ツールド山陽・第3ステージ
2002年3月5日
北九州市八幡西区〜広島市佐伯区



5:45 起床。

外はまだ暗い。体はちょっとだるさがある。
ほとんど練習しないで来てるんだから、当たり前だ。
そして...雨が降っている。
総距離250kmを越すいちばんの難関ステージが雨だなんて、なんてついてない...。
きのうの夜の雑炊をよそってもらい、ニューアイテムのキャリアーにリュックを載せて、
WOのチューブを使ってむすんで固定する。
シートピラーに取り付けたキャリアー自体が完全に固定されずに左右へ振れて動いてしまうのが気になったが、
あったほうがいいに決まってると判断し、途中で様子を見ながら行くことにした。


6:40 エロくん宅を出発






雨はまだ激しくないが、暗くてサングラスは使えない。
こんな時に備えて、
やっぱりクリアのサングラスも必要だなーと、思う。
しかたなく、サングラスをリュックにしまう。
雨が目にかかってきたらイヤだな、と思いながら、
ヘッドライトとテールライトをつけて出発。


(←6:35 出発直前、エロくん宅の前で)



3号線に出たあたりでだいぶん明るくなったが、やはり雨のせいで暗く感じる。
雨が顔にたたきつける。
昔、雨が目に入って、コンタクトが流れ落ちてしまったことがあったので、
目を細めてスピードを落として慎重に走る。

それにしても寒い。止まるとガクガク震えが来る。下にTシャツ1枚着ておけばよかったかな。
写真のウィンドブレーカーの下に着ているのは、長袖バイクジャージ1枚のみ。
雨に濡れたらかえって寒くなると判断したからだ。

キャリアーの効果は絶大で、これまで感じていた肩と腰へのストレスが一気に軽くなった。
これはいいものを借りた!!
北九州市内は、さすがに交通量が多い。ときどき歩道に入って進む。
交差点の名前と国道県道の番号を頼りに進んでいき、国道199号線へと入り、門司区へ。
と、199号線に入った瞬間、キャリアーから荷物が転落!!
後続の車がなくてよかった...と思いつつも、水たまりに落ちているリュックを拾い上げるのは、ちょっと悲しい...。
雨はまだ、結構降ってる。たしかに、ここまででもうとっくにびちょびちょに濡れてるんだけどね。
非常に軽いということでこのリュックを選んだのだが、もともと耐水効果はあまり強くない。
でも中身はゴミ袋で包んであるので、全然平気(なはず)。

8:20 門司区突入、ポプラで休憩

すっかり濡れた手袋を外し、メールを打とうとするけど、
寒さで手が震えてうまくボタンを押せない。
キャリアーが不安定になっていたので、締め直して荷物も結び直し、再出発。
雨は相変わらず降り続いていて空は低く暗く、かなりの不安をあおっていた。

この国道199号線。非常に走りやすいんだけど、大型トレーラーが頻繁に行き交う。
左側はすぐ海なので、風はけっこう強い。
自分のすぐ右をトレーラーがスピードを出して追い抜いていくキワどさもさることながら、
トレーラーの行ったあとは風が舞って、なかなか危険。
天気が悪く海の色が暗いので、海や船が怖く感じる。鉛色の海に引き込まれそうな感覚だ。早く抜け出したい。

しばらくして、事故現場に遭遇!
どうやら大型トレーラーが、ハッチバック式の普通車に追突したらしい。
普通車の後部は、もはや原型をとどめていない。おそろしー...!!
どげんしたらそげなふになるとですか??
雨だからかな。視界も悪く、ブレーキも効きづらい。俺も気をつけないと! と、引き締める。


8:50 めかりに到着。



やっと九州の先端に到着した!!
あいかわらず、雨は降り続く。

関門橋を望み、人道トンネルへ。
人道トンネルは、
あまり使われていない寂れたイメージがあったけど、
入口はきちんと整備されていて、安心した。
洞窟みたいには、なってなかった。(当たり前っちゃ)

