オレンジズ・ニュー・アルバムへの道

2010年3月、ニュー・アルバムの制作開始から、
2011年4月、録音完了〜ジャケット公開まで。
ジェフの日記とフォトで綴るレコーディング・ドキュメンタリー。

その1 (2010年)

Vol.1 3月11日(木)19:00〜9:00 Rabbit Studio
{オレンジズ・ニューアルバムへの道}って!大げさだなぁ。いやいや、それくらいの超重要事項でしょ、5枚目のオリジナル・フル・アルバムだもの。ちなみにビートルズだと「ヘルプ」、フーだと「フーズ・ネクスト」、キッスだと「地獄のロック・ファイアー」、BCRだと「恋のゲーム」。いやはやナントモ。

この日は、3/14の第一回リズム録り(*注1)に向けて、Roland VS-2480というハードディスク・レコーダーにクリック(*注2)、仮歌、仮ギターを10曲(!)分一人でREC。仮とは言え、これをガイドにみんなが演奏するから、結構チャントやんなきゃいけないの。・・・の割りに、あんまり面白い作業ではないね。だから曲ごとに、ギターを替えてみたりして…Tokai FlyingV、GibsonのFirebird、Firebird-NR、GrecoのFirebird、Epiphone Casino…。で、朝9時にナントカ完成。>┼○ バタッ

*注1:ドラム、ギター、ベースでベーシックなトラックを録音するコト。最重要課題はドラムをバッチリ録るコト。
*注2:曲に合わせて一定のテンポで鳴らすメトロノームみたいなモノ。

Vol.2 3月14日(日) 13:00〜22:00 市営音楽室
都内の某市営音楽室で10曲分のリズム録りセッション。ロビン、ネロ、マルの3人で演奏、ボクは録音監督&技師に専念(ホントは一緒に演奏したかった)。1曲につき、3回〜5回演奏して、良さそうなテイクを2つばかり残す方式。後でちゃんと聞きなおして、最終テイクを選ぶのだ。流石に10曲もやると、終わり頃には疲れてきちゃうね。制作費の問題もあるけど、一日7曲くらいがMAXな気がしたなぁ。Butみんな励ましあい、良く頑張りました。ハナマル!

マルちゃんに、「バス・ドラム・ヘッドにオレンジズ・ロゴを描いてよ」って言われて、細い黒マッキー1本で描いたのだ。やっぱりヘッドにバンド・ロゴが描いてあるのってカッコいいもんね。The BEATLES,The Who,KISS・・・。モットちゃんと太いペンでモットちゃんと描きたかったなぁ。色も付けたかったなぁ。次はオレンジ色のペンを用意しよ。

そして忘れちゃいけない、篠原太郎クンにメンバー一同、激感謝!レコーダー、マイクetc、録音機材はすべて太郎クンが借してくれたもの。しかもセッティングまで手伝いに来てくれたの。足を向けて寝れないぜ、マジソンで。



Vol.3 3月20日(土) 23:00〜10:00 / 3月21日(日) 15:00〜21:00 Rabbit Studio
3月14日に録音した演奏データを、V-FIREというマシンを中継してVS-2480→ラビスタのPCに移す。前日に、篠原太郎クンから機材を借りて、セッティングもしてもらって、使い方を教えてもらったの。まったくもっていつも彼のお世話になりっぱなしだ。

1曲につき2〜3テイク録ったから、×10曲で約30テイクを1テイクづつPCの音楽ソフト[Nuendo]に録音していくという、あまり面白くない地道な作業。10時間くらいかかったなぁ。>┼○ バタッ

途中ソファでいったん寝て、今度は1曲づついいテイクを選んで、チェック用に簡単にMix〜マスタリング。10曲入ったCDRを作ったのだ。早速、i-podに入れてカーステで聞いたけど、なかなかカッケー!ニュー・オレンジ・サウンドが見えたね。ニュー・アルバムは17曲収録予定だから道のりはまだまだ長いけど、完成が楽しみだーよ。

Vol.4 3月30日(火) 20:00〜2:00 Rabbit Studio
まず、PCに移した演奏データの編集。イマイチと思われる部分をいい部分から持ってきて差し替えたり、より良くする為に曲の構成(演奏)をイジったりすることで、これはビートルズもよく使ったレコテクのひとつ。この日は、「真っ赤なマイクロバス」と「ナンバー・ワン」の2曲を編集。

編集後の2曲、仮だったジェフのリズム・ギターを本チャン(*注1)に差し替える。「真っ赤なマイクロバス」は、Gibson Firebird NR、「ナンバー・ワン」はGreco Firebird(FB-70)でプレ〜イ!

*注1:「チャン」ってよくわかんないんだけど、本番って意味でレコ現場では良く使ってるね。ん?普通にも使うのかな?

Vol.5 4月15日(木) 0:15〜2:30 Rabbit Studio
イロイロ忙しくて、少し時間が空いてしまった。引き続き、編集〜ジェフ・ギターの録音。この日は「サンデー・ドライバー」の1曲だけ。Gibson Firebird VII でプレ〜イ!

