、誠に芸が細かい(笑)。
そして、ミュージック ──
「ワー、ワー、ワー、ワー ………ワ〜ワワワワワワワワ」

これを繰り返すこと数回。
途中テッペイちゃんのセリフがしどろもどろになるというオマケもついて、会場からは大きな喝采が。

最後は、全員立ち上がり、金ちゃんのオルガンで客席に一礼。

小野ちゃんとテッペイちゃんが、「ウォー、オー、オー、オーー」
とアカペラで歌い出すと、客席からは大きな歓声が!
おおぉぉぉぉぉ!なんと、アルバム「GO FUNK」に収められているソウルナンバー、「I'm a soul man」ではないか〜! こいつぁ嬉しいゾ〜!!しかも、この日は work up にちなんで、タイトルも「I'm a work man」! いやいやいや〜、心憎い限りだわ〜^^
底の方から沸きあがってくるような力強さが大好きなのよねぇ〜。シュークの踊りが大きい大きい!スタンドの後ろからでも十分に伝わりました。
間奏では、左右の張り出しにヴォーカルとシュークが出てきて会場を煽る。
「テッペイちゃ〜ん!」と声を出す私に、隣の友人が呆れた顔をしていた(笑)。
とにかく理屈抜きで、曲に身をゆだねられる。会場は早くもコブシを突き上げんばかりのノリに突入ダ。

続けて、「FUNK FUJIYAMA」。── またまた大歓声。アリーナ1万人での三三七拍子は乙なモンです(笑)。後ろから見るとこのノリは本当に圧巻!

そして、「イヤイヤイヤ〜」で始まる恒例のMC(笑)。
テッペイ:「みんなセンキューーー! 大阪最終!盛り上がって行こう〜!!」

キャーーー!!

私達の席付近は最初からすごい盛り上がっていて、トッテモ居心地がイイ。MCになると、表情が見えない分、自分勝手に騒ぐしかない。と、みんな手を挙げることと、大声を出すことに徹そうとしているかのようです(笑)。

テッペイ:「今日は、work up 編。つまり『労働』だぁ〜。みんなも、日頃の汗をダンスに代えてタップリ楽しんでってくれ〜!」

そして、アリーナでコンサートをしたことの言い訳を始めるテッペイちゃん。「もうやりません!今度だけです。」なんて言ってるけど、はてさてどうだか〜(笑)。
そして、『野次専用スピーカー』はこの日も設置されていて、テッペイちゃんの喋りの合間に頭の上から「がんばれよ〜〜!」などと、国府田さんの声が聞こえてくる。

テッペイ:「盛り上がってる盛り上がってる……、ああやっておだてておきゃ大丈夫……(笑)。」
ステージから遠い分、後ろはいじってもらえる楽しさがある〜。
テッペイ:「後ろというのは、遅れるんです。イェーーー!」
後ろ:「……イェーーーー!!」
「ホラ、遅れるでしょ。前はいいんですけどね。イェーーー!」
前:「イェーーーー!」
テッペイ:「ほらね。これは仕方がないんです。ですから、あなた方はあなた方のノリで結構です(笑)。もう勝手にやってください。」

「今日は、work up つまり労働がテーマです。ですからみなさんも、いつものようにチャラチャラ見ないで欲しい(笑)。眉間に皺なんか寄せて、ペレストロイカはどうなるのか?とか世界情勢を考えつつ硬派な感じで見て欲しい!(笑) 今日は拳なんかもOKです。ハ○ンドドックのようにバンバン拳を挙げてください(笑)。
アーティスティックに見る < art up > とはコロっと違ったこの世界。コンセプトの対比が際立っていてイイ感じ。コンサート会場にひとつの世界を作り上げる天才でありましょう。

「今日は育ちがいい方が多い。昨日の客とは大違い(笑)。公家の出ばかりじゃないかと思うくらいに、目の光が違います。お嬢様方も無骨な感じで見て欲しい。……いっぱいいますけど、無骨な感じの方が……(笑) 。」

面白かったのは、セットの説明をしているとき。「見てください!すごいでしょ」とテッペイちゃんが言った後、いつもなら拍手が起こるのにこの日はなぜかポッカーンと間が開いてしまって……(笑)。一瞬言葉に詰まったテッペイちゃんが小さく噴き出したもんだから、ドーーッ と笑いが起こったのでした。

