食品添加物について調べてみよう



T.漂白剤
[使用目的]
1.食品の色調を白くする
  白あんや甘納豆の色調をきれいにする場合のように、食品に含まれる好ましくない色素成分や
 着色物質を無色にし、白く明るい色調にする。
2.食品の色調を鮮明にする
  レッドチェリーなど、食品を着色する前に、原料食品の好ましくない、くすんだ色をなくすことにより、
 きれいで、鮮明な色調に着色できる。
[物質名]
・亜硫酸ナトリウム(結晶無水)(別名:亜硫酸ソーダ)
・次亜硫酸ナトリウム(別名:ハイドロサルファイト)
・過酸化水素
・高度サラシ粉
・メタ重亜硫酸ナトリウム
[特に問題があるとされる物質とその問題点]
物質名:亜硫酸ナトリウム
製法:炭酸ナトリウムに二酸化硫黄を反応させ、さらに炭酸ナトリウムで中和して製造される。
効果:水によく溶け、強力な還元作用による漂白効果がある。酸により発生する二酸化硫黄は、
    アスコルビン酸などの酸化を防ぐ。
問題点:亜硫酸塩の抗菌力、還元漂白力が極めて強いが、毒性も強い。遺伝毒性が認められた
     報告もあり、発がん性の不安もある。
用途:缶びんづめチェリー、水あめ、乾燥果実
[考察]
・食品を美しく見せるために使う食品添加物は、着色料だけでないことがわかった。
・二酸化硫黄が使われたサラダを食べて、呼吸困難などの重いアレルギーを起こした例もあり、
 普段あまり知られていない添加物の中にも恐ろしい病気を引き起こす要因があると分かった。


U.保存料
[使用目的]
1.腐敗を遅らせるため
2.微生物の発育や増殖を抑制し、最近の繁殖を遅らせる
3.食品の大量生産と流通過程の拡大が必然的に要求する、「長期保存」のため
 ※長期保存・・・生産者と販売者の利益を確保し安定させる。
[物質名]
・亜硫酸塩   ・安息香酸   ・安息香酸Na   ・ε(エプシロン)-ポリジン
・ソルビン酸   ・ソルビン酸K   ・パラオキシ安息香酸   ・プロピオン酸
・プロピオン酸Ca   ・プロピオン酸Na   ・ペクチン分解物   ・エゴノキ
・カワラヨモギ   ・しらこたん白   ・ヒノキチオール   ・ホオノキ抽出物
・レンギョウ
[特に問題があるとされる物質とその問題点]
@ソルビン酸
・非常に多くの食品に使われている。
・ハム・ソーセージなどの発色剤に使われる亜硝酸ナトリウムと一緒になると発がん性物質ができる。
・使われている食品が多いということは常に他の添加物と食べ合わせを続けているため、発がん性の
 危険が高くなる。
Aソルビン酸K
・ソルビン酸と同様。
・水によく溶けるので、使用食品によってソルビン酸と使い分けられる。
[考察]
・最近の食生活の健康志向により食品の低糖化・低塩化が進んでいる。これらのことは食品の
 保存性にはよくない。そのため、腐敗・変敗・食中毒を予防するために保存料は欠かせない
 ものとなっている。
・しょうゆやマーガリンなど、普段の調理過程で非常によく使用される食品に含まれているので、
自然と多く摂取してしまう傾向がある。

 

 

 

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