ちなみに、仮に決めた曲順通りに作業をヤっていってるってワケ。あ、M-1(1曲目予定曲)はまだ出てきてないね。アルバム・タイトル・ナンバーになる予定だけど、まだ曲が完成してないのさ〜。

Vol.6 4月23日(金) 21:00〜2:00 Rabbit Studio
「クライベイビー」と、「コーラ」の2曲の編集〜ジェフ・ギターの録音。「クライベイビー」はGibson Firebird V、「コーラ」はTokai Flying V(*注1)でPLAY。

PCモニターに写ってるのが音楽ソフト[Nuendo]の作業画面で、赤いのがジェフ・ギター、緑がネロ・ギター、青がロビン・ベース、黄色がマル・ドラム(9トラック)って色分けしててあるんだ。ちょっと楽しい。


*注1:写真の赤いギターね。Flying Vと言えばGibsonだけど、これはTokaiのコピー・モデル。本物よりカナーリ安いけど、音結構いいんだ。色もカナーリ赤赤してて好きなの。ヘッドの裏には喜怒哀楽クンとザ・タイガースのシール。パ〜フェクト!

Vol.7 5月1日(土) 15:00〜19:00 / 5月2日(日) 0:30〜4:00 Rabbit Studio
いい天気!昼からラビスタにいたんだけど、なかなかダラダラしてしまい、始めたのがオヤツの時間。

まずは「恋なんて」の編集。ジェフ・ギターは仮に弾いてあったやつが結構バッチリだったので、エンディングの「ジャン!」ってシメめるとこだけパンチイン(*注1)。ギターはTokai Flying V。続いて「ギンガム・チェック」、「ゲラゲラ60分」と編集。ジェフGは仮で弾いたのをイカシでOK!「ギンガム・チェック」にはジェフGをもう1本隠し味的に録音。ギターは2曲ともGibson Firebird NR。

ここで、ジューシィ・ハーフのリハの為、一旦外出。5時間後、戻って再開。「デイジー」の編集〜ジェフGを録音。ビートルな曲だから、セミアコのEphiphone Casinoを使用。そして最後に「Oh!ヌード」(*注2)の編集〜ジェフG録音。Gibson Firebird V使用。


*注1:一部だけ直すコトね。正確には、パンチインしたところからパンチアウトするところまでを録音するってコト。
*注2:リズム録りの時、時間があまったから、最後にスグ出来そうなのを1曲録音したのがこれ。だから仮の曲順とは違うのだ。

Vol.8 5月22日(土)〜23日(日) Rabbit Studio


▲デモ・テープでベースを弾くのは楽しいヨ。
ニュー・アルバムの1曲目=タイトル・チューン予定の曲「ジャンボリー」のデモ・テープ制作。なかなかグーな曲が出来たぞ!

デモ・テープはいつも、ドラム(打ち込み)、ギター、ベース、歌、コーラス・・・って順に全部一人で多重録音して作るんだ。ロック・ミュージックは演奏も含めて作曲って思うし、アレコレ録音していくうちにメロディーやコードや歌詞が変化して、よりいいものになったりすることも多いからね。

で、完成した音源mp3を速攻メンバーにメールで送って、各自聞いといてもらって、後日スタジオに入ってみんなで演奏してみて仕上げるって寸法。モチロンそこでまた曲は進化してオレンジ・ナンバーになるんだ。バンドっていいニャー。

Vol.9 5月29日(土) 23:00〜翌5:30 Rabbit Studio
こないだ作った「ジャンボリー」のデモ・テープを聞いて、ちょっと何か足りないと思って、中間部に新たなメロディを追加してみたんだ。で、デモ・テープもソレを入れて改良。だいたい曲が完成するまでに、デモ・テープを作る→少し寝かせて聞いてみる→直す→また聞いてみる・・・を何度か繰り返すね。で、バンドで仕上げて、ショーでお披露目って寸法さ。あっ、でもこの曲はアルバム完成するではショーではヤラないと思う。タイトル・チューンだからねっ!


Vol.10 6月4日(金) 5:00〜8:00 Rabbit Studio
「ゲラゲラ60分」のドラム・パーターン、急にアイデア思いついて、もう朝だというのにドラム・トラックを編集。今のPCレコーディングだと、たいがいのことが出来ちゃうんだ。すごいよね。どこを編集したかは言わないでおくから、CDを聞いたときにチェックしてみてね。わっかるかな〜?わっかんねーだろーな〜♪


Vol.11 6月5日(土) 都内某リハーサル・スタジオ 16:00〜19:00


▲リハ終了後、お片づけして帰るとこをパチリ。
リハーサル・スタジオで、次回の残り7曲分の「リズム録り(6/17)」用のリハをしたのだ。クリック用に各曲のテンポを決めたり、アレンジを細かいとこまでつめたりね。この日初めてメンバー全員で演奏した新曲「ジャンボリー」は特に時間をかけてヤッタよ。ナカナカイージャン!