そして次の曲は、ゲストのアマゾンズによる「AMA工員」。
タイトルはこんなんだけど()、これがどうして! こってりしたファンクナンバーで、すごいクオリティ。後にBHBのファーストアルバムにインストゥルメンタルで収められることになるのですが、アマゾンズ自身もその後のライブでこの曲を歌っていたそうな。
曲終わりのブレイクで、
アマゾンズ:「わたし達、健全な労働者なの。」
アマゾンズ:「労働者は体が資本よね!」
それを受けて、テッペイちゃん登場! ──
テッペイ:「だから、……カラダ〜!!」
というわけで、次の曲は「だから体」。
更に、「トランスファー」。
昔からの曲のようですが、わたしの好きな<ちょっと翳りのあるポップス>で、大変気に入りました〜。

ここで、我らがアイドル(笑)。シュークリームシュ登場。そして、アイドルに欠かせないのが親衛隊(笑)。テッペイちゃんとBHBがおそろいのハッピ、手にはメガホンでシュークを盛り立てる。曲は「大阪イェイイェイ娘」(笑)。公演場所に合わせてタイトルを変えるところがニクイ。

ここからメンバー全員による小芝居。ライブの見せ場に入って行きます。
テッペイちゃんの役どころはこのコンビナートの社長の息子。その名も「オボッチャマ」(笑)。
金無垢のベンツを乗り回し、オンナぁバシバシ泣かせているらしい(爆)。男と生まれたからにゃ一度は言うてみたいセリフなんでしょなぁ〜。
オボッチャマ(テッペイ):「イタリア仕込みのこのファンション!これで梅田なんかに出たら、女がピラニアみたいに追っかけてくるんだ……」
しかし、テッペイちゃん軽薄な役があまりにもハマリすぎている(爆)。
MC途中に、野次専用スピーカーから絶妙のタイミングで、
「ヨッ! テッペイ!」
の声がかかり、私ら後ろの席は大爆笑。
すかさずテッペイちゃんが「うるせぇや〜この野郎〜」とやり返してまたまた大爆笑となりました。

酔ったオボッチャマがコンビナートの片隅で横になっていると、
「お坊ちゃま……お坊ちゃまじゃないですか……」 と、呼びかける声が。
オボッチャマ「(むっくり起き出し)……なんだ……、工場長のカジタじゃねぇか〜。オマエ何やってんだよ、こんなところで?」
カジタ(小野田):「わたしは、残業です。」
オボッチャマ:「オレぁ遊んでたんだよ。1日350万使い果たさないと怒られるんだ。いいよなぁ、オマエらは残業でよぉ〜。」
カジタ:「お坊ちゃま! わたしなんて時給360円ですよ! 1日24時間働いたって、○○○○円にしかならないんです!」
オボッチャマ:「どこの会社だ? そんなひでェ会社はよォ〜?」
カジタ:「……お坊ちゃまの会社です…(笑)」
健全な労働者のカジタ工場長と、オボッチャマとでは会話がまったく噛みあわず……(笑) 労働の苦しさを訴えるカジタに対して、「オンナを紹介する」とかそんな軽薄な話しかできないオボッチャマなのでありました〜。
そんなオボッチャマが、「真っ当な人間に生まれ変わる!」と言い出し……
残業しながら歌っていたあの歌を歌おうと……
アカペラ&ツインボーカルで歌うのは……

「残業の歌」(笑)

♪残業はツライぞぉ〜〜、残業はツライぞぉ〜オオオオ〜オオオオ〜♪
という、なんとも身につまされる歌(笑)。一緒になって歌ってしまいそうでした。<労働を遊ぼう>というこの心意気が何とな〜く嬉しかったりして……。
しかし、機嫌よく歌っていたオボッチャマは、
「こんな歌嫌だ〜!」と、急に歌をやめてしまった。なだめてもすかしても、ダダッコのようにすねるオボッチャマ。
すると周りから様々な声が聞こえだす。
「バカ……あの元気はどこへ行ってしまったんだ?」
「俺たちのパワーはそんなもんじゃなかったハズだろ」
と、さながら青春ドラマのような展開(笑)。
なおもすねるオボッチャマ。
「中学生日記みたいなヤツラだ〜」などと悪態をつきながら……(笑)