(←雨の関門橋。
写真だけ見るときれいだけど、ツール中は冷たく寂しく感じた。
この橋は高速道路の橋で、一般道は別のところ。
人道トンネルは、この橋の真下を通っている)


いよいよ本州に渡る!! ここくらいは、歩いてゆっくり渡って、旅の喜びを味わいたかった。
エレベーターで下まで下りて、トンネルを歩いて渡る。

いっしょのエレベーターで、関西弁を話す原付の女の子2人組に会う。
よく見ると、ナンバーが「茨木市」「吹田市」。大阪から来てるんだこの人たち!!
俺と同じじゃない!! と、すかさず話しかける。
聞けば、フェリーで下関まで遊びに来て、今日まで遊んでて、これから帰るんだそうな。
かなりあか抜けた人で、なんか典型的な関西人。なんか向こうも同郷の人(一応今俺は大阪人)に会えて嬉しそう!
でも自転車で大阪まで帰るって話したときは、さすがに信じられないような顔をしてたなー...。
やっぱり普通な行為じゃないんだろうな。(←普通に考えたら、当たり前である)
久々に聞く関西弁(たかだか1週間弱だけど)に、なんとなく懐かしさを覚えた。
関西弁を懐かしく思うなんて...ついに俺もホンモノの関西人になってしまったのか!?(んなわけなくて)

人道トンネルの中はひんやりしていて、雨のせいか人通りは少ない。
ときどき、犬を散歩させてる人たちとすれ違う程度だ。



トンネル内の県境に、地元のテレビ局が来ていた。
これはチャンスとばかりに、リポーターの女の子に写真を撮ってもらう。
県境に自分の体とバイクをおいて撮る
もはや定番となっているような構図。



(←ベタですが、こんな感じです)



トンネルの全長は、...どれくらいかな、歩いて10分くらいだ。
やがて、下関側のエレベーターに到着。
ここでメールを打って送ったんだけど、
ドコモ九州と中国とで迷ったのかな、送信できなかった!!!
なんかおかしい☆





9:05 本州上陸!

トンネルを抜けたあと、右?左? どっちにいっていいかわからないぃ!!
待てよよく考えろ、俺は山陽を東へ行きたいんだ、ということは、海を右に見なければならない!!
いま、正面に海。こっちだ〜!!とばかりに、勢いよく左方向へ。

海を右手に、9号線を西へ。方角的には逆だけど、地図上ではこれでよかったはず...。
やがて2号線に分岐、「↑防府」の標識が見えた。ぴんぽ〜ん見事正解!! ひたすら東へ!!

余談だけど、2号線と3号線は、つながっています。
てっきり海峡の真ん中でつながっていると思いきや、実はその接点は、九州側にあります。
門司港駅の近くで2号線になり、車用の関門トンネルをくぐります。
またJRのトンネルは、関門橋とはかなりずれた場所にあり、新幹線用のトンネルはさらに別です。
ちなみに9号線は、下関から2号線と逆ルートの山陰方面へとのび、大阪で合流しています。

雨はまだ降ってる。一向にやむ気配なし。それでもどんどん進む!
もうすぐ下関市を抜けるというところ、コンビニに立ち寄り、
トイレに入ってサランラップを素足に巻く。
明治大学トライアスロン部METALから教えてもらった、裏技が炸裂。けっこう暖かいらしい!
本州に入ってから、そうとう寒かったのだ。
気温は高めと天気予報では言っていたけど、それは九州での話だったのかも。
本州と九州で、しかもたったこれだけの距離で、こんなに違うの!?
とにかく寒くて、全身はがちがちに震えていた。

携帯見ると、カワケンからの着信があったらしい。
カワケンは大体大のトライアスロン仲間で、現在5人の部員たちとともに、俺と同じくチャリで山陽を横断している。
しかも彼らは、現在復路。つまり、大阪〜門司間を、往復しているのだ。単純に俺の2倍の距離。
学会の帰りという用事を兼ねた俺と違って、ツーリング目的で出発している。
カワケンは4年生。卒業旅行みたいな感じだ。

電話してみると、彼らは今、山口県の下松にいるらしい。
雨なので今日は動かないそうな。地図で見ると、ここからはかなり距離があるが、通り道だ。
寄れたら寄るつもりで、再出発。



小月バイパスに入る(←地図上の赤点あたり)。


ここは昨日エロくんが自転車でもそのまま
行けるかもと言っていたので、強行突破!
トラックは多かったけど、追い風も手伝って、
43km/hくらいをキープして
高速で抜けることに成功した!