にしても、どのテンポが曲に一番バッチリなのかを見極めるのは難かしいね。ショーの時は、その日の気分や状態で多少変わるのはアリなんだけど、CDになると、もうソレでしかないからね。スゴク慎重になるよ。

でも、「迷ったら早いほうを取る」が原則かな。テンポが遅すぎるとイライラするからね。ゆるいロックなんて聞きたくないぜっ。

Vol.12 6月13日(土) 1:00〜5:00 、6月16日(水) 16:00〜22:00 Rabbit Studio
6/17の第二回リズム録りに向けて、ハードディスク・レコーダー=Roland VS-2480にクリック、仮歌、仮ギターを8曲分一人でREC。

やっぱりあんまり面白くない作業だから、子供みたいにギターを並べて、曲ごとに替えながら、いろんな音色を試してみつつ〜で。とはいえ見たとおりルックス重視のフライングVとファイヤーバードだけなんだけど。でもどれも音が違うんだよ。

全部で17曲録音予定だったから、本来残り7曲なんだけど、なんか時間が余りそうだったから、欲張って1曲追加しちゃった。ぜ。


Vol.13 6月17日(木) 9:00〜16:00 市営音楽室



第二回(ラスト)リズム録り!。今年一番ってくらい超暑い日。

音楽室(スタジオ)が全然空いてなくて、取れたのがなんと朝の9時から!寝る時間だよ!3月は簡単に予約取れたのに…。ココ使うならもっと早くから予約しなきゃ・・・ってことを学んだのでした。なんたって、市営だから普通のとこの3分の1くらいのお優しい料金になっておりますので。

今回もロビン、ネロ、マルの3人で演奏、ボクはサー・ジョージ・マーティン気分で録音監督&技師ね。搬入〜セッティングがだいたい90分くらいかかって、録音が始まったのが朝10:30過ぎころ。フツーなら、まだまだ寝てる時間だぞ。マルなんか、寝ないで来てるし。それでも、みんな一生懸命演奏して、2曲終わったらタバコを吸いに外の喫煙所に行って、また戻って演奏して・・・夕方4時には8曲録り終わったよ。ゴキゲン☆バッチグー!

またもやレコーダー、マイク、スタンド、ケーブルetc.すべて篠原太郎クンの録音セットを借してもらったし、当日は太郎クン来れないってことで、前日にラビスタまで来てくれていろいろレクチャーしてくれたし、マジソンBIGエスト☆サンキュウ!!なんだってば!

Vol.14 6月23日(水) 18:00〜翌朝6:00 Rabbit Studio
6/17、リズム録り(*注1)した演奏データを、VS-2480→ラビスタのPCに移す作業。またまた前日に、篠原太郎クンがラビスタに来てくれて、機材セッティング&ティーチしてもらったのだ。感謝しかないです、まったくもう。

この作業にも慣れて少しスピードアップしたし、今回は前回より2曲少ない8曲で、1曲のテイク数もだいたい2テイクだけだったので、計18テイク(前回は30テイク)だったんだけど、やっぱりタップリ12時間くらいはかかったよぉ。フ〜。

*注1:ドラム、ギター、ベースで演奏の基礎部分を録音するコト。ベーシック録音とも言う。

Vol.15 6月25日(金) 0:45〜5:30 / 6月26日(土) 23:00〜翌朝8:00 Rabbit Studio
PCに移したデータ、曲ごとにいいテイクを選び、エディット〜仮の音作り。リズム録り(特にドラム)の録音は、録音日が変わると変わったりするから、3月に録った曲と今回曲の音質が違い過ぎないようにすることも意識しつつね。

作業中、ワールドカップ=デンマーク戦をちょうどTVでやってて、最後の30分くらい見ちゃったよ。サッカーに興味のない僕ですが、世界と戦うってのはヤッパリ応援しちゃうね。日本人なめんナ!って思うもんね。

Vol.16 7月9日(金) 23:00〜翌朝10:30 / 7月10日(土) 23:00〜翌朝8:00 Rabbit Studio
前回の続き、PCに移したデータ、曲ごとにいいテイクを選び、エディット〜仮の音作り。

Vol.17 7月13日(火) 0:00〜8:00 Rabbit Studio
さらに前回の続き、PCに移したデータ、曲ごとにいいテイクを選び、エディット〜仮の音作り。

一番スローな曲「愛のコドモ」にピアノを入れたいと思って、弾いてみたのだ。ロック・ナンバーにピアノが入ってるのは好きじゃないんだけど、スローな曲にはアリでしょ。ビートルズで言っちゃうと、「Slow Down」のピアノはイヤだけど、「Hey Jude」ならゴキゲンってことだね。

子供の頃にエレクトーンを習ってたんだけど、そんなに真剣にやんなかったから、全然うまくはないんだ。1曲通して弾けやしないから、少しづつ部分部分でやるの。すごく時間がかかるんだよ。まいったまいった。

Vol.18 7月14日(水) 15:00〜22:00 Rabbit Studio
ロビン、来ラビ。いわゆるベース・ダビングの日だね。6月17日第二回リズム録り分のベースをチェック。その日のベースの音がイマイチだったのと、ドラムを編集したことによるタイミング(ノリ)のズレが気になったので、弾き直したほうがいいってことになり、ほぼ全曲弾き直し。ちゃんとメモり損ねたんだけど、8曲くらいは弾いたかな。

プレイしたのは、Gibson Les Paul Bass (70's)。これは確かロビンがオレンジズに入った時に、買ったんだよね。すごくいい音がするし、レコーディングではずっとメインで使ってるね。ただ重いし、ルックスちょっと地味だから、SHOWではあんまり使わないんじゃないかな。

Vol.19 7月15日(木) 15:30〜21:00 Rabbit Studio
ネロ、来ラビ。いわゆるギター・ダビングの日だね。

主に、6月17日第二回リズム録り分のチェック〜ダビング。全編弾き直した曲は「ジャンボリー」、「サンデー・ドライバー」、「エース」、「ノータッチ」、「スター・スター」。「グッド・グッド・グッド」には追加のギターをダビング。