ところが、テッペイちゃんのその声が笑い出し、役柄に専念していたベーを掴まえていじり始めた(笑)。
「何だ、その拳は(笑)……? 今日は誕生日だろ〜が(笑)。2○にもなってそんな拳なんか上げてらんないだろ〜。…… 誕生日おめでとう。」
会場:「おめでと〜〜!」
そして、シュークがケーキを運んできて、「HAPPY BIRTHDAY」 をみんなで歌ったのでした。ベーが蝋燭の火を吹き消すと大きな拍手。
このあたり、メンバーの温かさに、不覚にも…… かなり感動……。
後で聞くところによると、何も知らされてなかったベーは予期せぬ展開にうるうるになってたとかなってなかったとか〜。

そして、何事もなかったかのように劇はつづく ──
リョーちゃん:「俺たちの劇はそんな段取りじゃなかったハズだろ!(大爆)」
《いや〜 もうホント、米米最高〜!!》

わかばさんが、
「肉体労働者には肉体労働者の意地があるんだ!」
と言えば、
テッペイ:「こいつ本物だ〜」
と、笑いをとる。

そこへシュークが、
「みんなあの歌を歌って、ひとつになりましょうよ!」
それを受けて金ちゃん、、
「ひとつになるって言っても、エッチな意味じゃないよ〜」
── ちょっと照れが入ってるところがプリティだったりする。
すかさずテッペイちゃんの怒りの叫び(爆)、
「お金もらってんだゾォ〜!!(爆)」
すると、カジタ工場長が立ち上がる(笑)。
カジタ:「そうだ、その意気だ!みんなであの歌を歌おうじゃないか! みんなで歌おう!!」
全員:「歌おう!!」

ということで、音楽スタート。
途中、ボンが「みなさん、私は今、猛烈に感動しております〜」と叫び、
場内拍手〜!

労働の辛さと前向きな気持ちを歌った感動のバラード^^ メンバーがひとりひとりワンコーラスずつを歌っていく。「We are the world」 みたいダ〜。こっちの面子もオールスターキャストそして、ゲスト付きだもんね〜。さすがにアマゾンズは聴かせてくれる。またろうさんも上手い。
盛り上がりでは会場がみんな左右に手をふり、ペンライトでも持ちたいような感動的な展開〜^^ 感動の中にちょっぴりのクサさがあってこの絶妙のバランスがたまらない(笑)。マジメになりきらないところがいいのよねぇ(爆)。
かくして、遊び人のオボッチャマは見事に更正したのでありました〜^^

感動が最高潮に達したところであのイントロ!
それは、「浪漫飛行」でした〜。
そして、「僕らのスーパーヒーロー」
テッペイちゃんが落ち込んでいた自分を励ますために作った曲だと聞いたことがある……。

コンビナート上空に鉄腕アトムが飛ぶ!(笑) ワイヤーを滑っていくアトムの人形。そのチープさがおかしい。
テッペイ「説明しよう。工場を首になったカジタ工場長は、巨大高炉の内部で化学反応を起こし、鉄腕アトムと合体して、アトミック小野田と変身するのであった…」
突然──
花火の閃光!パックリと割れる巨大溶鉱炉!
中から現われたのは、アトミック小野田さま〜!!
歌うは「晴晴新人類」。
コレがまたイイのです〜(笑)。元々粘っこいサウンドが大好きな私はコノ曲一発で気に入りまして……、踊りもいいし、ホーンのイントロがゾクゾクする〜。
そして、名曲「AWA」。
uh〜吐き出せ!地球の泡を〜♪という歌詞はメンバーの間でも<スゴイ!>と話題になっていました。まだバブルという言葉もなかった時期に生まれた曲なんですよね〜。
テッペイちゃんは小野ちゃんの後ろでやりたい放題遊んでいる。ベーにチャチャ入れたり、一人スタンドマイクをおもちゃにしたり、…… 動きが、かなり大きい(笑)。
後ろから見ても明らかに分かる。── 今日は、ノリノリやわ〜(笑)。

つづく、「大人物」は、私の大好きな曲。アトミック小野田が愛を込めて歌う一曲。この曲を聴くと不思議と癒され、そして元気がでるのです。テッペイちゃんのコーラスも加わり、かなり感動的な曲に仕上がってました。美味しいところで美味しい曲を持ってきます(笑)。

