中国料理
中国は国土が広く、各地方の特徴が料理にもあらわれている。
北方系:北京料理
南方系:広東料理・福建料理
東方系:上海系料理
西方系:四川系料理
料理 | 料理に影響を与えた要因 | 料理の特徴 |
北方系料理 | 気候が寒い 明時代以降、帝都が長く置かれていた |
油を用いた濃厚な料理 宮廷を中心とした洗練された料理 小麦を使用した料理 |
南方系料理 | 亜熱帯である 外国との貿易が盛んである |
材料、調理法が多彩 国際的な料理が多い |
上海系料理 | 川や海に面している | 魚介の料理が多い 味はたんぱく 欧米の影響がみられる |
四川系料理 | 海から遠い山林地域である | 食品の加工・貯蔵が発達 刺激の強い料理が多い (唐辛子や山椒など) |
@油脂を多く用いるが、油っこさを感じさせない。 A動物性食品と植物性食品を組み合わせた料理が多い。 B調理法は高温調理が多い(揚げる・炒めるなど)ため、衛生的で栄養素の損失が少ない。 C調理器具や食器が簡素である。 D一つの料理を取りまわす形式であるため、家庭的な雰囲気がある。 E形式より、料理をおいしく食べることに重点をおき、材料・味付け・温度・口ざわりなどを大切にする。 |
前菜 | 料理のはじめに出されるもの。 冷盆(ロンホン):冷たいもの 熱盆(ロホン):温かいもの 冷盆は、4〜8種類くらいの料理を、材料・味付け・色・形等を工夫して盛り合わせる。 京果(チンクオ):スイカやかぼちゃの種を干したものが出されることもある。 |
余談・・・遼君は以前学習会でお茶の講習を受けました。
抹茶ではなく、ウーロン茶のような茶器を使った、中国茶です。
そこで、かぼちゃの種が出されたのです。
・・・が、食い意地のはっている遼君は、なななな、なんと!!
そのまま口へ放り込んでしまいました。
それはハムちゃんのように・・・。
『まずい・・・。
これ、皮をむいて食べるんだ・・・。』
そこではじめて気づいた遼君なのだった・・・。
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大菜 | 献立の中心。 獣鳥肉や野菜を主材料として6〜8種類。 材料や調理法が重複しないように工夫されている。季節や喫食者の好みにより変化をつける。 湯(タン)には清湯(チンタン)というすんだスープと羹(ゴン)というでんぷんで濃度をつけたスープがある。料理の最後に出されることが多い。 |
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点心 | 塩・しょうゆで味付けしたもの:餃子・焼売・めん類・肉包子・炒飯 砂糖で甘くしたもの:抜絲山葯(バアスウサンヤオ)・八宝飯・杏仁豆腐 |
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このあと、味付け飯や漬け物が出されるが、料理数が多い場合は省略されることが多い。
最後にくだものとお茶が出る。
中国料理に使われる調味料・香辛料
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名称 |
特徴 |
豆豉 (ドウス・ドウチ) |
うまみ・風味が強く、塩辛い。加熱調理に使用。 蒸した大豆を発酵させ、塩漬けにする。 |
甜面醬 (テンメンジャン) |
甘いみそ、こくがある。炒め物、鍋物、北京ダックに使用。 小麦粉にこうじを加える。 |
豆板醬 (トウバンジャン) |
唐辛子みそ。辛み、塩味、酸味のある香り。炒め物、煮物、和え物に使用。 そら豆に塩、こうじ、赤唐辛子を加えて発酵させたもの。 |
紹興酒 (ショウコウシュ) |
風味付け。米から作る。 |
粉唐辛子 | 辛味、味を引き締める。ラー油の材料。 |
粒ざんしょう | 辛味が強い。完熟したさんしょうの実を乾燥させる。 |
粉ざんしょう | 料理の下味、仕上げ。粒ざんしょうを粉末にしたもの。 |
ラー油 | 風味、辛味がある。ギョウザ、ラーメン、和え物、煮物。植物油に赤唐辛子、シナモン、八角、しょうが、ねぎなどの香りをつけたもの。 |
XO醬 | 濃厚なうま味と香ばしさがある。炒め物、ラーメン。 干しエビ、干し貝柱、中国ハム、塩漬けの魚などをスパイスとともに植物油に漬け込む。 |
コチュジャン | 甘辛みそ。焼肉のたれ、和え物、鍋物に使用。 米、こうじ、赤唐辛子、水あめ、塩などを混ぜ熟成させる。 |
芝麻醬 (チーマージャン) |
ごまのうま味、強い香りがある。鍋物のたれ。 白いごまをすりつぶし植物油でのばす。 |
中国料理に欠かせない5つの食材
*にんにく*ねぎ*しょうが*油*片栗粉*
家庭でそろえておきたい3つの調味料
*豆板醤*オイスターソース*鶏がらスープの素*
辛いものが苦手な方は、豆板醤の代わりに
日本のみそ(八丁味噌など)を利用するといいですよ!