ネロが使ってるギター、よく対バンの人に「どこのギター?」って聞かれたりしてるけど(外人にもよく聞かれるねぇ)、ネロの友達のギター職人ミヤタクンが作ったギターなんだ。レコーディングでもSHOWでも、ほぼ95%これを使ってる。本人は、いろんなギター使ってみたいみたいなんだけど、自他共にど〜してもこれが一番いいってことになちゃうんだよね。オレンジズにピッタリのいい音しちゃうんだよな。

ネロは末っ子(一人っ子)だけあって、忍耐弱い(笑)=おおらか(とも言う)なんだ。だから、この日は6時間くらいで終了。僕なんかしつこいし、宿題は全部ヤッて安心してからじゃないと遊べないタイプだから、録音作業も20時間くらいは普通にヤッちゃうんだけどね。まあ、どっちがいいってこともないさ。個々のペースでやるのが一番いいよね。

Vol.20 7月21日(水) 16:00〜21:00 Rabbit Studio
ロビン、再来ラビ。ベース・ダビングの2回目。3月14日の第一回リズム録り分のベースをチェック。なんと4ヶ月も経ってるのかっ!スローライフ☆スローラブだな。

この日弾き直したのは「クライベイビー」、「恋なんて」だけ。あとは、ちょっとした編集でOK。これでリズム録りした全18曲のベースはとりあえず完了!おつかれサマー!この日も全部Gibson Les Paul Bassをプレイ。あーそーだ、このベース、ベイ・シティ・ローラーズのウッディが使ってたね。彼のプレイ、シンプル&メロディックで結構好きだなぁ。フレーズとか影響受けたよ。

ロビン自ら各曲のベースEQ(*注1)をセットして終了。





*注1: EQ=イコライザー、音色を決める大事なエフェクターのひとつ。特定の周波数を強調したり、カットしたり簡単に言うと、音を高くしたり、低くしたり・・・。あれ、言葉で言うのって難しいな。

Vol.21 8月2日(月) 21:30〜1:00 Rabbit Studio
ネロ、再来ラビ。ギター・ダビングの2回目。

4曲のギター・ソロ(間奏)をプレイ。オレンジズはツイン・リード(*注1)の曲が結構多くて、ショーでは僕とネロとで弾くんだけど、レコーディングではネロが両方弾くことが多いんだ。僕はリード・ギター弾くのあんまり好きじゃないし、二つのパートを一人で弾いたほうがうまく馴染むからね。

ビートリッシュな「デイジー」、ネロ・Gチューニングがイマイチ悪かったので、全編弾き直し。モチロンこの日もすべてミヤタ・ギターだ。

*注1: 2本のリード・ギターでの合奏。有名な例としは、KISSの「デトロイト・ロック・シティ」。基本ハモるんだけど、ショーでバッチリキきまるとナカナカ気持ちいいんだ。

Vol.22 9月10日(金) 18:30〜22:30 Rabbit Studio
WAO!1ヶ月ぶりのレコーディングだぁ。今回のレコで初の歌入れ。短めの簡単そうな曲「ゲラゲラ60分」から始めたよ。

歌のレコってなかなか大変なんだよ。かなりの集中力で臨まないとダメだし、でもリラックスもしていないとダメだしね。まず、いいカンジの声が出るまでに20〜30分は声を出すよ。準備運動みたいなもんだね。声が出てきたら、レコ・スタート!僕は天才シンガーじゃないから、1発でキマるなんてことはまずない。何度か歌って、そこからいい部分をチョイスしてつなげるわけ。そしてつなげたのを聞いてみて、まだ気に入らなきゃ、また歌うと・・・。で、何度もヤリ過ぎると判断つかなくなってきたり、時間がなくなってきたりして・・・。このラビ・スタは防音が甘いから、夜中は歌えないんだよ。

この日は1曲だけ、通して3回、部分的に何箇所か歌って終了。これは少ない方だよ。多い時は10回以上とかね。

右写真にも写ってるけど、天井からギター・ストラップをつるして、それにクリップで歌詞をとめてんだ。立って歌うから、譜面台なんかよりこのほうが見やすいんだもん。

Vol.23 9月11日(金) 21:30〜24:00 Rabbit Studio
前日歌ったのを家に持ち帰って聞いたら、イマイチだったの。もっと良く歌える気がして、1回だけ通しで歌ってみたら・・・良くなったよ。前の日のテイクのいい所と合わせてリードVo完成。フゥウウ〜。

そして、「ゲラゲラ60分」の頭の部分の演奏と歌を録音。後で本編にくっ付けるわけさ。

ちなみに、マイクはAKG ( アーカーゲー ) / C1000Sっていうコンデンサー・マイク(*注1)を使ってるの。レコ師匠太郎クンに薦められて買ったもの。ラビットEPの頃からずっと使ってるよ。

*注1: 歌やアコースティックもののレコに向いているマイク。ドラムのシンバル系にもよく使ってるよ。

Vol.24 9月16日(木) 20:00〜23:30 Rabbit Studio
夕方に、オレンジズ次のショーに向けてのリハーサルをヤッた後、ラビ入。「コーラ」の歌録り。

リハで声を出してきたから準備運動いらずだし、ちょうど「コーラ」も歌ってきたところだし、サッと2回通して歌って、部分的に直したらリードVoパートはバッチリ終了。続けてVoダブル・トラック(*注1)パート分も録音。オー、早い早い。イーネッ!(*゚ー゚)。