気分も盛り上がってきたところで、テッペイちゃんのバラードタイム。三枚目なMCの後に始まったのは、
「ひとりの朝ふたりの夜」
切なくて、……でも、前向きに歩いていこうという……これは名曲です。
私の感動は最高潮に……。

この後は、「Sure Dance」、「アジテーション」と続き、「GET ON PARTY」まで一気に突っ走っていく。
GET ON PARTY」のエンディングでは、しつっこい演出が──
まず、テッペイちゃんがジェームス小野田の名を高らかに連呼。
それに応えつつそでに引っ込むジェームス。
そこへマネージャー国府田氏が登場し、今度は<カールスモーキー石井>を連呼。
テッペイちゃんそれに応えて一礼、袖に入ろうとする。
ところが、国府田氏に「One moer ,please!」と呼び止められる。
仕方ないので、ジェームスを連呼しつつ、戻ってくるテッペイちゃん。
それに呼び戻されるようにジェームスが戻ってくる。
……再びジェームスが袖に入り、──
ということを延々と繰り返して、「もうええゾ〜」というくらいのしつこさが笑えました。
最後は、ジェームスさまの「Shut up!」の一喝で締めくくり、大歓声の中、再びパイプオルガンの音色が……。
《おお?!……もう一曲ある?》
メンバー全員勢ぞろいして、再び「work up のテーマ」で終了となりました。

最終日だけあって、会場も熱気に溢れている。メンバーが退場すると、すぐに大きな手拍子が。そしてすぐにひとつにまとまっていく。なんだ〜?!このまとまりの良さは〜!(笑)

すると、ステージにはプラカードを持ったメンバーが終結(笑)。
リョーちゃん:「我々は、労働組合、白い恋人たち's である!」
《うっひゃっひゃ〜〜! こりゃ最高!!》
そっか、ここで労働集会をやってしまおうということ〜!

ここで、金子委員長による基調演説〜^^
内容は、入り口で配られていたビラとほぼ同じ内容。アンコールで労働集会までやってくれるとは! どうにも恐れ入りました〜(笑)。
でも、今どきこんな集会もないよなぁ〜(爆)。
そして、全員でシュプレヒコール!(笑)
「後ろからは見えないゾ〜!」
「(チケットの)5.3%の値上げ、反対〜!」
「職場内恋愛は許さないゾ〜!」
最後の言葉には会場大受け。ミナコちゃんと付き合っていることが噂されている金ちゃんはみんなにボコボコにされる(笑)。
なおもめげずに、
「マネージャーの国府田〜 出て来い〜!!」

すると──、
「ハ〜〜イ」
と、緊張感のない国府田氏の声が……。
彼の出現で、それまでの勢いはどこへやら、そそくさと自分の位置につくメンバーたち(笑)。

相も変らぬ滑らかな司会者口調。
国府田:「みなさまお楽しみいただいておりますでしょうか? 『そらいけ!歌謡曲』、今夜はこちら、大阪城ホールに満員のお客様をお迎えしてお届けしておりますが、今夜のゲストをご紹介申し上げましょう。今芸能界で、若手のホープNO.1歌う豪華客船といえばこの方のことでございましょう(笑)。」
歌う豪華客船って何なんやろ〜(爆)。
登場したのは、石塚雄一郎と東京デラメンチョスのみなさん。歌はもちろん「オイオイオイマドロスさん」というわけで、出てきたご仁が…これまた! マドロスの格好と来た〜!!

「ヨォ〜!」
と威勢良い掛け声。
帽子にパイプにキャンパス地のバックといういでたち。なかなかハマッてる!
ステージにはちゃんとブイが準備されていて、颯爽と(?)足をかけてのキメポーズ!
会場からは、ドド〜と笑いが沸き起こる。このあたり、客席の笑いも劇の重要な要素になっている^^。
マドロス:「ああ…、今日もまたこの港に来てしまった……。俺は、7つの海をまたにかけるマドロスだ〜。」
そこへ、村の娘登場。もちろんテッペイちゃんの1人2役。
娘:「マドロスさん、私のいい人が遠くア〜メリカへ行ってしまったの。私をア〜メリカへ連れて行ってください。」
マドロス:「ああ、娘さん。可愛そうだがそれは出来ねぇ。」
娘:「あら、マドロスさんどうしてなの?」
マドロス:「船に女は(ポンと膝を打って)、…禁物ダァ〜」
ボォーーーーー(汽笛)
拍手〜〜!