思えばこの風。今の季節、大陸からの季節風で、
だいたい西の風だ。
逆方向はかなりきつい旅になるだろうなと、思った。
(まぁ初めから計算していたんだけど。この風。)




その後ちょっとした上り坂で、ダンシングしたその瞬間!
後ろのキャリアーが動き、右へ体を振ったまま立て直せず、
あえなく落車!!
そうか...ダンシングするとキャリアーが動いてしまうのか...。
この先、ダンシングは封印しなければならないことを悟った。
もともとダンシングはエネルギー消費の大きい走り方で、
ゆっくり長く行くなら適していないことも思い出した。
パワーで踏まずに、軽くして回すことを心がける。

やがて2号線は次のバイパスへ突入。小郡バイパスだ。
でもこのバイパスは丘状になっている一段高い地面を貫いていて、さすがにしんどい...まるで高速道路だ。
たまらず下の側道に逃げる。
しかし、側道にもちゃんと「→防府」と、小さいながらもところどころに表示が出ていたので、
迷うことはなかった。う〜ん親切!!

親切といえば、本州に入って、トレーラーなどの大型車のマナーが急に良くなったような気がした。
開けた道になったのもあるけれど、追い越すときは大きく避けてくれるし、
めったにクラクションを鳴らされることはない。普通車も皆、ちゃんと信号を守ってくれる。
大阪の交通マナーの悪さにうんざりしていたので、こういうのは非常に嬉しく、
また非常に新鮮な気持ちだった。
そんなこんなで、曲がりくねったバイパスの側道を通り、無事本線と合流できたのだ。

山口の2号線はしんどいと聞いていたけど、ほんとにしんどい。けっこうアップダウンがある。
しかしなんといっても、この雨と寒さがいちばんしんどくて、まめに休憩を入れるんだけど、
そのたびに凍えて震えてしまっていた。



徳山まであと20kmというところで、
コンビニで昼食をとる(←地図上の赤点あたり)。
とにかく暖がほしかったので、
カップラーメンと助六、唐揚げ、
ホットのはちみつレモン。



そういえば、注がれるものすべてを
泡盛フレーバーにしてしまう
、あのボトル。
あれから2日目を迎えている今も、
実はまだにおいがとれていないのだ。
今日のアミノバイタルも、
ほんわかほろ酔いかげんにしてくれていた。
ほんとにもう...えすあい、ほんとにきついよこれは!!



コンビニの外で食べていると、コンビニから出てきた一人の男の人が話しかけてきた。
「それ、プリンスですか?」

あ、分かる人だ! そう思った瞬間、誇らしげに「はい!」と返事。
どこからどこまで行くのかとか話して、
「がんばってくださいね!雨だから気をつけて!」とその人は言い残し、車で去っていった。
...嬉しかった! 俄然やる気がわいてきた!!
(ものすごい単純、まぁたしかにそうなんだけど、
見知らぬ土地での雨の単独ツーリングがこんなに孤独なものとは思ってもいなかったから...)

ボトルにホットのはちみつレモンを詰める。おねがい、泡盛フレーバーよ、これで成仏なさい!!
そして出発。

いろんなところで道路の脇の温度計を見る。だいたい5〜8℃
天気予報では暖かいと言っていたのに...ぜんぜん暖かくない!!うそつき!!(←山間部だから当たり前だ)
途中コンビニや自販機で暖かいものとエネルギーを摂りながら、ひたすら雨の2号線を東へ向かう。





徳山市に到着。(←地図上の赤点あたり)




予定では山岳を避けて瀬戸内海側の柳井へ回るルート
地図上で青い点線で示したルート)を考えていた。
でも海際は風が強いと思われることと、
予定よりだいぶん遅れていることから、
そのまま2号線で徳山〜岩国を行くことにした。