*注1: 同じメロディーを2回歌って重ねること。こーすると魔法みたいに、きらきらしたイイ感じになるんだ。ビートルズがよく使ってた手だね。アルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」なんて、かなりヤッてるよ。だから、僕もほとんどの曲で使ってるの。全編だったり、部分的だったりね。

Vol.25 9月18日(土) 22:00〜4:00 Rabbit Studio
「ノータッチ」の歌録り。これも2回通して歌って、あとは部分的な直し。今回の歌録りは、割と早めに仕上がるねぇ。ゴキゲン!歌は技術も必要だけど、心のモチヨウが大事だから、ゴキゲンに歌えるのが一番だね。

この曲に、試しで隠し味的にピアノを入れてみた。う〜ん。ピアノの音源の音が、いまひとつ良くないなぁ。また太郎くんに相談してみよー。


Vol.26 9月22日(水) 18:30〜1:30 Rabbit Studio
「ギンガム・チェック」と「真っ赤なマイクロバス」の歌録り。

この日も割とサッと歌を2曲録音できたヨ。ソノ後、珍しく「真っ赤なマイクロバス」のギター・ソロを弾いたのだ。このソロはツイン・リードで、ネロのパートは既にリズム録りの時に出来てるから、JEFFは上のパートをGibson Firebird Vでプレ〜イ!

Vol.27 9月23日(木) 18:30〜20:30 23:30〜2:00 Rabbit Studio
急に寒くなった秋分の日。「エース」の歌録り。

前に歌録りの前に、準備運動的発声に20〜30分必要って書いたけど、この日はもっとかかったなぁ。いつもは出る高さの音が、ちゃんとナイスな声で出るまでその倍くらいかかったよ。起きてからわりとスグだと、体も喉もまだまだ起きてなかったりするんだよね。いつでもスグ声が出る方法があればいいのになぁ。

21:00〜3:00〜までのオレンジズ・リハのに出かけた後、さっき歌を入れた「エース」のリズム・ギター、ノリが悪いカンジだったから全編弾き直し。イイカンジになったよ。Gibson Firebird Vね。

Vol.28 9月28日(火) 20:00〜23:30 Rabbit Studio

▲実は熱でボーっとしてるの図
「グッド・グッド・グッド」の歌録り。

本当は、もっともっと早い時間からRECを始めて、3曲は歌おうと思ってたんだけど、結局歌い始めたのは夜の8時になってしまった。そして、ナントカ1曲歌ったんだけど、もう限界で。

また「朝起きる理由見つからない病」かと思いきや、熱があった!体の病気ジャン!いや、登校拒否系発熱なのか?!その夜は薬も無くて、朝まで「ウーウー」言ってたよ。熱があるのはショーガナイとしても、悪寒やらで苦しくて寝れないっていうのは勘弁して欲しいよね。

Vol.29 10月1日(金) 16:00〜24:00 Rabbit Studio
この日は、今回最多の3曲の歌録り。「クライベイビー」、「ナンバー・ワン」、「スター・スター」。

「クライベイビー」はメロディックなイイ曲(モチロン自画自賛)だから、出来るだけバッチリな歌を録りたくて、いろんな歌い方を試しながら4〜5回は通しで歌ったかな。3時間くらいかかっちゃったよ。ストレートなロック・チューンなら、歌い方はそんなに種類ナイからあんまり迷わないんだけど、こういう曲の場合、未だにいつも試行錯誤なんだよなぁ。

3曲歌った後、「スター・スター」のリズム・ギターを弾き直す。オレンジズのCDでは、ジェフのギターはほとんどの場合、左側から鳴ってるんだけど(ネロは右側)、この曲はチョットさみしい気がしたから、Aメロで右側にも1本入れてみたよ。その時、ネロのギターはセンターに移動ね。ジェフ・ギターは左がGrecoのFirebirdモデル、右がGibsonのFirebird VIIを使い分けてみたのでした。


Vol.30 10月4日(月) 20:00〜24:00 Rabbit Studio
始めた時間が遅かったので、1曲だけ=「クライベイビー」歌録り(直し)。

この曲に、試しでTubular bells (*注1)を入れてみる。この音が大好きでさー、なにかっていうと入れちゃうんだよね。なんか青春のキラメキって感じがするんだよ、感じない?

*注1:クリスマス曲なんかでよく使われる鐘。ベイ・シティ・ローラーズは結構使ってて、たとえば「太陽の中の恋」とか「バイ・バイ・ベイビー」聞いてみてよ。キュンとしちゃうよ。

Vol.31 10月6日(水) 19:00〜23:30 Rabbit Studio
「サンデー・ドライバー」、「デイジー」の歌録り。

特に問題なくスムーズに2〜3テイクづつで完了。

考えてみたんだけど、自分にとって最高にお気に入りの(=理想的な)ヴォーカリストは、やっぱりジョン・レノン(ビートルズ初期限定)なんだな。あんな風に歌えたら気持ちいいだろうね。彼の「Bad Boy」以上にカッコいいロック・ヴォーカルなんて存在しないだろ?憧れちゃうなぁ。


Vol.32 10月7日(木) 16:00〜21:30 Rabbit Studio

WAO!ついに全曲歌い終わったのだ!後で気に入らなくて、歌いななおす曲があるかもしれないけどさ、・・・たぶんヤルな、きっと。

この日は、今回の中で一番テンポが速い「ノータッチ」、まだ未発表のタイトル・チューン「ジャンボリー」、唯一のスロー・ナンバー「愛のコドモ」という3曲の歌録り。

それぞれ、2〜3回通しで歌って、いいところを選んで、一部まだ足りないところを歌うという、いつものパターンでフィニ〜ッシュ!

