U.保存料
[使用目的]
1.腐敗を遅らせるため
2.微生物の発育や増殖を抑制し、最近の繁殖を遅らせる
3.食品の大量生産と流通過程の拡大が必然的に要求する、「長期保存」のため
※長期保存・・・生産者と販売者の利益を確保し安定させる。
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[物質名]
・亜硫酸塩 ・安息香酸 ・安息香酸Na ・ε(エプシロン)-ポリジン
・ソルビン酸 ・ソルビン酸K ・パラオキシ安息香酸 ・プロピオン酸
・プロピオン酸Ca ・プロピオン酸Na ・ペクチン分解物 ・エゴノキ
・カワラヨモギ ・しらこたん白 ・ヒノキチオール ・ホオノキ抽出物
・レンギョウ
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[特に問題があるとされる物質とその問題点]
@ソルビン酸
・非常に多くの食品に使われている。
・ハム・ソーセージなどの発色剤に使われる亜硝酸ナトリウムと一緒になると発がん性物質ができる。
・使われている食品が多いということは常に他の添加物と食べ合わせを続けているため、発がん性の
危険が高くなる。
Aソルビン酸K
・ソルビン酸と同様。
・水によく溶けるので、使用食品によってソルビン酸と使い分けられる。
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[考察]
・最近の食生活の健康志向により食品の低糖化・低塩化が進んでいる。これらのことは食品の
保存性にはよくない。そのため、腐敗・変敗・食中毒を予防するために保存料は欠かせない
ものとなっている。
・しょうゆやマーガリンなど、普段の調理過程で非常によく使用される食品に含まれているので、
自然と多く摂取してしまう傾向がある。
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