娘:「あら? マドロスさん、貴方の船が出て行ってしまいますわ〜」
マドロス:「え?!俺の船が〜? 待ってくれ!待ってくれ!待ってくれ〜!」

ミュージックスタート^^

これがもうアナタ(笑)…最高のなんのって〜! ムード歌謡にマドロスものまでこなすなんてタダ者じゃないっすねぇ。得ちゃんのムードギターがまたイイ味出している……。
そして、この曲のエンディングにはヤラレマシタ〜!ビデオ化されてはおりますが、毎回テッペイちゃんとメンバーのバトルが少しずつ違うのですよねぇ。
最初、<終るとみせかけては歌い出す>攻撃を何回もしかけていたテッペイちゃん、今度はメンバーの逆襲に遭い、何度歌っても終らせてくれない……。
♪チョイと私を遠くの国まで連れてってぇ〜♪のフレーズが何度も繰り返され……
しまいには、
「お願いします〜」
と、メンバーに頭を下げていた〜(笑)。
最後は、無残にもジャンプの途中で音を切られてしまうのでありました〜(爆)。

テッペイちゃんはそのまま袖にはけて、入れ替わりに JO & シューク登場!景気のいいイントロは、リンダシリーズ「ZIN ZIN させて」。テッペイちゃんの合いの手がないのがちょっと淋しい。しかし、この曲の振りが大好きで、初めてライブで聞けたので嬉しかった〜^^
息もつかせず、テッペイちゃんが走り込んできて、曲は「Shake Hip!」
《ヤッタ〜》
後ろの席は自分勝手に踊るしかない!というわけで思う存分躍らせていただきました。

メンバー退場。
再び沸き起こるアンコール。バッチリ揃った一人称手拍子が気持イイ……。

テッペイ:「いやいやいや〜〜。ダ〜メだって。いくら手拍子をしてもねぇ、やってる方はタイへンなんですから!冗談じゃないっすよ〜。」
と、言いつつ、<やりたくて仕方ない>というオーラが出ている(笑)。今日のテッペイちゃんは身体の動きが弾んでいるように見えるですもん。
テッペイ:「みんなはいいですよ。こうやってチャラチャラ手拍子してたらいいんですから。……だから、ダメだって。……参ったなぁ〜拍手拍手で〜(笑)。 そんなに拍手をくれたらやりたくなっちゃうじゃないですか〜」

ヤッホーー!!

テッペイ:「分かった!じゃあ何が聞きたい?!」
私は早まって「雨の御堂筋〜」を叫んだ。 結構みんな思い思いの曲を叫んでいる。
テッペイ:「え?何?<I CAN BE>?」
と、またもや客を誘導しておいて、まったく違う、私が聞いたことのない曲でした。みんなでコブシを突き上げてまさに、Work up 的な曲でしょう。タイトルが分からないのですが……。

そして、今度は本当に「I CAN BE」! ひょ〜、嬉しいゾ〜
しかし、歌詞はボロボロでした(笑)。詞が出てこなくて、途中歌いながら笑いが出てしまい、会場大受け。間奏のところではタイミングの悪い掛け合いなんぞをやってまして、きっと間違えを誤魔化そうという心理が働いたのでしょうが、ちょっとばかり裏目に……(爆)。

曲が終ってメンバーが退場する中、残ったテッペイちゃんが
「ちょっと…みんな…、だめだよ〜ちゃんとやんなきゃ。今日は大阪最終日だっていうのに〜」
と、無理矢理メンバーを呼び戻し…
キャーーーーー!! 会場は飛び上がらんばかりの喜びよう^^
テッペイ:「今日の天気は〜?」
客:「雨っ〜〜!!」
テッペイ:「大阪と言えば〜?」
客:「雨の御堂筋〜!!」
テッペイ:「All right!雨の〜〜?!」
客:「御堂筋〜!!!」

これがなければ大阪のライブは終れない(笑)。
最後は、「サイコー! 大阪サイコー!」を連呼して幕となりました。

友人も大満足。会場を後にするときも、あちこちで「最高!」という声が聞こえ…この夜は満足度300%の最高のライブでした。

 

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