とにかく、一応はジェフVo全曲を歌い終わってホッとしたよ。ここまでで、やっと全体の50%完了ってとこかな。


Vol.33 10月13日(水) 17:00〜22:00 Rabbit Studio
WAO!ついにVol.33!そして早速の歌いなおし!

スロー・ナンバー「愛のコドモ」、力み過ぎてる気がしてて、なんか声が出そうだったから、こないだより少し軽く歌ってみたのだ。うん、良くなったと思ふ。ど〜しても「ロックはシャウトしてナンボ」みいな感覚があって、ついつい力み過ぎちゃうことが多いんだよね。まぁ、間違ってはいないんだけど、ジョンみたいな天才ロック・シンガーじゃないから、うまくヤラないとね。

ついでにタンバリンを入れたよ。ホントはドラマーのマルが叩くとこなんだけど、入れたのを聞いてみたくて待てなくて・・・僕が叩いてしまいましたの巻。タンバリン、ベル、クラップ(手拍子)、はオレンジズ・レコーディング三種の神器なのであーる。


Vol.34 10月20日(水) 14:30〜22:30 Rabbit Studio


久々の全員集合!この日は、ネロ、マルのリードVoと他の曲のコーラス・パートの録音。

まずは、「仔犬と彼女」、記念すべきマル生涯初のリードVoを録音。オレンジズのアルバムには、ジェフ以外のメンバー曲を各1曲入れるのが恒例なんだ。モチロンそれらは作った本人が歌うの。ってことでマルの初体験。の割には早く完成したよ。2〜3回歌って、何か所か直すパターンで。マルのブログにも報告あるから、そっちもゼヒ。

続いてネロ作「恋なんて」でネロのリードVoを録音。激R&Rナンバーだから、細かいことは気にせず勢いでOK!サッと終了。割と全編一緒に歌うマルのVoも、ほぼ1回でサッと終了。ノー・プロブレム!

2曲リードVo録りに続き、他曲のコーラス録り。オレンジ・コーラスは、ほぼロビン&ネロが担当、更に足りない時はマルが参加。この日は全員集合してるので、3人参加する曲をRECることに。全部ショーでヤッテる曲だから、コーラスのパート分けは決まってて、そのままでGo。ショーと違うとこは、ほとんどダブル・トラックにするってことかな。厚みが出て華やかになるからね。コーラスは、一人づつじゃなくて、2人(あるいは3人)同時にバランスを取りながら歌うのが基本。その方が早いし、トラックも少なくてすむし、なんたって横に並んで歌うわけだから一体感が出るしさ。コーラス録りは、ナカナカ愉快な作業だよ。マルはなんか、友達の家に遊びに来た小学生みたいに、ずっと楽しそうだったヨ。

消灯時間の10時までに「ナンバー・ワン」、「サンデー・ドライバー」、「クライベイビー」、「コーラ」、「スター・スター」の5曲が完成したのだー。それにしても、今どき珍しく、メンバー全員喫煙者。時代に逆らう反逆者たちだぜっ!かっこいい!ねっ、部屋が曇ってるでしょ。




Vol.35 10月27日(水) 0:30〜翌日4:30 Rabbit Studio




▲マル、風邪気味。BUT誰も喫煙を止めず(笑)
超ナガ〜イ1日、つーか2日だぞ。

◆ 0:30〜4:00
まず、一人の夜作業。前回コーラスRECした「サンデー・ドライバー」のエンディングにJEFFコーラスを追加。その後、だいたい音が入った曲のMix(*注1)をいろいろ試してみたりしたのだ。もう何年も自分でやってんだけど、これがなかなか思うような音にならないの。録音自体終わっても、いつも1〜2ヶ月はグニャグニャやってんだよね。超しつこいA型だから、これにはメンバーも呆れ気味だね、たぶん(笑)。思うような=好みの、ってことだから超個人的。まあ自分が気に入るのがまず大事だから、これでいいのだっ!

◆ 13:00〜22:30
第2回コーラスREC日で、1時だよ全員集合!この日は、「デイジー」、「愛のコドモ」、「真っ赤なマイクロバス」、「リアライズ」、「恋なんて」、「Oh!ヌード」、「グッド・グッド・グッド」の7曲のコーラスを、途中でロビンの「リアライズ」のリードVoを、9時間ほぼ休む間もなく録音しつづけたのだぁ。

それにしてもロビンのVo録りは早かったよー。1,2回歌って、何か所か直して、ハイ終了!ってカンジ。How素晴らしい!なんかさぁ、1曲完成させるのに何回も歌ってる自分はいったい何なんだ!?何年歌ってんだ!?と。こーいう風に自然に力まず歌えばいいんじゃん、と。目から小さな鱗が落ちたのが見えたよ。今まで歌った自分のリードVo、いくつか直すねキット。それに、いままで言ったことないけど、ロビンの声っていいよなぁ。自分とは違って「通る声」って言うのかなぁ。これは持って生まれたものだからショーガネー、ショーガネーんだけど、羨ましい。