15:40 下松市に到着。徳山市からほど近い。

2号線が左へ曲がるあたりで、カワケンに電話。
近くのコインランドリーにいるらしいので、
詳しい場所を聞いて、向かう。そして、遭遇☆★☆

日程的に重なってたけど、まさかまったく別行動のみんなに、
まさか会うとは思わなかった!
いつもの知れたメンバーなのに、こんなところで会えるなんて!
みんなは俺がこの雨の中走っていることに、びっくりしていたよ。

(←左から川西、ハブちゃん、俺(雨で濡れてすごい頭だ)、
ブンちゃん、下の手がフジオ。カワケン撮影)


近くのホームセンターで、台所用ゴム手袋を購入。すっかり濡れた手袋と交換した。
これも明治から提供された知恵。ほんと助かる!!
あまりゆっくりもしていられないので、すぐに出発。
いずれどこかで、彼らに抜かされることを思いながら...。

雨はなおも降り続け、ときどき目に入り、視界が妨げられる。
ほんと、クリアのサングラスを用意しておくべきだった。
この寒さも予定外。乗っていれば暑くなるなんて、甘い考えだったなぁ...。
寒さで筋肉は普段より疲労が大きく、すぐに熱を雨に奪われてしまう。
特に下りでは猛烈な寒さと冷たい雨が全身を襲い、ブレーキをかける指は感覚がなかった。

すぐに空腹感を覚える。ハンガーノックやガス欠になる前にこまめに補給を繰り返すものの、
バイパスや郊外、山間部や峠などでは思った以上にコンビニが少なく、
ときには腹ぺこで峠を挑むようなこともあった。
徳山〜岩国間は、たしかにけっこうな山岳だったけど、コース自体は思ったよりきつくはなかった。
そう思えるのも、このニューバイク「プリンス」のおかげだろうな。
とにかく、雨と寒さが、いちばんの敵だった。





岩国市に到着(←地図上の赤点あたり)。





柳井ルートとの合流地点にさしかかると、
2号線を行って正解だったかも、と思えた。
柳井を回っていたら、
時間的にも体力的にも大きくロスしていただろう。
でも、新岩国駅付近に出るまであたりの峠は、
ほんとにきつかった...。
ずっとインナーローで回し続けてたわけで。


18:00 広島県に突入

もう真っ暗だ。
ダイオードのまぶしいばかりのヘッドライトと、ぴかぴか赤く点滅するテールライトが頼りになる。
というか、これらがないと危険きわまりない。用意しておいてよかった!必需品だね。

宮島口へさしかかり、もう少し、もう少し!と自分に言い聞かせてひたすらクランクを回す。
練習の時に音楽がよく流れる俺の頭の中では、
hitomiの"understanding"と、モー娘の"そうだ!We're alive"が、ずっとリフレインしていた。
「いつも先の見えないゴールを探し当てるため走ってる〜♪」
「努力!前進!A Beautiful Star♪」
このツーリングにぴったりじゃろ☆

と、突然2号線が高架橋になり、バイクが入る隙間がないくらいの道になる。
当然、軽車両通行禁止(←というところも、今までは強行突破もしてきた)。
しかも表示されている制限速度は70km/h
こ、これを行くのは無理だ...!
この高架、どこまで続くか分からないほど長そう...。
あっけにとられる。なんで...?どこかで道を間違えた??
雨を避けて凍える手で地図を取り出すけど、ここがどこだか分からない。
大きな交差点のロイヤルホストまで引き返し、交差点の名前を確認して地図を見ると、
いつの間にか広島西バイパスに入っていたことが判明!!
逐一地図をチェックして進んでいるわけではないので、考えられることではあるけど...。
バイパスでない2号線までなんとかリルートして、予定のコースに戻ったけど、
もう気持ちも体力も限界に近かった...。
まだ着かないのか...もういいよ...早く着いてほしいー!!
俺の左側を走っていく広電の宮島線が恨めしかった。




19:50 広島市佐伯区到着(←地図上の赤点あたり)



ようやく広島市...。

途中でセブンイレブンに寄り、
広島市立大学トラ部のマキシに電話。
今日の宿は、マキシの家なのだ。
ふと携帯を見ると、マキシから3回ほどの着信があった。
携帯は濡れないようにリュックの真ん中に入れてあるので
ライド中に気づくことは、ありえなかった。
「今どこにいるんですかー!心配してましたよ!」
地図を取り出し、
(ちくしょう重くてかさばるなぁこれ、見やすいけど)
五日市の駅で待ち合わせることを確認。あと少しだ!!

