■2002年2月26日(火曜日)
都合でしばらく現場に行けなかったのですが、本日お昼休みに妻が行って写真を撮ってきました。
前日までに左官工事は完了し、いろんなものが運び込まれていました。
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給水・給湯配管用のパイプと思われます。
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所定の箇所に配管用の穴が開けられていました。ここは1階のトイレ部分です。
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配管用の穴を開けるためのドリルの刃と思われます。いろいろなサイズのものが使われているようです。
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壁断熱材と思われます。(その後、監督さんからの情報で屋上用のスタイロフォームとわかりました)
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2日ほど前、営業担当を通じて、今度の日曜日に我が家を営業に使わせてほしいとの依頼がありました。もちろん快くOKしました。自分たちもそのような場で情報を収集してお世話になりましたので。
■2002年2月27日(水)−28日(木)
・防水工事
屋上の防水工事が始まりました。
ヘーベルハウス「ロングライフ住宅技術カタログ」によれば、ヘーベルハウスの屋上は図のような構造をしています。(屋上利用の場合)
断熱材は一般名称のポリスチレンフォームとなっていますが、実際にはダウ加工の「スタイロフォーム」の「スローパー」という商品が使われています。
ポリスチレンフォーム(発泡ポリスチレン)とは原料のポリスチレン樹脂(PS樹脂)を窯の中で溶かし、圧力とガスを加えてちょうどシェービングフォームのように押し出して成型したもので、スーパーの食品トレーやカップ麺の容器、またサーフボードの中身などにも使われています。
同じ種類に発泡スチロールがありますが、発泡スチロールは熱蒸気で原料を粒のまま発泡させるため粒の形が残り気泡も大きいのに対して、ポリスチレンフォームは原料を一度溶かしてから成形するため気泡が細かく独立しており、発泡スチロールに比べて吸水性が非常に低く、またいろいろな種類が造りやすいという特長があります。
ダウ加工の住宅用建材としての「スタイロフォーム」には、JIS規格で断熱性や圧縮強さによっていくつかの種類があり、今回使われていたのは「第1種のb(1B)」という一般住宅用のものです。
なお「スローパー」とはスタイロフォームに勾配形状を施したもので、3種類の規格サイズをドレン(排水口)の方向に向かって並べることで水勾配が簡単にできあがるというものです。
またヘーベルの「技術カタログ」によると防水シートは高分子系シートにポリエステルクロスを一体化させて強度を高めた「旭化成特許」のシートだそうです。このシートはディスクと呼ばれる直径6cmほどの円盤(材質不明)に接着剤で固定され、セメント板には直接接着されません。これは温度差によるシートの伸縮や地震の震動によるズレを吸収し、亀裂などによる防水性の低下を防ぐためだそうです。
ヘーベル板の上に断熱材が敷かれ、その上に強化セメント板が敷かれた状態です。中央の水色の部分が断熱材、左上の部分が強化セメント板です。(27日)
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スタイロフォーム・スローパーには傾斜の方向を示す矢印が表示されています。
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この角度から見ると、断面が斜め状になっていることがよくわかります。
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スローパーはその形状から、一枚ずつ番号がつけられ、このような配置図に従ってきちんと並べる必要があります。
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スローパーの上に強化セメント板が敷かれ、ディスクで固定されています。(27日)
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壁との境目(入隅?)の防水処理が行われました。(28日)
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縁の部分の処理作業です。この日はあいにく午前中は雨模様だったので防水シートの敷設は延期になりました。
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防水シートです。
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・配管工事
防水工事と並行して配管工事も行われていました。ヘーベルハウスの配管はプラスチック製のじゃばら状の管の中を、やはり樹脂製の配管を通すやり方で、技術カタログでは「サヤ管ヘッダー工法」と呼んでいます。これにより配管を保護し折れなどによる劣化を防ぐ効果が期待できます。また後日配管を交換するときにも内側の管を抜き差しするだけでできるので、いちいち壁や天井をはがさなくてもすむ利点があるとのことです。
内部はスパゲティ状態です。青が給水用、赤が給湯用の配管です。(27日)
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太い管は排水用、グレーの管はガスです。(27日)
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キッチンやバス、トイレなど設備との接続口はこのようなコネクタになっています。
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分配器(?)
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・その他
トップハットの屋根仕上げ材「クボタ ザルフ
TR421」が搬入されていました。中央の「サンロイド溶着剤」とは防水シート接合用の接着剤と思われます。(27日)
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階段には手すりが取り付けられています。日曜日のオープンハウスに向けての準備でしょうか。(27日)
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このネットもオープンハウス向けでしょうか。(28日)
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