◆ 22:30〜4:30
みんなが帰った後、しつこい僕は、試しMixを続行。エフェクトに関してちょっとした発見があって、一歩前進したよ。マジソンお疲れ〜。

*注1:各トラックに入ってる楽器や歌の音量バランス、音色、定位、エフェクト等の調整・・・この作業によってかなり印象は変わるので、とにかく重要な作業です。

Vol.36 11月6日(土) 17:00〜22:30 翌日1:00〜5:00 Rabbit Studio
◆ 17:30〜21:30
ロビンのVo録りにも刺激され自分もあんまり力まず自然に歌ってみようと思ったのと、前に録ったVoが部分的にオーバーレベルで歪みっぽかったから、「M−2」のリードVoに再びトラ〜イ!いつもの8割くらいのカンジで歌ってみたら、最初はなかなかいいカンジに聴こえたんだ・・・けど、この日は、夜9時から12時までのオレンジズ・リハの為、一旦中断。

◆ 1:00〜5:00
リハから戻って、さっき録ったのと前に録ったのを比べてみたら、やっぱり10割で歌った前のほうが良く聴こえたんだよね。フムフム、自分の場合はやっぱりガッツ入れて歌ったほうがウマクいくのかも。「真っ赤なマイクロバス」のようなロッッキン・ナンバーの時は。結局、歪んでた部分だけ差し替えたのだ。たとえば、レノンは「You Can't Do That」を何割くらいの力で歌ってたんだろ?「そんなのいちいち考えて歌わねーよ」・・・が答えだろうけどさ。

Vol.37 11月9日(火)17:00〜11月11日(木)4:00 Rabbit Studio



*注1:Rabbit Studioで録音作業をすることを「ラビる」と言います。

*注2:インドの弦楽器。ビートルズ、ストーンズ、キンクス、ヤードバーズ等、60'S Beat Groupがサイケデリック期に多く使用。僕も結構好きで本場インド音楽(ラヴィ・シャンカール)etcのCDとかも聞くよ。モチロン本物シタールは持ってないから、オレンジRECでは音源使用。
ふぅぅ、連続30時間くらいラビってたよ(*注1)。途中1回普通に8時間くらいは寝たけどね。

ちょっと本気を出して、「真っ赤なマイクロバス」、「ナンバー・ワン」、「コーラ」、「恋なんて」、「ゲラゲラ60分」、「デイジー」、「ノータッチ」、「Oh!ヌード」の8曲を、まだ入ってない楽器を足したりしつつMix。

ネロ曲の場合は、僕がギター・ソロを弾く場合が多いんだけども、今回の「恋なんて」でもトライ。初のスライド奏法。普通は金属かガラスでできた筒状のスライド・バーってのを使うんだけど、そんなん持ってないから、ライターで代用。気持ちはブライアン・ジョーンズかCAROLのウッチャンね。カンジは悪くないんだけど、今度ちゃんとバーを借りて弾きなおしたほうがいいかも・・・。

そのほか録音したのは、「ギンガム・チェック」に隠し味ピアノ、「デイジー」にシタール(*注2)とタンバリン、「ノータッチ」にひとり手拍子、「Oh!ヌード」にカーベル。

それにしてもMixって難しい。この作業次第で完成度が全然変わってくるんだもの。だから楽しくもあるんだけど。まだまだガンバロ〜。

Vol.38 11月13日(土) 22:00〜5:00 Rabbit Studio

ネロのギター・ダビング。「ゲラゲラ60分」、「愛のコドモ」、「仔犬と彼女」の3曲、どれも間奏のギター・ソロをプレ〜イ。モチロンすべて、ミヤタ・ギター使用。

ネロがオレンジズ入りたての頃には、ギター・ソロRECでフレーズ決めるのに一緒に考えたり、ちょっと苦労することもあったど、いつの間にかカナリ成長してて、結構お任せだし早いよ。今ではオレンジズの中で一番ウマいプレイヤーだね。チェ〜ッ!ただ、マル曲「仔犬と彼女」の間奏前半はちょっと難しくて、今回一番時間がかかったよ。他の曲の5倍くらい。とりあえず完成した後、二人で聴いて「コレいいのかな?」、「ちょっと寝かせてみよう。」ってことになったから、後日改めて判断だね。一応は、ネロ・ギター・パート全部終了。オツカレンジャー!

と、2時頃ネロを送りだした後、「ギンガム・チェック」、「エース」、「スター・スター」のMixにトライ。

Vol.39 11月16日(火) 2:00〜5:00 Rabbit Studio
真夜中のMix作業。まだ仮Mixってとこだけど、4曲。

Mixに関しては、特別な出来事が無い限り、曲目書くのや〜めたっ。果てしなく繰り返すから。1曲につき5〜10回くらいはやり直すもんね。最初の1,2曲満足した音が出来れば、後はそれを基本にヤッテイケルんだけど、それを完成させるのがナカナカナカナカ・・・なのです。