燃料を補給し、冷え切った震える体を、すでにどろどろになっているバイクで五日市駅へと進ませる。


20:20 広電五日市駅到着

やっと着いたー!バイクを立てかけ、携帯を片手に、思わず座り込む。
寒くて震えが止まらない。
ああ...寒い...疲れた...よくたどり着いたもんだ...。
まだ雨降ってる...結局1日ずっと雨だったのか...。目も開けてられない。
マキシ、まだ来てないな。早く来ないかな...。

行く人はみんな、駅の片隅で震えて座り込む俺を、不思議な目で見て通り過ぎていく。
かなり異様な様相なんだろうな...。バイク乗りの格好してるし。

と、仕事帰りと思われるひとりの若い女の人が、声をかけてきた。
「大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫です、平気です」
「熱とか出ていませんか?」
「たぶん大丈夫だと思います...ごほごほっ」
「...救急車呼びましょうか?」
「いえ、大丈夫です。もうすぐ迎えが来るので...」(違うお迎えだったりして...(笑)
「あったかいコーヒーでも買ってきましょうか?」
「あ...すみません...」
手渡される暖かい缶コーヒー。
「ありがとうございます」
「では、体に気をつけて」

なんて優しいんだ広島人!!

本州に入ってから、なんだか忘れかけていた人の優しさに触れたような気がして...
ほんとに嬉しかった。

それから数分して、マキシが到着。
「わたのさん!大丈夫ですかー!なんか病人みたい」
やっぱりそう見えるのか(笑)
でもかなり寒く、冷え切っていたので、ほんと「助かった〜!!」という気持ち。
この時ばかりは、マキシが救いの天使に見えたねほんと。
どろどろのバイクを車に積み込み、マキシの家へ。まだけっこう距離があった。
俺はさらにこれだけの距離を行こうとしていたのか...。
気持ちが切れてしまった今思うと、ちょっと無理だったかもしれないと、思った。
マキシの家は安佐南区。市大よりさらに北で、あと17〜18kmはあったような...。


21:00 マキシ家到着


市大のトラ部が6〜7人集合してくれていた。
みんな俺を迎えてくれるために集まってくれた人たち!
うう、嬉しい〜!!
まずは冷え切った体を温めるために、お風呂へ。
どれくらいつかっていただろう...。
感覚はなかなか回復せず、寒気もなかなか抜けなかった。

上がったら、お好み焼きを焼いてくれていた!!
ビールで乾杯してかぶりつく。おいしいー!!

たくさん食べて、濡れた服を干して、バイクを整備、
信じられないほどにどろどろに汚れていた。
各部のグリスは溶けだし、油も完全に切れていた。
あの誇り高き美しいプリンスがこんなになるなんて(笑)
(↑おっとこの言葉はクラッシュしてしまったとき用だね)



柑橘系の香りでしっかり各部の汚れを落として磨き、
落ち切っていた油も十分に補充。
ライトの中の水気を取り、錆びないように磨く。

ふう、ひと仕事。疲れた。
そのあともちょっと飲んだりして楽しく過ごす。




最難関の第3ステージは、こうして完結を迎えたわけで。
午前2時ごろ、眠りにつく。




(第3ステージ成績)
走行距離:253.6km
走行時間:12時間15分
平均速度:20.7km/h
所要時間:13時間40分

(通算成績)
走行距離:310.8km
走行時間:14時間29分
所要時間:16時間45分

・第4ステージへ

・ツールド山陽・表紙へ

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