Vol.40 11月17日(水) 15:00〜3:00 Rabbit Studio

雨の降る寒い日、ロビン、ネロ、ジェフ3人でコーラスREC。

「ギンガム・チェック」、「エース」、「仔犬と彼女」、「ジャンボリー」は全編。「デイジー」は間奏部分に何かCOOLなコーラスを入れようって言ってたんだけど、考えとくの忘れてて、急遽その場でみんなで考えて入れたの。こーいう時はロビンが活躍。3人の3声コーラスだ。ショーで演奏しながら出来るのか?ヤレば出来るさ、ガンバロン。あと、試しに「真っ赤なマイクロバス」の2回目のサビに、今まではヤッテなかった上ハモを追加してみる。「ん〜、ど〜かなぁ。やっぱり、いらなくない?」ってことで、寝かせてみよー。

OH!この日遂に演奏、歌、コーラスetc、全ての録音が終了だっ!ジェフ以外はオツカレスト!ここからは、本気(マジ)Mix〜Masteringというひとり作業。そこは天国なのか地獄なのか??お楽しみに。

・・・と、それは後日開始かと思いきや、2人が帰った21時過ぎ、早速本気(マジ)Mixを開始。3曲完成。続きのお話は次回以降ね。


Vol.41 11月29日(月) 19:00〜3:00 Rabbit Studio

3曲Mix。もう本格的に本気(マジ)Mix段階突入〜。

Mix作業中も、足りないものがあったら追加するんだよ。「ナンバー・ワン」、全体的にサウンドがガツンとこないから、もう1本リズム・ギター(Greco Firebird)をダビング。低音の5,6弦を中心にしたプレイ。イイカンジになったよ。

その日のMix作業の最後には、そこまでにMix出来た曲を並べて仮Mastering(*注1)。それで確認用CDRを作って持って帰るわけさー。

*注1: 曲を並べて、曲間を決めたり、音量等のバラつきをならしたり、コンプ、EQ等エフェクト処理をしたり・・・最後の音調整。

Vol.42 12月1日(水) 19:00〜7:00 Rabbit Studio

3曲Mix。

「エース」のサビ、新たにギター(Gibson Firebird VII)で高めの音のアルペジオ(*注1)をプレイ。

「グッド・グッド・グッド」のサビに、新たなリズム・ギター(Gibson Firebird VII)ダビング。低いほうの音で弾いてガッツを出したかったんだ。


*注1: コード(和音)をばらして弾くこと。弾き方は限りなくあって、センス次第。


Vol.43 12月14日(火) 20:00〜9:00 & 15日(水) 15:00〜21:30 Rabbit Studio

*注1: だいたい途中一回だけ出てくる新たなメロディー・・・「仮面舞踏会」で言うと「いっそエクスタシー〜♪」ってとこね。ブリッジともいうはず。
まず、夜から朝まで2曲Mix。しつつー、「クライベイビー」のサビ&間奏にタンバリン、大サビ(*注1)にギター(Tokai Flying V使用)を追加。やはり真剣にMixやると、1曲5〜6時間はかかるね。

一旦ソファーで寝て、起きて再開。タイトル曲「ジャンボリー」。エンディング付近に、新たな歌詞とメロディーを考えたので、Voを追加録音。そこだけ歌おうと思ったんだけど、なんだか、うまく歌えそうな気がして、リードVoを全編歌ってみたら一発OK!前に録ったのよりだいぶ良くなったな、たぶん。前にMixしてあるから、Voパートの調整をして完了〜。

おや、フォトが綺麗に3色になってるぞ。たまたまだぞ。シブがき隊じゃん!

Vol.44 12月18日(土) 22:00〜5:00 Rabbit Studio
やり直しも含めてMix5曲。

Vol.45 12月21日(火) 0:00〜5:00 Rabbit Studio
真夜中のMix2曲。あまりに集中しすぎて、2回連続フォトなしですいません。

Vol.46 12月30日(火) 21:00〜24:00 高円寺 Sound Studio After Beat 南口店



超年末にアルバムのジャケットやブックレット用のフォト・セッション!

フォトグラファーは、オシャレなBBA(←ババと読もう)ちゃん。彼は、ここ2年くらい(時々)オレンジズのショー・フォトを撮ってくれているんだ。ネロが連れてきてくれたんだけど、マルとも古い知り合いで、マルがオレンジズに入ってビックリしてたよ。奇遇だねっ!こないだのベスト『フィフティーン』でもショー・フォトを使わせてもらったんだけど、今回はちゃんとスタジオで撮ってもらったの。スタジオはリハ・スタなんだけど、マルの顔で安く使わせてもらいました。After Beatさん、ありがとうございました。

今度のアルバム・ジャケは、メンバー4人のフォトを使いたくって、それぞれ、いろんなポーズをキメて撮ってもらったよ。モチロン衣装はお揃いね。GS風に言うと「ユニフォーム」。ある意味戦闘服でもある。2種類着てみました。

「今度は逆向いてみましょー。」とか「足を前に出して・・・」とか、BBAちゃんがいろいろ支持を出してくれるから楽だったよ。僕らそんなに慣れてるわけじゃないからね。でもロビンは結構いろんなアイデアを出してくれるね。なんたって、写真撮られた経験が一番多いから。頼りになります。

僕の経験から言うと、ジャケ写とかアー写(*注1)とかは何100枚も撮って、そこからいいのを数枚選ぶんだよ。奇跡の一枚があればOK!この日も全部で5〜700枚くらい撮ったんじゃないかしら。

とにかくカッコイー!カンジに仕上がるハズ!お楽しみに〜。


*注1:アーティスト写真の略。ポスターやフライヤーetc、宣伝用に使う写真。

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